2014年 アメリカ
あらすじ
NY、ブルックリンの街を一望できるアパートの最上階に住む画家のアレックスと元教師のルース夫妻。40年間暮らしてきた理想の我が家の唯一の欠点は、エレベーターが無いことだった。階段の上り下りが辛くなってきた夫を心配するルースは、今の住まいを売って新居へ引っ越すことを決意する。
2023.4.1 ムービープラス録画。上映時間が92分と短い。まあまあ新しい映画にしては珍しい。またモーガン・フリーマン。
ダイアン・キートンもまた何本か見た。でも最近のが多い。
ニューヨークで暮らすアレックス・カーヴァー(モーガン・フリーマン)とルース・カーヴァー(ダイアン・キートン)夫妻。40年間暮らしてきたアパートにはエレベーターがない。
ある日、愛犬のドロシーが不調になり、獣医から椎間板ヘルニアかも、治療には約1000ドルかかると言われ、アレックスはお金はかけられないし、延命治療しなくていいと話し、ルースと帰り道に言い合いになる。
ルースは帰るとパソコンで犬の椎間板ヘルニアについて調べる。
ベランダのトマトに水をやりながら、ルースにドロシーをプレゼントした日を思い出すアレックス。
翌朝、ドロシーを手術するという獣医からの電話にアレックスはいくらかかっても手術をして欲しいと頼んだ。再度の獣医からの電話では手術は成功。しかし、老犬なので発作を起こしたという報告をしてきた。
高齢になったアレックスとルースはエレベーターのない部屋を売却しようと希望者に内覧会をし、大勢の人が部屋を訪れる。近所でテロ事件が起こり、テレビに釘付けの者もいた。
回想
画家とヌードモデルとして出会ったアレックスとルース。
回想終わり
内見に来た人のうち、85万ドルで売ってほしいと不動産屋に聞いたルースは早く決めてしまいたい。しかし、アレックスは売りに出したばかりだし焦らなくていいという。
ドロシーは目を覚ましたが息が荒い。カーヴァー夫妻は翌日会いに行く約束をする。
カーヴァー夫妻は街を歩きながら若き日を思い出す。
その後、夫妻はバーにたどり着き、友人たちと会う。来ていた画商は最近アレックスの絵が売れてないという話をすると、ルースは市場のために絵を描いているのではないと言い返す。
帰り道、売店で新聞を買い、次に住むアパートを探す夫妻。
回想
ルースが結婚したいと伝えると母は子供がかわいそうとポツリと言う。ルースは怒って店を飛び出した。
回想終わり
ドロシーに会いに行った夫妻。ドロシーは足は動かないが夫妻が来たことを喜んだ。帰りに内覧会に行ったアレックスは、アレックスたちの部屋の内覧会に来ていたゾーイと再会する。
また別の部屋の内覧会へ。9階という高層階でもエレベーターが付いてればいいのかルースは気に入る。アレックスはまだ自宅が売れていないのに新しいアパートを買おうとしているルースにちょっと引いてる!?
回想
子供が出来ず苛立つルース。アレックスはたくさんの教え子がいる、君の大きな赤ちゃんになると慰めた。
回想終わり
ルースはアパートを落札できたと大喜び。しかし、テロ事件の最中、大金を持って歩くのは危険だと慎重になるアレックス。その時、担当の不動産屋のリリーが来て、落札したアパートや相手の不動産屋・ミリアムについて聞き出す。
内覧会に来た人が希望落札額と売り主の心証がよくなるような手紙を書いて渡す。アレックスたちの部屋を買いたい犬連れの女性2人はインド人の少女を養女に迎えようとしているカップルで手紙を読んだルースはオファー額より手紙の内容に感動する。
ミリアムと売り主の家へ保証金を持っていくアレックスたちとリリー。売り主の若い夫婦はテロ事件のせいで安く抑えられたせいか、安すぎると不満顔。そのうち、テロ事件の犯人とされる男が逮捕されるニュースを見て、アレックスは印を押さずに契約をやめた。
テロ事件が解決したことにより、もっと高く売れるとリリーは言うが、アレックスはあの家は売らないと決めた。リリーはこれまでの苦労が…と身の程知らずのジジイと暴言を吐いて去って行った。
冬。散歩に行っていたアレックスとドロシーが帰ってきた。ルースは壁を白いペンキで塗っていた。2人は寄り添いながら外を眺めた。(終)
ドロシーのためにも思い出のつまった眺めのいい部屋より過ごしやすい部屋に引っ越して欲しかったな。この夫婦、「本日も晴天なり」の元子と正道っぽさがあった。ルースはすぐ怒るし、アレックスは冷静で。