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【ネタバレ】ありがとう(第1シリーズ)#13

TBS 1970年6月25日

 

あらすじ

比奈子(長山藍子)が「九保育園」へ玉造(伊志井寛)と良二(岡本信人)を呼びに行っている間に、賊は「豆せん」の二階を荒らして逃げた。比奈子は香子(和泉雅子)が心張棒を構えて階段の途中で頑張っているのを見て、危ないと顔色を変えた。しかし香子は現役の警察官の家が空巣に入られた事を悔しがった。

ありがとうの歌

ありがとうの歌

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2024.7.25 BS12録画。

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作:平岩弓枝

*

四方光(よもひかる):水前寺清子

*

段進矢(だんしんや):石坂浩二

*

四方勝(よもかつ):山岡久乃

*

洞外大介:中村俊一

妻・きく:初井言栄

*

鶴田清子:奈良岡朋子

鶴田衛:有川博

*

堀江比奈子(ほりえひなこ):長山藍子

*

洞外次代(どうがいつぎよ):沢田雅美

*

杉本公一:児玉清

*

松平雪乃:佐良直美

*

正司良二:岡本信人

つね子:大鹿次代

洞外三千介:宇佐美豊

*

仙田竜太郎

半田真二

井原静江

大木苗子

*

九玉造(いちぢくたまぞう):伊志井寛

*

九静香(いちぢくしづか):乙羽信子

*

堀江香子(ほりえきょうこ):和泉雅子

*

プロデューサー:石井ふく子

*

演出:川俣公明

 

タイトルバックの緑に慣れたのか目に優しい緑になったのか見やすくなった気がする。

 

2階から物音がし、様子を見に行った香子。比奈子は園長と良二を連れてきた。園長は懐中電灯を手にしたが、ちょうど静香が交番から警官を呼んできた。

 

泥棒はよそ行きの腕時計、真珠のブローチ、3万円、反物、冬物のコートを盗み、同じく盗品のボストンバッグに詰めて逃げて行った。裏口にゴミ箱を置いてあるのがよくなかった。

 

園長の部屋

進矢が様子を見てきて、園長が豆せんに泊まることになり、寝巻きを届けに行った。あんた戻ってくるんでしょうねと心配する静香。私がいるから大丈夫と光が言うが、進矢は鼻で笑う。比奈子が早く結婚したほうがいいと言う勝と静香。勝は親のいない比奈子には静香が間に立って話を進めたほうがいいと言う。男手がいるってことなんだろうけど、なんだかなあ。

 

光は進矢の出がけに浅草の宝石市に誘う。光が今までツンツンしていたので、急な優しさに戸惑う進矢と結局は言い争いになる。

 

豆せん

進矢が寝巻きを持ってきたが、園長は静香も連れてくるように言う。嫁入り前の娘たちの家に男が一人泊まるのはよくないと真面目な顔をして言うと進矢たちは笑うが、変な噂が立ってはいけないと気遣う。

 

四方家

進矢の靴下を繕う光。勝が来て、慌てて隠す。

 

山岡久乃さんが「あしたからの恋」と同時期にやってたと信じられないくらい別人だなあ。

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大体、この辺。てことは、和枝と光と次代が同じ歳くらいというのも信じられない。和枝がいつも和服のせいかな? 大人っぽく感じる。

 

静香たちがまだ帰らず、進矢を起こすように勝に言われた光は園長の部屋へ。朝、爪を切っていた進矢を注意する。夜爪を切ったら親の死に目に会えないという話から進矢が産みの親が死んでるか生きてるかも知らないことが分かる。

 

進矢は仕事、光は休み。進矢は今日1日何をしているのか聞く。光が家事をしていると話すと、女はいいなあという進矢の言い方がちょっとバカにした感じに聞こえたな。

 

洞外家

合気道の稽古に出かけようとしていた次代は、きくに月謝をねだる。きくは家にお金も入れないのにと愚痴り、お茶やお華を習うのなら喜んで月謝を出すと言う。三千介がお茶を習いたいと言うと、お茶は女がするもんです!ときくが怒る。次代が千利休のことを話すが聞く耳持たない。三千介は精神修養のためにお茶がやりたいのだと大介にも言う。

 

豆せん

静香は比奈子に公一のことを聞く。園長は専門家に調べさせたほうがいいと言い、比奈子は静香にお任せ。

 

交番

衛が警官と引き継ぎをしていると、進矢が来た。泥棒は池之端から御徒町までの狭い範囲で動いていると話して帰った。

 

園長の部屋

静香は公一に2時に喫茶店で会う約束をした。比奈子の希望は豆せんを続けたいので、豆せんでの同居希望。静香は鬼のお勝にもついてくるよう頼んだ。比奈子はクネクネしたキャラね。

 

四方家

勝は一緒に本郷へ出かけようと光を誘う。以前、比奈子が公一と一緒にいたところを喫茶店で見かけたと光が言うと、光が誰と行ってたの?と追求してきた。好きな人ができなら教えるのよ、とちょっと怖い。光は縁談の話をしているときは、その辺にいて帰りに墓参りや食事をしたいのだと勝が言うと、光も出かけることにした。

 

駅構内でパトロールしていた香子は道を聞いてきた女性のハンドバッグが開いているのに気づいた。女性は財布がなくなったと言う。

 

喫茶パピロ

静香と勝、光が行き、光は喫茶店前で別れた。

 

豆せん

つね子が500円分のおせんべいを買いに来て、姉の娘の結婚がなかなか決まらないと聞いて、縁談のことが気になり出す比奈子。

 

良二が保育園が休みだから手伝いに来たとせんべいを焼き始める。比奈子は良二が店番をすると言うので、店番を頼んだ。

 

喫茶パピロ

静香、勝と公一の気まずい話し合い。比奈子が駆けつけると公一はニヤニヤ。

 

洞外家に行った光。自転車に乗った女性が通りかかる。合気道の先輩の松平さんで父が警官で

松平さんも特殊班捜査係だと次代が教えた。

 

公園

香子と鶴長さんは牛乳瓶にストローをさして飲んでいた。犯人の手がかりを得られない。香子は鶴長さんの様子がおかしいので聞いてみると、心配事があるのだと話した。

 

喫茶ポエム前にいた静香と光。パトカーのサイレンがうるさく、進矢も駆けつけていた。勝はお墓に備える花を買ったと光に話しかけたが、光は事件を気にする。(つづく)

 

見始めるとあっという間。男だ女だという話題が多いね。しかし、来週も再来週も休止!? 話、忘れちゃう。

【ネタバレ】岸壁の母 第二十五章「ぼくも戦争に行く!」その五

TBS 1977年12月9日

 

あらすじ

学徒出陣に次いで徴兵年齢引き下げが決定し、いせ(市原悦子)は迫り来る新二(大和田獏)の徴兵に怯えていた。学友たちの志願を見送っていた新二は自分だけが残っていることに苛立ち始める。

岸壁の母

岸壁の母

2024.7.26 BS松竹東急録画。

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冒頭はお決まりのシーン。青白画像。船が港に帰ってくる。

いせ「石頭(いしとう)教育、13981(いちさんきゅうはちいち)部隊、荒木連隊、第1大隊、第6中隊の端野新二(はしのしんじ)を知りませんか? 端野新二知りませんか? 端野新二を知りませんか? 端野…新二~!」

 

端野いせ:市原悦子…字幕黄色。

*

端野新二:大和田獏…字幕緑。

*

石田健太郎:長澄修

石田の母:宮内順子

*

水野のぶ子:小畑あや

石田の父:前沢迪雄

*

三浦文雄:山本耕一

*

音楽:木下忠司

*

脚本:高岡尚平

   秋田佐知子

*

監督:高橋繁男

 

端野家

慰問袋のアップ

 

千人針に縫い付けられた五銭玉。

新二「ねえ、この五銭、なんなの?」

いせ「死線を越えるように五銭なの」

新二「なるほどね」

いせ「やっとこれで2人分の千人針が出来たよ」

新二「でも、慰問袋を送るったって、三浦先生の隊は分かってるけど、石田さん、どこの基地にいるか分かんないんだろう?」

いせ「うん…でも、用意だけはしておこうと思ってね。居所が分かったら栃木のお母さんが知らせてくれることになってるから」

 

新二「みんな、どんどん戦地へ出ていくなあ。中学時代の友達もだいぶ行ってる」

 

長久武運の布を腹に巻いてみるが、いせに取り上げられる。「お前、まだ徴兵年齢に達してないんだから。焦ることないの。三浦先生が戦地に行くだけが男の生きる道じゃないって言ったんだろ?」

 

橋の前に女性が立っている。「あっ、お願いいたします」

通りかかったいせが千人針に協力する。

 

<一人一針ですから千人針といっても、それは大変です。中に縫い込んだ五銭玉のおかげで命拾いした運のいい兵隊さんもいたそうですが、ほとんどの千人針はシラミの巣だったそうでございますね>

 

衝撃の事実!

 

いせは神社にお参り。頭を下げて何か唱える。

 

新二と帰りに行きあったいせ。「早かったじゃない」

新二「うん。電休日で工場のほうが休みだから、学校へ行ってみればガランとしててね。勉強らしい勉強もできないよ」

いせ「あっ、そう」

新二「なんのために大学行ってるのか分からなくなるよ」

いせ「こういうご時世だからしかたないよ。自分で勉強すればいいだろ」

新二「うん」

 

いせが玄関の鍵を開けて入ると、戸の隙間に何か挟まっていた。

新二「あっ、踏む踏む!」

いせ「あっ、何? ごめん」

新二「石田さんからだよ」

いせ「まあ…うれしいね」

新二「母さんと僕宛てだ」

いせ「まあ、うれしいね」

 

封書に貼られた切手のアップ

検索するとすぐ出てきた。「第2次昭和 少年航空兵」という15銭切手。発行年度は1942年。青白。

 

いせは庭に誰かいるのに気付いた。新二は封書をポケットにしまって庭へ。庭にいたのは三浦先生だった。

 

新二「母さん、三浦先生」

いせ「おや、まあ、どうなさいました? まあ…」

 

敬礼する三浦先生。「しばらくでした。外出許可が出たもんですから」

いせ「まあ…さあ、どうぞ。どうぞ、お上がりください」

三浦「はあ」

 

坊主ズラをかぶる三浦先生。お茶を飲み、ホッと一息。「近いうちに前線に移されそうなんです。それで急に外泊許可が出たってわけなんですよ」

新二「先生、今夜は泊まってってください。ねえ、母さん、いいだろ?」

いせ「ええ。ええ、ええ」

三浦「そうしたいんだが、明日の朝までには帰隊しなければいけないんでね。夜の汽車には乗らないと」

いせ「じゃ、ご飯だけでも」

三浦「ありがとうございます」

いせ「ろくな配給物がなくって、なんにもできませんけど。奥様のほうには…」

三浦「行ってきました。ちょうど留守でしてね。行き先まで訪ねるには、ちょっと時間が…それにあなた方にもお会いしたかったし」

いせ「そうですか。お会いになれなかったんですか」台所に立つ。

三浦「しかたありません」

 

端野家に来る時間があるなら、もっと粘ればいいのに。

 

新二「少し痩せたんじゃないですか?」

三浦「うん。2貫目、痩せたよ」

 

1貫目が3.75キロだから7.5キロか。はあ~。

 

新二「大変なんでしょうね、軍隊生活って」

三浦「まあね、あれは人間の生活とはいえないな。石田君、どうしてるね?」

新二「あっ…アハハッ。石田さんから手紙が来てたんだ。先生、おどかすもんだから忘れてた」

いせ「ハハハハッ」

三浦「どこにいるんだい?」

 

封書の裏は名前だけしか書いてない。

 

新二「どことも書いてないです。母さん」

いせ「大きい声で読んで」

 

新二が手紙を読み始める。

「拝啓 おばさん、新二君。この前は、わざわざありがとうございました。お二人にも母にも会えて思い残すことはありません。とうとうお別れの手紙を書く時が来ました。今日、僕は特攻隊員として出撃いたします。いろいろ考えた末、特攻隊に志願したのです。親不孝なヤツだとお思いでしょう。父も母も、兄が戦死したあと、僕だけを頼りに生きているのは、よく分かっています。それでも、僕は、この道を選ばずにはいられませんでした。こうするよりほかになかったとしか言いようがありません。おばさんや新二君と一緒に暮らした楽しい思い出が次々に走馬灯のように浮かんできます。僕は新二君に教えてもらった歌を大声で歌いながら敵に突っ込みます。僕は自分で選んだ道です。悔いてはいません。本当にいろいろお世話になりました。今、待機指令が来ました。お別れの時が来たようです。さようなら。石田健太郎

 

ゼロ戦が飛んでいく。手を振る整備士。敵に突っ込む当時の白黒映像。

 

三浦「彼はきっと苦しんだと思う。その結論が自ら進んで特攻隊を志願するということだったんだよ、きっと。戦争を批判しながら、お国のために自分の命を捨てる。分かる。分かるんだよ、その気持ち」

泣きだす新二。

 

食事も終わり、帰り支度の三浦先生。

いせ「千人針、お送りしようと思ってたんですけど、先生と石田さんに」

三浦「ありがとうございます」かばんに千人針をしまう。「新二君、お母さんを悲しませるようなことだけはしちゃいけないぞ」

うなずく新二。

三浦「じゃあ、私は…」

新二「僕、送っていきます」

いせ「うん。お帰り、お待ちしてます」

三浦先生は敬礼して、外へ。新二も後に続く。

 

路地

新二「先生、僕はもうたまりません。僕だけいつまでも…」

三浦「まだそんなこと言ってるのか。軍隊なんて君が考えてるようなもんじゃないよ。ひどいもんだ」

新二「それならなおさらです。みんながそういう所で戦ってるのに、僕だけ…」

三浦「お母さんによく相談してみるんだな。のぶ子さんのことだってあるんだろ? さあ、もうここでいいよ」

 

新二「先生」

三浦「うん?」

新二「母のためにも帰ってきてください。僕には分かっています。先生と母の気持ち。おばさんのことがあるから…僕のこともあったし、先生たちは…」

三浦「新二君」

新二「僕もそういうことを少しは分かるようになったんです。先生、死なないでください」

三浦「生きるも死ぬも運しだいだからな。じゃ」

 

新二、公認!? 三浦先生も少しは否定してよ。

 

いせと新二は橋の上を歩いていた。手すりも何もない木の板だけで怖い。

 

石田の実家

石田さんの遺影は全身なんだね。いせと新二は手を合わせる。

 

石田の母はお茶を運んできた。

石田の父「帰ったのか? みんな」

石田の母「ええ」

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石田の父は母に比べて出演頻度は低い。

 

祭壇の前にいたいせは石田の母に頭を下げる。

石田の母「ホントにわざわざいらしていただいて…健太郎も喜んでいることでしょう」

石田の父「端野さんとこへ来た健太郎の手紙だ」

石田の母も手紙を読む。

 

石田さんの声で手紙が読まれる。

「拝啓 おばさん、新二君。この前は、わざわざありがとうございました。お二人にも母にも会えて思い残すことはありません。とうとうお別れの手紙を書く時が来ました。今日、僕は特攻隊員として出撃いたします」

 

石田さん、いい声。

 

石田の母「端野さんには、本当にお世話になりどおしで…」

いえ…と小さく首を横に振るいせ。

石田の母「新二さんにも仲よくしていただいて…帰ってきたら親孝行しなくっちゃねなんて、ウソ言って。あんな箱に入って帰ってきて。爪と髪だけになってしまって…健太郎はあのとき覚悟を決めていたんですね」

新二「僕にとっては兄のような…」

 

石田の母「たった2人しかいない息子を2人とも…こんなことになるんだったら、女の子を産むんだった」

石田の父「よさんか。健太郎が立派にお国のお役に立ったんだ。同じことを何度も言うな」

石田の母「私は違う。脱走したっていい。両手両足なくなったっていい。生きて帰ってきてさえくれたら…」すすり泣く。

石田の父「泣くな」と祭壇の前へ

 

石田の母は手紙をいせに返した。「新二さん。あなたはお母さんに私のような思いをさせちゃダメよ。お母さんは、あなたを頼りに生きていらっしゃるんだから。母親って、そういうものよ」

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「警察日記」には5人の息子を亡くした元校長が出てくるけど、戦争中で記憶が止まっていて、カラスが飛んでいるのを見て「空襲警報ー!」などと叫んでいた。この映画の三國連太郎さんは若い警官役だけど、ホントカッコいい。

 

帰り道

新二が先を歩いて行く。微妙に距離のある2人。

 

端野家

新二のギター弾き語り。

 

♪沖の鴎と 飛行機乗りはヨ

どこで散るやらネ

果てるやら ダンチョネ

色は黒いや 飛行機乗りはヨ

空じゃ天女のネ 色男

ダンチョネ

今度 会うのは 来年4月ヨ

坂の九段のネ 花の下

ダンチョネ

ダンチョネ節

ダンチョネ節

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いろんな人がカバーしてるね。

 

新二の歌を聴きながら仕立物をしているいせの目が潤む。

 

新二も自室に寝転がって涙を流す。

 

<新二が次第に何かに駆り立てられているのが分かりましてね。皆さんにはちょっとお分かりにならないかもしれませんが、あのころの男の子は誰でも戦争と無関係には生きられませんでした。お国のために戦って死ぬことが男の一番すばらしい生き方だと考えられていたんです。ホントに本気だったんです。どう生きるかというよりもどう死ぬか。そういう時代だったんでございます>

 

いせ「来てよかっただろ?」

新二「うん」

いせ「石田さんのことがあってから、うちにばっかり閉じこもってたから、たまには母さんと出かけるのもいいだろ」

 

川の土手でヨモギ摘み。

 

新二「母さん」

いせ「なあに?」

新二「俺、昨日、学校に退学届、出してきたから。母さんに相談しなくて悪かったけど」

いせ「悪いに決まってるじゃないか。あした、学校行って退学を取り消してきなさい。母さんがどんな思いでお前を大学にやってるか…」

新二「分かってる。でも、これ以上、学校へ行く気にはなれないんだ。みんなお国のために戦ってる。それなのに僕だけ知らん顔して。勉強してるわけにはいかないんだよ」

 

いせはヨモギを摘んだかごを持って歩きだす。

新二「聞いてよ。石田さんは自分の体ごと敵に突っ込んで死んだ。三浦先生も戦地で戦ってる。三浦先生や石田さんだけじゃない。俺の知ってるヤツは、ほとんど志願して兵隊へ行ってしまった。みんな、今日死ぬか、あした死ぬかギリギリのところで戦ってるんだよ。そんなとき僕だけ…」

いせ「母さんを捨てる気なのね」

新二「問題が違うよ。僕は男として義務を果たしたいんだ。自分だけよければいいってのはイヤなんだよ」

いせ「兵隊に行く気なの?」

うなずく新二。

いせ「絶対イヤよ、母さんは。イヤよ。召集令状が来たんならともかく自分から兵隊なんか」

 

<恐れていた時がやって来ました。いつか新二が、そのことを切り出すのではないかと。私はなんとか新二の決意を崩さねばと思いました>

 

端野家

帰ってきた新二。「いらっしゃい、今日は遅いんだね」とのぶ子に声をかけ、そのまま2階へ行こうとする。

 

いせ「新二、ちょっとここお座んなさい。のぶ子さん、さっき言ったこと、もう一度、新二にはっきり言ってちょうだい」

のぶ子「新二さん、おばさんから聞いたわ。私も反対よ」

新二「母さんやのぶ子さんが反対だと言っても、俺は…」

いせ「何を言ってるの。親を捨ててまで」

新二「女には分からないよ」

いせ「生意気言うんじゃないよ。お前、一人で大きくなったの?」

のぶ子「新二さん、お願い。もう一度考え直して。ねっ? 新二さん」

 

いせ「新二、私たちのことを…」

新二「分かったよ。分かったよ」

のぶ子「じゃ…」

いせ「のぶ子さん。お夕食していきなさいよ」

のぶ子「いえ、でも…またうちで心配するといけないから」

いせ「今日はゆっくりしていきなさいよ」

のぶ子「新二さんさえ分かってくれれば」

いせ「そう?」

 

新二「ちょっと待ってくれよ。俺、満州行くから」

いせ「だって今、分かったって…」

新二「決心は変わらないから」2階へ。

いせ「新二! 満州…」(つづく)

 

新二は満蒙開拓青少年義勇軍になるつもりじゃないだろうな?

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それだけはやめとけ! 島崎は16歳で応募。4年後に終戦だから、同じ歳くらいかな? 変な昼ドラ要素がなけりゃもっと純粋な気持ちで見られたのにな~、ま、昼ドラなんだけどね。

【ネタバレ】🈟赤い衝撃▼第1回『青春をつらぬく銃声一発!!』

TBS 1976年11月5日 

 

あらすじ

大山友子(山口百恵)は、実業家・大山豪介(中条静夫)の娘で、日本陸上界の期待を担う短距離走者。友子の母・鈴代(草笛光子)は、豪介の後妻で友子の父は豪介でなく…。

赤い衝撃

赤い衝撃

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2024.7.26 BS-TBS録画。

 

作:安本莞二

*

大山友子:山口百恵

*

新田秀夫:三浦友和

*

新田雄作:田村高廣

*

大山豪介:中条静夫

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矢野ジロー:谷隼人

*

水谷刑事:名古屋章

*

大山政子:原知佐子

大山豊:中島久之 

*

家政婦:矢吹寿子

石田刑事:灰地順

矢野コウイチロウ:加藤茂雄

記者:梅津栄

*

記者:山本廉

矢野ジローの女:渡部真美子

記者:松島真一

黒崎勇

木の島静子

*

北川和彦:長門裕之

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大山鈴代:草笛光子

*

プロデューサー:野添和子

        山本典助

*

音楽:菊地俊輔

*

ナレーター:中江真司

三味線:豊文

阿波踊り指導:花びし連

*

江崎:宇津井健(特別出演)

*

監督:増村保造

 

森の中で走っている百恵ちゃん。全身+タオルもアディダス。突然、スーツ姿の男がスタートについて指導し始める。半袖短パンだったけど、長袖ジャージに着替えてる。初対面からベタベタ触るねえ〜。友和さんでなければ許されない所業。

 

大友家…豪邸だね〜。

鈴代が友子を出迎えた。原知佐子さんはお姉さん!? 父が豪介、鈴代と結婚して17年だから友子が実子だけど、政子と豊は異母兄弟ということね。

 

ん? あらすじによれば友子の父は豪介ではない!?

 

豪介を迎えに来た秘書の北川。政子は鈴代を母さんと呼べないが、豊は、政子によれば友子が好きなので、鈴代のことも母さんと呼んで、政子の暴言からかばっている。政子も友子の父親は豪介でないと匂わせてるね。

 

政子のことを結婚に失敗したから欲求不満のヒステリーだと豊が言う。昭和の時代、女性を罵る言葉は、ヒステリーか更年期障害。ふざけんな!←これがヒステリー!?

 

鈴代が競技会に行く友子を見送る。友子は体育の先生になり、2人で暮らそうと提案する。なぜか友子の声が「赤い運命」の直子と声が違う気がするな〜。体育会系のハキハキした感じだから?

 

鈴代がかけっこしようと家から飛び出し、車に轢かれそうになった。車から出てきたのは脳外科医の江崎先生。まだどんな関係か不明。鈴代と会うのは17年ぶり。

 

豪介が出社。矢野コウイチロウの息子という男が突然襲いかかってきたが、部下たちが取り押さえた。

 

秀夫は父の雄作も刑事で射撃訓練をしている。水谷刑事が大山豪介が刺されたと知らせに来た。

 

大山産業本社ビルに呼び出され、豪介にお叱りを受ける水谷、新田親子。矢野コウイチロウは18年前、料亭の床柱に頭を打ちつけて死んだ。現場にいたのは豪介と北川で担当刑事は雄作。捕まったのは北川で8年の刑期を終えて出てきた。カメラの前で手錠をかけた姿を見せつけないよ。

 

雄作は本当に矢野をやったのは豪介だと責め立てた。田村高廣さんは静かな役が多い気がして、ああやってがなり立てると阪妻っぽい気がする。そんなに声聞いたわけじゃないけど。割とガラガラ声なんだよね。

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競技会

豪介は「おれのうさぎがいる」と指差す。豪介の警護をしていた新田親子。友子は秀夫の姿を見つけてピースサインを送り、秀夫もニコニコ返した。「うさぎ、よくやった」と豪介が友子を褒めた。雄作は秀夫に友子と付き合わないように言う。

 

料亭

大山家が家族でお祝い。うさぎを褒めまくる豪介。豊は大学の壮行会で途中で抜けた。鈴代の三味線で豪介は阿波踊りを始めた。豪介に誘われ、三味線は別の人にやらせ、友子も鈴代も踊る。政子はそんな下品なことしませんと酒飲み。よくあの場にいるなあ。

 

料亭のロビーに秀夫がいた。友子が話しかけたが、秀夫はそっけない。友子は両親に会って欲しいと頼み込んだ。コーチ、お願いしますと言われ、豪介たちと顔を合わせたが、豪介は怒り、雄作も秀夫を連れ戻しにきた。

 

これからも秀夫にコーチをお願いしたいと言う友子を殴る豪介。すごく痛そうな音をしたな。豪介は身に覚えのないことで捕まえようとしている刑事だと付き合わないように強く言う。鈴代も豪介がひとりぼっちで寂しい人だとかばい、友子は仲直りすることにした。

 

料亭の外で立っていた豪介を狙う矢野を狙う新田親子。豪介に抱きつこうとした友子が撃たれて倒れた。え! 背中から出血。新田親子は矢野の後を追うが逃げられた。

 

病院から出てきた江崎と豊たち。豊は江崎のアメリカ行きを止めようとしていた。ちょうど友子が運び込まれ、江崎たちが手術することになった。

 

手術室前

友子は死ぬんですよと取り乱す鈴代。お父様でなくてよかったわと北川に言う政子をぶん殴る豪介。ギャグみたいなシーンだな。北川と政子は「赤い疑惑」では夫婦だったね。光夫もいるし。

 

友子の背中にあった弾丸は秀夫が放ったものだった。

 

手術は成功し、命は助かった。豪介は銃を撃ったことを名乗り出た秀夫を責めた。

 

東京国際空港

江崎は豊に友子が下半身麻痺で立てないだろうと伝えた。

 

病室

友子に謝罪に来た秀夫。たったひと月で元の体に戻ると言う鈴代。

 

うつ伏せで寝ている友子の枕元に寄り添う鈴代。(つづく)

 

赤い疑惑」「赤い運命」と見てきて、キャストは「赤い疑惑」寄りで作風も似てる気がする。「赤い運命」がちょっと異色だったのかな。また原知佐子さん目的で見よーっと。

 

そういえば、wikiホリプロ創立45周年・TBSテレビ50周年・山口百恵引退25周年を記念した『赤いシリーズ2005』第3弾として企画され、主演は深田恭子の予定だった、というのを見かけました。

 

しかし、深キョンのイメージが陸上選手と合わなかったために新作になったらしいけど、それなら「赤い衝撃」が綾瀬はるかさんで「赤い運命」が深キョンでもよかったのにねー!と思う。まあ、このドラマ見たことないから分からないけどさ。