【連続テレビ小説】澪つくし(3)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

父親は、かをる(沢口靖子)を引き取って本家から嫁に出す、と言っていると母のるい(加賀まりこ)。願ってもないことだとるいはかをるに言う。学校帰りに電車の中で、男子生徒(安藤一夫)に、絵は自分の家にある、絵を買ってきた兄は毎日眺めている、と声をかけられる。自分は吉武だと名乗って、行ってしまう。絵を見せてもらいに吉武の家にやってくるかをるたち。吉武とね(草笛光子)は見せてやるから中に入れ、と言う。

 

昨日1,2話を見て、あんまり私の好みの話じゃないかも…と思いました。知ってる顔も少ないし。でも今日の回見たらもう少し見てみようかな。役者さんの35年前を見るために見るのもいいかもしれない。

 

流石に今日は「恋は危険な訪問者」はなかった。昨日の続きのかをるの今後について。年明けに紀州から一家で引っ越してきて、かをるも認知され、その家に住んでそこから嫁に出される。母が一人になってしまうので、お母さんと暮らしたいと、かをるは泣き出してしまった。

 

毎年秋になると父が来て、半年ほど親子で暮らしていたが、かをるが女学校に入ったころ、第三の女ができて父の足が遠のいた。父、すげーなー。精力もお金もあって…。ただ近年の作品みたいに妾の存在をなきものにするとか不倫をふわっと描くよりは、こういうこともあったんだとはっきり描いたほうがいいと思う。史実厨なんで( ー`дー´)キリッ

 

そのあとの教頭先生の考え方とか。関東大震災後に職業婦人が増えた。今までは、髪結いか歌舞音局の師匠か生け花の先生くらいだったけど、将来は女の代議士、軍人が出るかもしれない。

しかし、女は強さの中にも優しさ美しさを失ってはならない。職業婦人より良妻賢母。男女同権とか婦人参政権とかいうことはあまり望まぬ方がよい。また到底望んでも得られないことである。

せっかく進学したのに先生がこれじゃあねぇ…。電車の中で「大憤慨!」と憤ってる友人の由岐とみずえ。かをるは二人を抑える控えめな性格。

 

しかし「澪つくし」が始まって、ギャンギャンわめくヒロインよりいいわと前再放送作品ディスりは聞きたくないんだよなー。それだけで今作が嫌になってしまいそう。

 

電車の中でチラ見してくる男子生徒がいた。かをるたちが電車を降りると、かをるに「絵のモデルをしたことがありますか?」と話しかけられた。絵の持ち主が男子生徒の兄で、その学生は銚子商業3年の吉武だと自己紹介をして再び電車に乗って去って行った。

 

由岐とみずえは事情を聞きだそうと、由岐の家で外川の浜で吉武惣吉と出会った話をする。薬局を営んでいる由岐の家で繰り広げられる女子トークがかわいい。「おお青春よ美しき初恋よ!」いちいちセリフっぽいのが面白い。「面影よ、いずこ。思い出よ、いずこ」盛り上がって3人で絵を観に行こうという話になった。

 

ヒヤヒヤ!は、冷やかしたときに言う言葉なのかと思ってたら、英語なんだ。さすが女学生。

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その夜、夢を見たかをる。「はね駒」に回想シーンはあったけど、「おしん」「はね駒」に夢とか妄想とかのシーンはなかったはず。かをるの夢に登場した惣吉は「俺は漁師の子。陸者(おかもの)には縁がねぇ」と去って行った。

 

数日経って、由岐とみずえと外川駅に降り立ち、吉武家へ向かうことに。海女に吉武の家を聞くと利根川丸の網主と言ってたから、そこそこ大きい家?

 

家の前でまごまごしてると、荒々しい漁師に怒鳴られた。そこに来たのは、草笛光子さん演じる吉武とねで、きっぷのいいおかみさんって感じで、不浄のたたりとかいう漁師を無視して、かをるたちを家に入れてくれた。

とねの後ろに立っていたのが、斎藤洋介さん! つい先日訃報を聞いたばかりなのに偶然にも作品で出会えるとは…。草笛光子さんは、「あぐり」ではおしゃれなカフェの店主だったし、上品な役が多いからギャップあるなぁ。でもかっこいい。

外川駅は今でもあるんですね。

 

とねさんが見たいのでまだ見ます。

【連続テレビ小説】澪つくし(2)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

絵を買った青年の名前を聞きたいかをる(沢口靖子)だったが、気が引けて聞けなかった。学校帰りに海へ行くかをるたち。青年に再会できる淡い期待があったが、かなわず。帰ると家の前に父親の車が止めてあり、会いたくないかをるは、近所の神社で時間をつぶしていると警官に補導される。家に警官が付いてくるが、母のるい(加賀まりこ)が警官にかをるの父の説明をすると、警官は忽ち引き下がるのだった。

 

 2日目も冒頭から「恋は危険な訪問者である」。この朝ドラのテーマかな?

 

絵を観ていたかをるの背後から沖田に声をかけてきた男がいた。明治新報社の北村さん!ではなく石丸謙二郎さん演じる河原畑で文学者?

 

絵をアポリネールの世界と言ったり、銚子は遅れてると言ったり、有島武郎の文学を有島が心中したという理由で勉強しないことを嘆いたり面倒臭そうな芸術家。「はね駒」は波多野さんがイケボすぎて、正直北村さんの声は霞んでた。でもやっぱり今日はイケボだったな。

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かをるは青年の名前が聞きたかったが聞けずじまい。なぜあの絵を買ったのか? 母のるいは自分の船が描いてあるから買ったとツエと笑い飛ばすが、かをるは不満だった。

 

校庭でスカート姿、白い鉢巻でバレーボールをするかをる達。女子が体育をする時代だね。海で青春する女子達。

 

帰ると家の前には車が止まっていて、父が来ているのが分かり、思春期で疎ましく思い始めたかをるは家に入らず、外で時間を潰していた。巡査に捕まり、父とことを言わず、母は無職と言ったので、家まで案内させられることになってしまった。

 

るいが「入兆」の名前を出して巡査を黙らせた。いい気味!な場面なんだろうけど、うーむ。

 

父・坂東久兵衛は、女学校卒業後、かをるを認知し「入兆」に引き取って花嫁修行をさせ、しかるべきところに嫁に出す…なぜだろう、沢口靖子さんはとても可愛らしいんだけど、あんまり引っかかりがないかな。

【連続テレビ小説】澪つくし(1)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

古川かをる(沢口靖子)は、銚子の海岸で絵のモデルをしている時に、吉武惣吉(川野太郎)と出会う。かをるの手に刺さったとげを抜いてやる惣吉。翌日、かをるは学校の許可なく絵のモデルをしたことで、叱られる。帰りの電車でラブレターの受け取りを断った腹いせに「妾の子」と呼ばれ、家に帰ると、本妻一家が引っ越してくると伝えらえる。モデルとなった絵の展覧会で、惣吉が絵を買ったと告げられ、心がざわつくかをるだった。

 

1983年「おしん」 、1986年前期「はね駒」に続き、1985年前期「澪つくし」の再放送が始まりました。オープニングが朝ドラらしい軽やかな感じ。

 

ナレーションはNHKのアナウンサー(男性)でいきなり「恋は危険な訪問者である」だって。恋がメインの朝ドラはあんまり好きじゃない…(^^;;

 

時は大正15年、ところは千葉県銚子市。古川かをるは船にもたれて沖田周三に絵を描いてもらっていた。

 

そこに現れたのが船の持ち主の青年・吉武惣吉。かをるの指に刺さったトゲを口で抜いてくれた。昔のドラマにはよくあったんだけど、こういうシーン大嫌い!! その行為にドキッとするかをる。

 

かをるは銚子高等女学校4年生。「はね駒」の橘りんの初回と同じかな?と思ったけど、りんは高等小学校の4年の13歳。かをるは高等女学校4年生で15歳。ということでいいのかな? だとすると「はね駒」最終回の明治末あたりの生まれでしょうか。

学校では絵のモデルになったことを先生に叱られた。帰りの電車では男子生徒からラブレターを受け取るが、読まずに窓から捨て、男子生徒から去り際に「おい妾の子! 覚えてろよ!」と罵られてしまう。目の前で手紙を捨てるなんてあんな強気な行動できないよ。下手したら殴られるかもしれない。

 

ここから怒涛の“妾”連発。鷲尾真智子さんが馬場ツエという女中さん。ほらぁ〜母子2人にも女中いるよぉ〜とまだ言う。母は加賀まりこさん。母の兄の清次が来ていて女学校行ったら嫁に行け攻撃。

 

創業280年の老舗「入兆」という銚子の醤油屋では五本の指に入る大店の旦那がかをるの父で妾の子とはいえ女学校にも行けるほど豊かな生活をしているが、「入兆」は和歌山の本宅を整理するので一家で銚子に引っ越してくることになった。本家の妻子と顔を合わせて嫌な思いをするかもしれないから嫁へ行けと。

 

かをるがモデルをした絵を観に「沖田周三油彩個展会」に出かけた。かをるがモデルになった「少女」とタイトルの付けられた絵画は売約済みの赤いリボンがついていた。買ってくれたのは、吉武惣吉だった。もう一度流れる指吸い。やめてくれっ!

 

うーん、正直それほど物語全体に魅力を感じなかったけど、もうちょっと観てみる。

 

【ネタバレ】今の女

磯村春子…明治10(1877)年3月16日- 大正7(1918)年1月31日

連続テレビ小説「はね駒」(1986年)のヒロイン・橘りんのモデル

 

磯村春子著「今の女」を少しずつ読み進めてきました。

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大正2(1913)年12月15日発行 磯村さん当時36歳

 

この書を亡き父の霊前に捧ぐ

とあるので、この時点で御父上は亡くなっていたのですね。ドラマでは感動的だった二本松への帰省はなかったのかもしれません。

 

旧仮名遣いが難しくて事細かく全部読み切れてないけど、出てきた女性たちを調べられる限り調べてみました。生年月日が分かる人は出版当時の大正2(1913)年の年齢も調べました。

 

先進的な女性だけでなく、〇〇夫人や市井の明治・大正時代に生きる女性を取材している本です。本編の印象に残ったところなどを一つ一つ書いてたら長くなりました。

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【連続テレビ小説】はね駒(156)(終)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

外国に留学したいという長男・弘の突然の申し出に、りん(斉藤由貴)は驚いた。源造(渡辺謙)も最初は意外だったが「広い世界を見たい」と言うのはりんと全く同じだと笑う。りんは初めて、自分を送り出した親の気持ちが理解できた。明治45年(1912)7月28日、小野寺家は福島県・二本松へ向かった。親族一同がそろい、祖母・兄・妹たちの法要を行った。そんな折、天皇陛下ご重体とのしらせが入って…。

 

 あぁ終わっちまった…。

 

弘から留学したい旨を告げられたりんと源造は戸惑うが、スポーツや活動写真、新聞のことをいつも世界の人や人間の暮らしとくっつけて話してる夫婦の会話を聞いていたことに感心する。

ja.wikipedia.org実際留学したのは、1936年ベルリン。渋谷区区長とか東洋大学学長とか輝かしい経歴をお持ちの方です。都市社会学研究者。

 

りんと源造の回想シーンが流れる。弘は今14歳。りんが相馬から仙台の女学校へ行ったのと同じ歳。↓しかし相馬と仙台は陸路で行けるんでは?と思った。

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源造はあの変なヘアスタイルの初回のシーン。

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寺に入れられたのが14歳だと言ってました。寺を抜け出したときに先輩?が持たせてくれた仏様を弘に外国に行くときに持たせるという。仏様にお礼を言うりん。

 

明治45年7月28日。弘次郎からことの十七回忌、嘉助の七回忌、おみつ、弦一郎の法要も合わせて行うことになり、招待を受けた小野寺一家と彌七、きわが二本松に集うことになった。ま、弘次郎とやえにも早くに亡くなった長男の徳蔵がいるんだけどね。

 

弘次郎の店でコーヒーを飲んでいる侍姿の客がいる。これ、音楽を担当された三枝成章さんでは?! 昔はよくテレビに出てたからなんとなく顔は知ってます。

 

そこにりんが入って来て、弘次郎と話をする。さらに新之助も来て、りんに近寄り手を握る。うぉぉ、気持ち悪い感じがそのまま!! 新之助の妻のキンに見つかり、赤ちゃんを抱っこさせられ、おっかさまに言いつけやすからという言葉も。

 

おっかさん元気なんだね。あと子供も結構上の子と年齢差ありそう。おみつが亡くなったころにもう新之助にも小さな女の子がいたんだから、二十歳過ぎてない? もしかして孫? まさかな。でもいてもおかしくない。

 

翌日、法事があり、源造もお経をあげてくれたらしい。彌七が源造にお経をあげてもらいたいというと、きわさんが嫌ですよ!と言い合い。やえが「生きてればいいことがあっからみんな頑張ってしわくちゃの梅干しになっても元気で生きてっぺなぃ」という言葉、りんのモデルの磯村春子さんはここから数年後に亡くなってるかと思うと切ない。

ja.wikipedia.org磯村英一さんは14歳で母を亡くし、結構苦労したみたい。だからその辺を本で読みたいなぁ~。ドラマはドラマとして面白かったけど、ホントのところはどうだったのか知りたい。史実厨的傾向があります。

 

徳右衛門は一人、墓でことに語り掛ける。あぁ最終回までいてくれてよかった。しかしなぜ昨日今日と家族一緒のシーンではないんだろう。

 

そうそう、墓を通り過ぎた着物姿の若い女性の横顔がおみつにすごく似てて、一瞬びっくりしたけど、テロップに名前はないし、徳右衛門も何の反応もしてなかったし、これもまたサービスカットだったのかな?

 

弘次郎が「故郷の空」を歌いだす。弘、りん、そして一同で歌う。りんは涙を拭きながら、縁側の新聞に目を落とす。

 

そこには「聖上陛下御重態」の文字。源造は「子供たちは俺が連れて帰るから心配しなくていい」とりんを送り出した。

 

りんが日傘をさして歩く後を源造と子供たちがついて歩く。走り出すりん。ナレーターの細川俊之さんとすれ違い、「何だべ、あのはね駒。たまげたない」とイケボで振り返る。「おしん」と同じプロデューサーなので好きな演出なんだね。私も好きです。

 

ただ、年数が経つと、「おしん」のときの奈良岡さんや今回の三枝さんや細川さんを知らない人が、え?急に出てきたこの人何?になっちゃうってこともあるんだね。

 

はね駒が行く。明日に向かってはね駒が駆ける。(終)

 

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ドラマは大正元年までと書かれていたのを見かけた気がするけど、7月29日に明治天皇崩御されて、7月30日から大正なので、丸々明治時代の話で終わったんだね。

 

いや~面白かった。中だるみも感じず、初期のりんのキャンキャンした感じも昔の少女漫画を見てるみたいで面白かったし、何せ初回から斉藤由貴さんの演技がうまかった。私は朝ドラで新人女優を使うより、ある程度演技力のある人を使って欲しい派なんです。

 

樹木希林さんや小林稔侍さん、渡辺謙さんはもちろん、どの人もよかった。「おしん」が舞台で活躍する人が多かったのに対して、「はね駒」は今でもテレビで活躍する知ってる顔が多かったのも見ていて楽しかった。

 

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うまぁ~くネタバレしない程度の前半の総集編。終盤よりみんな若く感じるのがすごい。 

 

最終回で残念ながら登場しなかったみどりですが、私は勝手に磯村春子さんと同時代に活躍された新聞記者の下山京子さんをモデルとしてるのかと思いましたが、新たにモデル発見。

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相馬市の隣町の原町市(現・南相馬市)の呉服屋の娘がモデルじゃないか説。熱心な宣教で親がキリスト教に入信。のちにアメリカ移住。いろんな明治に生きる人をモデルにしたんだね。こんなに明治について調べながら見たのは初めてです。そういう意味でも面白かった。

 

次は「澪つくし」。とびきり美しい沢口靖子さんですが、噂では演技は新人らしい初々しい演技なので見続けられるか心配なところもあります。脇を固める人と脚本次第かな。沢口靖子さんは関西出身なので関西が舞台の朝ドラに出演したのだと最近まで思っていたのですが、千葉が舞台なんですね。東京以外の関東が舞台になるのも珍しいような?

 

中河鶴次役の矢崎滋さんの近況
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ホテル暮らしはうらやましいかも。単純に家賃として考えると高いかもしれないけど光熱費が含まれてると思うとそれほど変わらないんじゃないかと思って。でもやっぱり作品には出演してほしいなと思ったりして。

【連続テレビ小説】はね駒(155)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

明治45年(1912)7月、6年の月日が過ぎ、りん(斉藤由貴)と源造(渡辺謙)の長男・弘は中学3年生。長女・明子は小学6年生。おなかの中にいた次男・治は6歳。末っ子の春子は5歳になっていた。源造は運動用具店に加え、活動写真館も経営。りんは新聞記者に復帰していた。編集長だった津村(地井武男)は今は副社長。一方、福島県・二本松で弘次郎(小林稔侍)はコーヒー店を開いていた。

 

昨日から6年経ち明治45年7月。空に浮かぶ飛行船を見るりんと源造と子供たち。弘が中学3年生、明子が小学6年生、治が6歳、春子が5歳。ここで春子という名の登場人物が出てくるとは。

 

キヨは女学校を卒業し、りんの手助けをしながらキリスト教青年部の仕事を手伝っている。うーん、結局キヨがお手伝いさんみたいな存在になってしまったか。

 

りんは治や春子を幼稚園に預け、明治44年の春から職場復帰していた。自分の家の電話から大崎飛行場に電話をかけ、飛行機を造った山田猪三郎に取材の許可を取った。

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「求めよさらば与えられん」 本当に心から真剣にそれを求めれば必ず与えられるものだとりんは言ってたけど、ますますパワフルになった。

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編集部で飛行船に乗ることになったと話すりん。編集長はイケボの波多野さんになったみたい。着物で飛行船に乗ることを心配していて、三島を連絡係につけてくれた。三島くんもこんなに最後まで出演する人だと思わなかったな。ずっとフラットにりんと接してくれた珍しい人。津村編集長は副社長に。

 

副社長から平塚雷鳥の話が出てきた。

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朝ドラでは結構おなじみの人?! りんより年下か(明治19年生まれ)。

 

磯村春子さんの長男、磯村英一さんが書かれた「実録はね駒」というドラマ終了後に出版された本の内容説明には「著者の磯村英一氏は、『はね駒』のおりんさんの、ご長男である。この本には、春子女史が大正2年に出版した『今の女』も収録されているが、大正デモクラシー時代の女性像が鮮かに描かれている。春子氏自身新聞記者という『はね駒』でありながら、青鞜社の女権運動には与せず、家にあっては8人の子供の“普通の母さん”であったことも重ね合わせて読むことは1986年の“今の女”にとっても大切なことだと思われる。」とあります。平塚雷鳥さんとはまた違った考えを持っていたということでしょうか。それにしてもこの本読んでみたい。

 

一方、二本松では、やえがご近所の奥さんに枝豆をもらったり、近所づきあいも良好。徳右衛門は声だけで「ス ノタマワグ…」とまだ元気。

 

弘次郎は「こおひい茶館 橘」という店を構えていた。客は新之助さん! コーヒーとやえさんの漬物。西洋でホイスケ入りのコーヒーがあることを知って、酒入りコーヒーを提案する。

tanoshiiosake.jp

アイリッシュコーヒーというのか…ふ~ん(コーヒー飲めません)。

 

りんに夏休みに会えるとやえが話すと新之助は喜ぶ。これまではタイミングが合わずに会えなかったらしい。いつまでもりんが好きな新之助は自分の今の見た目やりんがどうなっているか気にしてる。変わらないね。

 

三島と編集部に戻ったりんは、飛行船に酔って青い顔をして帰って来て、気持ち悪くなりながら記事にまとめていた。

 

「昇空するに従って 品川の海は 濶然(かつぜん)として 目の前に展開して 沖を行く漁船の白帆 汽船の黒煙 我が庭のもののような心地がする。目を返して 地上を見れば 目黒川は 緑の野原に曲線を描いて 浮かぶ小舟は あたかも箱庭のそれの如く 大崎の停車場を発したる列車は 百足の匍(は)うが如く 周囲に何者の干渉なく 私の気分は ただ 夢のようであった」

昔の新聞記事は小説の一編のような感じだね。

 

実際に飛行船の浮揚実験に同乗したのは、明治43年9月8日だそうです。

 

源造はスポーツ用品店の傍ら、活動写真館の経営も手掛けていたから、フィルムに撮って活動写真館で公開するすることを考えていた。そんな穏やかな夫婦の会話の中に弘がやって来て、中学を卒業したら留学をしたいと言った。

 

そこに差し込まれる「女学校さ行きてぇ」の回想シーン。

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この辺りかな?

 

弘は「広い世界を知りたい」ということや「真面目に一生懸命働いてる人があんまり恵まれないとか豊かな人ほど社会からいろんな恩恵を受けていたり」ということに矛盾を感じている。ん~賢いな! しかし今もって全然解決されてないぞ!!

 

実際の磯村春子さんと長男の磯村英一さんの歳の差が気になっていたのですが、終盤このような展開にするためだったのですね。実際の磯村英一さんは、明治36年生まれでこの頃9歳です。

 

さて明日はどんな結末を迎えるのでしょうか。

【ネタバレ】署名のない風景画(脚本・橋田壽賀子/主演・池内淳子)

1986年7月29日 NTV

 

あらすじ

幸福な結婚をしたはずの妹が自殺した。心当たりのないまま、姉は妹の新婚旅行の足跡を辿って傷心の旅へ…。その先々にちらつく男の影。 旅先で出会った画家は、妹の恋人だった。その事を妹はなぜ隠していたのだろう。そして彼の口からは思いもよらない言葉が…。

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火曜サスペンス劇場。テレビドラマデータベースによると、1967年にもフジテレビで木曜22時のシオノギテレビ劇場で放送されたこともあったそうです。1967年版には山内明さん(「はね駒」の橘徳右衛門役)も出てたのか。

 

市村家には婚礼を控えた妹・千世(ちせ)の元に沢山の贈り物が届いていた。姉・多恵が池内淳子さん。妹が叶和貴子さん。姉は料亭いちむらの女将。女将は独身でたった一人の妹を笹原というそれなりの家柄の次男に嫁がせることが決まり、準備に追われていた。女中頭?が「男はつらいよ」のおばちゃん。

 

贈り物の中に千世あての差出人のない絵画が届いた。店の板前の徳さんは一目見て千葉の海岸だと気付いた。千世は誰から送られたか見当がついてる様子だった。

 

多恵と千世は9歳離れた姉妹で多恵が屋台を引っ張りながら育ててくれたと言う。屋台のラーメン屋→一杯飲み屋→料亭。すごい出世!

 

千世が23歳ということは姉の多恵は32歳なんだけど、親子にしか見えない。当時池内淳子さんは53歳。叶和貴子さんが30歳。なぜこんなキャスティング?? 池内淳子さんは30代の頃も着物姿が美しい人ですけどね。

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北海道、東北の新婚旅行の行く先々から絵葉書をくれたことを楽しそうにお客様に話していると千世が帰ってきた。千世は多恵と徳さんの結婚を迫る。姉と徳さんがお互いに想いあっていることを知っていたからだ。

 

しかし、多恵は店の板前と結婚すると客が離れるのでは?という懸念があり、承諾しなかった。千世はその日は泊まって、翌日帰って行った。

 

しかし、笹原から千葉の海岸で千世の遺体が見つかったと知らせを受けた。徳さんを呼び、一緒に見に行った。中丸 新将さんが千世の夫の笹原さん。若い。

 

千世は崖から転落した事故死と処理されたが、多恵は納得しない。千世が転落した風景が千世に贈られた絵の風景に似ていた。床に伏せがちになった多恵は徳さんに勧められて旅をすることにし、行き先は千世の新婚旅行先の北海道・東北にした。

 

札幌→知床→浅虫温泉、行く先々で事情を話して宿帳を見せてもらうと、いつも石戸順という名前があった。次に訪れた十和田湖の旅館にもやはり石戸順の名前があり、女将が宿帳に記入しようとすると、石戸順の名前を見つけた。今、石戸順が十和田湖にいる!

 

十和田湖畔で絵を描いてる中に千世に贈ってきた絵画と同じ画風の男がいて、話しかけるが、何故か怒られる。多恵が去った後、男は絵をズタズタに切り裂いた。

 

夜中、旅館の中が騒がしくなった。絵描きの男が睡眠薬を大量に飲んだという知らせを受け、看病をかって出る多恵。自殺の原因は、ある事件のせいで絵が描けないことに絶望したからだった。多恵は励まし続け、事情を聞き出す。

 

十和田湖のボートに乗って心中を試みた千世と石戸。姉に迷惑をかけたくないが、愛のない結婚を続けるのは無理だと千世は言うが、石戸が死ぬことは思いとどまらせた。多恵は、絵を描き続けなさいと励まし続ける。

 

石戸は旅館で多恵に完成した絵を見せてくれた。石戸は多恵が千世の姉とは知らず、姉が千世を追い詰めて自殺させたのだと話し始めた。石戸は姉が自分が叶えられなかったことを叶えるために大学まで出して金持ちの男と結婚させたせいだと語った。信じられない思いの多恵は、石戸を責めた。

 

千世が大学4年の夏、千葉の海岸で写生している石戸と出会ったが、姉の期待を裏切ることが出来ず、姉の言うまま笹原と結婚した。しかし、石戸にだけ遺書を残して千世は自殺した。その遺書を多恵に読ませてくれた。

 

貧乏絵描きの石戸と結婚すれば、金で苦労すると多恵に反対されるのが目に見えていると千世は思ったのかもしれないけど、もうちょっと戦って欲しかった。

 

多恵を心配した徳三が訪ねてきて、自分で作ったお惣菜をタッパーで持参してくれた。多恵は徳三に感謝の言葉を言い、今まで頑張りすぎたと料亭をやめると宣言した。今より規模の小さな小料理屋をのんびりやりたい、ついてきてくれるわね? 黙ってうなずく徳三だった。

 

千世に幸せになってもらいたくてお金儲けに夢中になってきたけど、そのせいで千世を失った。

 

翌朝、徳三と一緒に旅館を出ると石戸が見送りに来た。石戸に徳三と結婚すると宣言し、旅館を後にする多恵と徳三。徳三は自分と多恵の荷物を両手に持ち、多恵は日傘を相合傘にして歩いて行った。(終)

 

んー、橋田脚本結構ツボだな。これもよかった。

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多恵と徳三の関係性が好き。長台詞、こしらえる、“ぞう”のつく名前と橋田脚本おなじみのフレーズもありつつ、おしん終盤にも見られたお金儲けに夢中になりすぎて大事なものを見失ってしまうという話でした。これ、1967年にもドラマ化されてるんだから、橋田さんの書きたいことなのかも。

 

殺人がバンバン起こるわけでもない2時間サスペンスらしくない話だけど面白かった。