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【連続テレビ小説】本日も晴天なり(113)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

正道(鹿賀丈史)の回復は順調に進んだ。元子(原日出子)は家でできる仕事を見つけようと、婦人雑誌社の冬木(中平良夫)という編集者に会う約束をとりつける。しかし約束の時間になっても冬木は現れず、元子は意を決し、雑誌社の編集室に突撃する。すっかり忘れていた冬木は、元子の勢いに押され、編集長の福井(三木弘子)に元子を紹介する。女性が編集長という事に驚く元子だが、私に何か書かせてください、と申し出る。

今日は新しい登場人物が多い。宗俊は出番なし。

 

正道の回復も順調で4人部屋へ移る日がやってきました。

 

いつものフランクな口調の看護婦さんがストレッチャーで正道を運んでいたが、廊下の窓の近くで止まる。

看護婦「今日はいいお天気ですねえ。こういう日を秋日和っていうんでしょうねえ」

波津「そうがどげしましたか?」

看護婦「同じ病室をかわるにもこういうお天気の日に移ると、その患者さん、必ず早くよくなることになってるの。本当にいいお天気でよかった」

笑顔の正道。横になってるのにかっこいい。

元子「まあ、そうなんですか」

看護婦「そうですよ。『天高く馬肥ゆる秋』ってね。秋はいいなぁ。ねっ、大原さん」

正道「はあ。ハハ…」

 

看護婦「そこ、左に曲がりますね」

元子「はい」

 

病室

看護婦「はい、入りますよ。よいしょ…はい、着きましたよ。ここが今日からのお城です。皆さん、今日から一緒の大原さんです」

元子「大原です。よろしくお願いいたします」

看護婦「隣が平井さんで奥が山田さん。ここはおととい退院したので空き」

元子「はい」

山田「足ですか」

波津「はあ、よろしゅうどうぞ」

山田「大変ですねえ」

 

看護婦「それじゃあいきますよ。ちょっとの辛抱ですからね」

正道「はい…」

看護婦「おばあさんと奥さんは私が声をかけたら、この台を引き抜いてください」

元子「はい」

看護婦「はい、いいですか。いきますよ。1、2の3…」

ストレッチャーからベッドへ移動。正道、痛そう。

看護婦「はい、ちょっと響きましたね。大丈夫、生きている証拠」

元子も波津も苦笑。明るい看護婦さんだな。

 

平井…山崎猛さん。「おしん」や刑事ドラマ、時代劇などに出演。「大地の子」も出てる。

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山田…江藤潤さん。単発だけど準主役くらいのドラマを見たことがあった。いやあ、でも、同姓同名の別人? 山田は後ろ姿だったけど、明らかにじいさんぽい。当時の江藤潤さん、まだ若かったはずだし。

↓1980年のドラマでは浜木綿子さんの息子役だもん。別人だな。

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病室にいたもう一人の看護婦…野村智恵子さん。情報は出てこず、野村萬斎さんの妻が野村千恵子さんと知る。もちろん別人。

 

女性時代編集部

電話が鳴る。

編集員「はい、編集部」

元子「もしもし、私、大原と申しますが、冬木さんおいでになりますでしょうか」

編集員「冬木ですか。ちょっと待ってください。冬木さん、電話、電話」

 

編集員…佐々木良行さん。プロフィールに「本日も晴天なり」を書いてた。

編集員…大木裕司さん。2003年公開の映画「輪舞曲RONDO」が引っかかるくらい。

 

ということで元子は懸案の婦人雑誌社へ働きかけを開始しました。

 

病院の廊下

元子「私、今月号に主婦の随想を書きました大原元子でございます。その節はいろいろとありがとう存じました。あの、実はですね、今日はちょっと、ご相談がありまして、お電話申し上げたんですが」

冬木「はあ、どんなことでしょう?」

元子「ええ、原稿のことです。もちろん時間その他は冬木さんのご都合のよろしい時で結構なんですけれど、あの、一度、お話を聞いていただくわけにはまいりませんでしょうか」

冬木「そうですね、う~んと…じゃあ、明日3時に社の方へおいでください。いや、向かいにロンという喫茶店があるんでそこで待っていてください。すぐに分かりますから」

元子「ロンですね。分かりました。ありがとうございます。失礼いたします」

 

大原家台所

洗い物をしている波津。

元子「あの、約束は3時ですから5時ごろまでには戻れますので夕飯の支度は…」

波津「いや、大丈夫だわね。私にもそのぐらいできますけんね」

元子「そうですか。でも、遅くなりましたらね、電話入れますけど話が早く済んだら病院へ寄って5時半ごろまでには帰れると思います」

波津「そぎゃん心配はいりませんけんね。それに早(はや)に終わあようなことだったら、それは不首尾だったということになあだないですか」

元子「あら、本当ですわね」

波津「『断じて行えば鬼神もこれを避く』。真心を持って、あんたは一生懸命やってごしなさい。必ず道は開けますけん」

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元子「はい。では、行ってまいります」

 

病室

トシ江「だからって、そんなにうまくいくものかどうか…」

正道「ええ…。あっ、すいません。しかしね、先方は会ってくれるって約束したそうですから」

トシ江「まあ…こんな時に。あの子がこれほど無鉄砲だとは思わなかったわ」

正道「どうも申し訳ありません、しかし、元子の思うようにさせてやってもらえませんか。まあ、といって、相手のあることですし、果たして仕事がもらえるかどうかもまだ分かってないんですからね」

トシ江「ええ…けど、モンパリのこと、私、決して悪い話じゃないと思うんですけどね」

正道「本当にご心配かけて申し訳ありません」

トシ江「あっ…まあ、何言ってんですか、まあ…やだわ、私。ご病人さんに余計な愚痴こぼしたりして…」

正道「ハハ…。それでお義父(とう)さん何ておっしゃってますか?」

トシ江「ええ、正道さんとおんなじようなことを言ってました。まあ、せっかく仕事をもらえてもね、決してなまやさしいことにはならないだろうって」

 

隣のベッドの患者は上体を起こし、ポータブルラジオをイヤホンで聞きながら、読書。

 

ロン

待っている元子。

 

ウェイトレス「いらっしゃいませ」

 

元子は立ち上がって客の顔を見るが、冬木ではない。店の時計は午後4時4分。

 

ウェイトレス「よろしいですか?」コーヒーカップを片づけようとする。

元子「あっ、はい…。すいません、お電話お借りしたいんですけど」

ウェイトレス「どうぞ」

元子「すいません」

 

ウェイトレス…緒方英子さん。同姓同名っぽい人しか引っかからないな。

 

茶店の内装は割とおしゃれ。

電話をかける元子。「もしもし」

編集員「はい、女性時代編集部」

元子「あの、私、大原と申しますけれども冬木さん…」

編集員「冬木は外出中です」

元子「えっ…? でも3時にロンで待ち合わせのお約束なんですけれど」

編集員「だったらもう少しお待ちください。戻りましたら伝えておきますから」

元子「あの…」

電話を切られた。

 

大原家

大介「ただいま。ひいばあちゃん、ただいま!」

波津「ああ、お帰りになったか」

大介「何してたの? そんな格好で」

波津「お風呂場の掃除だわや」

大介「そんなこと、僕がやるって言ったでしょ」

波津「今日は早かっただね」

大介「うん。お母さん、どうなったかなと思って」

 

波津「もう5時だけん、間もなく帰ってくるだわや。おなかすいちょうだけえ? 今、即席ラーメン作ってあげえだけんね」

大介「うん、でも大丈夫。自分で作れるから」

波津「そぎゃんこと遠慮することはないがね。そのため、ひいばあが残っただないかね。あっ…」台所の上の棚に手を伸ばして腰を痛めた。

大介「ひいばあ!」

波津「だ…大丈夫…ちょんぼし腰が…」

 

大介「だから留守番してるだけでいいといつもお母さんが言ってるのに」

波津「大丈夫、大丈夫…年は取っても、まだまだ」

大介「道子は?」

波津「今、使いに行ってくれたわね。ひいばあが行くっていうのに自分で行くっつって、ああっ…」

大介「駄目だよ、じっとしてなきゃ。今、僕が布団を敷いてあげるから」

波津「そげな大げさな…。いたたた…」

 

ロン

時計は午後4時56分。

 

元子は女性時代編集部に直接向かう。

 

女性時代編集部

元子「あの…」

 

女性のデスクの周りに編集員が集まっている。

元子「あの…冬木さんはお帰りになりましたでしょうか! 冬木さん!」

冬木「あっ、ごめんなさい! ごめんなさい、大原さんでしたよね?」

元子「はい。『週刊毎朝』応募手記特選の折は、ご丁寧な原稿依頼を頂きました大原元子でございます。その節はいろいろとありがとう存じました」

冬木「編集長、その大原さんです」

 

福井「福井です。その節には、すばらしい原稿をありがとうございました。…何か?」

元子「いえ…編集長さんが女性の方だとは思わなかったものですから」

福井「原稿料はすぐにお送りしたと思いますけれども掲載したものに何かございました?」

元子「いえ…。実は今日はお願いがあって参りましたの。私に何か書かせてください」

 

福井「冬木君」

冬木「あっ、はい」

 

元子「放送された作品1本のほか、児童文学新人賞候補、『週刊毎朝』手記特選、新聞婦人欄投稿1編、作品といえるものは以上で全部ですが、そのほか放送モニター、PTAの広報係では新聞作りもしました。校正も少々できます。無論、専門家の方から見れば素人に毛が生えたようなものだということは承知していますが、主人が大けがをいたしまして、子供は中学生の長男と小学生の長女2人。さきざきのことを考えましても、私、どうしても仕事したいと思っています。突然のお願いで厚かましいことは重々承知いたしておりますが、私に書けるものだったら、どんなものでも結構なんです。仕事を下さい。一生懸命やります」

福井「分かりました。じゃ、ちょっとお待ちください。今、打ち合わせ中ですから」

元子「はい…」

 

福井「だからさ、さっきも言ったように…」

 

福井…三木弘子さん。またしても金八ファミリー。川村用務主任。そして、「マー姉ちゃん」のマリ子の義母。川村さんはいつも笑顔の人だったな~。

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「私の八月十五日」の特選発表直後、原稿依頼で大原先生と呼んでくれたのとは、えらい違いです。

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別に大原先生とまでは呼ばれてないけどね。

 

大原家ダイニング

大介がコロッケ?をお皿に載せ、道子も配膳の手伝い。

大介「遅いなぁ、もう6時半だよ」

波津「遅んなあ時は電話すると言っちょうなったどもね」

道子「お母さんって忘れん坊だから」

大介「バカ、ふだんとは違うんだぞ。事故でもしてたらどうするんだよ」

道子「お兄ちゃん」

波津「そぎゃん縁起でもないこと…」

大介「ひいばあは腰が痛いんだから動かないで!」

波津「大介…」

 

女性時代編集部

時計は午後7時3分。

福井「とりあえず、これを読めるように書き直してきてください」

元子「はい?」

福井「主婦の応募手記なの。これ、当然、感想文じゃなくて実話の読み物ですからメリハリをつけて読んで、とにかく面白くしてほしいのね。できますか?」

元子「はい、やってみます」

福井「『みます』じゃ困るわね。やってくれなくちゃ」

元子「はい、やります」

福井「そう。じゃ、明日の夕方5時、いや、6時に持ってきてください。じゃ、ご苦労さん。原稿料はその時に決めます。じゃ、お疲れさま」

元子「どうもありがとうございました」

福井「お礼ならものになってからにしてもらいましょう」

元子「はい」

 

病室

看護婦「大原さん」

正道「はい」

看護婦「今、奥さんから電話があってね、仕事はもらえましたからって」

正道「あ~、そうですか」

看護婦「その打ち合わせで寄れなくなったけれど心配しないでくださいってことでしたよ」

正道「どうもありがとうございました」

看護婦「変わりありませんね?」

正道「はい、ありません」

看護婦「はい」

 

看護婦「山田さん、気分は?」

山田「気分は良好です」

看護婦「はい。平井さん、ごはん残したら駄目よ。頑張って食べなくちゃ」

平井「は~い」

看護婦「はい」

 

大原家

大介、道子とダイニングに入ってくる元子。「ごめんなさい。本当にごめんなさい」

波津「お帰りになったか」

元子「あっ…」

大介「僕たち本当に心配したんだから」

元子「ごめん。最後はね、編集室で待たされちゃったのよ。だから、仕事もらいに行ったのに、うちにああだこうだって電話するわけにはいかなかったの。分かってちょうだい。ねっ」

 

大介「けど、ひいばあなんかごはんも喉に通らなかったんだから」

元子「まあ」

道子「あれはお兄ちゃんが悪いのよ。事故かもしれないなんて言うんだもん」

大介「だって何の連絡もないんだもの。そう思ったってしかたがないじゃないか」

元子「ごめんなさい。本当にごめんなさい」

 

波津「やれやれ、ほんによかった」

大介「でも、明日の6時までにはできるの?」

元子「できなくてもやらなくちゃ」

大介「だったら早くごはん食べちゃいなよ。後片づけは僕と道子がやるから」

 

波津「いいや、そのくらい、このばあが…。痛っ…」

元子「おばあ様!」

大介「腰を痛めたらしいんだ。病院で診てもらった方がいいんじゃないの?」

波津「何言っちょうだや。病人は、お父さん一人でたくさんだけん」

元子「お疲れが出たんですよ。さあ、もう今日はお休みになった方が」

大介「そうだよ、寝た方がいいよ」

波津「大介…」

 

元子「お願いします、おばあ様。大事にしてくださらないと正道さんや陽子さんに申し訳が立ちませんから」

波津「すまんのう。ほんじゃ、寝込んでしまってもいけんけん…」

元子「ええ。さあ…」

大介「僕につかまって、ほら」

波津「だんだん…」

元子「道子、お布団」

 

元子がありついた仕事は、いわゆるリライターといって、いくら健筆を振るっても大原元子の名前は出ないのです。けれど、体当たりでもらった初仕事。あの女性編集長に認めてもらうためにも元子は全精力を込めて書かなければならないと思いました。

 

夜中、ダイニングテーブルでリライト作業する元子。

 

病室

正道は枕元に置いていた家族写真を見つめる。

 

つづく

 

今日はちょっと早めに終わって、ブルーバックの「ただいまの出演」

 

明日も

 このつづきを

  どうぞ……

 

山田役の江藤潤さんをもう一度調べてみたら、江藤漢斉さんの旧芸名であることが判明。しかも、当時、じいさんじゃなかったし(失礼)。「おしん」にも出演。

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澪つくし」では緒方巡査として「銚子素人将棋名人戦」で久兵衛と対戦。

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「はね駒」では桂庵(ハローワーク)の主人。

 

川村さんと石津さん(元子に「本日も晴天なりだよ」といった放送局の芦田さん)は金八先生の桜中学の職員室にいつもいた。川村さんは金八の1、2シリーズに出ていたけど、石津さんは2だけだったんだね~。川村さんとは全く違う役柄。

 

波津さん、腰痛めたら、寝ても痛いだろうな…。

【連続テレビ小説】本日も晴天なり(112)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

正道(鹿賀丈史)の手術は無事終わったが、まだまだ安静が必要だった。元子(原日出子)と一緒に看病していた波津(原泉)と邦世(磯村みどり)は、松江に引き上げる事になったが、波津が東京へ残ると言い張る。宗俊(津川雅彦)もあきれるが、トシ江(宮本信子)はもし順平(斎藤建夫)が同じ目にあったら、と母の心情を理解する。しかし今後の生活をどうしていくか。洋三(上條恒彦)はモンパリを元子に任せてもいいと言い出す。

正道の大たい骨骨幹部と膝の骨折という困難な手術は無事に終わりましたが、これから先、ひ臓を摘出し、外傷を受けている体が、どう回復してゆくかまだまだ安静状態が必要です。今後、2~3か月は、その容体を見守らなければなりません。

 

病室

邦世「ほんなら、ベルに手は届くだね」

正道「はい、届きます」

邦世「体動かしたら足に響かんかいねえ」

正道「大丈夫ですよ」

邦世「ほんなら、おばあ様、そろそろ帰って支度せんといけん時間ですがね」

波津「いいわや。支度ならゆんべのうちにもう済んじょうだけん」

邦世「だども…」

波津「いいと言っちょうでしょうがね」

 

元子「すいません、今のうちに用を済ませてきたいんですけども、もうしばらくお願いできますでしょうか」

波津「あぁあぁ、行ってくうだわね。ご苦労さんだね」

元子「それでは」病室を出ていく。

 

正道「申し訳ありません、おばあさん。次から次へとご心配かけることばかりで」

波津「いいわや。もう何にも言うでねえで」

邦世「そげだわね。あとは一日も早(はや)ことようなることだわね」

正道「はい…。何としてももう一度立ち上がりたいと思ってます。しかし…」

波津「そげんに思ったら、そげんなあよに心に決めえだわね。物事悪い方へ悪い方へと考えたら切りがないだけんね」

正道「はい…」

 

一応、命を取り留めたとあって、勤めのある平八郎が一足先に帰り、今日は波津と邦世が松江に引き揚げる日だったのです。

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平八郎さんは足の手術の時にはもう松江に帰ってたということかな。

 

病院の洗濯室

 

洗濯機使用の

方は一階の管理室

までお申し出下さい

 

という貼り紙あり。

 

元子はタオル?などを洗っている。

女「お先に」

隣で洗濯をしていた女性が出ていく。

 

順平「姉さん」うっすら髭が生えている。

元子「あっ、もう支度できたの?」

順平「ああ」

元子「ごめんね、あんたにもいろいろと心配かけちゃって」

順平「何言ってんだよ。大原の義兄(にい)さんには世話ばっかりかけてるじゃないか。飛んでくるのは当たり前じゃないか」

元子「ありがとう。それじゃあ、おばあ様のことよろしくお願いね」

順平「うん。いつまでも残ってても切りがないし、俺がついでに送っていくんでちょうどよかったんじゃないか」

元子「うん」

順平「大丈夫だよ。そんなことない方がいいけど、何かあったらまたすっ飛んでくるから」

元子「順平」

順平「うん。大原のばあさん、さんざん別れを惜しんでたけど肉親だから気持ちは分かるけど、この先、長いんだしさ、いつまでも残ってたら姉さんの方が参っちまうぜ」

元子「そんな言い方しないでよ」

順平「長期戦なんだぜ。何事にも割り切りと覚悟が大事だってこと」

元子「まあ、偉そうなこと言うじゃないの」

微笑み合う。

 

邦世「ああ、元子さんここでしたかいね」

元子「あっ、正道さんが!?」

邦世「いいや…。おばあ様が東京へ残ると言いだされて」

元子「何ですって!」

順平「冗談じゃないよ、もう…」

 

廊下

波津「いんや、私は決めましたけんね」

順平「けどね、おばあちゃん」

波津「人形町でもようしてごしなはったども皆さん忙しいだけんね」

元子「でも、そのことでしたら…」

波津「あんたもうちと病院とで、ここんとこ寝ちょってないだけん。このまま私はどげしても松江へ戻る気になあませんわね」

邦世「そうだけん、残うやったら、この私が残うますけん、おばあ様は…」

波津「何言っちょうだね、あんた、裁縫教室がああだないかね。陽子もおることだし、松江に年寄りが2人必要ありませんだけんね」

順平「かもしれないけど、おばあちゃんここに残って一体何ができるんですか」

波津「もちろん介抱もできるし、元子さんと交代で子供の面倒も見られますわね」

邦世「元子さん…」

 

元子「分かりました」

順平「姉さん!」

元子「ごめんなさい。ここでは病人にも聞こえますし、これ以上」

波津「ほら、見なはい」

 

桂木家茶の間

宗俊「しかしよ、あのばあさんもどうしようもねえな、おい」

トシ江「それじゃ、やっぱり?」

宗俊「ああ。まあ、7日か10日残ったらよ、まあ、それで気が済むだろうってんで、元子のやつもそう言うしな、おかあさんだけ送っていこうってんで順平のやつが一緒に帰(けえ)っていったけどもよ」

藤井「『泣く子と地頭には勝てない』といいますが泣く子よりも始末が悪いんだから。お義姉(ねえ)さんも3年もよくあのおばあさんと暮らしたもんだと感心しましたよ」

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キン「全く人(しと)の迷惑も考えないんだからね」

トシ江「やめてちょうだい。もしそれが自分のことだったら誰だっておんなじ思いでしょうにね」

キン「そりゃまあそうですけど」

トシ江「でもまあ、ここんところはね、元子の言うとおりかもしれないね」

藤井「いや、しかしですね…」

トシ江「ううん。私だってね、もし順平が四国で何かあったとしたら…」

キン「縁起でもないことおっしゃらないでくださいましな!」

宗俊「バカ。たとえ話だ」

キン「それにしたってさ…」

トシ江「だからさ、肉親ならそれほど案じるものなのよ。まあたとえ1週間でも10日でも残っていただければ、正道さんだっていい方向に向かうのは決まってるし。まあ、看病したっていう、そういう気持ちで安心してお帰りになれるんじゃないの。まあ、あとはあとでこっちはもう交代する手はいくらでもあるんだもの」

 

宗俊「まあ、そういうところだ。祐介さんよ」

藤井「え…はい」

宗俊「今度ばかりは、おめえさんには随分世話になったな。ありがとうよ」

藤井「何をおっしゃるかと思えば、お義父(とう)さん…」

 

時計代わりで画面を見なくても分かるようにセリフがいっぱいとか言うけど、宗俊がしゃべりながら着物を脱いでステテコ姿になってるとか、この間みたいにセリフにはない薬を飲んでるとか細かい芝居いっぱいやってるよねー。

 

大原家ダイニング

巳代子「それから調味料はここ。缶詰や買い置きの干物はこっちに入ってますから」

波津「はい」

巳代子「あとは折を見て私がちょいちょい寄りますけど、必要なものは電話さえ頂ければ来る時に私が持ってまいりますから」

波津「なんの、なんの。そぎゃんことぐらいできんようなことでは残ったかいがないですだけんね。私が行きます、はい」

大介「大丈夫だよ。要るものがあれば、僕が帰ってきてから走って行くから」

巳代子「そうね、なるべく叔母さんがあんばい見るようにするけど急場の時はお願いね、大介君」

大介「はい」

巳代子「あっ、それからお洗濯ですけどね…」

波津「大丈夫です」

 

藤井夫妻には、波津さんがただのわがままばあさんに映ってたらやだな。道子もいたけどセリフなし。

 

病室

橋本「実は今日、労災の方も全て手続きが終わりまして、その報告を兼ねて寄りました」

元子「はい」

橋本「業務上のけがということが認められましたんで療養費に関しましては、けがが治るまで全て出ます。ほかに休業補償給付といって休んでる間の給料は本給の60%まで出ます。それと障害補償給付、これは若干の一時金ですが」

元子「はい」

橋本「しかし、休業補償の期間は1年半までです」

元子「はい」

橋本「もちろんそれまでに大原は元気になってくれると思いますが。僕はこの際、焦らずにじっくりと療養してほしいと思ってます」

元子「いろいろありがとうございました」

 

正道「橋本…」

橋本「お前を松江に口説きに行ったのは、この俺だ。けがの原因にしたって、お前があのストッパーのかけ忘れに気付かなかったら、次の日、もっと大きな事故につながってたかもしれんし、俺は責任を感じてるよ」

正道「こんな大事な時に力になれなくてすまない。とてもじっとしていられない気持ちだよ」

橋本「バカを言うな。お前はとにかく一日も早くよくなって奥さんを安心させることだけを考えろ。俺は俺にできるだけのことをするから今は何も考えるな。元気になることだけを考えろ」

うなずく正道。

 

ちゃんと労災出るだけでもよかった。

 

吉宗

宗俊「あ~、そりゃ橋本さんがな、そう言ってくださる気持ちはありがてえがよ、俺たちがついてて甘えるだけじゃあ、いけねえやな」

元子「私もそう思っています」

藤井「膝をやってしまうと、まず少なくとも2か月はギプスを外せないそうですよ」

トシ江「そんなに…」

宗俊「外したところでな、うまくつながらなけりゃ、おめえ、一生…」

洋三「義兄さん」

宗俊「覚悟だけは、しとかなきゃいけねえってことよ」

藤井「ですから、これから先どうするかということですよ」

 

洋三「でね、あの~、絹子とも相談したんだけれども、もっちゃん、うちの店、あんたに任せてもいいんだけどな」

元子「叔父さん」

洋三「どうせ子なしの夫婦だ。人を雇ってできるとこまでやったら、あとは適当な人を探して、まあ年寄り2人が食べていくだけの家賃をもらえばいいと思ってたもんだからね。だから、もっちゃんにやってもらえば叔父さん、願ったりかなったりなんだけどな」

トシ江「まあ、洋三さん…」

洋三「いや、とはいっても、正道さんの方はまだ目は離せないだろうし、ゆっくりでいいんです、ええ。まあ、大部屋へ移ってからでもぼちぼち仕事は覚えてもらえばいいしさ。それに店の時間の方だって大介君や道子ちゃんに合わせて都合のつく限りでいいんだから」

元子「ありがとうございます、叔父さん」

宗俊「いや、しかし、それじゃお前、洋三さんにおんぶにだっこじゃねえか」

トシ江「けど、それならそれで子供たちの面倒は私はおキンさんが見られるし、ね、元子、お前もしっかり仕事覚えてモンパリのお客様を一人(しとり)でも増やすようにね、勉強しなくちゃ」

洋三「いやいや、さすが日本橋、吉宗の総領娘ですよ、え。もっちゃんの客あしらいのうまさ、ほら、終戦の時のあの古着屋で立派に立証済みですよ」

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たまたま吉宗に顔を出していた正道さんが元子の手続きを手伝ってくれたんだった。

 

宗俊「まあ、そんなこともあったっけかなあ」

藤井「それにモンパリなら巳代子も応援できますよ」

洋三「ああ、そりゃいい。このごろテレビによく出るし、え、料理番組の先生がカウンターの中にいたらお客さんだって喜ぶよ」

巳代子「叔父さんったら…」

 

元子「けど、祐介さんだって独立したばっかりでしょう。巳代子が旦那様の後押ししなくてどうするのよ」

藤井「いや、大丈夫です。あの~、お義兄さんに安心してゆっくり療養してもらえるように会社の方は馬力かけますから」

宗俊「となると、ここは洋三さんに力になってもらうのが一番かな。え、元子」

元子「はい。でも、一応正道さんにも相談しなければいけないし、私も考えることがあるんで、少し時間もらえないかしら」

洋三「もちろんさ。大介君だって、これから高校大学とあるんだし、じっくり考えたらいい」

トシ江「けどね…正道さんにあんまり心配かけないようにね」

元子「はい」

 

病室

元子「私ね…やっぱり書く仕事やっていこうと思うの。さきざきのこと考えても今は子供たちのためにも、うちでできる仕事の方がいいんじゃないかって、そう思って」

正道「うん、僕はね、書くっていうことには賛成だよ。しかしな…」

元子「大丈夫よ。夢みたいなことは考えてないから安心して。ほら、『週刊毎朝』の手記が当選したあと、『女性時代』から原稿の依頼があったでしょう。とりあえず、あの編集者にぶつかっていってみようと思うの。もちろん、文章を書かせてもらえればうれしいけど校正だって宣伝文だって構わないわ。校正なら昔、あなたの会社の仕事を手伝った経験だってあるんだし。こうなったら私、書くことだったら何だってやるつもり」

正道「しかしな、そんなに頑張って、もし、今、君が倒れたら子供たちはどうなるんだ」

元子「大丈夫。無理はしません」

正道「無理をして困るのは子供たちと君だぞ」

元子「もちろん大介にも相談してみるつもりです。書くのは夜だけっていっても、子供たちの協力がなければできることじゃないし」

正道「それにな、多少の蓄えがないわけじゃないだろ」

 

元子「でもね、ギプスが外せるまで2か月。その先のことだってあるでしょう」

正道「1年先には大たいの骨折は再手術しなければならんそうだ…」

元子「そうよ。つないである金属を外せば完全に治るんですってよ」

正道「完全っつってもな、膝のことだってあるし」

元子「駄目駄目。今は弱気が一番の禁物よ」

正道「本当にすまないと思ってるよ」

元子「何をおっしゃってるのよ。そりゃね、少しはご不自由かけるかもしれないけど、やるにしても、あなたがもう少しよくなってから始めます」

正道「くれぐれも無理はしないでくれな」

元子「大丈夫。今は家族が力を合わせてなんとかやってかなきゃならない時なんですもの」

正道「くそ…何であの時、あと1メーター逃げられなかったかな」

元子「駄目、先のこと考えなくちゃ。頑張って。私も頑張るから。力を合わせて、あなたも一緒に頑張って」

うなずく正道。

 

つづく

 

作家として忙しくなるのだと思ったら、こういう作家生活の始まりなんだね。

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津川雅彦さんと上條恒彦さんは「氷点」では友達で共に医師。当たり前だけど宗俊と洋三とは雰囲気違って面白かった。

【ネタバレ】カラーでよみがえる!大河第1作「花の生涯」

2023年2月5日 NHK

 

あらすじ

激動の幕末を舞台に、攘夷(じょうい)論に反対しあくまでも開国を主張して、桜田門外で果てた大老井伊直弼。その生涯を謎めいた女性をからませて描いた「花の生涯」。その第1話とクライマックスの「桜田門外の変」の一部を最新のAI技術によってカラー化。懐かしのスターが鮮やかな色彩でよみがえる!さらに時代劇ならではのカラー化の技術と制作舞台裏を阿部サダヲの語りで解説する。

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大河ドラマが生まれた日」のプロデューサー楠田役の阿部サダヲさんの解説でドラマスタート。カラー化され色彩は結構自然。開始10分近くナレーションの小沢栄太郎さんの語り。

 

とめ役の賀原夏子さんといえば「3人家族」で栗原小巻沢田雅美姉妹の母役。

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秋山志津が香川京子さん、村山たかが淡島千景さん。ん〜、「芋たこなんきん」!

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井伊直弼役の尾上松緑さんが字幕黄色、長野主馬役の佐田啓二さんが字幕水色。佐田啓二さんは前に「お嬢さん乾杯!」という映画で見たことがある。これ、面白かったなあ〜。

戦争成金の男と没落華族の女の格差婚のドタバタラブコメみたいな。

 

長野主馬と一緒にいるのは三浦北庵は下條正巳さん。おお、若い!

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犬塚外記を“おじいさん”と呼びかける井伊直弼が面白い。関係性よく知らないけど。朝ドラで扱われる昭和史は強いけど、大河ドラマで扱われる歴史ものには滅法弱くどんな話かというより誰が出てるかのみに注目して観てました。

 

主馬とたかの折檻部屋のシーンは「大河ドラマが生まれた日」でやってた。やっぱりドラマ観といてよかった。おお! ちょっと色っぽいシーンでもあったか!

 

折檻部屋にいた村山たかが彰義隊に連れて行かれ、井伊直弼に相談に行く長野主馬。主馬はたかがどんな拷問を受けているか気にするのであった。ここまでが1話。

 

ドラマ後はカラー化にするための技術的なこと。「花の生涯」に出演した香川京子さんが試写室で鑑賞。うわー、お変わりないねえ。

 

桜田門外の変のシーンの一部も現存。雪のシーンのために貼った白い布は、つむじ風でめくれてしまい、みんなで釘を打った。カラー化された雪の桜田門外の変のシーンは本当の雪みたい。殺陣も迫力がある。

 

多田帯刀役の田村正和さんのシーンも! 村山たかの息子。長野主馬は関係ないのか。

 

面白い試みだった。またやって欲しい。戦中の戦意高揚映画もカラー化して欲しい。

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これとか。