TBS 1978年2月3日
あらすじ
恵子(山口百恵)は、自分が母の愛の証として生まれたと信じて生きる勇気を取り戻す。志津子(左幸子)は、登喜(真屋順子)に信夫(国広富之)夫婦の婚約破棄を申し出た。
2024.12.9 BS-TBS録画
peachredrum.hateblo.jp
脚本:長野洋
今井詔二
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渋谷(小島)恵子:山口百恵
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志摩信夫:国広富之
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吉川総一郎:井川比佐志
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志摩邦夫:鈴木瑞穂
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志摩登喜:真屋順子
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吉川真砂子:岡まゆみ
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高梨三郎:夏夕介
松崎:大石悟郎
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萩野克巳:石立鉄男
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吉川洋一:長谷川論
エミ:山本百合子
森下京子
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志摩佐智子:夏純子
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若杉:石橋正次
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清川健夫:高橋昌也
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吉川志津子:左幸子
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プロデューサー:春日千春
野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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主題歌:赤い絆(レッド・センセーション)
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
歌:山口百恵(CBSソニー)
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協力:株式会社コスガ
銀座ふそう
ドヴィスマン紳士服
鈴乃屋
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ナレーター:城達也
協力:ホリプロダクション
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監督:富本壮吉
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
みどり幼稚園
萩野先生は恵子にお母さんのことを聞いた。恵子は母は惚れた男の子供を産んだと答えると、萩野はよかったと胸をなで下ろした。お前のお母さんの想いは強かった、汚れてない人間の血だと言い聞かせた。
志摩家
真砂子と信夫の婚約破棄の話をしにきた志津子は私の一存だと登喜に話した。主人とも娘とも相談しておりません、信夫さんが一番分かっている、結婚は愛し合った人間がしたほうがいいと言う。
志摩家の電話が鳴り、真砂子からの電話に信夫が出た。
登喜はこんな侮辱を受けたのは初めてだと志津子を帰らせた。
喫茶店で待ち合わせた真砂子と信夫。真砂子は西陣織のネクタイをお土産だと信夫にプレゼントした。泣き虫真砂子は捨ててきたと笑顔を見せたが、あの人なんかに負けないと信夫に一方的に言って店から出て行ってしまった。真砂子はまあ、人の話を聞かない。
邦夫と清川が会っていた。邦夫の政界進出の話を振る清川だったが、邦夫はとぼける。清川は新日本海運が吉川海運に変わって手伝うと持ち掛けるが、邦夫はあくまでとぼけ続ける。そこまで煙幕を張らなくてもいいんじゃありませんか?とか清川の言う言葉が今は聞かない言い回しでよい。獅子身中の虫とか。
清川が街を歩いていた恵子に車から声をかけ、車に乗せた。志摩信夫君について話があると言い、私は君たちの味方、君と信夫君を結婚させたいと恵子に新日本海運専務の名刺を渡した。新日本海運の専務さんが渋谷のズベ公に何の用なの?と恵子が聞くと、気の強いところは母親にそっくりだと言う。
恵子は清川の車を降り、歩いていると、ちょうどタクシーから降りた若杉が恵子に声をかけた。清川と恵子の関係を探る若杉だったが、車に乗せてもらっただけという恵子の返答にわざわざタクシーを降りることはなかった、タクシー代返せよと冗談を言って立ち去った。陸に上がった河童の執念という言葉で恵子は手に持っていた名刺を見る。
新日本海運株式会社
専務取締役 清川健男
東京都港区新橋二-二
電話(〇三)五〇二-四二三三
佐智子の店
信夫は海外研修先がロンドンに決まったと報告したが、やめるかな、やめてしまえばいいんだと決心したように語る。佐智子は外交官は小さいころからの夢じゃなかった?と聞く。人の幸せなんて誰かの不幸が土台になってると語る佐智子に信夫は結婚をやめると姉さんの結婚にも影響するのでは?と心配する。若杉が店に来て、信夫が帰った。若杉は佐智子に好きになっちゃいけないすか?と聞く。
清川が萩野を呼び出していた。みどり幼稚園は借地、清川がつい最近、譲り受けたと登記簿を見せた。
みどり幼稚園
萩野から清川の話をされ、恵子は驚く。今は立ち退きなどという話ではなく、清川はいずれ先生のご協力が必要になると意味深に言う。
真砂子が恵子を呼び出した。外国に行くことが信夫さんの夢だった、ようやくそのチャンスが来た、ロンドン行きが決まったのに行かせないのは恵子のせい、卑怯、自分勝手、絶対あなたなんかに渡さないと宣言して立ち去った。
吉川家
総一郎が帰宅し、家に入ってきて志津子をビンタした。洋一と真砂子が出てきたので、総一郎と志津子は場所を移した。志津子はこのままじゃあんまり真砂子さんがかわいそうと言うが、総一郎は渋谷のズベ公に手を引かせればよいと怒っている。真砂子さんだけがつらい思いをすると訴えるが、総一郎は出て行ってしまった。
真砂子は志津子のことをお母さんなんて思ってない、本当のお母さんならこんな仕打ちはしないと暴言を吐き、洋一にまで反発された。
志津子は今日からあなたは私のロボットになっていただきますよ、私のリモコンでどうにでも動くロボットにね…という清川の言葉が浮かび、清川さえいなかったら…と考える。
街を歩いていた恵子は洋一と再会した。母さんが家を出てしまった、勝手に姉さんの縁談を断った、信夫さんを姉さんに返してやってほしいと言われ、恵子は洋一に家に帰るように言い、一人で志津子を捜しに出た。
志津子は自ら車を運転し、清川とドライブ。さっきまで松葉づえしてたのに大丈夫なの? 志津子はどんどんスピードを上げ、死ぬつもりでいた。のこのこ車に乗る清川、面白い。清川は細かなメモを取っていると余裕ぶるが、志津子はスピードを緩めない。しかし、警察に止められ、志津子はやる気をなくした!?
車から降りて死神に見放されましたなと話す清川は、志津子に今の生活を手放すはずがない、恵子を玉の輿に乗せたいと語る。
志津子を捜し回る恵子。
志津子は今の生活を失いたくなく、そのためには清川の命令を聞くほかはない。
エミが恵子にアパートの前に毛皮のおばさんが立っていたと伝え、恵子はアパートに帰った。志津子がお話があると言うので部屋に入れた恵子は、父のことを聞いた。志津子は一緒に暮らそう、結婚しようとは思っていなかった。志津子の父は海軍の偉い軍人で自分で信じたことは命を懸けてやることだ、それが人間の幸せだと教えていた。自分の行為に代償を求めるなと教えられて育った、答えになってないけど、それしか言えないと言う。
恵子は母を誇りに思っていいんですね?と納得した。志津子はあなたを幸せにしたい人がいると帰っていった。
志津子を見送っていると、アパートに向かってくる信夫が見えて、恵子は慌てて部屋の電気を消し、鍵を閉めた。信夫と登喜が部屋の前で言い争っているのが聞こえる。志摩の家や吉川の家をめちゃめちゃにしてもいいの?と登喜が信夫を責める。
代々木八幡神社前で信夫が待っていた。恵子はラーメン屋の屋台の前にいた三郎に声をかけ、今夜はつきあってと歩き出し、神社の前を2人で通りかかった。恵子はわざと三郎と親しそうに話し、信夫を振り切って歩き出した。こういう展開にするんじゃ三郎はイケメンじゃないとダメか。
ディスコで酒を飲む恵子。三郎にタバコを求め、吸ってみるが、涙が出てきた。タバコの煙だとごまかし、踊り出す。三郎のダンス、情熱的~。店では松崎が監視してた!
三郎と一緒に恵子のアパートに帰ってきたが、松崎が三郎にあの人の命令だと紙を渡し、三郎を帰らせた。
松崎が恵子を清川のところへ連れていった。志摩家の嫁になるために清川の養女にならないか?と提案した。恵子は志津子との関係を聞いた。清川は娼婦と客、ひょっとしたら父親かもしれないと笑う。渋谷のズベ公が若奥様になれるという言葉に恵子は清川を顔を洗っても目だけは笑わないと萩野が言っていたと伝えた。
みどり幼稚園
突然、立ち退きを迫られたと語る萩野。理由が分からない萩野に理由は私だと言って恵子は出て行き、清川に会いに行った。(つづく)
小島家ってもう全然関係ないのかなあ? 割と好きなのに。
「岸辺のアルバム」は今週末で終わり、来週から同じく山田太一脚本の「それぞれの秋」が始まります。「それぞれの秋」の公式サイトに”※12/28(土)~2025/1/5(日)は年末年始特別編成ため休止”とあったので、「赤い絆」も27日まででいったん休止かな?
残り数回の段階で休止はきついが、まあ仕方ないか。