徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場#64 梢のむこうに・秋(脚本/金子成人)

1982年10月24日 TBS

 

あらすじ

札幌近郊、急速に進む都市化、宅地化の波に逆らえずに牧場を手放したある家族の土地への熱い思いを描く。牧場を手放してから家庭菜園で作物の収穫に喜びを見出す夫婦に草笛光子梅野泰靖。そんな親に反抗的な息子に中井貴一、その女友達で夫婦に共感する女子大生に石原真理子が扮する。

www.nihon-eiga.com


澪つくし」の惣吉の母・とねの草笛光子さんとかをるの見合いの相手方の後見人・小曽根の梅野泰靖さんが夫婦役。「澪つくし」前か。梅野さんの友が源じいじゃないか!

 

東京の大学に通う息子・ヒデオが突然札幌の実家に帰ってくると手紙が来た。妻は珠算教室の先生。息子は中井貴一さん。若い。

 

ヒデオは実家に帰ってくるが、大学を休学してインドに行きたい、ゆくゆくは長野に拠点を置いて音楽活動をしたいと言ってきた。しかし、旅費50万は出して欲しいってオイ! 父親は怒るが、ヒデオは母に甘える。ヒデオは女友達(石原真理子さん)を呼んでいて、一緒に飲んでいた。

 

夫婦は7年前に牧場をやめて、土地を売って夫は小さな畑をやっているだけ。働かなくても暮らしていけるけど、もっと何かやったら?と妻は言うけど、北海道の小さな畑の規模は思ってたのと全然違うな! 枝豆、メロン、キャベツ、人参、とうもろこし…充分広く見えるよ。

 

ヒデオは友達から車を借りて女友達のヨウコを連れて遊びに行く予定が車の調子が悪く、母がヨウコに実家や畑の案内をした。

 

市街地に近いところで牧場をやっていたため、住宅が増え始め、牛の鳴き声や臭いに苦情が来始め、やめざるをえなくなった。妻は牧場跡地で絵の先生もやって多彩だなあ〜。元幼稚園の先生だったそうです。

 

ヨウコは東京で生まれ育ったので、自然豊かな北海道の暮らしが物珍しい。自給自足の生活をしている父を否定するようなことを言うヒデオ。まだ手元にある白樺林を売って旅費にできないかとヒデオはいうが、父は断った。

 

近所の住宅街に住む奥様たちに絵を教えていた妻だけど、ここには自然がないと言われ、夫の友人というか牧場で働いていた男がキレた。牛の鳴き声や臭いの苦情で牧場をやめたのに好き勝手言われたことが許せなかったし、死ぬまで牧場で働きたかった。源じい熱い男だ。

 

白樺林を売れば、また宅地になる。税金が高額なこともあって、さっさと売ってしまった方がいいというヒデオ。父も母も古い感傷に浸った古時計だと言った時、母はビンタした。

 

ヒデオは怒って帰ることになった。インドには旅費がないから行けるわけないだろと逆ギレするヒデオに本当に情熱があるならアルバイトして旅費を貯めろと母は送り出した。

 

夫婦は白樺林を見えるベンチに座って話をした。土地を寄付して公園にして欲しいといえばそうしてくれるらしい。売ったら宅地、寄付したら公園。どんな仕組み? 市に寄付すれば公園にしてくれるっていことかな。

 

ヒデオが千歳空港から電話をかけてきて、謝った。母は白樺林に佇んで空を見上げた。(終)

 

ふぞろいの林檎たち」は、このドラマの翌年1983年5月スタートか(見たことないけど)。草笛光子さんは今再放送中の「澪つくし」では豪快なおかみさんだけど、この役は普通のお母さん。上品な女性役もイメージあるから、普通のお母さんは結構珍しく感じる。

 

こういう自然豊かな場所は今の札幌に残っているのかな? 他の日曜劇場だと札幌って都会という描写が多いから、こういう話は珍しいな。

【連続テレビ小説】澪つくし(62)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

挙式の前夜、かをる(沢口靖子)はるい(加賀まりこ)と枕を並べて寝た。翌日、外川から惣吉(川野太郎)たちの迎えの一行が本銚子へやってきて、かをるはるいの元から旅立って行った。婚礼の行列が外川へ差し掛かると、律子(桜田淳子)と英一郎(鷲生功)が立っていて、目礼を交わし、見送るのだった。吉武家では、にぎやかに祝宴が執り行われ、一方入兆では、久兵衛津川雅彦)が律子たちの報告を聞いてしんみりとしていた。

 

昨日は昭和3年の夏から今日は挙式前日の昭和3年12月3日。かをるはるいと枕を並べて寝た。るいはこれから近所の娘さんに裁縫を教える予定だと言う。かをるは私が男なら家を出て行かずにお嫁さんを呼べたのに…なんて言ってましたね。

 

婚礼の朝、惣吉と媒酌人・鈴木貞之助夫婦、父方の叔父に当たる稲田千吉夫妻、その娘で迎え女の悦子が本銚子へやってきた。まず古川家で一席。酒盛り2時間。古川家側からは久兵衛の頼みで高神村の村長・名取庄左衛門夫妻が親代わりで出席。苦々しい顔の庄左衛門。

 

しかし、嬉しいのは、るいの心配りでかをると一緒にツエも吉武家に行くことになったこと! これは心強い。ツエの給金は久兵衛がるいに渡している手当から出てるのかな。これからもるいから支払われるんだろうか。

 

いつもは銚子電鉄を利用しているのに今回は外川まで歩き。酒飲んで歩くの辛いね~。でもまあ4キロくらいなら昔の人ならね。

るいは玄関先でかをるを見送り、清次夫妻もかをるたちと一緒に外川へ。

 

途中、高神村の村長宅に立ち寄り(中宿というのだそうです)白無垢に着替えて外川へ向かう。花嫁のかをるだけ人力車であとはみんな歩いてついていく。そこで流れる「恋のあらすじ」。

 

外川のいつもの街並みに英一郎と律子が立っていた。英一郎は無邪気に手を振り「姉さんキレイだよ」。律子は口パクで「お・め・で・とう」 。かをるは笑顔でうなずいた。

 

今度は吉武家での婚礼。漁師はとにかく派手。金があってもなくても冠婚葬祭は大盤振る舞い。漁労長の船村が♪「外川 照る照る 海鹿島は曇る」と歌ってくれました。

 

久兵衛にかをるがきれいだったと報告する英一郎。律子ももう23歳でその気ならいくらでも婿さんを探したると久兵衛は言うが、律子は黙って酒を飲んでいた。

 

楽しい宴だったのに、船村が庄左衛門に「高神村の税金が千葉県で一番高いのはなぜだ?」とケンカ腰で話しかける。外川港改築工事の予算の大部分を地元で負担することになったからだと言うが、なぜ国や県から金を引き出さねえんだ?と船村。こんな酔っ払いと話ができっか!と杯を投げつけて帰る庄左衛門。酒飲んでケンカが起こるのもまた冠婚葬祭あるあるなのかもね。

 

高神村は現在の銚子市の東南部に位置。外川も当時は千葉県海上郡高神村か。

 

geoshape.ex.nii.ac.jp

雪を見たくない

2017年秋の配信から欠かさず楽しんでいる「ポケットキャンプ」も4回目の冬を迎えました。

どうぶつの森 ポケットキャンプ
どうぶつの森 ポケットキャンプ
開発元:Nintendo Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

 

キャンプ場全体もきせかえができるのでさらに銀世界にできたり

f:id:peachredrum:20201130195557p:plain

 

今年の新作はクリスマスっぽい背景にできます。

f:id:peachredrum:20201130195618p:plain

↑上記はリーフチケットというポケ森通貨で購入するものなので、お試しでやってみただけです。

 

しかし、実家でずっと飼っていた高齢猫が数年前の真冬に旅立ってしまったせいもあり、毎年冬になって、雪景色を見るのがゲームの中ですら辛くなってしまいました。

 

なのでゲームの中だけでもキャンプ場は雪のない背景を選んでいます。

f:id:peachredrum:20201130195636p:plain

全体に白っぽいですが、これは夏に買った背景なので夏のリゾートタウン的な感じです。

 

今年の新作のクリスマス背景は一面雪でなく緑の芝生が目立つので、これもこれでいいかなと思っていたのですが、ネットで、なんで全面雪じゃないの?という意見を見かけ、人それぞれなんだなぁと思いました。

 

3DSの「とびだせどうぶつの森」のときは村全体雪景色になってもプレイヤーもどうぶつもそれぞれ家を持ってるから、外を歩いていても別に何とも思わなかったけど、キャンプ場にいるどうぶつは常に外にいるから寒々しくて見ていられないのです。プレイヤーはプレイしてない時間はキャンピングカーにいるという設定です。

まだ現実世界では雪は積もってないけど、これから数か月雪に覆われる季節が来るかと思うと(全然豪雪地帯とかではないんですが)、気持ちが重くなります。

 

退職後は南の島(あるいは暖かい地方)で過ごしたいという人の気持ちがホントによく分かるようになりました。

【ネタバレ】約束の旅

1987年5月4日 NHK

 

あらすじ

昭和36年秋、父親の転勤にともなって広島県呉市から東京への引越しが迫ったある日、次男の文彦が突然家出した。家出の理由は、特別な存在である祖父が引っ越しに入っていないからであった。文彦を捜すために、両親と文彦、そして祖父は旅に出る。旅のおかげでバラバラの一家が一時的に崩壊の危機を免れる。

www2.nhk.or.jp

このドラマに出会ったのは偶然で、「澪つくし」を見ようとBSプレミアムをつけていたら、直前に「大殺陣」という映画の宣伝があり、忘れないうちに録画しとこうと番組表を見たら、ちょうどこのドラマを見つけました。

 

池端俊策さんは「麒麟がくる」の脚本家で「太平記」なども書いている。

 

秋山武彦(森本レオさん)の家の庭先に母・津留(藤真利子さん)が来ていた。母は食道がんになっており、半月後、手術を受けた。うわごとを言い続ける母の言葉から幼い頃を思い出す。

 

昭和36年広島県呉市。あと少しで引っ越しだというのに庭に種を蒔く武彦の祖父(千秋実さん)。母は弟の文彦が家出したという知らせに慌てていた。父(中村嘉葎雄さん)は「お前に全部任せていたのに」とか母に責任をなすりつけた。

 

祖父は戦争中は海軍で細面の弟・文彦を軍人風だとかわいがっていた。

 

文彦は翌日も帰って来ず、遠い親戚の徳大寺刑事(円広志さん)から大阪まで行ったらしいと聞かされ、警察は事件にならないと家出少年を探してくれないと言われたため、翌日が日曜日ということもあって、祖父と両親が大阪まで行くことになった。

 

一人残されるのが嫌で、バスに乗り込もうとしている両親に文彦の家出の理由を知っていると言ってバスに乗り込んだ武彦。武彦は家族で引っ越して行くのに、おじいちゃんだけ置いていかれるのが嫌だったんじゃないかと言った。官舎が小さくて、おじいちゃんの部屋がないからと母は説明した。

 

寝台列車で大阪に到着。大阪在住の母のいとこ・花田(川谷拓三さん)に案内を頼むことにした。花田は親戚中にお金を借りて評判の悪い人だったが、子供には優しい人だった。

 

父は明日の公務までに帰らねばならない。あなたみたいに暇じゃない、と花田に嫌味を言う。花田は以前、秋山家に遊びに来て以来、文彦とは文通している仲で先月もいつもと変わりない便りをもらったと言っていた。

 

父は忙しい人でしょっちゅう職場の人と電話でやり取りしている。朝の9時から道頓堀から手分けして探す。顔を見て逃げられないためか両親はマスク姿。

 

待ち合わせ場所に花田と武彦がいないと思って、父は祖父を戦争が終わった途端、何もできなくなった海軍大佐、花田をいまだに独身の詐欺師まがいと罵った。祖父は母の父だったのね。

 

祖父を引き取ったのは間違いだったという父。夫婦喧嘩に発展した両親にわざと物音をさせて自分たちの存在を気付かせた花田。また職場の人に呼び出された父。電話の相手の女性は「からかったのよ」の笑っていた。

 

花田は母に「長野に土地を買ってアシバッタの木を植える」という話をして、母は文彦の家出騒動以来、初めて笑顔を見せた。

aquiya.skr.jp

越冬するのは難しそうな木。

 

祖父は昼過ぎでも姿を現さず、武彦と母はそのまま待つことにし、父と花田は道頓堀に探しに行った。そこに徳大寺刑事から連絡があり、文彦が大阪にいるというのは嘘で、長野に行ったという。

 

花田の住む鉄筋コンクリートの団地を訪ねると、冷蔵庫などの家電に全て差し押さえの札が付いており、花田に向かって男(Mr.オクレさん)が「逃げろ」と言い、一斉に逃げた。男が言うには花田が詐欺師まがいのことをしていたらしい。

 

一足遅く父が花田の部屋を訪ねると、ヤクザ?に取り囲まれた。しかし、親分(綿引勝彦さん)は父の知り合いだった。父は元々船作りをしていたが戦争が激しくなって飛行機作り。戦後は飛行機作りが出来なくなってヤミ屋へ。

 

そこでの知り合いだったが、父は昭和24年から役所勤めをすることになった。綿引勝彦さんは「はね駒」の大工さんの時と同じ笑い方だった。懐かしい。

 

花田は長野の牧場作りを夢見て投資をしたが失敗。今はボロアパート暮らしだった。文彦に手紙で長野の牧場作りを手伝って欲しいと書いたことがあり、それを信じたのかもしれない。

 

祖父とようやく会えた武彦。家出の前日、文彦から一緒に旅をしようと誘われていたのだと祖父は武彦に言った。しかし、母のことが気になって断ったのだと言う。

 

母にブラジルに行こうと考えていると話す花田。何をやっても成功しない、ブラジルこそが新天地だ。こういう人が多かったのだろうか。

 

そこに親分と父が乗り込んだ。二人きりでいることに怒りを爆発させる父。事務所に呼び出された花田は逃げ出した。

 

文彦は長野で保護されたという連絡が入り、その日は通天閣付近で宿を取り、翌日長野に向かった。一面、雪景色の長野。警察に保護された文彦は、家族の顔をジーッと見ていた。泣くわけでもないのがリアル。涙を流したのは武彦と母。

 

しかし、祖父が倒れてしまい長野の病院で1週間入院することになった。一旦、呉に帰ることになった家族。文彦は電車に乗り込まず、じいちゃんの世話をすると言って家族を見送った。

 

6年後、弟は未成年のまま病死し、祖父もおじの家で3年後に亡くなった。

 

1987年ー。母は亡くなり、祖父から文彦に渡ったドイツ製の時計をいじっていた武彦は妻にそんなに古いものは捨ててしまいなさいと笑われた。日本は何でも世界一という妻。ブラジルに渡った花田を想う武彦だった。(終)

 

ドラマ後に脚本家の池端俊策さんのインタビュー付き。広島県呉市で生まれ育ち、父は海上保安庁で働いていて、転勤もあったが基本的に呉で育った。ドラマの父親とは全然違うそうです。弟が家出したのは実体験。弟が早世したのも実体験だったのかなあ?

【連続テレビ小説】澪つくし(61)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)と惣吉(川野太郎)の結納が交わされ、かをるは千代(岩本多代)に挨拶し、漁師の家に嫁ぐ覚悟を語る。その頃、拘留されている水橋(寺泉哲章)と律子(桜田淳子)の手紙のやり取りも難しくなってきていた。夏には二年ぶりに盆踊りが開かれ、かをると惣吉も久しぶりに会うことができた。盆踊りの場でもしょうゆ屋と漁師のけんかが起こり、二人は結婚を機に、そんな仲たがいがなくなればいいと思うのだった。

 

昭和3年5月10日(木)(大安) かをる満18歳の誕生日に古川家で結納。

挙式は昭和3年12月4日(火)(友引)予定

友引は慶事には「幸せのおすそ分け」ということで、大安に次ぐ縁起のいい日なんだって。当時のカレンダーとかも調べたのかな?

 

かをるはるいと千代のいる病院に行き、結婚報告をする。漁師の女房は忙しくて休む暇がないとか、寝たきりの舅の世話もあって、甘い結婚生活を夢見てたらアテが外れると言われるが、かをるは笑顔でお礼を言う。

 

昭和3年6月4日 張作霖爆殺事件

ja.wikipedia.org

昭和3年6月29日 治安維持法改正

ja.wikipedia.org

昭和3年7月3日 特高設置

ja.wikipedia.org

どんどんきな臭い時代に突入。

 

かをるは出産で里帰りしている由岐の家へ。由岐は女の子を出産したが、夫の親たちはがっかりしてるらしい。しかし、由岐の前で言わないのはこの時代の人としては偉いと思ってしまう。かをるが漁師のおかみさんになると聞いた由岐の母はドン引き。

 

律子は手紙の取次ぎを沖田画材店に頼んでいたが、今回限りにしてほしいと断られた。こういう活動って一番悪いのは周りを巻き込むことだよねえ。沖田さんは絵の代金をもらったんだろうかね?

 

水橋からの手紙は「自分の弱さを徹底的に思い知らされた。戦う気力がすっかりなくなった」と弱音を吐いていて、無様な姿を見られたくないので面会にも来ないでほしいというものだった。

 

かをると惣吉は盆踊りで久々の再会で盛り上がってるところ、律子は酒を飲んでいた。あの三号さんのカフェ「龍月」だよねえ? まだ店やってんだ。「かをるがうらやましい」と言いながら、律子さんが一節歌ったのは、「出船の港」かな。

www.utamap.com

河原畑は酒のお相手。この感じだと「はね駒」の北村より結構出番あるのかもね。

 

盆踊りでは弥太郎と漁師がケンカ。もう弥太郎はいいって。盆踊り後のかをると惣吉のイチャイチャタイムのときも、草の陰から出てきたのは弥太郎と女中の早苗。こういうのがいかにも男の描く世界って感じですごく嫌だと思った。

 

早苗ってセクハラされて泣いてた女中だよね? それがまかり間違ってセクハラするような奴とどうにかなるって気味が悪い。

 

今日は「恋のあらすじ」〆でした。

 

www2.nhk.or.jp

インタビューも面白かったけど、作品一覧にすごく興味をひかれた。橋田壽賀子さん同様筆が早いタイプなんだね。だから朝ドラ、大河、1時間の単発等々作品数が多いんだなー。

【ネタバレ】キューポラのある街

1962年 日本

 

あらすじ

吉永小百合が当時史上最年少でブルーリボン主演女優賞を受賞。“キューポラ”と呼ばれる煙突が立ち並ぶ鋳物工場の町を舞台に、高度経済成長期、貧しくも明るく懸命に生きる若者たちの感動作。鋳物職人の父が工場を解雇され、中学三年生のジュンは、高校進学のため、ないしょでアルバイトを始める。だが、プライドばかりが高い父は、せっかくの再就職先も辞めてしまう…。脚本は今村昌平、監督はこれがデビュー作となった浦山桐郎

 

埼玉県川口市が舞台。ある鋳物工場は丸三に買収され、何人かの職工のクビが飛ぶことになった。

 

家ではジュン(吉永小百合さん)の母(杉山徳子さん)が産気づいており、弟たちはテレビの大相撲に夢中だったが、ジュンは弟たちに父を呼ぶように言い、病院に付き添った。ジュンは中学3年で両親は初老っぽいのに赤ちゃん!

 

ジュンの父(東野英治郎さん)は高齢でケガしてることもあって工場はクビ。2年前の勤務中のケガの補償や退職金も出ると同僚であり隣に住む克巳(浜田光夫さん)から聞かされたのに、赤の組合は嫌いだと言って労働者として当然の権利を受けようとしない。その上、ケガのせいで新しい職場もなかなか決まらない。

 

ジュンは高校に進学するために家族に内緒でパチンコ屋のバイトを始めた。パチンコ台の裏から玉の補充。あんなアナログな世界なんだ。弟のタカユキは家で飼ってるハトのヒナが生まれたら売る約束をしていたが、猫に殺されてしまった。死んだヒナ、追いかけられて石を投げられる猫…見たくない。

 

ノブコというお金持ちの級友に勉強を教えたジュンはノブコの父と顔見知りになり、埼玉鋳造という大手に父の仕事を世話してもらった。

peachredrum.hateblo.jp

ノブコの父は下元勉さん。若いな〜。黒髪でインテリ父さん。

 

ジュンは行けないと思っていた修学旅行が市から交通宿泊費の補助が出て、行けることになった。しかし、修学旅行出発の朝、父が埼玉鋳造を辞めると言い出した。鋳物職人としての誇りがあって、若者に頭を下げることができなかったのだった。

 

朝から大げんか。タカユキが高校に行きたいと言ったら「ダボハゼの子はダボハゼだ。中学出たら鋳物工場で働くんだ!」と父親に怒鳴られた。

 

ジュンは修学旅行には行かなかった。母が飲み屋で働き始めたのを目の当たりにして、同じく修学旅行に行かなかったリスちゃんというちょい不良の級友に誘われるまま、ディスコ?で踊る。男たちは飲み物に薬を入れて、ジュンとリスちゃんを昏睡させた。昏睡させるのはこんなに太古の技だったのか。

 

ジュンだけを部屋に連れ込み、服を脱がせようとしたが、すんでのところで目を覚まして、克巳が刑事を連れて一人机に突っ伏していたリスちゃんを起こしたことで男たちは逃げた。

 

タカユキの友達・サンキチとジュンの級友・ヨシエの母親は日本人(菅井きんさん)だが、父親は北朝鮮人で親子で朝鮮に帰ることになった。サンキチは母親恋しさに大宮から引き返して来たら、母親は食堂を辞め、結婚していなくなっていた。

 

次の船が来るまで崔さんという家でお世話になり、朝鮮学校に通いながらタカユキと共に新聞配達を始めた。

 

ジュンは昼は働いて定時制高校に通うことに決めた。工場見学に行った先の女工吉行和子さん。父は元いた工場が新工場を建て、人手不足のため克巳の尽力もあり、また働けることになった。

 

初出勤の朝、ジュンはタカユキと共に今度こそ一人で朝鮮に向かうサンキチを見送り、職場に向かった。(終)

 

社会派の映画だったのね。貧乏でその日暮らし、子供も進学できずにまたその日暮らし…の連鎖を断とうと頑張るジュン。克巳も一時はグレて高校を辞めてしまったけど、今は組合員として頑張っている。

 

ジュンの父親は、「澪つくし」の入兆の広敷連中くらいの年齢層なのかな? だから組合=アカというイメージがあるのかも。歴史は繋がってるんだな〜。

 


キューポラのある街

【ネタバレ】華麗なる闘い

1969年 日本

 

あらすじ

ファッション界の裏側を描く有吉佐和子の小説を原作としたゴージャスな愛憎劇。清純派として人気の内藤洋子が新境地に挑み、敏腕デザイナー役がハマる岸惠子と闘いを繰り広げる。洋裁の腕を買われ、フランス帰りのユキ(岸惠子)が経営するオートクチュール店で働き始めた隆子(内藤洋子)は、店を自分のものにする野望に燃え、渡仏したユキに代わりデザイナーとして頭角を現す。が、自身のファッションショーの開催前夜、帰国したユキが壁となり立ちはだかる。

原作は有吉佐和子「仮縫」

 

松平ユキのデザインはアンドレ・クレージュ最新作。

 

フランス帰りのユキ(おっしゃれー)が学生の清家隆子(りゅうこ)を校長室?に呼び出しユキを直接スカウトした。ほとんど後ろ姿だったけど校長は長岡輝子さん?! 加賀屋の大奥様とは全く違う茶髪ショートにノースリーブ。

 

早速、ユキの工房に向かう隆子。ツタのはうオシャレな洋館でユキの弟の信彦(田村正和さん)と玄関先で顔を合わせた。みんなお揃いの白いワンピースを仕事着としており、隆子もワンピース用の型を取られた。

 

カーネーション 」でやってた立体裁断だね。初日は床に落ちているまち針拾い。

 

今度はオーダーメイドのドレスを作りに来た奥様のサイズ測定。1メートル10万円の生地! 隆子は大きな磁石を持って毛足の長いじゅうたんに落ちたまち針拾い。

 

仕事帰り信彦に誘われて喫茶店へ。喫茶と名前はついてたけど、お酒も出すバーみたいな店。店にいた人たちに「こちらは清家のおひい様」と冗談を言って笑わせた。田村正和さん変わらないなあ。帰り際、いきなりキス! きゃあ〜。

 

ユキに気に入られて音楽会に誘われた。二人きりと思ったが、ユキの隣には男性がいて、食事も3人でした。見たことある人だと思ったら神山繁さん。相島画廊のオーナーで信彦から名前を聞いて一人で会いに行った。相島にたくさん服など買ってもらう隆子。野心家?

 

相島とユキがなぜ独身同士で結婚しないのか聞く。隆子は9時に約束があるという相島に怒っていたけど、どういう感情? 信彦が好きなんじゃないの? 相島にたくさん買い物された代償に関係を迫られるんじゃないかとハラハラしてたけど、相島は隆子にタクシーを呼んで帰って行った。

 

隆子はユキに呼び出されて、ユキ自身を何度も採寸させた。隆子の同僚でユキのお気に入りの小式部に独立の噂があり、ユキに小式部の代わりをしてもらうためだった。そして、隆子はユキの片腕として働き始めた。

 

ある時、相島画廊が偽名画を集めているというスキャンダルがで出た。ユキは相島をパリに連れて行ってあげたいから、隆子に店を任せたいと言ってきた。ユキの涙を見て、店の切り盛りを引き受けることに決めた。しかし、信彦の話によれば、ユキの店・パルファンは借金だらけでそれを押し付けられたのだと言われた。

 

隆子はパルファンの商品をデパートに出店したり、雑誌に掲載したらいいのでは?とユキに提案して、経理のことも詳しく教えて欲しいと言った。ユキは帳簿は信彦に任せてあって借金はないと言っていた。

 

店は忙しくなり、同僚には「調子に乗ってる」と陰口を言われ始めた。月末になり帳簿のことを信彦に聞くと、信彦も帳簿のことは知らず、前金はユキが持ってパリに行っていた。

 

本物の絵画を偽物として売るのは犯罪だが、偽物として売るのは問題なくかえって注文が増えた相島画廊は隆子に300万の小切手をくれた。ブランデーを飲みに誘われた隆子は相島の家に行った。そしてキス。え

 

同僚たちの報酬を50%増にして同僚たちも黙らせた。しかし、仕事の鬼になった隆子に信彦は不満を募らせ、結婚して欲しいとプロポーズするが、ファッションショーに頭がいっぱいの隆子は断った。

 

3ヶ月で相島の300万の借金を返した隆子はそのまま相島と関係を持った。パルファンに帰ってきた隆子に信彦は再びプロポーズするが、ファッションショーが終わったら話をすると言うが、隆子は信彦とは結婚しないと相島には言っていた。あんな頼りない男をしょいこみたくない、だって。信彦って経理もしておらず、いつも屋敷にいて謎な人だ。広報? 隆子は独立する気満々でそれを相島に話していた。

 

隆子はファッションショーのためのデザインを出して欲しいと何度もユキに打診するも無視され続けたのに、ユキは40点ものデザインをパリで仮縫いまで済ませて、隆子に一言も言わずに帰ってきた。

 

ユキのオートクチュールプレタポルテ、隆子のデザインの2本立て。ユキが連れてきたニジョウというモデルと一緒に出るとは聞いていなかった、と隆子が専属モデルとしていた冴田は隆子に文句を言った。

 

斬新な演出のショーにユキのことを褒める面々。隆子がたまらずその場を飛び出すと、ユキからは「独立なさるんですってね」と言われ、信彦からは相島が販路拡大のために日本を発ったことと、君のことが好きだったと告げられた。

 

たくさんと人に囲まれ拍手を浴びるユキとは逆に「大人ってすごいな」とつぶやいた隆子は一人荷物を持って外へ出た。(終)

 

信彦は当て馬ポジション?と思えばそうでもなく、隆子に商才があったのは確かだし、結局ユキや相島にいいように利用されて最後にハシゴを外されたように見えた。だから「大人ってすごいな」なのかな。

 

とにかくおっしゃれーな世界だった。