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【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 心 第5話「子供の気持」

TBS 1980年5月22日

 

あらすじ

東京・神楽坂のとんかつ店「一村」を舞台に、互いを思い合う姉弟愛がテーマ。 糸(山岡久乃)、平(宇津井健)、寛(篠田三郎)、友(長山藍子)という4人の姉弟がいた。糸と平は両親代わりとなって、年の離れた寛と友を育ててきたが、友はお客と駆け落ちし、家を飛び出していた。ある日、家業を盛り立てるために40歳まで独身を貫いてきた平が結納を迎えることに… そんな中、友が姉たちの前にひょっこり姿を現す。

2023.4.10 BS11(イレブン)録画。

心

peachredrum.hateblo.jp

朝、仕入れに行こうとしている平だが、糸が恵一(田原俊彦)の新しい中学の初登校日だからついていくように言う。寛がついていくと言っても糸は平に行かせようとする。

 

早起きして洗面所にいた恵一に平は一人で学校に行けるな?と念を押す。糸は考えてみれば寛の学校の入学式にも卒業式にも行けなかったと語る。照れるから来なくてよかったと寛。原子物理学の研究所で働く寛は27歳。あんたを婿に行かせるために育てたんじゃないよと糸は安月給の研究所より大企業で働いてほしいらしい。

 

仕入れに向かう佐和(大空眞弓)を待っていた平は一緒に車で河岸に向かう。仕入れの帰り?お茶する仲。

 

大学の精神科へ行く友とター坊(吉田紀人)。今日の大介(おりも政夫)は白衣を着ていない。

 

お昼、圭造(桜井センリ)がやって来て、カウンターでタバコを吸い始める。やっぱり軽妙な語り口で好きだな。注文はヒレカツ、豚汁、ビール…ビールは止める糸。しかし、ター坊の様子が心配で来ていたことが分かると糸は私のおごりだとビールを出す。

 

様子を見に来た鶴次郎に友とター坊、どっちの心配で来たのかな?と軽口をいう圭造に顔を見合わせる糸と平。

 

大学病院

精神科の先生は小野武彦さん。役名なし。ター坊は孤独が原因で学校に行きたがらないのだと言う。友との不倫が原因で母親が出て行き、宮寺は旅行で不在だったため、恵一たちはしばらく2人きりで暮らしていて、学校から帰ってきて誰もいないということに恐怖があった。愛情をかけてやるしかないという結論。

 

一村家

家に帰って来るとまたメソメソしている友。やっぱり本当の親じゃなくちゃとター坊を抱きしめて泣く。本当の親じゃなくてもやらなきゃいけないことがあると励ます糸と平。友〜、メソメソイジイジしすぎ。

 

茶店

伸子(東てる美)は最近冷たいと寛を責める。糸や平から芸者の娘だと言われたときも庇ってくれない寛に嫌気がさしていた伸子とやっぱりケンカ別れしてしまう。今日、伝票を持つのは寛。

 

一村家

寛はター坊に風呂に入ろうと誘う。

 

芸妓置屋「川本」

芸者にだけはなりたくないと志津(山田五十鈴)に言う伸子。さらに父親の分からないような子供を産むような惨めなことはしたくないと言い、志津は伸子をビンタ。すっかり落ち込んでしまう志津を千代が励ます。

 

滝村医院

ター坊を学校へ行かせる具体的な策も出せないのに何が医者だと説教する圭造。岩本多代さんは「芋たこなんきん」では町医者の母だけど、ここでは町医者の妻。多分やってる仕事は変わらないかも。

 

一村家

友は明日からター坊を学校に連れていく、そして友自身もついて行き、廊下でも運動場でもそばについていると糸たちに言う。最初は、そんな非常識なと言っていた平も先生に言っといてやると賛同した。

 

翌朝、友はター坊に無理矢理ランドセルを背負わせようとするが、ター坊は嫌がる。友は、この家の子じゃないから出て行きなさい!と言うと、ター坊は出て行った。またグズグズ泣き始める友に戻ってきたター坊は「本当にどこへも行かない?」と自分でランドセルを背負う。

 

新宿区立神楽坂第一小学校

ター坊はクラスメイトに紹介されて席につく。窓の外に友が立って見守る。新学期になったら恵一は中3になってたから、ター坊は4年生かな。他のクラスメイトより幼く感じる。

 

校門のそばに立っていた友に声をかけた鶴次郎(小倉一郎)。友がトイレに行くため、交代して鶴次郎が立ったが、教室から見ていたター坊は友の姿が見えないので黙って教室を飛び出してしまう。しかし、トイレから出てきた友がなだめて教室に戻らせた。

 

一村家

友は店の手伝いができなくてごめんねと糸たちに謝る。

 

小学校

突然の雨でも外に立っている友に傘を持ってきた平。一足遅れて鶴次郎もやって来たが傘を渡せず。

 

小料理屋「佐和」

厨房で仕込みをしている喜和(赤木春恵)と佐和。野菜を運んできた鶴次郎に「友ちゃんが連れて来たター坊って男の子ちょっとおかしいんだって?」とド直球で尋ねる喜和。学校にも一人じゃいけないなんて普通じゃないと畳みかける喜和に鶴次郎はター坊は普通の子です!と怒ってさっさと帰って行った。

 

赤木春恵さんは金八では、いい校長先生だったから、子供に対してこんな酷い物言いをする役なんてな〜。

 

喜和は佐和と平が一緒に河岸に行っていることを知っていて深入りするなと釘を刺す。買い物から帰って来た三和(沢田雅美)は何やら嬉しそう。

 

とんかつ屋「一村」

友とター坊は学校へ。ヒゲ面の男=宮寺(前田吟)が2人の様子を伺っていた。友たちは気付かずそのまま学校へ向かったが、仕込みから帰って来た平が宮寺に気付き、店の裏?でボコボコに殴りつけた。(つづく)

 

マー姉ちゃん」の天海さんの1年後くらいの前田吟さん。「渡る世間〜」は見たことないけど、長山藍子さんと前田吟さんは夫婦役なんだそう。そういえば、前田吟さんと小野武彦さんは俳優座の同期生なんだよね。

 

ター坊は今ならもっと繊細な演技をつけるんだろうけど、昭和の子役演技なので、そんなに深刻さを感じない。

 

このドラマとは関係ないけどうれしいお知らせ

www.nhk.jp

気が向いたときにNHKの再放送情報をチェックしているのですが、5月にBSプレミアム山田太一脚本「男たちの旅路」再放送。去年だったか4Kのみの再放送でがっかり来てたので今回はBSプレミアムでの再放送もあってよかった。見たかったんだよね。