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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】本日も晴天なり(108)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

パーティが終わり同期生たちは再び散っていった。ひとり来られなかった悦子(渡辺佐和子)の姑が亡くなったと聞き、元子(原日出子)はお悔やみに訪れる。放送局の同期だった悦子は、相撲茶屋の女将を継ぐことになった。嫁姑の深い絆に、元子は松江の祖母を思い出す。雑誌社に依頼された随想を書き終えた元子に、巳代子(小柳英理子)が相談に来る。吉宗の向かいに4階建てのビルが建つのだが、そこに引っ越すのだという…。

今日も出演者多し。原日出子さんがトップで鹿賀丈史さんが2番目。ラスト前が上條恒彦さんでトメが津川雅彦さん。こういう順番も見ていくと面白い。

 

モンパリ

後片付けをしている絹子、洋三、ハヤカワ。ハヤカワは精神もアメリカ人なんだよね~。同じような境遇の「純ちゃんの応援歌」の秀平は見た目も精神も日本人で多少英語がしゃべれるだけ、みたいな感じだったな。全然手伝わねえ!

 

恭子「じゃあ、お先に」

洋三「あっ、どうも」

トモ子「明日、また会いましょうね」

元子「待ってるわ。うちの方にも来てちょうだいね」

光子「もちろんたい。せっかく東京へ出てきたんじゃけん。見たい所は、ようけあるし」←ツイッターで鹿児島弁がめちゃくちゃと言及してた人がいたけど、私は東北人だけど、私ですら適当方言であることは分かるよ。

 

トモ子「だけど、東京はもうガラッと変わってしまうんだもの。お上りさん、面食らってしまうわね」←やっぱりアップになると若いなって思う。

光子「そうねえ」

洋三「それもみんなオリンピックのせいですよ」

恭子「悪いですね。まだ片づいてもいないのに」

洋三「とんでもない」

のぼる「あなた、明日早いんですもの。しかたないわよ」

恭子「じゃ、よろしくお願いします」

絹子「おやすみなさい」

トモ子「お先に失礼します」

ハヤカワ「グッナイ」

のぼる「おやすみなさい」

トモ子「じゃあね」

元子「どうもありがとう」

恭子「おやすみなさい」

洋三「さようなら」

のぼる「気を付けてね」

この辺、ゴチャゴチャでセリフと名前合ってないかも。元子だけは色が違うから分かるけど。

 

洋三「ジョー、悪かったね。今日はすっかりお客様にしてもらっちゃって」

ハヤカワ「ノー、ノー。すばらしいパーティーだったでしょ」

洋三「うん」

元子「皆さん、どうもありがとうございました」

洋三「ああ、本当によかったね」

元子「はい」

絹子「ねえ、万年筆もう一度見せてよ」

元子「ええ」

洋三「あ~、そうそうそうそう、うん」

 

元子「はい」

洋三「ほい」

絹子「わぁ~、すてきだ」

洋三「ああ。これ、ジョーのお見立てなんでしょう?」

ハヤカワ「はい。ガンコさん気に入ってもらって…何よりでした」

 

昨日はブルースが、今日はハヤカワがカミカミ。この時代だから~というより朝ドラだからって気がするな。これより昔の連ドラとか見ていても、こういう素人が見ても明らかにかんだって思わないもん。朝ドラは撮影スケジュールがキツキツだからほかのドラマより余裕ないんじゃないのかな。

 

のぼる「『女性時代』の大作、これで書いてね」

元子「ええ。みんなの心のこもったプレゼントなんですもの。私、一生懸命いいもの書くわ」

洋三「本当だよ」万年筆を返す。

 

電話が鳴る。

絹子「あっ、大原さんかな?」

洋三「そうかな?」

 

絹子「はい、モンパリです。はい。えっ!? まあ、そうだったんですか…。ええ、あのみんな今帰ったとこなんですけど、まあ、それはご愁傷さまでした。はい、そのように申し伝えます。あの、若奥様にもくれぐれもお力落としのないようにお伝えくださいませ。ごめんくださいまし」受話器を置く。

 

絹子「お手伝いの方だったんだけど、30分ほど前にお亡くなりになったんですって」

のぼる「そうだったんですか…」

元子「誰? どなたがお亡くなりになったんですか?」

洋三「ガラちゃんのおしゅうとめさん」

元子「だって…」

のぼる「ごめんね。ガラのたっての希望でよんどころない用事だなんて言ったけど、今朝方からご病人は目が離せない状態だったらしいの」

元子「入院なさってるのは知ってたけど、まさか、そんな悪いなんて、私…」

のぼる「容体が変わったのは急だったんじゃないかしら」

元子「そんなこと言ったって…」

絹子「もっちゃん」

 

元子「30分前っていったら、私たち何にも知らないで騒いでる最中だったじゃありませんか」

のぼる「ごめんなさい。でもね、知ってたのは、おじ様とおば様と私たちの4人だけなの」

洋三「私たちにしたって、まさか亡くなるとは思ってないもの。それにガラちゃんからね、せっかくの集まりだから君には病院に詰めてることは絶対言わないでくれって言われてたんだよ」

元子「そうだったんですか…」

 

のぼる「で、お通夜とか告別式は?」

絹子「うん、追ってまたっておっしゃってたけど、お商売がお商売だからおつきあいも広いんだろうし、しきたりなんかも色々大変なんでしょうよ」

ハヤカワ「ちょうどと言ってはいけませんが、みんな同期生がそろったんです。みんなでガラ子さんのこと励ましてやるといいですね」

のぼる「そうね…本当にそうだわ」

元子「ええ…」

 

相撲茶屋、茜島家の葬儀は盛大に執り行われ、元子たち同期生は心からの哀悼の意をもって告別式に参列しましたが、元子は初七日を過ぎてから、改めてもう一度お悔やみに訪れました。

 

遺影のふくよかな女性のクレジットはなし。

 

悦子「わざわざご丁寧にありがとう存じました」

元子「悦子…」

悦子「さあ、どうぞ。ごめんなさいね。告別式ではちゃんと挨拶する暇もなくて」

元子「あんな時ですもの、無理よ」

悦子「でも、本当にうれしかったわ」

元子「おつきあいが広いんだなって改めて感じたけど大変だったわね、ガラ」

 

悦子「うん…私も改めて茜島の名前の重さと義母(はは)の偉さをしみじみとかみしめたわ」

元子「でも、本当よくやってた…」

悦子「しばらく前から心臓が悪かったのね。だから、本人も周りも気を付けていたし、夏が一番こたえるから、なんとかこの夏を乗り切ってほしいって祈ってたんだけど…。急に容体が変わってね、まだまだ早かったわ…」

 

⚟若い衆「おかみさん、ちょっとすいません」

 

悦子「あっ、はい」

 

若い衆「鈴木さんからお電話ありました」

悦子「分かりました。先方には昨日、私から電話をしておきましたから行ってくれれば分かるようになってます」

若い衆「はい」

悦子「それから、品物はお八重さんに用意させてあるから、ちょっとお勝手に寄ってちょうだい」

若い衆「はい」

悦子「くれぐれもよろしくってね」

若い衆「はい、そんなら行ってまいります」

悦子「あっ、ちょっと待って」

若い衆「はい」

悦子「はい、車で行ってらっしゃい」財布からお札を取り出し、握らせる。

若い衆「はい。では行ってまいります」

 

若い衆…青柳文太郎さん。長年、コジマのCMに出ていたせいか、コジマの社長だと思っていました。「はね駒」では郵便配達員役。

peachredrum.hateblo.jp

悦子「ごめんなさいね、落ち着かなくて」

元子「ううん、なるべくお邪魔にならない時間に伺おうと思ってたんだけど」

悦子「いつもこんなよ。でも今が一番、息のつける時間だから心配しないで」

元子「もっとへこたれてると思ったんだけど、しっかりしてるんで安心したわ」

悦子「まだ気が張ってるから」

 

元子「けど、これからは大変よねえ。まさか、あのガラが相撲茶屋のおかみを継いでいくことになるなんて考えもしなかったけど」

悦子「それは私の方よ。本当は主人が継ぐんだったんだけど、何としても外国に行きたかったんで一人息子なのに大学出たら商社に入ってしまったでしょう。だから、私も初めはサラリーマンと結婚したつもりだったのよ」

元子「うん。だから私もね、もし外国へ行くなら、きっとガラが一番かなって、ちょっと羨ましかったんだ」

悦子「私だってそうよ。義母(はは)だって言ってくれたのよ。夫婦仲さえよければそれでいい。こんな面倒な商売は自分の代で終わってもいいんだって」

元子「まあ」

 

悦子「でも人間って不思議よねえ。そう言ってもらうと人生意気に感じちゃって、果たして私がこの商売に向いてるのかどうか、そしてやっていけるものなのかどうか、改めて義母(はは)に弟子入りしたってわけ」

元子「お義母(かあ)様、お喜びになったでしょうね」

悦子「そう思いたいんだけど、あくまでも息子の嫁なんだから息子との生活をないがしろにしないことって初めにピシリとくぎを打たれて…。でもね、全くの知らないところから嫁に来たんですもの、それこそ挨拶のしかたから教えてもらったわ」

元子「ええ…」

悦子「だからってね、まだまだ義母(はは)のおかみぶりには足元にも寄りつけない思いなんだけど…。私、一生かかってもいい。一歩でも近づいていきたいの」

 

すてきよ、ガラ子さん。NHKの秘書→アナウンサー→生活学院→商社の夫と結婚→相撲茶屋の女将と華麗なる人生。NHK入局前は恐らく大学とかも行ってただろうし。小山内さんは嫁姑を悪く書かない、書きたくない人なのかもね。おキンさんはガミガミいうけど。

 

夜、大原家

ダイニング

元子「けど、あの人(しと)の場合、嫁しゅうとめで暮らしたのは15年でしょう。女としての自覚を持ってからは実家のお母様より茜島のお義母様と暮らした方が長かったんですものね。煮物のお味も足袋の履き方もおしゅうとさんとおんなじになったって笑ってたけど」

正道「まあ、それだけ片身をもがれたようでさみしいんだろうな」

元子「けど、そんな寂しがってる暇もないみたいにね、もう、おかみとしての仕事があとからあとからあるみたいで私、感動しちゃったわ」

正道「立派だね」

元子「私はガラほど長くはなかったけど、松江で暮らした3年間、おばあ様やお義母様には実の娘のようにかわいがっていただいたし、いろいろなことを教えていただいたんですもの、ガラの気持ち、よく分かったし…。私もこれからはもっともっとしっかりしなくちゃって本当にそう思ったわ」

正道「まあ、お互いにそういう年になってきたっていうことなんだろうな」

元子「ええ…」

 

大介「僕はもう休みますから」

正道「おう、もう勉強終わったのか?」

大介「あと、歯を磨いて寝るだけ」

正道「うん、おやすみ」

元子「おやすみ。ねえ、道子、タオル掛け蹴飛ばしてないかどうかのぞいてやってちょうだいね」

大介「はい」

正道「あいつも今のところまずまず問題はなしと」

元子「ええ…」

 

茶の間

テーブルの上に置かれた原稿用紙

戦禍を越え来し←?

  我が道のり

   大原 元子

 

雑誌社から初めて依頼を受けた随想に元子は同期生のこと、人形町の母のこと、松江のこと、そして我が夫と子供たちのことを書きました。「週刊毎朝」の特選入選までの長い道のりを心を込めて書きつづったのです。

 

原稿をなで、手を合わせる元子。

 

⚟冬木「ごめんください。女性時代の冬木という者ですが」

 

元子「は~い、ただいま」

 

玄関

元子「どうも、わざわざ取りに来ていただいてありがとう存じました。どうぞお上がりになってくださいな」

冬木「いえ、ここで失礼しますから」

元子「あっ、そうですか。じゃあ、これ…一生懸命書いたんですけど、これでよろしかったでしょうか」

冬木「あっ、結構です。どうもありがとうございました」すぐかばんに入れる。

元子「あの…」

冬木「ええ、稿料の方は後ほど送らせていただきますので、中へ入ってる領収書にですね、名前と印鑑を押して送り返していただければ結構ですから、よろしくお願いします」

元子「はい、あの…お読みにならなくてよろしいんですか?」

冬木「ええ、結構です。何かありましたら、ご連絡しますから。それではどうも失礼しました」戸を閉める。

元子「ごめんくださいまし…」玄関から立ち去ろうとする。

 

⚟女「ごめんください」

 

元子「あっ、はい」

 

勝手口

巳代子「ごめんください。こんにちは」

元子「ああ、いらっしゃい」

巳代子「どうしたのよ、ボケッとした顔しちゃって」

元子「うん…あんなものなのかなあと思ってさ」

巳代子「何が?」

元子「ん? ううん、別に」

巳代子「分かった。買ったんでしょう、しわ取りクリーム」

元子「まさか」

巳代子「ハハハハ…冗談よ」

 

あんなもん→しわ取りクリームって面白いなあ、巳代子は。

 

元子「何の用だったのよ?」

巳代子「うん…ちょっと困ったことになっちゃったのよ」

元子「どうしたのよ、一体」

巳代子「ほら、人形町のうちの前に出来るビルのことなんだけどね」

元子「うん」

巳代子「それで近所の人と祐介さんがおかしなことになってきて」

元子「何よ、おかしなことって」

 

銀太郎

幸之助「全くよ。宗ちゃんとこの婿さんじゃなきゃ、俺、とっくの昔にぶっ飛ばしてるぞ」

友男「バカ野郎、宗ちゃんちの婿だからこそ、俺たちは勘弁できねえんじゃねえか。熱いぞ」カウンター側に入り込んで熱かんを作っている。

幸之助「おう」

宗俊「どっちにしたってよ、おめえ、もう銭払い込んじまってんだからどうしようもねえじゃねえか」

銀太郎「それにしたって河内山の旦那はしゅうとさんでしょ。ひと言ぐらいの相談があったっていいじゃないのさ」カウンターに戻り、友男を追い出す。

幸之助「おう、あのビルが出来ると吉宗の干し場ぁ、半分陰になるってんだろ」

銀太郎「そうなのよ。これがほかのことならまだしも、わざわざ親の仕事を邪魔するような相手のとこに行くなんて婿さんも婿さんだけど巳代子さんだってどうかしてるわよ」

 

宗俊「あ~、構うもんか。紺屋はな、どうせ俺の代限りで終わりなんだ。みんな好きなようにしてくれってんだよ」

友男「冗談言っちゃいけねえよ。善さんがいるじゃねえか、善さんがよ。なあ、銀太郎」

宗俊「まあ、いいってことよ。『歌は世につれ世は歌につれ』ってな」

幸之助「坊主じゃあるめえし、あんまり悟り開いたようなこと言うんじゃねえよ」

 

大原家ダイニング

元子「ということは巳代子たちはあのうちを出るってことなの?」

巳代子「早く言えば、そういうことなんだけど、だからっていって祐介さんも遠くに行く気になれないって言ってるし、それがちょうど吉宗の向かいにビルが出来ることになって、その3階と4階を今はやりのマンションにするっていうから、引っ越すといっても目の鼻の先だし、何たって、あの家作じゃ手狭だから万事好都合だろうと思ったのよ。そしたら、またまた変なとこで変なふうにこじれちゃったのよ」

元子「う~ん」

巳代子「ここんとこ、お義兄(にい)さんもお忙しそうだし、こんなこと頼むの本当、申し訳ないと思うんですけど」

元子「いいわ。早速、明日にでも祐介さんに会って話も聞いてもらった上で直接、お父さんの言い分も正道さんに聞いてもらえるように私から頼んでみるわよ」

巳代子「本当に…すいません」

元子「お礼なら正道さんに言ってちょうだい」

巳代子「分かりました。じゃ、よろしくお願いいたします」

元子「はいはい」

 

つづく

 

明日も

 このつづきを

  どうぞ……

 

モンパリ、茜島、銀太郎、大原家…盛りだくさんだったな~。正道さん、何かっつうといちいち調整役になってかわいそう…でも、思えばヒロインの夫で調整役のできる人ってあんまりいないから新鮮。朝ドラ一のよい夫だな、私にとっては。