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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (139)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

純子(山口智子)と秀平(高嶋政宏)は依然ギクシャクしていて、春男(長谷川アンドリュー)や正太夫笑福亭鶴瓶)も心配している。そこへ西川(北京一)が、恭子(松本友里)とのいざこざの愚痴を言いに、正太夫の店にやってくる。正太夫は、西川の愚痴は適当にいなし、純子と秀平を仲直りさせようとするが、秀平は聞く耳をもたない。純子はあき(伊藤榮子)に話を聞いてもらいたいが、あきは清原(浜村純)と出かけてしまい…。

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純子と秀平の仲たがいで終わった先週金曜日。

 

裏玄関をイライラした様子で出てくる秀平。

春男「秀平さん、ええんかのう?」

秀平「何が?」

春男「仕事に行って」

秀平「いいんだよ」

 

春男「奥さんと仲直りしてから行った方がええんじゃないかのう」

秀平「お前は余計な心配するな。女将さんの仕事を手伝ってろ」

春男「わしは知らんで」

秀平「うるさい!」

カメラマン志望の春男に旅館の手伝いばっかりさせるな。

 

浜風荘玄関

純子「おおきに。ありがとうございました」

あき「またどうぞ」

 

お客様がいなくなった途端、不機嫌な表情になる純子。

あき「何やの、純子」

純子「そやかて…」

あき「お客商売の女将さんがそんな顔してたらあかん」

 

帳場に入っていく純子。

恭子「おはようさん」

純子「どないしたんや? 早いやないの」

恭子「夫婦げんかしてん」

純子「夫婦げんか?」

 

恭子「なあ、聞いて。うちの人な、女のパトロンがついてんねん。社長夫人でな、うちの人の公演のたんびに切符を100枚は引き受けてくれはる人なんや」

純子「ほんま」

恭子「そしたらな、おとといパントマイムのお弟子さんたちと芦屋のな、その社長夫人の別荘に泊まってんねや」

純子「泊まった?」

恭子「そやねん。私が腹を立てるのも当たり前やろ。なあ、そう思わへん?」

 

純子「そんなん知らん」

恭子「何でえな」

純子「そんなことでいちいちここへ来んといて」

恭子「お姉ちゃん、どないしたんや?」

純子「相談やったら、お母ちゃんにし」

恭子「お姉ちゃん…」

出たー、これまで何度も出てきた不機嫌な態度を隠さない純ちゃん! 周りに気を遣わせるパターン。

 

太夫倶楽部

西川「そら確かに社長夫人の別荘に泊まりました。それは事実や」

太夫がいるのは分かるけど、なぜか不機嫌な秀平まで同席している。

太夫「西やん、そらなんぼなんでもまずいで。え? パトロンがいてるだけでも恭子ちゃんおもろないのに泊まったとあってはなあ」

 

西川「僕の弟子と一緒でもあきまへんか? それに社長夫人いうても67歳や。67で67キロもある人やで。やきもち焼くのがおかしいわ、そんなん。なあ、秀平さん、どない思います?」

秀平「そんなこと僕に分かるわけないじゃないですか」

西川「秀平さん、何か怒ってるの?」

秀平「別に」

秀平は席を立って暗室へ。向かいにオフィスを構えたのに、相変わらず暗室は正太夫倶楽部の中にあるんだね。

 

浜風荘板場

あき「その社長夫人、67歳やて?」

恭子「そうや」

もも「67歳」

あき「それやったらえやないの。別におかしな関係でもないやろし、ただ西川さん、ごひいきにしてくれてはるだけと違うの?」

 

恭子「それはそうやろうけど。私はその人と何かあったとか、そういうことで腹を立ててんねやないのや。問題は心や。その社長夫人の好意に甘えて尻尾を振って、ご機嫌取ってる彼が情けないわ。たとえ、相手の年が90でも私は面白うない」

もも「そんなもんなんやろかなあ」

あき「ももさん、気にすることあらへんて。ただの痴話げんかやて」

もも「ああ…」

恭子「はぁ~、もう、この家の人たちはみんな冷たいわ。お姉ちゃんも相手にしてくれへんし」

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昭も自分のことは自分でする主義という小野家が冷たいと言ってたね。恭子と話してたんだと思ったけど、雄太に話してたんだ。

 

もも「ほらほうやで。今、純ちゃんはな人の悩みの相談に乗ってる場合と違わよ」

恭子「やっぱり。なあ…」

 

67歳で67キロ。西川さんのパトロンが金持ちではあるけど、数字だけで太ったばあさんというのが分かって面白いところなんだろうけど、今はこういうの笑えなくなった。多分この当時見ていたら普通に笑ってたと思うけど。67キロって、そこそこ長身だったりするとそんなに太っても見えないよ。

 

帳場

伝票整理をしている純子。柱時計の時報は2時?

陽子「お母ちゃん、本読んで」

純子「後でな」

陽子「なあ」

純子「お母ちゃん、お仕事してるやろ」

 

陽子「お父ちゃん、今日、何時に帰る?」

純子「さあ、何時やろな」

イライラした感じで伝票を片づける。

 

恭子「お姉ちゃん。お姉ちゃんとこも夫婦げんかしてんのやて?」

純子「別に」

恭子「いや、お母ちゃんもももさんも心配してはるで」

純子「けんかなんかしてないよ」

 

純子が出ていったあと、電話が鳴った。

恭子「はい、浜風莊でございます。あ、秀平さん? 恭子です。お姉ちゃん、秀平さんや!」

純子「はい、私です。今夜泊まる? はい、分かりました」ガチャ切り

 

恭子「それだけでええの?」

純子「何で?」

恭子「いや、何でていうことはないけど…。私…やっぱり帰ろかな」

純子「…」

んー。恭子と愚痴でも言い合ってすっきりすればいいのにねー。

 

暗室 赤い照明。

春男「秀平さん」

秀平「はい」

春男「開けるで」

秀平「いいよ。どうした?」

 

春男「やっぱりわしはこっちの方がええ」

秀平「何かあったのか?」

春男「ううん、何もありゃせん。ほいじゃがおりにくうての」

秀平「どうして? お前は関係ないよ」

春男「あるで。もともとはわしが原因作ったようなもんじゃけえ」

 

秀平「何バカなこと言ってんだ、お前。ちゃんと女将さんに言ってきたんだろうな」

春男「うん」

秀平「女将さん、何か言ってたか?」

春男「別に。気ぃ付けて言うちゃっただけじゃ」

秀平「ふ~ん」

 

春男「わし、ボクシングやろうかの」

秀平「ボクシング?」

春男「カメラマンで有名なるには何年ぐらいかかるかの?」

秀平「そうだなあ。まあ、才能にもよるけど20年かな。一生芽が出ないってこともあるし」

 

春男「そしたらやっぱりボクシングの方が早いかの」

秀平「お前、有名になりたくてカメラマンになるって言ってるのか?」

春男「(シャドーボクシングしながら)ほうよ。有名になりゃ新聞や何かのインタビューがあろうが。ほしたら、わしは『岩国の今津ちゅうとこに捨てられとった孤児です。お母さん、捜しよるんです』言うての」

 

夜、浜風荘

戸締まりをする純子。

 

帳場

純子「なあ、どない思う?」

あき「どないて?」

純子「秀平さんや」

あき「どないて言われても困るけど」

 

純子「このごろだんだん身勝手になってきて」

あき「そやろか」

純子「そやないの。何の写真か知らんけど陽子が熱出してる最中やで。そら絶対行ったらあかんとは言わんけど、私がすぐそばにおったんやから、ひと言相談するぐらいのことはできるやろ。寄付のことかてそうや。8万円いうたら大金やで」

 

あき「そやけどそれは秀平さんのお金と違うの?」

純子「そうや。それはそやけど、それを寄付してしもたら自分の仕事に差し支えるんやで。結局、私の方から持っていくことになってるんやから。そら、1万円か2万円寄付するいうなら分かるけど。それにもっとあかんのは、私がそれ言うたら、えらい不機嫌になってしもて。はぁ~。結婚してから7年もたつとタガが緩むて誰かが言うてたけど、ほんまや。仕事部屋持ってからは月の半分は帰ってけえへんし。前は毎日帰ってた人やから帰って帰れんことはないやろ。なあ、お母ちゃん、どない思う?」

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結婚7年目云々は、ももさんが言ってたことかな?

 

あき「そやなあ」

純子「なあ、お母ちゃんから秀平さんにちょっと言うてえな」

あき「…」

純子「私の言うことは聞かんでも、お母ちゃんの言うことやったら秀平さん聞くさかい」

あき「(うなずく)あ、そうや。ももさん! ヨシ子ちゃんももうええで!」

純子「ちっとも親身になってくれへん」

 

ドアを開けていたHAYAMI OFFICEに正太夫が顔を出す。「秀平君。聞いたで、恭子ちゃんに」

 

秀平は春男と朝食中

太夫「あれは秀平君、君が悪いわ。純子ちゃんやのうても怒るで。黙って北海道行ったりなんかして」

秀平「正太夫さんは関係ないでしょう」

太夫「とりあえず、君、謝った方がええで。理屈はどっちにあるか知らんけど、どっちかが歩み寄らんといつまでも平行線やないか。とりあえず、君、謝ってやな、相手の気、静めて、それから、そっちの言い分を分かってもろたって遅ないやろ。そう思わんか?」

秀平「…」

太夫「ほな、こうしよう。僕が純子ちゃんに謝ったる。なっ、そうしよ」

秀平「いや、いいですよ」

太夫「そうか。分かった。僕は知らんで。後で頼む言うたかて、僕、断るさかな」

 

浜風荘板場

純子は揚げ物をしている。

純子「お母ちゃん、どこ行くのん?」

あき「あのな、おじいちゃんが下市のいとこさんの命日にお線香あげに行く言わはるさか、お母ちゃんもお供することにした」

純子「今から?」

 

清原「僕は一人でもいいと言ったんだけどね、あきさんがどうしてもついていってくれると言うもんだから」

あき「ついでにな、2~3日、温泉に入ってくるわ」

純子「温泉?」

 

あき「おじいちゃんもな、膝が痛いいうて言うてはるしな、お母ちゃんかて久しぶりにのんびりしたいし。あの、夏のな、甲子園の大会が始まったら、また目の回るような忙しさやろ。今やったら暇やし。お母ちゃんかて年なんかな、このごろ、疲れがたまるんや。3日ほど暇もらうで」

もも「ほらええわ。ゆっくりしてきよしよ」

あき「おおきに。ほな、おじいちゃん、お供します」

清原「ありがとう。じゃあ」

 

もも「あとのことは心配せんでええで。うちと純ちゃんおったら大丈夫やさかいな」

あき「おおきに」

ヨシ子・石田「行ってらっしゃい」

 

純子「何でまた急に…」

 

清原「あきさん、本当にいいのかね?」

あき「はい、ええんです」

 

純子「気ぃ付けてな」

あき「はいはい」

 

もも「あ、純ちゃん純ちゃん。あの秀平さんからな、今晩も帰れんて電話あったで」

純子「切ってしもた?」

もも「いや、あの、うち純ちゃん呼ぶ言うてんけどな、そいだけ伝えてくれたらええさかいて向こうから切られたんよ」

純子「分かった」

 

帳場で電話をかける純子。「もしもし、正太夫さん? 純子ですけど、秀平さんお願いします」

太夫「いや、いてへんけど」

純子「おらへんて、今、電話もろたとこなんやけど」

太夫「それがたった今出ていったんやがな。純ちゃん、何かけんかしてるそうやな。僕、秀平君にな何べんも謝った方がええ言うたんやけどな」

怒りのおさまらない純子。

 

今回が土曜日回だったので何となく丸く収まる回だと思ったのに…。最初からかみ合わない夫婦と思ってたけど、まあ、不機嫌な態度で回りを心配させる似たもの夫婦ともいえるなあ。