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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (68)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

家出してきたというもも(藤山直美)は、純子(山口智子)の店で働かせてくれ、と言う。純子は美山村で世話になっていたし、置いてあげたいと言うが、ぬひ(西岡慶子)はこの狭い店に1人増やすのは無理だ、と反対する。ももは、店の仕事を勘違いしていて、お酌の練習と言って酒をついで練習する。練習で酒を飲んで痛む頭をおさえつつ仕事するももだが、なれない客商売で粗相の連続。あげくの果てに客とけんかしてしまい…。

ももと話をするあきと純子。

あき「大阪でどないしはるおつもりやったんですか?」

もも「働きますわ。体には自信があるさかいに」

純子「働くいうても大阪で女一人暮らすのは楽やないですよ」

もも「知ってらいら」

 

あき「ほんまにおうちの方は大丈夫なんですか?」

もも「はい、大丈夫です。うちが出て行く時もな田丸も田丸の嫁はんもじいっと見やったけどな~んも言わなんだ。ばあちゃんと母ちゃんは引き止めてくれたんやけどな…。この方がええんです」

純子「そしたら…」

 

ももは純ちゃん食堂で働きたいと言いだした。食べさしてもらえたら給金もいらないという。純子は、何とかすると言う。疎開した時にお世話になったのだから今度はこっちがお役に立つ番だという。

 

ぬひと小平治はまたけんか。小平治が新しい下駄を買ったと言っていたのに、プレゼントされたものだと知ったせいだった。そこにやってきた純子はもものことを相談する。

純子「明日からももさんに食堂で働いてもらうことにしたさかいな」

ぬひ「ももさんてどこのももさんだす?」

純子「何言うてんの。美山村のももさんに決まってるやんか」

ぬひ「何でだす?」

 

純子「いとこさんや。いとこさんのお嫁さんとの折り合いが悪うて、ももさん家を出てきはったんやて。ほんで働かせてほしいて頼まれて」

小平治「さようか」

ぬひ「給金どないしはるつもりだす?」

純子「もちろん払う。まさかタダいうわけにはいかへんやろしな」

 

ぬひ「あきまへん。あの店な2人無理だす」

純子「そやけど私かて美山村におった頃は、ももさんとこで働かせてもろたことかてあるんやし。食堂かてモモさんがお米やら野菜やら安うに運んでくれはったさかい随分助かってんのやで」

小平治「ぬひ、ええやないか。嬢さんがそうしたいて言うてはんのやさかいに。お前が反対してどないすんねん」

 

ぬひ「嬢さんの気持ちは分かりまっけどな、かわいそうや気の毒や言うたらきりおまへんわ。商売は慈善事業やおまへんのやさかいな」

純子「そやけど…」

ぬひ「考えはった方がええんとちゃいまっか。一遍働いてもらうようになったらなかなかやめてくれ言われへんさかいな。今のうちにほかの仕事探しはった方がええと思いまっせ」

純子「逆らうようで悪いけど、私、もうももさんに働いてもらうようにって頼んでしもたさかい」

 

ぬひ「あきまへん」

純子「今更あかんて言われへん」

小平治「そらそやで」

純子「とにかくそういうことやから、一応、ぬひさんの耳にだけは入れときます。お邪魔しました」

 

純子が帰ってから

ぬひ「2人分の給金出えへんのに」

直前にケンカしていて機嫌が悪かっただけでなく、商売的に見ても無理があるようにぬひさんは思ったんだね。

 

食堂にて。

ぬひ「ひつこいようでっけどな、1人増えたからて売り上げが増えるわけやおまへんねんで」

純子「そやかて、ももさんにどない言うたらええの? 一遍、どうぞ働いてくださいって言うてしもたんやし」

ぬひ「そらあんた、正直に言うしかおまへんな。ちっこい店やさかい2人は無理やて。嬢さん言いにくかったら、わての方から言うてあげまひょか?」

 

しかし、客からの声に中断。

純子「とにかく私ももう一遍考えてみるさかいな」

と慌ただしく店の仕事をした。

 

寺内ぬひの言うことがもっともだとは純子も思っているのであります。しかし、こういうことを言うのは、なかなか言いづらいものでありましてね。

 

純子が帰るとももは出かけていた。

純子「ももさんやけどな食堂を手伝うてもらうより、ほかにもっとええ仕事ないんやろかな」

あき「ほかに仕事?」

純子「うん。ほかにあったらその方がええんと違うかな」

あき「そやな。そやけどな、さっきも話してたんやけど、ももさんなそろばんができるわけやなし事務がとれるわけでもないし、年もなそんなに若いというわけでもないやろ」

純子「まあ、そやな」

 

うう、そんなあきさん、追い打ちかけるな(;_;

 

あき「なあ、純子。ももさんなどこぞの飲み屋さんで働いてもろた方がええんとちゃうやろか」

純子「でもそれやったら私とこで働いてもろた方がええしな」

 

帰ってきたももはなぜか一升瓶を抱え、お湯飲み2つ欲しいといって、純ちゃん食堂でお酒を出すんだろうと決めつけ、男の人にお酒を注いだことがないといって、お酌の練習を始め、自分でもお酒を飲み始めた。

 

どうやらももは何か勘違いをしているようですね。しかし、明日になれば純ちゃん食堂は決して飲み屋じゃないということは分かるんですから。ま、いいでしょう。

 

店にさりげなく客としてきている静尾ちゃん。黄色いスーツにショートカット。

静尾「ももさんどうです? この商売」

もも「ああ、どうちゅうことないわ。畑仕事に比べたらなんぼか楽やらよ」

 

しかし、二日酔いのせいもあり、客に対する愛想も悪く、みそ汁に指がついても謝ろうとしない。

 

静尾ちゃんはなんだかんだ純子のことを心配してるのかな。静尾のところにも久助からお祝いの会の招待状が届いた。静尾は今、ラジオナニワ編成課で「輝いている女達」という番組をやっている。プロデューサー兼何でも屋。静尾は久助の本を番組のどこかで宣伝したいと思っている。

 

ももはまだ食べてる途中の食器を片づけようとしたり失敗続き。だが、自分の誤りを認めないタイプで静尾までフォローに回る始末。しかし、藤山直美さんの演技はコメディチックで笑ってしまう。

 

うーん、ももさんも大阪編のレギュラーなんだろか。えぐいことも言う人だから心から好きとは言いづらい人だな…。