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【ネタバレ】🈟ありがとう 第3シリーズ 第1話

TBS 1973年4月26日

 

水前寺清子主演、石井ふく子が手がけた傑作ドラマ「ありがとう」第3シリーズ。

東京・東北沢のマーケットを舞台に、店を営む人々との交流を通して描く“ありがとう”のこころ…。水前寺清子が威勢のいい鮮魚店の娘を好演。美術大卒のインテリで青果店の長男・寺川元気役の石坂浩二と、新たなラブロマンスを繰り広げる。(全53話)

 

【ストーリー】 江戸時代から続く老舗鮮魚店の一人娘・志村愛(水前寺清子)は、元気に働く五代目として、いまが娘盛り。同じマーケット内に同居する青果店の長男・寺川元気(石坂浩二)とは、折り合いが悪く会えばケンカばかりだ。だが、美術大卒のインテリで、出版会社のデザインルームに勤務しているハンサムボーイの彼が少し気になっている様子…。一方、マーケット内では、鮮魚店青果店精肉店らが商売繁盛のために、生鮮食料品をいかに安く仕入れ、安く売るかを考えながら日々奮闘していく。

 

あらすじ

志村歌(山岡久乃)と愛(水前寺清子)の経営する魚屋「魚平」は、江戸時代から続く老舗だ。愛は二十四才の娘盛り。母に似て短気だが、人情に弱い「女一心太助」。母の歌は、夫の死後、愛を女手一つで育ててきたたくましい母ちゃんだ。「魚平」は、土地計画で深川を立ち退き、山の手の東北沢の商店街のマーケットに引越して来た。

ありがとうの歌

ありがとうの歌

  • provided courtesy of iTunes

2025.5.29 BS12録画

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第2シリーズから3か月後。リアルタイムだと第2シリーズと第3シリーズの間は石坂浩二さんと長山藍子さんが夫婦役の「ゆびきり」という全13話のドラマが放送されてました。これもいつか見てみたい。

 

手提げ金庫と熊手を持った母・歌が引っ越し先にやってきた。下町から閑静な山の手の商店街へ。娘・愛がもう店に来ている。今度は娘の方がしっかり者っぽい感じ!?

 

作:平岩弓枝

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音楽:平井哲三郎

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主題歌(クラウンレコード)

ありがとう

  作詞:大矢弘子

  作曲:叶弦大

  編曲:小杉仁三

  唄:水前寺清子

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協力:築地東京魚商業協同組合

   東京青果物商業協同組合

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志村愛(あい):水前寺清子

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志村歌(うた):山岡久乃

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熊取唯一(ただいち):岡本信人

山口中(あたる):時本和也

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寺川元気(もとき):石坂浩二

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寺川明子(あきじ):井上順

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寺川百子(ももこ):葦原邦子

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中央(なかお)玉之輔:佐野浅夫

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中央方子(なかおまさこ):奈良岡朋子

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中央玉子:波乃久里子

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中央素子(もとこ):沢田雅美

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熊取乙美(おとみ):園佳也子

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君野善吉:坂上忍

柴田保:森本健介

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新堀名津(なつ):長山藍子

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新堀未絵(みえ):音無美紀子

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西尾徳

平沢佳子

河越遊亀子

内戸浩子

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木下三三九(さんさく):児玉清

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木下行司(ぎょうじ):新克利

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木下桔梗(ききょう):佐良直美

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プロデューサー:石井ふく子

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演出:川俣公明

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制作:テレパック

   TBS

 

この時期、上村香子さんは木下恵介アワー「思い橋」出演中。

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それにしても、字幕のないこの時代に変わった名前が好きだね。

 

魚平(うおへい)の看板がまだ上がっていない準備中の店を見に来た元気(もとき)。この年代の人でこの名前って、すごい。それなのに、幼い坂上忍さんの役名が”善吉”って…。石坂浩二さんは1970年代はイケメン売りだったんだろうけど、やせ過ぎでもっと後のおじさんになってからの方が断然カッコいい。

 

そこに割烹着を着た玉子が引っ越しの手伝いに来た。志村家とは玉子の父のいとこの奥さんの弟さんの連れ合いという関係性だと言う。店の中から出てきたのは、玉子の父の玉之輔。牛乳とあんパンを食べている。

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波乃久里子さんは「心」に出てたね。

 

歌は引っ越しそばを頼みたく、玉之輔に聞くと、電話番号を調べに2人で店を出ていった。まだ店先にいた元気は玉子に愛を紹介するように言う。寺川元気は向かいの八百一の息子。第1、2シリーズは幼なじみの関係だったから、今回は初回が初対面なんだね。昨年父を亡くし、人手不足で嫁を探していると玉子が話す。人手不足だから嫁…

 

そこへ隣の酒屋の中(あたる)が挨拶に来た。愛はビールを1ダース注文。

 

元気は愛に手伝いを申し出るが、重い荷物を持ち上げられない。しかし、運送屋が軽々肩に担いで持って行った。運送屋は西尾徳さん。

 

八百一

食パンを手に元気が自宅に戻った。このシリーズは弟が井上順さんなのね。売れ残りのキャベツとコンビーフを炒めていた。明子と書いて”あきじ”って。明子は愛の情報をつかんでおり、昭和24年生まれの丑年だと元気に話した。明子と同い年。

 

実年齢は、水前寺清子さんが昭和20年/1945生まれで井上順さんが昭和22/1947年生まれ。

 

明子は魚屋の娘は母一人子一人だから口説いてもダメと元気にくぎをさす。初対面の女の子を口説くほど女に不自由してないと言う元気。”元気”という名前もそうだけど、”愛”という名前も当時としては珍しいっぽい!?

 

母・百子が仕入れから帰って来て手伝うように言う。

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「顔で笑って」で院長夫人だった葦原邦子さんだ。同じ1973年のドラマ。

 

愛は家の中で引っ越しの荷物を開けながら、歌がメモしてきたご近所情報を耳に入れる。

 

八百一・昨年、夫を亡くした。上は元気、下は明子。店員なし。”あきこ”で娘と勘違い。

酒屋・女主人。子供が一人。店員が一人。

 

未亡人がうちも含めて3軒だと愛が驚き、酒屋の若旦那にはさっき会ったと言う。

 

酒屋の唯一がビールを運んできた。

 

玉子が2階を掃除するのにバケツが欲しいと言うと、唯一が荒物屋でバケツを買ってくると申し出たので、歌が頼んだ。2人して唯一を酒屋の店員と勘違い。

 

このシリーズも歌うんだ。愛が歌い、歌はタバコを吸う。

 

熊取酒店 食料品

酒やつまみも扱っているような店。

 

乙美が店の前を走る唯一に声をかけた。園佳也子さんは「道」にも出てたけど、赤いシリーズ葦原邦子さんと「顔で笑って」にも出てたな~。バイプレイヤー。

 

みそと煮干しの注文が入った。やっぱり! 前も古い映画で酒屋がみそとか扱っているのを見たな。

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あ、これだ。

 

志村家

荷物を広げながら、歌は思い出の品に目を奪われ、作業が止まる。

 

精肉とお惣菜

中央肉店

 

方子がコロッケを揚げ、玉之輔が肉の塊を運ぶ。前作では医師だった2人が夫婦か。奈良岡朋子さんが主婦の役が珍しい。玉子が長女、次女の素子が沢田雅美さん。今回は眼鏡をかけてる役。

 

行司がカウンターに顔を出した。肉と魚じゃ商売敵だと言う。

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な~んか見たことあると思ったら、新克利さんは「赤い激流」では心理学者。

 

玉之輔は歌の死んだ亭主には恩がある。2歳上で仲が良かった。あの家の長男は”へいさく”と名付けるから、”魚平”。平ちゃんは戦争で体で痛めてしまって、歌は苦労したのだと話すと、方子は歌にやきもちを焼いた。

 

荒物屋の名津が大量のバケツを抱えて、志村家へ。大きさの違うバケツの説明をする。

 

熊取酒店

乙美と唯一は女2人じゃ店はできないと噂し、乙美は志村親子がどの家から引っ越しそばを配るのか気にする。

 

歌は引っ越しそばを持って向かいの八百一へ挨拶に行った。百子は元気と明子を紹介した。百子の夫がどうしても女の子が欲しくて女の名前しか考えておらず、役所の届け出も”明”にするつもりが”明子”と書いてしまい、”あきじ”と読ませることにしたと明子自ら説明した。キラキラネームとも違うけど酷いわ。

 

元気は美術学校出でデザイン会社で働いている。歌はデザイン=洋服と勘違いするが、本の装丁をしている。明子は大学出で就職するつもりだったが、父を亡くしたために家の手伝いをしている。

 

なぜか志村家の階段掃除をしている名津の元を妹の未絵が訪ねた。

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「わが子は他人」の1年前くらい。

 

引っ越しそばを配りに行くため、留守番を頼まれた名津は誰か呼んでくると言って、店を出ていった。未絵が1人でいると歌と愛が酒屋へ配るそばを取りに来て挨拶した。山岡久乃さんは今回は失言系というか、失礼な事ばっかり言う(-_-;)

 

熊取酒店

引っ越しそばは1人に2人前。唯一をいい店員だと歌が褒め、愛が中を若旦那だと言うので、乙美はムッ! そりゃあね。

 

志村家

名津が桔梗を連れてきて、名津も未絵も慌ただしく帰って行った。桔梗は独り言を言いながら、戸棚を開け、豆大福を口に入れた。おいっ! また食いしんぼキャラ!?

 

熊取酒店

歌と愛は乙美や唯一に謝った。唯一は慣れたもので御用聞きを中ちゃんに行かせ、配達は自分がやっていると話す。見た目でそんな差別されるの…。その方が何かと便利でいいと歌が言い、愛は人間は見た目じゃないとフォローするが、乙美はうちの息子はハンサムだと言う。親だからそういうしかないと歌は認めない。後家の頑張りだと歌は言うが、乙美は夫は遠方にいると言う。プライバシーだのノーコメントだのこの時代から言うんだね。

 

志村家に戻った歌と愛。誰もいなくなっていたが、2階から物音がする。愛は包丁を手にして、階段を降りてきた桔梗を待ち構えた。桔梗は泥棒!と叫んで外へ飛び出した。

 

桔梗は明子と元気を呼んで、歌に生卵をぶつけた。ひでえ。

 

百子が110番で警察を呼んでしまい、謝りに来た。深川・門前仲町から引っ越してきたと歌が百子に説明した。

 

ここで初めて桔梗が自己紹介した。

 

居酒屋・三三九

行司が1人でいた化粧品屋の善作を連れてきたが、三三九は子供を邪険にする。桔梗に連れられ、歌と愛がキジ丼を食べに来た。長兄の三三九を”おあんちゃん”と呼んでいる。

 

乙美が公害問題で訴えると歌につかみかかった。なんで!?(つづく)

 

予告

これから仕入れに行く愛の車に乗る明子を悔しがる元気。魚兵が開店し、肉屋の玉之輔が威勢よく手伝っている。

 

いろんな人が一気に出てくるので覚えるのが大変。しかし、常識人キャラの友が早くも懐かしい。「あしたからの恋」の常子もおっとりした奥さんだったけど、失言するような失礼なキャラではなかったからな~。