TBS 1973年5月3日
あらすじ
深川から東北沢のマーケットに引越した「魚平」で、歌(山岡久乃)と愛(水前寺清子)の新しい生活が始まった。威勢の良い仕事だけに、口喧嘩も派手な母と娘だが、父の死後、「魚平」を背負って立とうと頑張る愛に、歌は心の中で手を合わせて感謝していた。愛もまた、口にこそ出さないが、歌への思いは同じだった。
2025.5.29 BS12録画
人間には居住権ってものがあると玉之輔や唯一に言う乙美。帰って来た歌につかみかかり、愛が前に出た。
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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主題歌(クラウンレコード)
ありがとう
作詞:大矢弘子
作曲:叶弦大
編曲:小杉仁三
唄:水前寺清子
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協力:築地東京魚商業協同組合
東京青果物商業協同組合
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志村愛(あい):水前寺清子
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志村歌(うた):山岡久乃
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山口中(あたる):時本和也
柴田保:森本健介
君野善吉:坂上忍
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寺川元気(もとき):石坂浩二
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寺川明子(あきじ):井上順
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寺川百子(ももこ):葦原邦子
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新堀和泉:野村昭子
熊取唯一(ただいち):岡本信人
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新堀名津(なつ):長山藍子
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新堀未絵(みえ):音無美紀子
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熊取乙美(おとみ):園佳也子
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中央(なかお)玉之輔:佐野浅夫
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中央玉子:波乃久里子
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中央素子(もとこ):沢田雅美
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大方斐沙子
小林陽子
河野かほる
宇治川コト
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木下三三九(さんさく):児玉清
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木下行司(ぎょうじ):新克利
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木下桔梗(ききょう):佐良直美
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君野右子(ゆうこ):草笛光子
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演出:川俣公明
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プロデューサー:石井ふく子
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制作:テレパック
TBS
愛は五代目・魚平の主人だと乙美と話をしようとした。歌がお茶を出し、魚屋の分際でいいお茶飲んでるなと文句を言う乙美。唯一は乙美をフォローし、いい声だと褒める。
乙美は「この道」を歌い上げ、歌も褒める。
ケンカの仲裁にいた玉之輔を玉子が呼びに来て、そっと帰った。
歌が乙美にせんべいを勧め、乙美が気に入ったので、深川の老夫婦がやっている未開封のおかきをあげると、何で隣の家に来たんやろなあ?と言いながらも唯一と帰った。
戸棚に入れていた大福がなくなっており、歌と愛はお互いを疑う。
百子と元気が引っ越しそばの器を返しに来たので、家へ上がるよう勧めた。百子はお礼に味噌田楽を持ってきた。百子たちは乙美を変わった人だと言う。百子の夫は昨年6月、卒中で亡くなったが、佃煮でお茶漬けを食べるような人だった。歌の夫は心臓が悪く、愛が2歳の時にポックリ亡くなった。
歌は夫の母と店をやってきたが、百子にお宅は息子が2人もいて羨ましいと話した。女の子だけだと心細かったと言う歌に、女の子は何かというとき役に立ちませんからねと返す元気。またこういうキャラ? 百子は元気はモテそうでモテない、弟の明子の方がモテると発言。
百子たちが帰った後、愛が歌を問い詰めた。歌は小学校1年の時からおばあちゃんの手伝いで仕入れもやったし、なんでもやったのだと怒り、元気を豆もやしと言う。父もひょろひょろしていたと話す愛に、あれは戦争でああなった、戦争に行く前はがっしりしていたと歌が話す。
愛のことをお腹の中ではいつも手を合わせているんだよと独り言を言う歌。それを直接伝えなきゃ! そういや、今作は乙羽信子さん出ないのかな? 寂し~!
朝、愛が仕入れに出ようとしていた。元気と明子が店の前にいて、百子が財布を忘れていったと慌てていた。これから仕入れに行くのだと愛が言い、明子が一緒に車に乗って行くと出かけて行った。悔しがる元気。
荒物屋
未絵が在庫チェック。お母さんは野村昭子さん! 変わらないな! 歌が買い物に行くと、母・和泉は”ささや”という銀座が本店のレディメイドの店の渋谷の支店に勤めに出ていると説明。夫は土木の技師をしていて出張中。なんで、姉妹で店やってんだろ?
仕入れに行った明子は素子と会った。あ、素子は市場に勤めてるのか。
居酒屋
三三九はケチ。実家は信州、行司と桔梗は上京して大学を出ている。何で、大学を出たのに居酒屋の従業員になったんだろ。児玉清さんはスーツの方が似合うのになあ。前作の龍之介みたいな怒りんぼキャラ。第1シリーズが懐かしい。
市場の食堂
愛は瓶牛乳を飲んでおり、明子も店に来た。明子はこの仕事に向いておらず、学者か宗教家が向いていると話す。明子は未絵が好き!? 荒物屋の未絵は同級で歳は未絵が一つ下だと話す。早生まれってこと?
荒物屋
焼き鳥に使う串の100本に2本は折れていると三三九が言うので、文句を言いに行った行司。1本は折れてることを認めた未絵だが、これより安いものはないし、堪忍して下さいとあしらった。
ほかに来ていた女性客がこれ試していいですか?と籠から小型犬を出したので、名津が驚き、行司を突き飛ばして釘の入った箱にお尻が入った。桔梗が行司をおぶって病院から帰ってきた。
居酒屋
名津が謝りに来た。お尻に1センチ以上釘が刺さって、痛い行司だが、名津の前では我慢する。行司は名津が好き!?
魚平
玉之輔が店主のような勢いで客を呼ぶ。愛も店番、歌は魚を切る。
柴田保って誰だ?と思ったら、中央肉店の店員か。佐野浅夫さんは医者でも肉屋でも魚屋でもハマるな~。
魚平の繁盛ぶりは近所でも評判で、唯一と乙美も魚にしようと話し合う。
八百一でも明子が百子に刺身でも買おうかと話している。
魚平
乙美が初ガツオを買いに来て、百子がカツオを1本買うと言うと、乙美も八百一より大きなカツオにしてと頼んだ。
居酒屋に善吉が1人で来て、お母ちゃんがいないと言いに来た。三三九は人のプライバシーに立ち入るなと相手にしない。桔梗は善吉を連れて家へ。荒物屋の前で名津に声をかけられ、動物が大嫌いで殊に犬や猫が嫌いで…と話していた名津は野良猫を見かけて、桔梗を突き飛ばし、大きなポリバケツに入れた。
佐良直美さんも坂上忍さんも今は動物の保護活動やってるんだよね。その2人の前で動物が嫌いと発言するとは…!
明子が店の片づけをしていると、元気が帰ってきた。百子は、お母さん悔しいとカツオの刺身を前に泣き出した。
熊取家でもカツオの刺身が並ぶ。贅沢だと唯一は言うが、乙美は胸がスーッとしたと言う。
新堀家の家に招かれた桔梗。名津と違って、未絵は動物が大好き。桔梗は大きな犬でも平気だと話す。名津は犬に3度かまれ、猫には10回以上引っ掛かれたことがある。
居酒屋
善吉を訪ねて、母の右子が来た。美人の母に三三九の態度が変わる。
善吉がいなくなり、三三九も右子と捜す。
閉店後の魚平に善吉が来た。愛が善吉がおなかが空いていることに気付き、夕飯に誘った。
肉屋に話を聞きに行った右子と三三九は素子が公園で遊んでいるのを見たことがあると聞き、公園へ走った。
5歳の善吉を見ながら、幼い頃の愛を思い出す歌。女の子は頼りないと思っていたけど、今になれば女の子だから話し相手になれる。それも勝手だね~。
歌は初めて?愛に「ありがとう」という。(つづく)
魚平のセットで接客しながら「ありがとう」を歌う愛。斬新なプロモーションビデオ。
最初のシリーズと次のシリーズはほとんど主要人物の変動はないように思えたけど、今回は結構入れ替わりがあるね。奈良岡朋子さんは今度こそ毎回出るのかと思ったら、2回目にして出てないし…。
