TBS 1973年1月18日
あらすじ
7月に結婚した鉄之介(岡本信人)と小雪(小鹿ミキ)、11月に結婚した虎之介(石坂浩二)と新(水前寺清子)に続いて、相沢希(大空眞弓)と日下新一(宗方勝己)がきょう仮祝言をあげる。希と新一に続いて、万希夫(井上順)と志津枝(長山藍子)のふたりもなんとなくいいムードになってきた。十七子(佐良直美)と広道(山本學)のカップルは、広道が十七子の強引さに押し切られそうな様子で、どうやら十病院の周辺は昨年に続き今年も結婚ブームになりそうだ。
2025.5.22 BS12録画
友の手紙を読む新。
「長いこと、お母ちゃんの心の支えになってくれて本当にありがとう」
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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主題歌(クラウンレコード)
ありがとう
作詞:大矢弘子
作曲:叶弦男
編曲:小杉仁三
唄:水前寺清子
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こころの詩(うた)
作詞:サトウハチロー
作曲:佐良直美
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新(あらた):水前寺清子
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古山友(こやまゆう):山岡久乃
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島省三:佐野浅夫
日下(ひのした)新一:宗方勝己
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十鉄之介:岡本信人
十小雪:小鹿ミキ
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千葉志津枝:長山藍子
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高野順子:沖わか子
十太(つなしまさる):水野哲
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十龍之介(つなしたつのすけ):児玉清
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十章子(つなししょうこ):河内桃子
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十儀介(つなしぎすけ):清水将夫
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千葉広道:山本学
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国枝美映子:奈良岡朋子
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宮川八十子(やすこ):宝生あやこ
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宮川十七子(となこ):佐良直美
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水戸浄子(きよこ):上村香子
きみ:大鹿次代
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青柳ひろ子:藤夏子
山本一夫:山崎猛
心の店員和子:金長晴子
竹内小夜子
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佐久間貴子(さくまたかこ):乙羽信子
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相沢桃(あいざわもも):沢田雅美
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相沢万希男(あいざわまきお):井上順
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相沢希(あいざわのぞみ):大空眞弓
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プロデューサー:石井ふく子
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演出:川俣公明
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制作:テレパック
TBS
ナースステーションにお茶を運んでいった私服の新。順子がお礼を言う。
十家ダイニング
明日が成人式という話から、俺たちには成人式なんてなかったと話す龍之介と章子。虎之介の頃にもなく、鉄之介の頃に役所から招待が来て、弁当をもらって帰ってきた。ついこないだ…って、そりゃ3年くらい前だからね。
鉄之介、新、桃は昭和25年生まれの団塊世代だな。
ダンプが歩道に突っ込んで子供が2人はねられた事故があったと内線が入った。
こころ
日下が店で希を待っていた。8時の新幹線に乗り、岡山で乗り換えて広島に着くのが14時40分くらい。早くなったと日下が話していると、十七子が八十子を連れてやってきた。
旅行慣れしていない希に桃があれこれ細々と注意する。希は日下さん、お弁当買ってくれるかしら?とお昼の心配をする。十七子は、うちのおふくろ、馬みたいに張り切ってると言う。馬…なんか面白い。志津枝や広道も車を呼んでくれた。
今度、福岡にも遊びに来てくださいとさりげなく広道に言う八十子。万希男は、日下にお昼になったらお弁当を買ってやって下さいと頼んだ。
1973年1月14日(日)
日曜日とはいえ、交通事故で十七子も桃もすぐ病院へ。
十家ダイニング
太に焼き芋を買って帰ってきた院長。高くて驚いたと言うと、章子がキャベツが出来過ぎて棄てる話があれば、冬野菜は値上がり一方、総選挙の度に使うお金が無駄みたいでまくし立てる。
手術が終わったと戻ってきた虎之介。青森からほとんど寝ないでトラックを走らせていた居眠り運転だった。桃をひいた車と同じ。交通事故が多かった時代。
院長は虎之介に友のことを聞いた。親のありがたみが分かるのは親になってから、と院長は虎之介に言う。十七子もお腹がすいたとダイニングに来た。浄子は虎之介に急患があると呼びに来たので、十七子は浄子に仕事が終わったら、お好み焼きを食べに行こうと誘った。
太は十七子に男の色気があるねと言い、大人たちを笑わせた。佐良直美さんはマジ笑いっぽい。
広道は手術の助手をするという十七子の様子を見に来たが、手術後にドーナツを食べている十七子を見て安心した。院長は十七子も一人前だと言い、この間は手術後に広道にしがみついたそうじゃないかと話した。二人のニヤニヤした感じに、院長は有能な医者を福岡の病院に引き抜かれる危険性がありそうだと言う。
小児科の診察室
虎之介と浄子が話していると、私服の新が様子を見に来た。浄子と話が盛り上がっているので、新は診察室を出た。
十家ダイニング
章子の指先に刺さったとげを抜く龍之介。仲のいい様子を太が絵日記に書いていた。
虎之介たちの部屋
「世間様に仏顔、女房には鬼の顔」と機嫌を損ねた新。水戸さんと結婚すりゃよかったと新が言うが、虎之介は人手不足で看護婦には愛想よくせざるを得ないと言い訳した。私服で職場をウロウロするのもどうかと思う。
公園
200円分の焼き芋を買いに来た志津枝。万希男も同じく200円分買い、ベンチに座って、焼き芋を2人で食べ始める。なんだかいいムード!?
院長室
友が院長に挨拶に来た。婦長も来て、友は今夜は婦長の部屋に泊まると言う。
院長は十家には新という娘ができ、古山家には虎之助という息子が出来た、その事をどうか忘れないでもらいたい、頼りにしてもらいたいと話した。
こころ
向かい合ってラーメンを食べていた虎之介と新。1人前ギョウザを注文して分けて食べようと新が提案し、お母ちゃんとよくしていたと話す。
万希男は桃と帰ってきた。焼き芋を志津枝と食べていたせいか機嫌の悪い桃。
千葉家
帰ってきた志津枝は鏡台に向かい、姉さんだってまんざらじゃないわよねと聞く。志津枝は誕生日が来たら30歳。万希男に広道がイモが好きだから買ってやったと言っていたが、広道はイモが嫌い。
広道が買ってきた580円の詩集を返して、化粧品を買いに走る志津枝。
そこへ十七子が遊びに来て、焼き芋に喜ぶ。
こころ
一夫と和子とともに店を手伝う万希男と桃。結局、店はどうなった?
日下から電話があり、これから結婚式をすると言う。両親が希を気に入り、仮祝言だけでもという話になった。八十子は親戚の結婚式で上京したため、留袖を持っており、それが役に立ったと話す。希は日下の母親の結婚衣装を貸してもらった。桃は泣きながら祝福した。希も目を潤ませ、お化粧が台なし、泣いてはダメと八十子に注意された。
古山親子が住んでいた部屋はガランと全ての荷物がなくなっていた。冷蔵庫、茶だんす、テレビは一緒に働いているカンヌシ?にあげたんだってと話す新。
神主? 飼い主? どゆこと? 次の看護婦が住むんだから、家具付きでもよかったんじゃ…!?
ダイニングテーブルと日めくりカレンダーはそのまま。しっかりやろうなと虎之介は新と話し合い。
十家ダイニング
お正月の写真を見ている龍之介、太、鉄之介、小雪、院長。今月、十病院の職員になった鉄之介だが、商売人の方が向いていると「こころ」で店をやりたいと話した。小雪も賛成。
ラーメン屋といえど一軒の店をやるのは大変だと龍之介がクギをさす。いえど、って何よ。
今夜の夕食はカキの酢の物と湯豆腐。最近、酢のものばっかりじゃないかと龍之介が指摘すると、章子がはにかむ。え! どうやら章子は妊娠したらしい!? 夏頃に弟か妹が生まれると院長が太に話すと、ママ、おめでとう、ありがとうとお礼を言った。
今年は孫が2人生まれる…新、プレッシャーだなあ!
婦長の部屋
友と婦長が話していると、十七子の歌声が聞こえてきた。若いってホントにいいことだと婦長がしみじみ言う。
十七子の部屋
十七子がギターを弾き語り、広道も一緒に歌う。志津枝は浄子に化粧指導。浄子、顔がテッカテカ。
春秋荘
婦長の部屋から友が出てきた。新が虎之介とちょうど廊下に出たところに出くわし、新は友にベタベタ抱きついた。
相沢家
万希男も桃もイモはあんまり好きじゃない。イモが好きなのは希。
日下家
希は日下と向き合って、幸せについて語る。いつか万希男や桃の幸せを支えることがありがとうってことだと日下が言う。希は東京に電話していいか聞く。
古山家
虎之介を帰し、友と2人きりで過ごす新。友は春になったら虎之介さんと遊びにおいでと話す。友は日めくりカレンダーを忘れていて、京都で新しいカレンダーを買ってしまったというので、新がもらうことにした。新は髪を伸ばして、友にもらった櫛を使いたいという。
年取ったら一緒に住もうねと新が提案。あてにしてない=ありがとう、だと友が言う。
新は泣きながら、友にリクエストされた「ちりぬるおわか」を歌うが、泣いてしまって途中から歌えなかった。
十病院
国枝先生も島先生もやっと出た! 鉄之介もまだ働いてんだ。廊下を歩くナース服の新。(終)
木下恵介アワーは同時期に「おやじ山脈」放送中。島先生は、そっちメインかな? 沢田雅美さんは妊婦の役だしね~。あ~、このドラマ、見たいな~。
そして、4月からは上村香子さん出演の「思い橋」が始まる。
文句言いつつ見てしまった。友みたいな厳しい母に育てられて、あんな口の悪い新が育つかな?とか思っちゃって。第1シリーズは結婚するところまでだったけど、今回は十家の嫁になった姿も描かれた。虎之介はちょいちょい性格の悪い部分が描かれてなんだかな~。
ただし! 児玉清さん石坂浩二さんのインテリイケメン兄弟は最高だった。眼福。
初回と2話目を録画し損ねていて、多分、これからもう一周再放送してくれると思うので、次こそ逃さず見るぞ!