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【ネタバレ】木下惠介アワー 3人家族(全26話)#1-#2

1968/10/15~1969/04/15 TBS

 

あらすじ

TBS『木下恵介アワー』で歴代最高視聴率を記録した人気ホームドラマ。偶然の出会いから始まる大人の恋と3人家族の心あたたまる交流を描く。男ばかりの柴田家と、女ばかりの稲葉家の二つの3人家族の交流を軸に、ロマンスやユーモアあふれるエピソードを盛り込んで話は展開する。山田太一が手掛けた連続ドラマ初脚本作。1960年代、大家族ドラマものが流行る中で、シングルファザー、シングルマザーの世界がリアルに描かれたのも話題となった。

peachredrum.hateblo.jp

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これらの作品が面白かったので再放送されるのを楽しみにしてました。今、同じく再放送している「マー姉ちゃん」よりさらに10年前の作品です。

 

1話。

 

街で行きずりに美しい人を見る。あなたが女ならどんな男性に目がとまるのだろうか。しかし、誰もそれを大げさに考えはしない。それだけのこと。10歩も歩けば忘れてしまう。好ましい人。若々しい男。しかし、見知らぬ人。二度と会うこともなく、だが、彼女だけは例外であった。彼女だけは…。

 

このナレーションいいな! 主題歌はあおい輝彦さん。

 

フランス人男性と話している雄一(竹脇無我さん)が同じ店内にいた女性(栗原小巻さん)に目を奪われる。この組み合わせは「二人の世界」と同じ。

 

奇妙な偶然だが、その女性を3度見たのである。ちらりと見たにすぎない彼女との3度の偶然。雄一の記憶には意外な根強さで残っていた。

 

家に帰ると、弟の健(たけし・あおい輝彦さん)が夕食を作っていた。父・耕作(三島雅夫さん)も帰ってきて食べる。男だけだとおいしいの一言もないという健に野菜炒めとカレーばかりじゃ言いようがないと雄一は言い、健は怒る。

 

竹脇無我さんとあおい輝彦さんは「二人の世界」では義理の兄弟で、竹脇無我さんはスナックで料理をし、三島雅夫さんはコックさんだったから、おめーら文句言わずに作れといいたくなるけど、あっちの方が後の作品なんだよね。

 

耕作が定年1年を残して庶務課長になるという。会社持ちで電話も引く。昭和43年。朝ドラだと昭和初期でも電話引いてる家が多いけど、庶民はそんなものだよね。明日はお祝いだというが、翌日、雄一は同僚の付き合いで麻雀に行き、健と耕作で先にお祝いを始めた。

 

麻雀の帰り、また女性を道路の向こうで見かけた。

 

いや、一体これは単なる偶然なのだろうか。無論だ。偶然でなければなんだと言うのだ。しかし、美しい人だ。美しい横顔だった。

 

帰ってくると耕作は寝ていて、健は「お父さんをバカにしてんだ」と雄一を怒った。サラリーマンになって思いやりがなくなったとなじられた。今日のごちそうは刺身とウインナーソーセージ。

 

夜、健は大学受験講座を聞いてるから高校生? いや、さっき耕作とビール飲んでたよな!?

 

耕作と雄一は枕を並べて寝ている。うええー! いい歳した親子が一緒の部屋!?とか思ってしまう。ちっとも健の料理が上手くならないと文句を言い、雄一に結婚する気はないか聞く。独身が会社持ちで1年留学できる制度があり、女どころじゃないという雄一。しかし、あの女性が思い浮かぶ。健は浪人生。

 

日曜日。雄一は英語の勉強も兼ねてカナダ人バイヤーの観光案内を買って出た。健は神社で太鼓の稽古。女の子たちが踊りの稽古に来た。健の目当ては洋子。かわいい!

 

レストランでバイヤーと話しているとまたまた女性を見かけた。ついついジーッと見てしまう。

 

バイヤー「ラブロマンス?」

雄一「オーノー」

 

こうまで2人を引き合わせるものは何か。しかし、もしかするとこれから…。大げさと思いながら雄一は一瞬愛の神を見たと思った。

 

2話。

 

街で行きずりに美しい人を見る。しかし、誰もそれを大げさに考えはしない。結局は見知らぬ人である。しかし、雄一はその女性を幾たびも見た。そして心を引かれた。しかし、雄一は今それどころではないのである。会社持ちで1年間、外国の大学へ留学できるのである。試験が大変だ。独身が条件である。女どころではないのである。

 

同じ電車でまたしても女性発見!

 

健は鍋を使って太鼓の練習。耕作がそれを聞き、浪人して勉強のし過ぎでおかしくなったのかと心配。健にだけ料理を押し付け、そのくせ文句ばかり言うのはどうかと思う。浪人で勉強頑張れと言うわりに家にいるからと料理をやらせるのは好きな人以外は苦痛だと思う。勉強に集中させてやってよ。

 

夜、健がいなくなっていた。雄一もノイローゼになったのかと気にするが、健は太鼓の練習に行っていた。受験を控えてお祭りどころじゃないだろうと雄一は説教するが、耕作はまあいいじゃないかという態度。お祭りは3日後。受験は4ヶ月後。太鼓くらいいいじゃないかよー。それより料理だよ。

 

ある時、雄一は通信部が余計なことをするなと営業部の高松にどやされた。高松は菅貫太郎さんで「二人の世界」では、竹脇無我さんの兄で農家の長男だったな。カナダ人バイヤーを東京見物に連れて行ったことが気に入らなかったらしい。

 

営業部の小林の家で夕食。小林は仕事が忙しすぎて妻が出て行って1週間。雄一は今は通信部だが、営業部に行きたいと思って、日々英語やフランス語を勉強している。営業部は忙しいが花形部署。

 

(雄一・心の声)それにしてもあの女性はどこの人なんだろう。

 

まったく誰かのいたずらのように何度も出会った。そうだ、この電車の中でも見たじゃないか。とすれば自分と同じ横浜の人かもしれない。もう一度あの人に会えるだろうか。あれだけ何度も偶然に出会った人だ。これきり会わないなんてそんなはずないではないか。

 

雄一の気になる女性・敬子は自宅で物思いに耽っていた。妹の明子(沢田雅美さん)が即席ラーメンを作ってくれたが食べなかった。明子も浪人。母のキク(賀原夏子さん)はレストランのマネージャー。沢田雅美さんは「兄弟」では、あおい輝彦さんにストーカーされる役。敬子もまたレストランで雄一に見つめられて気になっていた。

 

(敬子・心の声)どうしたんだろう、私。なんだか妙に甘い気持ち。

 

見知らぬ人である。もしまた会うとしても偶然に頼るほかはない行きずりの人である。こうまで心に残るのはなぜだろう。敬子はそう思い、雄一もそう考えていた。

 

耕作はボタンつけ。健は部屋で勉強。ボタンつけなんか会社の女の子にやって貰えばいいのにという雄一。今ならパワハラ。耕作は定年間近の男にそんなことする人はいないという。いい家政婦さんいないかねという雄一。そうだよ、文句ばっかり言わないで誰か雇えよ。耕作の妻が亡くなったのは37歳。それから10年再婚せずにいた。

 

翌日。健が好きな薬屋の洋子が訪ねて来て、太鼓の練習に来ないことを心配していた。何度も家に上がるようにいうが大した用じゃないからと玄関でとどまっていた。

 

(健の心の声)よりによって大学受験なんてときにどうして初恋なんかしちゃったんだろう。困るよ、まったく。

 

電車に乗るとつい探す目になった。別に深い気持ちではないのだ。もちろんまた会ったからといって知り合いになろうなんていうつもりはない。ただなんとなくなんとなくである。大体今の雄一は女どころではないはずである。それは弟の健も同じである。兄弟2人そろって女にかまっている暇などないときなのである。

 

そう、夢のような気もするのだった。どこの誰とも知れないあの美しい人は夢の中だけでもう会うことはないのかもしれないと雄一は思った。

 

「二人の世界」の出演者がたくさん。ナレーションも「兄弟」「二人の世界」と同じ矢島正明さん。どうやって出会うのだろうな? 美男美女で好きな組み合わせ。