TBS 1972年9月26日
あらすじ
夏目(倍賞千恵子)と一郎(山口崇)の仲が急速に発展する。一郎は、道夫(小倉一郎)と南(沢田雅美)の結婚を認めることにした。しかし、“結婚、結婚”と騒いでいた当の道夫と南が、急に日取りを延ばすと言い出して…。
2024.6.21 BS松竹東急録画。
松田夏目:倍賞千恵子…昼はOL、夜は占い師の28歳独身。字幕黄色。
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松田南:沢田雅美…夏目の妹。19歳。
新田道夫:小倉一郎…新田家の五男。20歳。
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新田研二:倉石功…新田家の次男。
新田麗子:木内みどり…精四郎の妻。
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新田精四郎:山本コウタロー…新田家の四男。
新田英三:鹿野浩四郎…新田家の三男。
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妙子:西条まり…夏目の同僚。
管理人:大久保敏男
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北見八郎:森次浩司…グラフィックデザイナー。
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新田サク:小夜福子…新田家の母。
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監督:中川晴之助
アパート
トースターのパンが焼け、マーガリンをたっぷりつけて食べ始める南。
70年代のドラマ見てると、ホントにパン率高いんだよね。まあ、私はずーっとご飯派だから余計目につくのかも。
牛乳の蓋開けを捜している夏目に南は折れちゃったから捨てたという。こんなの爪で開けりゃいいと器用に牛乳瓶の蓋を開ける南だが、夏目は手こずっている。
南「今日、一郎さんに会う?」
夏目「いや、会わないわよ」
南「あっ、そう」
まだ蓋を開けられない夏目に開けてあげるわよと手を伸ばす南を拒絶する。
南「あのね、私が読んだとこじゃ、お姉さん、一郎さんのことで意地になってんじゃない?」
夏目「意地になんかなってるもんですか。変な勘ぐりやめて」蓋開けに失敗して、紺のシャツに牛乳がかかる。「ああ、もう!」
南「ほらね。それがね、意地になってるっていうの」
夏目「うるさいわね」
結局、黄色いシャツ、紺に白い水玉ベストと同じ柄のスカートに着替えた夏目が出勤。南も慌てて部屋を出る。「お姉さん、待ってよ。意地悪ねえ」
南が階段を下りていると、管理人から「電話ですよ」と声をかけられ、南が出ると北見からだった。今夜アメリカに発つことになり、1年ぐらい日本を留守にするので、その前にひと言、さようならを言いたかったと話すと、南は会社のほうに電話なさったらいかがですか?と返答。北見さん、髪が短くなっていいよ。
北見「ところでうまくいってますか?」
南「は?」
北見「いや、彼とですよ。ほら、新田一郎氏。あの台所屋さんですよ」
北見の部屋?の後ろは上半身裸の女性が手ブラしているポスター。
南「ああ、それがダメなんです」
北見「へえ、妙だなあ。いや、だって、いつかは…」
南「いや、2人とも、もう強情で、てれ屋でジリジリするぐらいはっきりしないんです。だから、お姉さん悩んでるくせに、それを隠そうとしたりなんかしちゃって、もう全然ダメなんです」
北見「ハハハハッ。そりゃホントにダメだな。よ~し、じゃ、置き土産にひとつやるか」
新田家茶の間
サク「どうもこのごろ一郎は意固地になってやしないかねえ。道夫のことで」
研二「うん。僕もそう思うな。そりゃ少し若すぎるってことはあると思うけど」
英三「うん、でもさ、そんなことはみんなで面倒見てやりゃなんとかなんじゃない?」
研二「うん」
麗子「私も前から考えてたんですけども、やっぱり道夫君の結婚、認めてあげたほうがいいんじゃないかしら。だって…」
せきばらいしながら一郎が茶の間に入ってきた。「あっ…いや、僕もいろいろ考えたけど、そうするよ」
サク「そうするって、お前…」
一郎「道夫の結婚を認めるってことだよ」
一同驚き。
夏目の働くオフィス
夏目は仕事しながらもちらちら電話を見ていたが、受話器を取った。「もしもし、私用ですが、横浜、お願いします」
新田家茶の間
一郎「いや、別に喜んでそうするわけじゃないんだ。まあ、やむをえないってところかな。あ…いろいろ考え合わせた結果さ。まあ、これからは、あの、恋愛とか結婚とか、そういうめいめいの…まあ、なんていうかな、プライバシーには干渉しないことにしようと思うんだ。お互いにね」
サク「ん…そりゃあ、悪いことじゃないけどね。それにしてもバカに物分かりがよくなったもんだね」
研二「お互いにプライバシーをね」
精四郎「そうか。一郎兄さん、自分が恋愛してるから、そんな…」
一郎「バ…バカ! な…何を言うんだ。そんなことがあるか」
英三「そんなことあっちゃ、どうしていけないの?」
一郎「いけないも何も、そんなことは全然ないんだからな」
サク「そうかね」
電話が鳴り、麗子が電話口に向かう。
サク「でも、お前、松田夏目さんと…」
一郎「ああ、ありゃ、母さん、恋愛なんかじゃないって。バカバカしい」
サク「そうかねえ」
麗子「一郎さんに東京の松田さんって方から、お電話なんですけど」
一郎「えっ?」立ち上がって、電話口へ。
サク「噂をすればだね」一同ニヤニヤ。
一郎「あっ、もしもし僕ですが。あっ…いや、ゆうべ電話を差し上げたのはですね、あ…実は道夫の結婚のことなんですが」
夏目「あっ、あの…今、会社からなんです。それでいろいろ考えたんですけど、それで…」
一郎「なんでしょうか?」
夏目「ええ、あの…やはり昨日の所でお会いしたいんですけど」
一郎「えっ? あっ、あの…」
夏目「すいません。勝手なこと言って」
会社は西日が入り、時計は4時52分。夏目は仕事しながらも自分の腕時計と見比べたり、時間を気にしてソワソワ。
今回は夏目が早く終業にならないか時計を気にするシーンがあったけど、前に1日3回会ったときも
1回目→出勤前(夏目15分遅刻)
2回目→喫茶店(昼休み?)
3回目→終業後?
みたいな感じだったのかな? どっちも仕事中に会ってるのかと思ってたよ。
電話が鳴り、電話に出ると北見だった。「あっ、手短に言いますけどね。今夜、アメリカに行くんです。1年間の予定で」
夏目「アメリカへ?」
北見「それで、ちょっとたつ前に会って話したいことがあるんですがね」
夏目「あの…それは困ります。私、人と会う約束が…」
北見「いや、ほんのちょっとでいいんですよ。その約束の場所ってのはどこなんですか?」
夏目「ええ、それは…ちょっと近くの…」
北見「ああ、いつもの喫茶店ですね」
夏目「ええ、あの、でも…」
喫茶店
一郎「いや…もう会ってもらえないかと思ってましたよ」今日もオレンジジュース。
夏目「あの…」
一郎「は? どうかしました?」
夏目「あっ、いえ、別に。ハァ…私って、ホントに気短で」
一郎「いや、それだったら僕も同じですよ。あっ、でもよかったな」
夏目「私も。ホントは…」
一郎「あっ、ホントはなんですか?」
夏目「いえ、あの、なんでもありません」辺りを気にする。
一郎「やだな。言いかけて途中でやめちゃうなんて。いや、僕もあれからいろいろ考えたんですけれどもね、まあ、結局、不本意ながら道夫たちの結婚は…」
夏目「ええ」
北見が来店し、夏目の隣に腰を下ろす。「なんだ。約束ってのは彼だったんですか。じゃ、やっぱりお呼びじゃなかったってことですか」
店員が水を運んできたが、僕はすぐ行くから水でいいよとすぐにコップの水を飲みだす北見。
一郎「なんだい。いつも妙な話を持ってくるヤツだな」
北見「そうかな? いや、そうでもないですよ。いや、だって、あなた方2人がうまくいってないっていうもんだからね。アメリカ行きの置き土産にこの人を…」夏目の肩をポンとたたく。「まあ、そう思って、わざわざ来たんですからね」
一郎「アメリカ? 置き土産? なんのことだい?」
北見「いや、今夜アメリカに行くんですよ」
一郎「ええ、それがどうかしたのかい?」
北見「とにかくね、説明するの面倒くさいなあ。時間もないし」
一郎「妙なことを言ってきて、なんだい、面倒くさいとは」
北見「そう、すぐ怒らんでくださいよ。もう、やんなるなあ」
夏目「あの…誰がそんなこと言ったんですか?」
北見「なんですか?」
夏目「いえ、あの…私と新田さんが…」
北見「ああ、妹さんですよ」
夏目「南が?」
北見「ええ、今朝、さよならを言おうと思ってね。アパートに電話したんですよ」
夏目「ああ…」
北見「まあ、とにかく最後の最後までお呼びじゃなかったとはね。まあ、これで2人がうまくいってないと聞いたら、アメリカから飛んで帰ってくることになりかねないからな。夏目さんを口説きにね」
一郎「君、そんなこと言うなんて失敬じゃないか」
北見「なぜです? あなたがそんなこと言うなんて変だなあ」
一郎「えっ? いや、僕は別にこの人に…」
北見「ハハハッ。まあ、いいでしょう。でもこいつは妙な気持ちだな。安心したというか寂しいというか。しかし、ゴチャゴチャ言っても始まらないか。よし、三枚目は消えよう。じゃ、うまくやんなさいよ」席を立ち、一郎の肩をバシッ!とたたく。
ジュースを飲んでいてせき込んだ一郎。「おい、君!」
北見は2人に手を振って退場。
あの変な独り言みたいな感じで終わるのかと思ってたけど、ちゃんと最終回まで出たんだね。「3人家族」の沢野より気持ち悪くなかっただけよかった。
沢野は20代のカップルを邪魔する40過ぎの男だもん。気持ち悪さが段違い。
一郎「あいつ、いつでも変なときに来やがって。まるで僕らがデートしてるみたいな言い方をして」
夏目「いいじゃありませんか」表情が和らぐ。
一郎「えっ?」
夏目「そのとおりですもの」
一郎「あっ…」
電車のボックス席に向かい合って乗っている一郎と夏目。外は随分暗いなと思ったら、ろうそくの灯がともる喫茶店の場面に変わる。
回想シーンということかな?
夏目「あの…今日は、やはり南たちのことで?」
一郎「ええ、そうです。僕はもう道夫たちの結婚に反対するのはよそうかと思って、それで」
夏目「そうですか」
一郎「1人で強情張っててもしかたがないし、そう思ったら気が抜けちゃいましてね」
夏目「ええ」
一郎「しかし、これからはもうなかなか会えませんね」
夏目「ええ、でも…場所を変えたら…」
一郎「場所を変える?」
夏目「ええ」
一郎「どういうことですか?」
夏目「ここは南たちのことでお会いする場所でしたから」
一郎「あっ、そうですね。なにもここだけでしか会えないってことはないんですね」
夏目「ええ」
電車の中
一郎「道夫たちにすぐ話しますか?」
夏目「えっ? あっ…私たちのことですか?」
一郎「えっ? ああ、いや、あの…結婚に反対しないってことですよ」
夏目「ああ、そうでした。あっ、私ったら…」
一郎「妹さんにはアパートで会えますね?」
夏目「ええ」
一郎「じゃあ、これから僕も一緒に行きましょう。そして道夫を呼び出しましょう。こういうことは4人そろって会ったほうがいいでしょう」
夏目「ええ」
横顔も素敵。もう顔しか見てねえ。
ボウリング場
もう最終回も半分くらい来たところでようやく道夫登場。南は道夫に話があると呼び出されていた。道夫の働くレストランの出店が金沢にできるので、チーフがそっちに回ることになり、道夫もチーフに付いて1~2年、向こうへ行かないかと言われている。
あんなに店を抜け出したりしてるのに、チーフにかわいがられてんだなあ。
道夫は1~2年は長く、店を辞めようと考えていたが、南が止めた。「とにかくダメよ。横浜にいたいから、お店辞めるなんて。仕事第一に考えなきゃ」
なぜかボウリング場で夏目から借りたマニキュアを塗り始める南。「これやってると考えがまとまんの。ちょっと黙ってて」
マニキュアを塗り終えた南は自分の手を見ながら「ねえ、結婚延ばさない? もうちょっと先に」と言う南に道夫は驚く。
南「あのね、今、ちょっと考えたんだけども、私たちもお姉さんやお兄さんにあんまり猛烈に反対されるもんで、こう、なんていうか…意地になりすぎたのよ」
南は夏目が今朝、牛乳瓶を爪で開けようとしてぶちまけたことを話し、ああいうのを意地っていうのねと道夫に話す。「こう、もっと、やわらかく考えてさ、少したてば私たちだって、もっと大人になるし」
道夫「今だって大人だよ」
南「そりゃそうだけど。とにかく仕事もちゃんとできるようになって、貯金もできて、準備ができるでしょ? いろいろと。そしたら、お兄さんやお姉さんだって、そんなに反対しなくなるわよ。つまり万事うまくいくってわけ。ねっ?」
釈然としない道夫。「今更、結婚やめるなんてさ、すごくいいかげんな気持ちで結婚したいって言ってたみたいじゃないか」
南「そんなことないわよ。あのときはあのときで、そういう気分だったのよ。すぐにでも結婚しようって」
道夫「だからさ…」
南「でも、あれから4か月たったのよ。いろんな事情がかわったじゃない」
道夫「うん、でも…」
南「だから、先に延ばしたって別に格好悪くなんかないわよ。そうせせこましく考えなくたっていいじゃない」
道夫「そうかな? でもな…」
南「私ね、金沢へ遊びに行くわよ。一緒に能登行こうよ。イカすわ、きっと。ねっ?」
道夫「うん」
なんだか、タイムリー。
アパート
夏目「まだ帰ってませんわ。どうなさいますか?」
一郎「ああ、そうですね」
夏目「あっ、ちょっと上がってお待ちになりませんか?」
一郎「ええ、まあ、あしたは日曜だから、それでもいいんですが。あっ、じゃあ、ちょっとだけ」
夏目「あっ、はい」
ダイニングテーブルに向き合って座る一郎と夏目。灰皿のない家でタバコを吸うな! 夏目は、マッチに火を付けながら灰皿代わりのクッキー缶(に見えた)を渡す。しゃっくりが出て、一郎と笑う。
そこに管理人から電話の呼び出しがあり、夏目は階下へ。南が財布を忘れてボウリング場へ行っていた。道夫に頼らないところが偉い!
ボウリング場
多分、ナポリタンを食べてる南。「ねえ、さっきガターを出さなきゃさ、150はいってたわよね?」
道夫「うん。あっ…」夏目と一郎が一緒に来たのでびっくり。「一郎兄さん、どうしたの?」
一郎「うん? うん、ああ、いや…」せきばらいをして席につく。
南「すいません」
夏目「イヤね。もうこんなボンヤリはダメよ」
南「助かった。恩に着ます。でもどうしてお二人で? あっ、あっ、あっ、そっか、そっか」
夏目「何が『ああ、そうか』よ。変な勘ぐりよしてよ」
南「だって…いいじゃない、てれなくたって」
夏目「バカね。何言ってんのよ。そんなんじゃないったら。あなた待ってたのよ、2人で」
一郎は、これまでは2人の結婚に反対してきたが、これからは反対しないと道夫に言う。夏目もそれを言おうと思って待ってたと南に言う。突然のことに驚く道夫と南。道夫は金沢行きをやめちゃおうかと言うが、南が反対。「ダメよ。一度決心したんだもん。そんなフラフラしないでよ。仕事が大事だって言ったでしょう」
一郎と夏目には何の事だか分からない。道夫が結婚を延ばすことにしたと話し、南が道夫が金沢の支店に行って戻ってくるまで、ただ延ばすだけと言う。
道夫「俺たちまだ若いんだしさ、そう焦ることないって」
南「もうちょっと独身生活を楽しもうって」
南たちはもう1ゲームやろうと、食べかけのナポリタンをそのままに席を立った。テーブルに残された2人は笑ってしまう。
一郎「どうなっちゃってるんですかね、あの2人」
夏目「ええ、ついていけませんわ」
一郎「僕たち年なんですかね?」
夏目「ヤですわ、そんなの」
一郎「ホントにヤですね、そういうのは。ハッ。しかし、とにかくあいつら、もうこれでいいわけだ」
夏目「ええ。なんだか拍子抜けしちゃったわ」
一郎「そうですね。いや、僕も疲れましたよ、反対するのに。まあ、これからは弟たちの恋愛とか結婚なんていうプライバシーには干渉することをやめました」
夏目「反対ですわ」
一郎「えっ? 反対? 結婚にですか?」
夏目「いいえ。あなたのおっしゃったことに」
一郎「えっ?」
夏目「そんなの弱気すぎます。あなたのことを今まで強情で頑固でイヤだなと思ってきましたけど、やっぱりそういうところがなくなったら…独断的で頑固なあなたじゃないと魅力ありませんわ」
何でこういうセリフ言わせるかなあ。
一郎「ハッ、いや、そういえば僕も…」
夏目「えっ?」
一郎「いや、怒りっぽくてカンカン言い返してくる、あなたでないと張り合いがないな」
夏目のやわらかな笑顔。
怒らせてるのは誰だよ?
新田家
一郎が帰ってくると電話が鳴った。
女性「あの…英ちゃん、います?」
一郎「英ちゃん? 英三のことですか?」
女性「ええ、出してくれます?」
一郎「あんた、誰です?」
女性「いいじゃない。英ちゃんに代わってよ。あんたこそ、だあれ?」
英三「ねえ、僕? それ、ルミ子? 僕、出るよ。あっ、ルミ子だろ? あの角のしらゆりの」
一郎「ちょっと待て」
英三「だって、プライバシーじゃない」
一郎「うるさい! もしもし、英三にご用でしたら、どこのどなたぐらいは名乗ってもらいましょう。私は英三の兄の新田一郎です。どうぞ」
通話が切れる。
英三「ひどいな、今朝は…」
一郎「今朝のことは取り消しだ。こういう変な女とつきあうことは以後禁止する」
ビックリ顔の英三。
この役回りは研二より英三だわな。
ここは「わが子は他人」の福山親子が歩いた伊勢佐木町の歩行者天国だろうか?
パラソルの下で待つ夏目。スーツ姿の一郎が笑顔で近づく。「やあ、だいぶ待たしちゃって」主題歌が流れる。
夏目「いいえ、それほどでも」
ゲリラ撮影なのか周りの通行人がニコニコしながら2人を見てる。
一郎「もっと怒ってほしいなあ」
夏目「えっ?」
一郎「じゃないと張り合いないって言ったでしょう?」
夏目「ああ、あとで怒ります。まとめて」
笑顔で歩きだす一郎と夏目。(終)
うっ! 顔のよさに騙されてしまう。
やっぱり木下恵介アワーって好みは多少あるけど外れはないと思う。なんだかんだ最終回まで見たいと思うもん。言葉遣いも丁寧で好き。
「幸福相談」に関してはもうちょっと5人兄弟であることを生かした話を作れなかったかな?とか、そもそも一郎の性格とか、夏目の占いとか、もうちょっと描きようがあったんじゃないかという残念さはあったけど、山口崇さんの顔をこれでもかとアップで見られただけで良しとします。
「おやじ太鼓」54話。山口崇さんは「おやじ太鼓」は第一部は35、37話。第二部は41、46、54、65話と6話しか出てないのに、ちゃんと西川先生としてキャラが立ってる。
まあ、一郎ほどではないけど、西川先生も割とヤバいキャラではあった。今回は神尾と一緒のシーンがあって眼福でした。あとは最終回までお預け。
でも、今回たまたま同日に見たせいもあり、見比べると、やっぱり一郎のときのほうがカッコいいように思う。西川先生のときもカッコいいなと思って見ていたのに、「幸福相談」の一郎は性格はともかく、さらにカッコよくなってる。当時36歳。
昭和の俳優は30過ぎるとすごい貫禄が出るものだけど、山口崇さんは当時珍しいくらい童顔で竹脇無我さんとだって8歳くらい違うのに、そこまで違って見えないし、その後の「マー姉ちゃん」は40代、私が見た「大岡越前」は10、11部だから50過ぎのはずなのに全然変わってなかったもんな~。ライバル役だった森次浩司さんも7歳下。
#市原悦子 さん主演ドラマ
— ザテレビジョン (@thetvjp) June 21, 2024
「#岸壁の母」#BS松竹東急 にて放送スタート
息子を想い続ける母親の姿に感動…
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月曜日から「岸壁の母」。今までこういう記事が出たことあったのかなあ? 再放送番組に珍しいな。