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【ネタバレ】木下惠介アワー 3人家族(全26話)#15-#16

1968/10/15~1969/04/15 TBS

 

あらすじ

TBS『木下恵介アワー』で歴代最高視聴率を記録した人気ホームドラマ。偶然の出会いから始まる大人の恋と3人家族の心あたたまる交流を描く。男ばかりの柴田家と、女ばかりの稲葉家の二つの3人家族の交流を軸に、ロマンスやユーモアあふれるエピソードを盛り込んで話は展開する。山田太一が手掛けた連続ドラマ初脚本作。1960年代、大家族ドラマものが流行る中で、シングルファザー、シングルマザーの世界がリアルに描かれたのも話題となった。

15話

 

日曜日。雄一は翌日、留学試験の二次試験を控え、家で勉強中で耕作が電話に出ていた。雄一が誰からの電話か聞くと、健の友達のお母さんで、江の島に行った女の子と聞いて雄一も驚く。話し合いをしたいから今から来ると言っている。

 

試験は1月末と言っていたから1969(昭和44)年1月26日(日曜日)かな。

 

耕作は雄一の反応を見て、あの家にはきれいなお姉さんがいたなと思い出し、ニヤニヤ。相手は明子と健が遊びすぎることを怒っているという。耕作は朝から図書館に行くという健の言葉を信じていたが、「調べ物がたまった」という健の言葉に、受験生が今頃になって調べ物があるはずないと雄一は見抜いた。

 

雄一「健はともかく僕はあした試験なんだからね。こんな日にあの人の…」

耕作「うん?」

雄一「(咳払い)とにかく困るんだな、気が散るのは」といって自室にこもった。

 

敬子もキクから柴田家に行くことを聞いた。ここ10日ばかりばかに会ってる、今日だって朝から明子は出かけて、柴田家に電話したらやっぱり健も出かけていた。2月末には試験なのに、向こうの親がのん気すぎる。両方の親がしっかりしてなきゃ収まりがつかない。

 

敬子は会わないでと頼み、明子から聞いたとして健の兄が大変な試験を受けるんだからといったが、キクはとにかく出かけると言って準備を始めた。

 

明子は健にお父さんのことを話していた。ゆうべ、初めて敬子に聞いて、キクにも敬子にも会ったのに、明子だけ会わずに帰ってしまった。寂しくて勉強するのがイヤになったから毎日会ってほしいという。

 

健「お父さんのこともずいぶん聞いてあげたろ? ちょっと勉強の予定がくるっちゃってんだよ」

明子「ガリガリ亡者。自分のことばっかり考えて」

健「僕のせいじゃないさ。社会の構造がそういうふうに要求するんだよ」

 

ハルが柴田家を訪れた。ハルは家政婦も日曜日に休んでやろうと思ってと着物を着て、餅を持って来て、何か作ると台所に入った。

 

部屋に引っ込んでいた雄一が「ばかになれなれしいじゃない」と小声で耕作に話しかけた。

耕作「ああ、いい人だよ」

雄一「調子合せてるとその気になるよ向こうは」

耕作「(小声で)バカ!」

雄一「お父さんがいいんならいいけどただ事じゃないよ、あの人」

耕作「そうかな?」

雄一「なんだか女房気取りじゃない」

耕作「そうかね?」

 

ハルは台所で♪忘れられないの あの人が好きよと歌いながら料理を作っていた。

 

健はいつもは僕一人だから困るけど、今日は兄貴もおやじもいるから家に遊びに来ないか?と誘う。行ってどうするの?という明子に健は何かごちそうを作るよという。

 

柴田家に菓子折りを持ってキクが訪れ、耕作が玄関で迎えた。茶の間を通らないと座敷に行けない構造の家。ハルは雄一にキクのことを聞いた。ハルはせっかくお昼御飯が出来たのに、とプンプン。

 

ハルはできた料理にふたをして、耕作に言われてお茶の準備をした。キクと耕作は子供たちの話を始めた。ハルにお茶菓子を出してもらおうと台所に入った雄一は、ハルからお茶菓子なんて出さなくていい、女3人家族と聞き、「狙われてるんですよ、おたくは」と怒っていた。

 

耕作「ハハハ…いや、しっかりしていらっしゃる。私なんか足元にも寄れない」

キク「いいえ。もう、何かにつけて男手があったらどんなになんて、やっぱり女は頼れる人がおりませんとね」

 

襖の向こうで聞いていたハル。

ハル「まあ誘惑してる」

ハルはつんけんした態度でキクにお茶を出す。キクは男ばかりの家族だとか?と耕作に話を向けるが、男ばかりで殺風景だと笑う。ハルは妻のように耕作の脇に座り、ホホホ…と笑い出した。耕作は雄一に茶箪笥にお菓子があるはずだと聞いてほしいとハルに言うが、ハルは隣に居座る。こちらと話すからあっちに行ってほしいというとやっとどいた。

 

耕作「いや、どうも、こりゃハハハ…」

キク「そう殺風景でもございませんのね」

耕作「いや、とんでもない。あの人はあなた…」

キク「ご親戚でいらっしゃる?」

耕作「いやいや、家政婦さんなんですがね」

キク「そんならあんなに遠慮なさることございませんわ。(出されたお茶を見て)まあ、随分失礼じゃございませんか」とそれでもお茶を飲む。

襖の向こうで見ていたハルが思わず吹き出す。耕作もキクに出されたお茶がすごい色で渋かったでしょうと気遣う。

 

キクはこの辺にはほかに家政婦はいないのか、よくあんな人で我慢しているというが、耕作はあの人は特別だと答えた。

耕作「家政婦さんといってもあの人、お金取らないんでね」

キク「まあ」

耕作「強いことも言えませんよ、ハハハ…」

キク「お金を取らないってどういうことですか?」

耕作「要するに世話好きなんですな、ハハハ…」

キク「そんなバカな」

耕作「いや、よくやってくれるんですよ、あれで」

キク「伺ってようございました」

耕作「はあ?」

キク「お金取らないんなら家政婦さんって言わないんじゃございません?」

耕作「ああ、そういえばそうだが、ハハハ…」

キク「皮肉で申し上げたんですの、私」

耕作「皮肉?」

キク「いえ、もう結構でございます。流し目を使う家政婦さんなんて見たことございません、私」

耕作「そりゃあなた、ひどい誤解だ」

キク「それじゃどう解釈すればよろしいんでございますか?」

耕作「だから『世話好きだ』って」

キク「そんな人がいるでしょうか? 一体」

耕作「いるもいないも現にいるんだからしょうがない」

キク「よろしゅうございます。私なにもおたくの生活をとやかく言いに参ったんじゃございませんから」

耕作「いや、それもそうだが…まあ、とにかく子供の話を始めますか」

キク「なんですか、もうその必要はないような気がしてまいりました」

耕作「そりゃまたどうして?」

キク「家政婦などと言ってああいう人をお宅に入れて平気なご家庭とうちの娘はおつきあいしかねますもの」

耕作「そいつはひどい。そんなことあなた…」

キク「いいえ。それが私の早合点だとしてもなんだか私、お宅の空気が気に入りません」

耕作「しかし、それは…随分失礼な言いようだが」

キク「大体、私がお電話したときからあなたのおっしゃることは『はあ』とか『いいえ』とかちっとも誠意がないんであきれていたんです」

耕作「そ…そんなこと言われたって…」

キク「怒りっぽいようですが、なんだか気分が悪くなりました。失礼させていただきます」

耕作「そりゃいかん」

キク「いけなくても失礼いたします」

耕作「じゃ私の気分はどうなる? 来るなり『家政婦がどうの』と勝手なことを言い散らして家の気分が気に入らんとは何てこと言うんです!」

キク「渋いお茶を出したのはおたくじゃありませんか! 目の前でベタベタされてそれから子供の話なんかできると思うんですか?」

耕作「ベタベタとはなんだ! ベタベタとは」

キク「ベタベタがイヤならイチャイチャです!」

 

怒って帰ったキクが玄関を開けると、ちょうど健と明子が入ろうとしていた。健が「お母さん」と話しかけると、「まあなれなれしい」。明子に「二度とこんなうちに来たら承知しない」と言って手を引っ張って帰っていった。

 

健が事情を聞くと雄一は「とにかくメチャメチャらしいのは確かだ」と渋い顔。

 

耕作「なんて女だ。1人で決めて1人で怒ってる」

平然とお茶を片づけてお昼を食べようとしているハルにも怒りをぶつけた。

耕作「あんたもあんたですよ」

ハル「はあ?」

耕作「なんですか? あの態度は。あれじゃ誤解されたってしようがない。大変な迷惑ですよ」

ハル「あら…私は旦さんのためを思って」

耕作「冗談じゃありませんよ。私はね女房が死んでから純潔そのものなんですよ。指一本さされたことはなかったんだ。それをなんという誤解を受けたんだ、今日は」

ハル「旦さん…」

耕作「帰ってください。もう二度と来ないでください。帰ってくださいったら!」

 

ハルは泣きながら出て行った。

 

敬子と明子もキクが横暴だと愚痴っていた。

明子「怒ってるかな、彼」

敬子「うん」

敬子は電話してみようかなという明子に、向こうもお父さんが怒ってるし、明日試験だしねと言い、明子に私の事心配してくれたんじゃないの?とツッコまれた。敬子は雄一のことを好きだと認めた。

 

雄一も健の部屋にいてぼんやり。明日の試験なんてどうなるか分かんないよとショックを受けている様子。耕作が怒ることもめったにない。

 

ハルは「つまんない人生」だと言いながら一人屋台で飲んだくれいた。

 

海外留学生第二次試験受験生控室にいる雄一。

 

ともあれ留学試験は容赦なく行われるのである。その大事を前にして好きな人の母親と自分の父親がケンカをしたということがなんだというのだ。男子一生のチャンスの前には綿毛のように軽い出来事ではないか。彼女がなんだ。恋愛がなんだ。そんなものは…そんなものは3年あとまで待たせておけ。雄一は繰り返し自分に言い聞かせた。

 

「受験番号8番 柴田さん」と呼ばれてもぼんやりしていた雄一は、佐藤につつかれてやっと気づいて面接に向かう。

 

耕作は優しい人でめったに怒らない人だけど、ハルさんの扱いはキクさんの言うとおり、お金を受け取ってもらえないからとずるずる甘えるような形になったのはよくない。でも「女房が死んでから純潔そのもの」という言葉にはちょっとときめいた。

 

16話

 

歩いてきたハルが遠くから家の様子をうかがう。健は勉強しながら掃除機で掃除中。玄関に誰か来た気配を感じて出ても誰もいない。また玄関が少し開いている。子供のいたずらと思ったが、ハルが縁側から家の中に入っていた。健は気にせず、ハルも掃除を手伝い始めた。

 

健は明子と会うため、ハルに留守番を頼んだ。耕作から電話があったら適当にごまかしてほしいと言って明子に電話をかけた。明子と待ち合わせて再会。「どうしても欲しい参考書がある」と言って家を出てきた明子。

 

明子「好きになった? 私を」

健「へへ…変なんだ。もう君に会えないのかなあなんて思ってみるだろう? 途端に君が美人みたいな気がしてくるから不思議さ」

明子「美人が美人に見えてどうして不思議?」

咳払いでごまかす健。何気に失礼だけどね。

明子「フフ…それでどうなの? 私を好きになった?」

健「さっき会うまではね、君のことを愛してるんじゃないかと思ったよ」

明子「会ったら?」

健「すごくいい友達ってとこだな」

 

港でトウモロコシを食べてる明子と健。雄一と敬子は愛し合ってると結論付ける。

明子「目の前にこんないい女の子がいんのにトウモロコシばっかり食べないでよ」

 

敬子と雄一が喫茶店で談笑していた。

雄一「弟のヤツ、1日しょんぼりしてましたよ」

敬子「ごめんなさい、お伺いしといて怒って帰るなんて」

雄一「父だってどなりましたからね」

敬子「母は怒りっぽいんです。前はあんなじゃなかったんですけど働くようになってから『女だと思ってバカにする』とかってすぐ怒るんです」

雄一「しっかりしようとしてるんですよ、きっと」

敬子「おたくの皆さん、どなりつけたっていうんですもの。私、もうダメかと思いましたわ」

雄一「ダメ?」

敬子「もうお会いできないのかなあなんて」

雄一「ハハ…うちの親父はちっとも怒らない男なんです。それがどなったでしょう? 正直言って僕もあの晩もうあなたには会えないのかななんて思いましたよ」

敬子「寂しかったわ、なんだか」

雄一「僕もなんだか寂しかったな。でも考えてみれば僕とあなたがケンカしたわけじゃなし、どうってことはなかったんだけど」

敬子「ほんとに寂しかった?」

雄一「なんだかね。ハハ…変なつきあいだな、あなたとは」

敬子「気楽なお友達同士になれたらいいなあなんて思うんです」

雄一「そうだな。いい友達になれそうだな」

敬子「年を取ってあなたの奥様と私の旦那様と4人でお酒飲んだりできたら…フフ…幸せね、きっと」

雄一、ハッと真顔になり、一瞬変な空気になる。

雄一「いや、あの翌日、留学試験の2次があったんですよ。まいったな、あれには」

敬子「うまくいきました?」

雄一「夢中でしたけどね。僕の番の面接が来るまでなんだか前の日のことで頭がいっぱいでね」

敬子「まあ」

雄一「とにかくまたお会いできてよかった」

敬子「ほんと。せっかくいいお友達になりそうだったんですものね」

雄一「ええ」

 

そこに「いたいた」と沢野が登場。えー! 敬子と雄一に挨拶し、雄一の隣に座った。敬子の表情は硬くなるが、沢野は構わず「敬子さんの妹さんのボーイフレンドのお兄さんでしょう?」と話しかける。彼女のことならなんでも知りたいと笑い、お2人が恋人同士ならこんなヤボはしません。でもそうじゃないんでしょう?と雄一に問う。沢野はあなた(雄一)はライバルじゃない、僕はこの人が好きなんですよと堂々宣言。だから他の男性のことが気になって仕方ないという。

 

沢野「しかしいい人でしょ?」

雄一「ええ、そりゃ」

沢野「恋するほどじゃない?」

雄一「えっ?」

微妙な間。沢野はそれを聞いて安心しましたと去って行った。

 

ごめんなさいと謝る敬子にいい人じゃありませんかという雄一。1万円の花を贈ったのはあの人ですか?と聞く。

敬子「強引で困るんです」

雄一「しかし、テキパキしてて似合うんじゃないかな、あなたに。いや、ちょっと年を食ってるけど悪い人だとは思えないな」

敬子「よしてください! 意地悪言わないでください」

雄一「ごめんなさい」

気まずい空気。

 

ハルが掃除中電話が鳴る。耕作だと分かっているのでなかなか返事が出来ない。「もしもし柴田じゃありませんか?」と不安になる耕作。やっと返事の声が聞こえて驚く。

耕作「あんた! いやあんたどうしてうちにいるんです?」

健はどうしてるか聞かれ、お便所だというが、ごまかしきれなかった。

 

明子のマンションの前まで送った健はキクに見られ、慌てて逃げた。

 

柴田家。耕作も健も無言で夕食をとっていた。健が一足先に食べ終え、席を立った。そのままでいいとハルに言われたのにちゃんと茶碗を台所に持ってくところがいい。

耕作「食べなさいよ、あんたも」

ハル「いいえ、もう私なんか…」

耕作「フフフ…結局は私の負けだね」

ハル「はあ?」

耕作「強いよ、あんたは」

ハル「そんな旦さん、ビクビクしてるんですよ」

耕作「したいようにしてるのはハルさんじゃないか。私の言うことは何も通らん」

お宅と縁切りになるのはイヤだというハルにご飯をすすめる。

耕作「自分で作って食べんという法はないよ」

 

ハルは実はおなかがペコペコだと準備を始め、耕作は健も会うなと言っても勝手に会って怒ったように威張ってる。親なんてもんはつまらんもんさと話す。自室に入っていた健も耕作に謝った。

 

ハル「優しいお父さんですね」

耕作「だらしのないもんさ」

ハル「私の父親を考えたら神様みたいですわ。女の私を殴ったりしたんですからね」

耕作「子供にはそのほうがいいかもしれないよ」

ハル「多少はね…いただきます」

耕作「私も昔は殴ったもんだが…」

ハル「まあ…坊ちゃんたちをですか?」

耕作「いや兵隊をね」

ハル「あっ、軍隊ですか。それなら話は別ですよ」

耕作「終戦のときは伍長でね」

ハル「あっ、そうですか」

耕作「鬼伍長さ」

ハル「まさか」

耕作「いやほんとだ。よくひっぱたいたもんだよ」

ハル「想像もつきませんわ」

耕作「単純といえば単純だったんだね。戦争に疑いなんかこれっぽっちも持たなかった」

ハル「大抵の人がそうでしたわ、そりゃ」

耕作「日本に負けるようなことをにおわすヤツがあると腹が立ってね、自分の手が痛くなるほど殴ったもんだ」

ハル「へえ~」

耕作「人間の信念なんてアテにならないものさ。敗戦からこっち、どうでも自分の思ったことを押し通そうなんていう気持ちがなくなってね」

ハル「はあ…」

耕作「子供に強いこと言っても言ってるうちに自信がなくなってね。まあこんな親にしてはよくいい子に育ったもんだ、健もね」

ハル「そうですよ、上等な坊ちゃんですよ」

 

また自室から出てきた健。そんな話初めて聞いたよと言った。そんな話を聞いても困らん年にお前もなったのさと健に言い、ハルに一杯やるかと誘う。ハル大喜び。

 

稲葉家。キクに怒られた明子は敬子も雄一と交際していると話したと敬子に言った。「男はアテにならない」が口癖のキクに隠して恋人がいると分かったらキクがどうなるか分からないと焦る敬子。

 

案の定、柴田家に行ったキク。仕事帰りかな? キクはハルと酒を飲んでいた耕作を見て「ああ…そうですか。昼間はタダで働いて夜はお酒の相手をする家政婦さんなんですか?」と完全に汚らわしいものを見る目。

 

キクはハルを部屋から追い出すと、雄一に恋人がいることを知ってるか聞いた。耕作は雄一は仕事仕事でいつ嫁さんをもらうかこっちが気をもんでるくらいだと笑い飛ばした。

 

そこに雄一帰宅。耕作に恋人の有無を聞かれ、恋人なんかいませんよとはっきり言った。うちの娘との交際はなんなんです?とキクに聞かれると「友達です」と言い切った。耕作は敬子に真偽も確かめずに来たキクを笑った。

 

キク「ほんとに恋人じゃないんですね?」

耕作「よしんば恋人だとしても何が悪いんです?」

キク「息子さんに聞いてるんです。ほんとなんですね? 恋人じゃないんですね?」

雄一「ええ、恋人じゃありません。友達です」

 

キクは無言で席を立ち、出て行ってしまった。

 

雄一は取り返しのつかない約束でもしたような気持ちであった。友達…敬子は友達。恋人ではないのだ。

 

ええー! ああ面白すぎる。耕作さんの意外な過去もよかった。そうだよね、バリバリ戦争行ってた世代のわりにずいぶん穏やかな人だと思ったらそんな過去があったとは。鬼伍長時代を知ってる人が見たら、女性事務員にも軽く扱われている今の耕作を見て驚くだろうな。

 

耕作はドラマが始まった当初に来年定年だと言ってたので、大正3(1914)年生まれで終戦時31歳で伍長。