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【連続テレビ小説】本日も晴天なり(133)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

元子(原日出子)は飛行機墜落事故の取材のため、急きょ富士山まで取材に向かうことになる。大介(田島理司)のジャンパーをはおり、正道(鹿賀丈史)の指図で道子(荒川真実)のリュックサックを背負って車に乗り込む。夜中の12時近くに御殿場に到着するが、その頃、大原家に松江の陽子(田中美佐子)から電話が来る。波津の容態が悪いという。正道は朝一番で松江に向かうと決めるが、富士山の元子と連絡がとれず…。

大原家茶の間

黒のスラックスにカーキ色の上着を着ている元子。以前、映画の仕事をしていた順平がよく着ていた米軍のジャケットに似てるな。順平のおさがりを大介が着ていたのかも。

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大介「いいね? お母さん、内側にもう一つ、チャックのついたポケットがあるから、ここには、お金とかメモとか落としたら困るようなもの入れて、このポケットは、かなり大きいから食べ物も入るし、ノートも入る」

元子「分かった」

大介「でも、絶対ごちゃごちゃにしちゃ駄目だよ。全部出さなきゃ要るものが出てこないから」

元子「うん」

道子「お母さん、これなら要らない時にはポケットにも入るでしょ?」

元子「ありがとう。借りていくわ」

大介「スペアペン持ったね?」

元子「持った」

 

正道「ただいま」

元子「あっ、お帰りなさい」

大介「お帰りなさい」

正道「ああ…それじゃ、大丈夫だろう」

元子「すいません、電話でも言ったように…」

正道「こっちは大丈夫だから気を付けて行ってきなさいね」

元子「はい」

 

正道「かばんは?」

元子「大介のスポーツバッグを借りました」

正道「まだ入るようだったらな、厚手のセーターを持ってった方がいいな。今のニュースじゃね、富士の5合目だそうだよ」

元子「はい」

 

正道「足は?」

元子「足?」

正道「うん」

大介「僕は運動靴の方がいいって言ったんだけど」

正道「歩くようだったらな、厚手の靴下も持ってった方がいいな」

元子「はい」

道子「2階にある」

 

正道「車はどうせ途中までなんだろ?」

元子「はい」

正道「だったら長靴にしなさい」

元子「長靴ですか?」

正道「途中で山歩き用のやつ買えればいいけども、もし買えない時は長靴の、この土踏まずにな、縄巻くんだ」

元子「はい」

 

正道「宿決まったのか?」

元子「まだです。行ってみないと状況が分かんないもんですから」

正道「何かあればな、こっちから女性時代に連絡するから気を付けてな」

元子「はい」

道子「はい、これ」

元子「あっ、ありがとう」

大介「じゃあ僕、靴出しとく」

元子「うん」

 

正道「そうだ、もし山へ入るとなるとな、両手塞がってない方がいいから肩からかけられるかばんがあるといいな」

道子「私のリュックがある」

元子「ああ…」

正道「それじゃ、くれぐれも気を付けてな」

元子「はい」

正道「君はニュース記者じゃないんだから危険なことまでする必要ないんだぞ。その人たちから話聞けば、ちゃんとルポは書けるはずだし。くれぐれも気を付けてな」

元子「はい」

道子「はい、これ」

正道「お~、よしよし。これ、ひもを調節すればなんとかなるだろう。ちょっとかけてごらん」

元子「はい」

正道「よしよし…これで大丈夫だ」

 

正道さんの的確なアドバイスの数々。さすが元軍人。

 

⚟船田「ごめんください! 女性時代の船田です!」

 

元子「は~い!」廊下を歩きながら、なぜか背負わせてもらったリュックを外す。

 

玄関

元子「すいません、これ、お願いします…。あっ、どうもすいません」

船田「車ね、そこまで来てるから」

元子「はい」

正道「それじゃあ、これ…。よろしくお願いいたします」

船田「はい、分かりました。じゃ、奥さん、お借りしていきます」

正道「はい」

船田「はい。では」

 

元子「それじゃ、行ってまいります」

道子「気を付けてね」

大介「しっかりね」

元子「あなたたちもね」

大介「明日は日曜日だから一日、家で頑張ってる」

元子「うん。じゃ…」

道子・大介「行ってらっしゃい」

 

大介「お母さん、すごい仕事するようになったんだね」

正道「ん? ああ…」

 

事故が起こったのは昭和41年3月5日土曜日の午後14時15分。元子が家で準備してたのは夕方。

 

元子と船田の車は富士山麓に向かってひた走り、途中で情報を仕入れながら御殿場に到着したのは夜中の12時に近い頃でしたが…。

 

夜の車内。後部座席に座る元子と隣で寝ている船田。

 

夜中、大原家茶の間

電話が鳴る。

正道が起きて時計を確認すると午前1時27分頃。「はい、大原です」

陽子「もしもし、私です。陽子だわね」

正道「どうしたんだ?」

陽子「おばあさんの容体が悪うなって、もしもし? もしもし?」

正道「ああ…聞こえてるよ」

陽子「夕方からいつもより元気がないみたいだと思うちょったですけど、お医者様ももう少し様子を見ようっていうことで」

正道「それで…」

陽子「すいません、明日の一番でたってごしなさいませんか? お兄さんが戻られえまで、私たち何としてももち直してもらえるように一生懸命看病しますけん。お願いだわね、お兄さん」

正道「分かった。大介連れてな、一番でたつから。それまで陽子がしっかりしないでどうするんだ」

陽子「はい…」

正道「とにかく一番でたつからな。それまで頼むぞ。おばあさんのこと頼むぞ、陽子!」

陽子「はい…」

 

女性時代編集部

電話が鳴る。

デスクで仮眠をとっていた福井編集長。「はい、女性時代」

正道「あっ、夜分、恐れ入ります。こちら大原ですけれども、緊急に連絡を取らなければならないことが起きまして、もし、家内の宿泊先が分かれば教えていただきたいんですが」

福井「はい、それがまだ分からないのですが」

 

大原家茶の間

正道「まだ現地に着いてないってことなんでしょうか?」

 

女性時代編集部

福井「いえ、12時ちょっと過ぎに到着の第一報は入ったんですが、報道陣で市内の旅館はごった返しておりまして、なんとか2人ですからどこにでも潜り込むから、その時点でまた連絡をくれることになっておりまして…」

 

大原家茶の間

福井「今はご遺族の方たちの取材に入っているはずです」

正道「そうですか…」

 

女性時代編集部

福井「申し遅れました。編集長の福井でございます。失礼でございますが、緊急を要するご用件とは…?」

 

大原家茶の間

正道「では…もし電話がありましたら、明日一番で松江にたつからとお伝えください」

福井「松江にですか?」

正道「はい。実は祖母の様子がいけないようなんです。といっても、今、家内も一緒にというわけにはまいりませんでしょうから、仕事が終わり次第、松江に電話するようにとだけお伝えください」

福井「分かりました。お気を付けてどうぞ」

正道「はい。失礼いたします」受話器を置く。渋い表情。

 

一方、取材現場でばったりのぼると顔を合わせた元子が彼女の宿に落ち着いたのは既に2時を回った頃でした。

 

吉崎屋という旅館のロビー

元子「すると、明日は?」←あ、このシーン、ナビ番組で見たかも。

のぼる「行けるところまで車で行って、あとは歩いて登るようになるんじゃない」

元子「出発は?」

のぼる「うん、多分6時か6時半かな」

元子「じゃあ、もうあんまり寝られないわね」

のぼる「うん。お風呂っつったって無理だし、これ食べたら空いてる布団に着たまま潜り込んで少しでも眠っとかないと明日もたないわよ」

元子「うん」

 

のぼる「それからね、明日はもう一緒に行動できないと思うけど」

元子「分かってるわ。ここに宿が取れただけでも六根には感謝してます」

のぼる「ガンコ」

元子「うん?」

のぼる「現地での取材は私が見た範囲は話をあげるから、あんまり無理しないようにね」

元子「それは六根の方よ。何たって私たちは2人だけだから臨機応変、ゲリラ方式で行けるけど、あなたはそうはいかないものね」

のぼる「大丈夫。こんな時にこんな言葉は嫌いだけど、私、慣れてるから」

 

階段を下りてきた船田。「あれ、大原さん、どうしたの、このお弁当」

元子「あっ、向こうに積んであったから黙って頂いてきちゃったんだけど」

のぼる「余分に取ってあるはずですから、よろしかったらどうぞ」

船田「はあ…。いや、でも、このお弁当、東洋テレビさんのじゃないですよ、これ」

のぼる「えっ?」

元子「まあ…じゃあ、私たち一体、どこのお弁当を頂いちゃったのよ」

のぼる「う~ん、もうおなかに入れちゃったんですもの、今更どこのでもしょうがないわよ」

元子「そうよね。船田さん、あなたもついでに頂いてきちゃったら?」

船田「そうだね。そうしよう」

のぼると元子、顔を見合わせて笑う。

船田「あっ、あのね、編集長がじきじきに泊まり込んでるはずなんだけど、何度かけてもね、話し中なんだよね」

元子「きっとあちこちから電話情報が入ってるんでしょうよ」

船田「あ~、そっか。そんじゃ」

 

またしても元子とのぼるでクスクス。ちょっと面白いシーン。今の時代、不謹慎だ何だと言われちゃうけどさ。

 

羽田発香港行き旅客機の遭難は乱気流のため、空中分解して墜落したもので乗員11人と乗客113人の全員が死亡するという大きな事故でした。

www2.nhk.or.jp

↑のニュース映像は木の枝に引っかかった服など生々しい映像。

 

取材を終え、宿に戻った元子はロビーのベンチに座る。

船田「疲れたでしょう」

元子「あっ…船田さんこそ私みたいのが一緒でしたから」

船田「いいえ。いや、このリュックはお手柄でした。大原さんが自分の手と足とで行動してくれたから助かった」

元子「でも…」

船田「いや…あっ、テレビ局は、もうほとんど引き揚げましたから部屋は取れました。すぐにでも横になってください。僕ももう今日は何も考えずに寝ますから。といってもね、まあ何も考えられそうもないのが現状のところで」

 

惨状の全てを目撃して東京へ戻った元子は、もう一つ思いもかけない知らせを受けなければなりませんでした。

 

女性時代編集部

元子「松江の祖母が…」

福井「本当にごめんなさい。私が今度の取材をあなたに頼まなかったら、こんな行き違いになることはなかったのよ」

元子「でも、なぜ!」

福井「私もなんとか知らせようと電話で片っ端から向こうの宿をあたってはみたのよ」

船田「すいません。僕がもっとこう密に連絡を取るべきだったんです」

福井「そうね。そうしてほしかったわね」

船田「すいません」←いやいや、いつも話し中だって結構電話してたのにね。

 

元子「で…祖母の容体は?」

福井「何とお悔やみしていいか分からないのだけれど…昨日のお昼過ぎ、お亡くなりになったとご主人から電話がありました」

元子「で、告別式は?」

福井「…」

元子「あんまりです! せめてこれから戻ると今朝電話した時になぜ教えてくださらなかったんですか! そしたら私、現場からすぐにでも松江へ駆けつけていきましたのに!」

福井「謝って済むことじゃないけれども、本当にごめんなさい。で、すぐにたつなら飛行機の切符は手配してあるけれど」

元子「飛行機…」

福井「原稿のことはいいから、すぐにおうちに帰ってちょうだい。飛行機の時間には十分間に合うし、便宜はいかようにも計らいます」

 

飛行機事故を取材したあとで飛行機に乗れって…。波津が亡くなったのは3月6日、日曜日の昼過ぎ、今は3月7日、月曜日ということだよね。正道たちも間に合ったのだろうか?

 

大原家茶の間

ワンピースに着替えた元子は喪服などの準備をする。

 

松江・大原家

正道「はい、お電話代わりました、大原です。あ~、そうですか。はい。どうもいろいろと…。はい、失礼いたします」

陽子「お兄さん…?」

正道「元子が今晩こっちに着くって女性時代からだ」

陽子「ほんならやっぱり飛行機で?」

正道「うん…」

陽子「大丈夫だかいね、お義姉(ねえ)さん」

正道「そんなに立て続けに落ちてたまるか」

 

桂木家茶の間

仏壇に頭を下げるトシ江。

巳代子「大丈夫だってば。お姉ちゃん、あれで悪運が強いんだから」

トシ江「私はそんなこと言ってるんじゃないのよ。女だてらに親の死に目にもあえないような、そんな仕事引(し)き受けることなかったって、そう言ってんの」

巳代子「それにしても女性時代では本当に連絡取る気あったのかしら」

トシ江「そうとも。せめて最期の時ぐらい間に合いたいじゃないのさ。それを思うと無念でね。元子だってどんな悔しい思いをしてるか…」

福代「ほなけんど、もしも知らされてたら、お義姉さんだってきっと気ぃがせかされたやろうし」

巳代子「そりゃあそうですとも」

福代「気ぃがせく時に限って思わんけがもする時があるし…」

 

松江、大原家

大介、元子、順平が廊下を歩く。正道が大介を連れていくと言ってたから、道子は吉宗か巳代子の家でお留守番だろうか?

 

波津さんの遺影、かっこいい。”桂億院秀室波津大姉”…と見えたけど、秀室は違う漢字かもしれない。

 

邦世「元子さん…」

元子「遅くなって申し訳ございませんでした…」

邦世「なんの。よう遠いところを来てごしなはった。さあ、お参りしてあげてごしない」

元子「はい」

 

平八郎「それじゃ…」大介と順平は平八郎と退室。

 

正道「じゃあ、元子…」

 

元子は波津の写真を見つめながら、骨箱を抱きしめる。「おばあ様!」

 

つづく

 

明日も

 このつづきを

  どうぞ……

 

編集長が責められる展開だけど、元子が自分で自宅に電話するのは無理だったのかな? かといって簡単に帰れる状況ではないが。

peachredrum.hateblo.jp

昭和30年の年末あたり陽子の見合いが終わり、結婚に向けて着物を縫っていた波津は80年も使ってきた目という話をしてるから、90過ぎてたのかな。

 

マー姉ちゃん」はファンタジー的にお年寄りは長生きだったけど、「本日は晴天なり」は、そこんとこはシビアだね。

 

大河ドラマアンコール4Kは、そこそこ新しい作品が選ばれたし(それでも2008年だった)、朝ドラもそうだったらいいな、そしたらたとえ見れなくても悔しい思いしなくて済むと思うようになってきた。