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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (53)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

警察に捕まった北川(細川俊之)の面会に訪れた純子(山口智子)に北川は、興園寺家の人たちには捕まったことを黙っててほしい、と頼む。ぬひ(西岡慶子)の店には、取引先の中根商店の中根(牧冬吉)がやってくる。北川と一緒に逮捕されたのは中根の客で、ぬひの店を助けるために逮捕されたのをわびろ、と言い、ぬひが刃向かうと、この先は取り引きしない、と言い残して出て行く。純子がぬひの代わりに中根に謝りに行くと…。

松崎警察署

 

ジョージ北川の機転で寺内商店のピンチが救われたまではよかったのですが、同時に北川の旧悪も暴かれて相手方のボスと一緒に警察にごやっかいになるという純子たちにはありがたいような申し訳ないような妙な結果になったのであります。

 

警察署の廊下を手錠をかけられて歩いてくる北川とそれを待つ純子。

 

で、早速面接に駆けつけた純子なのでありますが…。

 

北川「やあ来てくれたの」

純子は恐縮するが、いずれこうなるとは思っていたとサバサバした様子の北川。洗いざらい話して刑務所に入ってきれいな体になって出てくるよといった。大阪で仕事を始めようと思ったが、過去を隠したままではなかなかやりにくいことがいっぱいあったので、さっぱりした。

 

北川は自業自得だというが、純子に興園寺のうちの人には黙っててくれないかなと頼んだ。興園寺の奥さんに刑務所に入ったことを知られたくないので、アメリカのコロラドに行ったということにしてほしいという。

 

コロラドの月の夜~と口ずさんで去って行く北川。かっこいい~。

 

店に帰った純子に話を聞いたぬひも北川を気の毒がる。その店に中根商店の中根社長が訪ねてきた。

中根「あんたら何の恨みがあって神永さんが警察沙汰になるようなまねしてくれたんや」

ぬひ「ああ、あのことでっか。あれやったらこっちにかて言い分おまっせ。あの男、暴力団雇って来てはって、うちの店潰しにかかったんだっせ。知り合いだっか?」

中根「知り合いもなにもわしのとこへぎょうさん品物を流してくれる大切なお客さんや。警察に捕まらはったと店の者に聞いて、もう、留守宅へ見舞いに行くやら差し入れに走るやらで大騒ぎや。そっちの事情はどうあろうがわしにとっては大切なお客さんや! 何ちゅうことをしてくれるんや」

ぬひ「いじめられたのこっちの方でんがな。あんな男、刑務所へ入んのがちょうど似合うてますわ!」

 

中根はそれは知らなんだ、すまなんだとわびを言ってくれたらそれで気が済むのに、そいういうことなら今後一切取引はしないと言った。しかし、ぬひも負けずに卸元は中根商店だけじゃないと言い返してケンカになってしまった。

 

帰ってから純子があきに報告。昭と雄太は腹減ったと帰ってきた。おやつは干し芋と聞いて、ため息。昭はライスカレーをおなかがはち切れるほど食べたいと言い、雄太は満州の開拓村で羊の肉の入ったカレーを作って食べたけどおいしかったと思い出を語った。

 

下の階でぬひと小平治の話し声が聞こえた。山本商店や丸越など他の卸売店からも中根との付き合いがあるとして取引を断られた。取引してもいいと言ってくれている店には物がない。

 

純子は中根に頭に下げたらいいというが、ぬひはあれだけタンカを切ったのでできないというが、小平治は「ならぬ堪忍するが堪忍」ということもあるだろうという。

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ぬひ「嫌や。向こうが頭下げんのやったらともかくケッタクソ悪い。うちの方から頭なんか下げへんわ!」

純子が明日の朝、頭を下げに行くと言った。

 

「乾物・海産物卸 中根剛造商店」に出向いた純子。五郎という息子が芝居の資料に「大阪五十年史」を借りていった。

 

純子は中根におわびを言うが、中根商店は天満でも少しは名の知れた店で、そこのあるじがあそこまで言われたと純子のわびは受け入れてもらえず、取引は断られた。純子はほかのお店にも手を回して取引するなというなんてひきょうだと言ったが、謝るなら本人に来させろ!と出て行ってしまった。

 

中根の息子・五郎は寺内商店の小野純子さんでしょ?となぜか純子のことを知っていて、正太夫のことも知っていた。五郎は、芝居をやっていて映画の端役でロケーションに行ったときに正太夫と一緒で「僕にもフィアンセがいてんねん」と純子の事を言っていたという。

 

そして、五郎が立ち回りで屋根から落ちたときに正太夫が助けてくれて命の恩人だという話を父である中根社長にしてくれて、中根は命の恩人のフィアンセなら、と取引を元に戻すと言ってくれた。

 

しかし、純子は何やら釈然としないのであります。

 

もう一度中根商店に戻ると「私が正太夫さんのフィアンセいうのは間違いです。正太夫さんが何て言うてはるか知りませんけど、そういう事実はないんです」と純子は言った。「そやから私が正太夫さんのフィアンセいうことで取り引きを元に戻してくださるいうのでしたら残念ですけど、お断りを」と正直に言った。

 

中根は笑い飛ばし「あんたも正直なお人やなあ! そんなことあんたが言わんと分からんことでっせ。ハハハ、気に入った! 取り引きは元どおりにしまひょ」といい、「アハハハ。けど、お嬢さん、もう少しずるくなりなはれや」と笑われた。

 

正直者が馬鹿を見るみたいな展開じゃなくてよかったー!! 正太夫のフィアンセ扱いはいやだよね。