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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (49)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和23年3月、純子(山口智子)たち一家は、寺内ぬひ(西岡慶子)を頼って大阪・阿倍野へやってきた。ぬひの家ではなぜか正太夫笑福亭鶴瓶)が掃除をしながら待っていたが、早速ぬひの店への嫌がらせに巻き込まれる。食事時にいなくなる雄太(高岡俊広)がどこへ行ったのか皆が気にしていると、外から戻ってきて、新聞配達を始めたと言う。純子がぬひの店を手伝っていると、組合長の村山(原哲男)がやってきて、ぬひに…。

月曜日回のちょっと長めのオープニングも美しい。やっぱり朝ドラは歌詞なしがいいなあ。「あぐり」の再放送は結構ボロクソに言われた部分もあるけど、オープニングはきれいだと言ってくれる人も多くて、そうでしょー?と関係ないのに嬉しくなる。

 

大阪・阿倍野

なんとか戦災を免れたこの一角に寺内ぬひの家があるのであります。昭和23年の3月も終わりのある日、和歌山県美山村に別れを告げた純子の一家は寺内ぬひを頼って大阪にやって来ました。大きな希望と小さな不安を胸に抱いて。

 

昭が陽一郎の骨壺を持って、一家はぬひの家に向かう。路地には子供がたくさん。ぬひの家の向かいには派手な着物を着た男がパントマイムの練習をしているが、パントマイムが分からない一家は目を合わせないように通り過ぎた。

 

ぬひの家に入ると、家にいたのは正太夫。やっぱりなあ。阿倍野で支店がとか言ってたもんねえ。「澪つくし」のさんまさんパターンでヒロイン周りをウロチョロし続ける役なのかなー? ぬひの家で畳を干したり、障子を張り替えたりしていた。

 

突然家に帰ってきたぬひは正太夫を連れて外に行ってしまった。黒いスーツを着た男たちがぬひの店にいちゃもんをつけ、店のものをめちゃくちゃにするが、店の売上金には手をつけなかった。ぬひの夫の小平治は隠れたまま。正太夫は恐ろしさに泣き出す。

 

純子「暴力団みたいな人たちやったわ」と家族に話すが、純子がその人たちの前に立ちはだかったことを注意する正太夫。小平治も家族の前に顔を出し、挨拶をした。小平治は劇場の裏方で小道具を持っていったり、効果音、セリフをつけたりいろんなことをしている。

小平治「おっちゃんが大体行かな、あんた、恵比寿座の幕は開かしまへん」

 

小さな部屋に5人寝るのはきついという話に正太夫の中学の先輩が近くに一人で住んでいるので、雄太と昭なら喜んで泊めてくれるいうが、下で寝たらいいという話になる。雄太は夕飯時にいなくなっていた。また家出か?と心配するが、すぐ帰ってきて、街を見てきたと言ってご飯を食べ始めた。

 

その夜、酔っぱらった小平治が昭と雄太が寝ているのを知らずに帰ってきて、昭の足を踏みつけてしまった。

 

翌朝、雄太はまたいない。

純子「けったいな子やな。何考えてんのやろ」

帰ってきた雄太は昨日のうちに新聞配達を決めてきたと言う。地図をもらったけど全然道が分からなくてすごく時間がかかったけど、もう道分かったから明日から40分で配れるという。

 

純子「雄太。なにも来る早々そんなことせんかて…」

雄太「ええやないか。美山村を出る時、みんなで力を合わせるて言うたやないか」

あき「雄太…」

雄太「腹減った~」

 

朝いちばん、正太夫が訪ねてきた。正太夫の先輩、西川を訪ねた。西川はあの派手な着物を着てパントマイムを練習していた男で、またパントマイムを披露する。

 

パントマイム。純子たちが初めて目にする不思議な芸でありました。

 

このシーンで、中村吉右衛門さんの訃報がニュース速報で流れました。

 

面白いけど売れてないと正太夫は純子たちに言う。昭も雄太もぬひさんのところでいいと言った。

 

ぬひの店の手伝いをする純子。クジラのベーコンを売っている。

 

組合長の村山がぬひを呼んで話をする。5万円の立ち退き金でかねまさのとこのあとへ移ってもいいと言っていた。

ぬひ「あれ、やんぺ」

村山「やんぺって何でやねん」

ぬひ「事情が変わりましたんや。第一な、うちは移るなんて言うてしまへんやんか」

村山「寺内さん、そらないで」

ぬひ「組合長さん、かねまさはんとこみたいのは外れも外れだっせ。あんなとこで商売できまっかいな。こっちは首くくらんならんわ。うちな昔なお世話になった人にご恩返しせんなりまへんのや」

村山「そら分かるけどな」

ぬひ「分かってくれはりますか? 稼がなあきまへんねん。なっ頼んます」

村山「さようか。けど、どないなっても知りまへんで」

 

何やら妙な具合ですねえ。純子たちが大阪に出てきたことと寺内商店の嫌がらせのゴタゴタが関係のありそうな…。そんな不安が純子の胸に湧いてくるのであります。

 

関西の役者さんにあんまりなじみがないせいか、あー、この人出てきた!的なワクワクもなく、正直、ごちゃごちゃしてきたなという印象。ドタバタが強くなったというか。