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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (62)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

太夫笑福亭鶴瓶)は、ぬひ(西岡慶子)の店の改装にシャンデリアを付けようなどと言いだし、大工(Mr.オクレ)にも煙たがられている。純子(山口智子)は食堂で出す品物の相談で、和歌山のつや(白川由美)を訪ねる。北川がアメリカへ行くという話になり、つやは純子に秀平のことが好きなのか、と尋ねる。翌朝、村で採れるしいたけや卵の仕入れの相談に、もも(藤山直美)が来て、百姓はつまらないと愚痴をこぼす。

純ちゃん食堂は着々完成に近づく。支店に行かずに朝から寺内商店に入り浸る正太夫。見かねたぬひが正太夫に言うと、支店はちゃんとした番頭がいて僕はお飾り、添え物だという。

 

食堂にシャンデリアをつけたいと言いだす正太夫。戦時中に南方に行っていた際、将校たちがよく来るレストランにキラキラ輝くシャンデリアがあった。

peachredrum.hateblo.jp

南方に行っていて、マラリアにもかかったことがある正太夫

 

シャンデリアは高いからいいと遠慮する純子。インテリアと合わないとはっきり言った方がいいと思う。正太夫は材木もタダで入れてくれたからこのままじゃ正太夫の食堂になってしまうと純子は言った。棟梁は正太夫が一日居座って仕事がはかどらないとぬひたちに言う。

 

純子は食材の相談に美山村に行く。正太夫は撮影所に出入りしていることや、その他大勢で映画に出てることは言わないでほしいと口止めする。

 

汽車で美山村に行った純子は興園寺家へ。玄関でなく庭先に顔を出す。美山村の特産物でメニューを作りたいと思っている純子。つやが思いついたのは、梅、みかん、椎茸。純子はいくつかアイディアがあった。

 

1つは椎茸ずし。ごはんを握ってその上に煮つけた椎茸をのせて、それを三葉で結ぶかかんぴょうで結んでもいいと思っている。もう一つは山うな丼。椎茸を焼いてそれにうなぎのたれをつけて、どんぶりにのせる。または卵でとじる。

www.tv-asahi.co.jp

「山うな丼」で検索したら、やたら↑がヒットしました。2021年1月に放送。

 

夜。つやと純子が庭を散策。

つや「そやけど北川さんて何や子供っぽいとこがあると思わへん? 純ちゃん」

純子「そうですね」

 

北川のアメリカ行きの話から秀平の話へ。

つや「なあ、純ちゃん。あんた、秀平さんを好きなんとちゃう?」

純子「…」

つや「アハハ、そんなん答えんかてよろし。そういうことはな自分の胸の中でじっと思ってればええことなんや。はあ~そやけど遠いなあ。日本とアメリカ。いや~、もう、ほんまに遠いと思うわ。いや、何や寒なったな」

 

翌朝、興園寺家に駆けつけたのは昭や雄太のかつてのいたずら仲間、牛山金太郎とその仲間たちであります。

 

純子が顔を見せると、金太郎は昭と雄太も来てると思ってガッカリ。野球をそのまま続けてる子だけじゃなく、卓球部や競技部の子もいる。純子はみんなも遊びに来るようにいう。

 

ももは出がけに田丸の嫁さんとけんかしていた。田丸は嫁さんもらって威張っている。

金太郎「お母ちゃんはな、気弱やさか田丸のおいやんの嫁さんには頭上がらんねら」

気弱!?

 

ももが遅れてやって来た。

もも「わあ~、大阪の水で磨かれてがいなきれいになってしもて」

 

ももはつやから話を聞いていて、卵も椎茸もどうにでもなるという。今、鶏を50羽飼っていて、純子の食堂があるならあと20~30羽増やしてもかまわない。金太郎は田丸の嫁さんが承諾するだろうかとももに言う。

金太郎「分からんど。おいやんの嫁さん、意地悪やさかな」

もも「こら!(金太郎の頭をたたく)」

金太郎「何でえな、ほんまのことやらよ。お母ちゃんかて言いやんのによう。田丸の嫁は7か月で子、産んだて」

 

7か月で子を産んだというのは、何かの例え? 暗喩? ツイッターだとできちゃった結婚で月数をごまかしたということだといってる人もいたけど…。

 

ももは子供たちを帰らせた。

つや「ももさんも大変やなあ」

もも「うちもいっそ再婚して家、出たろかなと思うこともあるんやけれども悲しいことに相手がおらんで。金太郎みたいな悪うがついたるさかい。ハハハハハ」

 

純子は月に2回か3回、純子側から品物を取りに行かせるかももに言うが、ももは自分が米も一緒に持って運ぶという。

もも「うちもたまには都会の空気、吸いたいし。うち、担いで行かよ。なっ」

純子「そうですか」

もも「任いといて。けど、純ちゃんはええなあ。新しいことできて。うちら百姓はあかんわ。年がら年中同じことばっかり。たまには時代の流れに沿うた行き方してみたいなあ」

純子「時代の流れやなんて。私ら先行きどないなるか見当もつかずに生きてるだけですねん。食堂の方もうまいこといくものやらいかへんやら、ほんまに不安だかけですわ」

もも「その不安だらけていうのが魅力的やなと思うねんけどなあ」

 

夜。つやと純子がお茶を飲んでいる。つやは翌日、久助に紹介された海産物問屋に行く。つやはももが言っていた不安なのが魅力的だという言葉がその通りだという。

つや「不安に立ち向かっているうちが華や。純ちゃんかてそう。うちの久助かてそう。そこへいくと、うちなんかもうこの興園寺家の800年のおもしにもう潰されそうやわ」

 

純子はただ黙ってお茶を飲む。ナレーションもなし。

 

ももの立場を考えると、辛いね~。純子はわざわざ美山村の食材でメニュー考えるなんて偉いね。