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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (66)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

食堂開店の前夜、夢の中で純子(山口智子)は山うな丼改良の方法を思いつく。試してみるとうまくいき、店は開店から繁盛。正太夫笑福亭鶴瓶)が、北川からアメリカ行きに誘われたので、これから東京へ行く、とあいさつに来る。実はつやが北川に、正太夫のことを頼んだのだった。久助桂枝雀)も、昭(岩芝公治)と雄太(高岡俊広)にミットとグローブを持って顔を出し、2人はレギュラーに選ばれた、と喜んで帰って来て…。

さて、いよいよ純ちゃん食堂の開店前夜であります。

 

高級レストラン?に現れたドレス姿の純子と静尾。純子、カメラ目線でほほ笑む。いや~、山口智子さん、かわいいわ。

 

テーブルに向かい合わせで座る2人。

静尾「ほら、純子様。やっぱりあなた、都会の女がお似合いなのよ」

純子「そうかしら」

 

ボーイが料理を運んできた。

秀平「お待たせいたしました」

純子「あ、秀平さん。何でここへ?」

秀平が持ってきたものは椎茸!

 

純子「椎茸?」

秀平はにやりと笑って後ろに下がる。

純子「ちょ、ちょっとあの…あの…あのすんません。あのこれ椎茸って…あの…ちょっとちょっとあの…」

ボーイたちに山盛り椎茸を食べさせられそうになる純子。

 

純子「椎茸…椎茸…椎茸! 何や夢か…」

秀平が出るの?って思ったら夢での出演でした。こういうの面白い。

 

しかし、何か思い立った純子は台所に立つ。あきが時計を見ると深夜3時少し前。思いついたことがあると言ってゴボウをささがきし、豆腐を使ってもいいかあきに聞く。

山口智子さんはもともと料理が得意だから、「王様のレストラン」でもシェフ役だったのかなー。手慣れた感じ。

 

まだ暗い中、ぬひが小平治を無理やり起こした。寝起きの体に山うな丼を無理やり食べさせた。小平治は寝ぼけながらも「こらいける」といい、ぬひも「前のとえらい違いや」と褒める。

 

にんじんやら何やらを刻み込んだ豆腐を椎茸に詰めた。それを油で揚げて、それをまたうなぎのタレをつけて焼いた。しかし以前、山うな丼と検索すると出てきた番組のレシピと全然違った。

 

どうやら山うな丼、日の目を見そうですね、純ちゃん。

 

ここで突然きょうの料理風BGMが流れ、レシピの紹介と料理の映像。1988年ならまあビデオも普及し始めてるかなー。

 

山うな丼の作り方(4人前)

材料 干ししいたけ(中)…4コ

   ごぼう…1本

   にんじん(中)…1/2

   もめん豆腐…1丁

   片くり粉…少々

   うなぎのタレ…1合

 

調理法 干ししいたけを水でもどす。豆腐を裏ごしし、ごぼう・にんじんをみじん切りしたものと混ぜ練る。それを椎茸に塗る。油で揚げる。これにタレをつけ表裏3回ずつ焼く。うなぎの蒲焼風に切り、ご飯を入れた丼の上にのせ、タレをかけて出来上がり。

 

あき「なあ、これだけ天ぷらにして出してもええかも分からへんな」

純子「そやね。ほんまはお豆腐よりひき肉いれた方がええかもしれんけど、それやと高うつくしな」

あき「なあ、特上山うな丼というのはどやろ?」

純子「どないすんの?」

あき「普通の山うな丼にな卵をからめるんや」

純子「そやな。おばちゃんに相談してみるわ」

あき「うん」

 

この場面、材料や調理法が画面下のテロップでそこそこ高速で流れるし、あきと純子もセリフを言うしでまあまあ忙しい。

 

オクレさんが外の飾りつけ。あきも料理を手伝い、ぬひは追加の卵を買ってきた。もっとアマゴが欲しいという純子に子供たちの小遣い稼ぎになるから、ももに言ったら持ってきてもらえるというぬひ。

 

太夫が開店祝いに駆けつけた。お祝いは赤いバラの花束。正太夫は北川から手紙をもらい、一緒にアメリカに行こうと誘われたという。純子は北川からの手紙を読む。

 

実は北川は正太夫の母・つやに頼まれてアメリカ行きの誘いの手紙を書いたのであります。しかし、ご本人の正太夫もそして純子もそれは知らないことなのであります。

 

頭を突き合わせて手紙を読む正太夫と純子をほほえましく見守るあきやぬひ、棟梁。いいのか、それは。いいキャラかもしれないけど、純子にセクハラ的な感じがするから正直あんまり近くにいてほしくない。

 

太夫は今日2時過ぎの汽車でたって、東京で北川と合流するが、出発するまで1か月ぐらいかかる。今度はまじめに芝居やミュージカルを勉強するという正太夫

 

かくて正午。純ちゃん食堂の開店であります。このチンドン屋は言わずと知れた正太夫のプレゼント。そのおかげかどうか純ちゃん食堂は開店早々ご覧のにぎわいであります。

 

後ろの壁を見ると山うな丼は40円。それにしても、正太夫みたいな金持ちキャラというのはヒノキを使った店内とかチンドン屋とか金持ちにしかできないことをするから重宝するんだろうな。

 

あと山うな丼が30人前ほど。早く手順を覚えないととあきに話す純子。その間にも煮込みやおひたしの注文が続く。更に客が増えたので、特製テーブルを伸ばす。正太夫が山うな丼をすすめ、山うな丼4丁追加。正太夫さん、カミカミ。

 

太夫の時計が止まっていて、もう1時半。正太夫は急いで店を出ようとしたが、純子に秀平に会ったらなんていう?と聞く。突然のことで戸惑う純子に、大阪で小さな食堂をやって頑張ってると言っておくといって出て行った。

 

3時過ぎ、純ちゃん食堂も一段落であります。

 

チンドン屋さんも遅いお昼。そこに久助がやって来て、山うな丼を注文。そして、昭と雄太も帰ってきてレギュラーになったことを報告。

久助「ぴったりのお土産や。ハハハハハ。この間、練習試合を見とったらなグローブもミットもだいぶくたびれとる。ちょっと休ませてやってもらいたい。そこでこれが代わりのミットとグローブや」

雄太「グローブや!」

昭「うわ~ありがとう!」

 

あきは恐縮するが、久助は上機嫌。

久助「純子ちゃん。この店も僕の出版社も不安だらけやが…船出やな。ハハハハ。嵐よ吹け! 波よ渦巻け!…ちゅうとこか。ハハハハハ」

純子「はい!」

 

久助は山うな丼を食べうまいと言った。

 

お店はとりあえず大繁盛。そして昭と雄太の2人も念願のレギュラーになって何やらさい先のいい純ちゃん食堂なのであります。

 

店がうまくいきそうで良かった。ネタ回っぽいのにちゃんと話は進んでて面白かった。