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【ネタバレ】怒号する巨弾

1960年 日本

 

あらすじ

第二次大戦下、天田(天知茂)親子は三人の人物にスパイ容疑をかけられ父は獄中死する。月日は流れ、偽名で古美術商を営む天田は、社会的地位を得る三者に復讐を誓うが、当時取調官だった警視総監の娘で警視庁の宇野(宇津井健)の婚約者・洋子(三ツ矢歌子)に近づくうちに恋におちる。

2021.4.28 日本映画専門チャンネル録画。

 

オープニングで映し出されていたのは傷痍軍人かな? 一人は募金箱を持って、もう一人は楽器を演奏する。綺麗な革靴を履いた男が募金箱にお札を入れる。

 

民和党の内田重明(じゅうめい)の運転手の遺体が発見された。内田は松山重工の社長と柳橋の料亭で会ったが行方不明になっていた。

 

松山の元には内田の身柄を預かり、汚職の証拠をもっているという男から電話があり、夜10時に村山貯水池の橋の上で1億円を持ってくるよう言われ、警察には知らせるなと念を押される。刑事の宇野(宇津井健さん)が松山に事情を聞きに来るが、何もしゃべらなかった。

 

宇野は部下に松山の後を付けさせると銀行から1億円引き出したという知らせが入る。約束の場所で10時にクラクションを鳴らす。時間をおいて2度鳴らすが、反応はなく帰ることにした。途中で車が止まり、現れた男に金を出せと言われた。

 

宇野たち刑事が柳橋の料亭に向かうが、女将が青酸カリを飲んで亡くなっていたのが見つかった。

 

警視総監の娘(三ツ矢歌子さん)は宇野と結婚させられそうだが、遊園地デートする相手はいる。内田や松山を誘拐してる人? 男は天田と言い、17年前、父と共に内田たちにスパイ容疑で逮捕され、会社を乗っ取られ、父は拷問により死亡した。天田は命乞いをする内田達を銃で撃ち殺した。

 

宇野と天田は知り合い? 宇野には「宮本さん」と呼ばれていた。2人が街角で出会い、世間話をして別れたが、宮本が傷痍軍人たちに募金しているのを見て、宇野もお金を入れた。

 

内田、松山の遺体が見つかった。宇野は警視総監と内田、松山と何か関係あるのでは?と聞いた。終戦の年、内田達の告発で天田真一は拷問された。それを指揮していたのが警視総監だった。新聞記者がスクープとして記事を書こうとするが、今後一切書かせないぞと記者に言ったが、記事は出た。

 

内田、松山の他、井上四郎という男も天田をはめた1人だが、今はパリにいる。美術商の宮本の取引先だった。射撃場で再会する宮本と宇野。宮本は宇野が感心するほどの腕前を持っていた。

 

井上の出迎えに行った宮本は宇野と再び再会。しかし、飛行機を降りた途端、2人の目の前で井上が何者かに撃たれて死んだ。記者の菅沼とカメラマンを撃つ宇野。画面が暗くて展開が分からん!

 

宮本の家には警視総監の娘が来ていたが、今日は人が来ると言ってキスして帰した。宇野が宮本の元を訪ねてきた。宇野は綿密に計画された復讐だとし、犯人と同世代だから分かるみたいな、もう宮本だと分かってるみたい。

 

宇野は警視総監には娘の洋子が犯人とつながってると洋子にも伝え、交際をやめるよう言った。交際をやめないという洋子に「バカ!」とビンタ。やだ〜。暴力反対。

 

宮本は刑事の尾行に気付き走り出す。西武百貨店って池袋かな?(浅い東京知識) 宮本は刑事達をまき、洋子は総監邸から出てしまった。

 

宮本はオープンカーで洋子を迎えに来て出かけた。軽井沢に向かうという宮本。洋子は利用するつもりだったのか尋ねたが答えなかった。

 

peachredrum.hateblo.jp

中島という刑事は、この映画の3本目の結婚詐欺師かな? 好きな顔だった。

 

天田の協力者?の大山もタクシーで軽井沢に向かい、宇野達が後を追う。大山はつけられたことに気付き、車を止めて運転手を撃ち殺した。

 

洋子は宮本の本当の名前を聞き出そうとした。宮本は洋子に一緒に外国へ行こうと誘うが、本当の事を教えてと問い詰めた。宮本は父の復讐だと明かした。最初は利用しようとして近付いた洋子が今は好きだと言った。

 

天田の元に大山が来た。ここから別行動にしようと天田が言うと、これまでもお金を渡していたのに有り金全部頂こうと揉みあいになり大山は死んだ。

 

部屋から出てきた洋子と熱烈キス。さっきから何回やってんだ。宮本は洋子にここから去るように言った。

 

宇野は電話をし、宮本に自主するように言った。宮本はススキ河原で一対一の勝負を持ちかけてきた。

 

「私も連れてって」という洋子を助手席に乗せ、ススキ河原へ。洋子は宮本の胸ポケットに一輪のコスモスを挿し、車から降りた。自ら車を運転しながら宮本はライフル、宇野は拳銃ですれ違う。1回目は勝負つかず。2回目は宮本が撃たれ、洋子が近づこうとすると自らトドメを刺した。

 

空を飛ぶ戦闘機を見る宇野は、宮本に視線を移した。(終)

 

宇津井健さんの顔が変わらないのがすごい。古い映画や過去朝ドラを何作も見ていくと見た目が変わらないのも一つの才能だなと感じる。三ツ矢歌子さんも美しかったな〜!

 

憲兵、拷問、傷痍軍人…戦争から遠くない時代でまだまだ生々しさがあったんだなー。