1990年 イタリア・フランス
解説
【4Kをマスターとした2Kダウンコンバート放送】名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督×音楽はエンニオ・モリコーネ。「東京物語」にオマージュを捧げたヒューマンドラマ。
あらすじ
シチリアに住む70歳のマテオの所には、毎年必ず5人の子供たちが揃うが、今年の夏に限っては誰も姿を見せなかった。マテオは心配しつつ、子供たちを驚かせてやろうと、電車でイタリア全土各地の子供たちに会いに旅に出る。
2026.2.19 ムービープラス録画。数か月前、ホームページが変わって、すごく見づらくなったのでしばらくチェックしてなかったけど、なんとか検索かけてみました。
「東京物語」オマージュなんて書いてあったら見たくなるよ。
ケンタッキーのカーネル・サンダースみたいな白髪、黒縁眼鏡、ヒゲのマッテオ・スクーロがカメラ目線で話しかけている。
ロピーパロに鍵を返し、海辺の町を去った…子供たちが集まると思って会場を借りてたけど、誰も来なかった??
荷物をまとめ、列車に乗ったマッテオ。駅員から汽車より飛行機を勧められるが、飛ぶのが怖いと列車で子供たちを訪ねる旅に出た。
イタリアの景色が見られるのがいい!
オープニングの曲発見! なるほど、音楽が「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」のエンニオ・モリコーネなのか。
馬を連れて海水浴に来ている人々。あ、マッテオの夢?
駅員に切符を見せたときに家族写真が落ちた。写真を拾った向かいの席の女性に家族を紹介するマッテオ。真ん中にいるのが妻と自分。グリエルモは「W・テル」の主人公(男)、アルヴァーロは「運命の力」(男)、ノルマは「ノルマ」(女)、トスカは「トスカ」の主人公(女)、カニオは「道化師」(男)。オペラの大ファンでオペラの名前をつけた。
隣の席の男性やボックス席すべての乗客に写真を見せるマッテオ。年に2度、子供たちがシチリアを訪ねるが、今度初めて子供たちを訪ねると話すマッテオ。しかし、客たちはマッテオの話に興味なし。
ビルの屋上で10億円持ってこいと騒ぐ男を目撃したマッテオ。見物人は男の持っている銃が偽物とわかって笑って見ている。
まずアルヴァーロを訪ねたマッテオ。インターホンを押しても出てこない。アルヴァーロの働くナポリ大学の事務局を訪ねたが、職場にも休暇か退職か生きてることは確かだとしか言われなかった。マッテオは電話をかけ、留守番電話だったため、メッセージをいれることができなかった。
夜、街角に立つ娼婦に「遊ばない?」と声をかけらたマッテオだが、女と同じように足を出して見せた。
それにしてもマッテオの老眼鏡がすごい分厚い。
そのまま街角に座っていると鼻水を垂らした少年が近づいてきた。この少年がアルヴァーロ? 夢と現実がごちゃごちゃ。
45年前、ナポリに新婚旅行に来たときに泊まったホテルの12号室を取ったマッテオ。当時は2人で70リラ。今の金に換算すると2万リラ。だが、フロントから室料は6万リラと言われてびっくり。ホテルの部屋でセルフタイマーで1枚撮影。
部屋の家具は変わっていなかった。初夜を思い出す。
ホテルを出たマッテオはアルヴァーロに電話をかけ、今度はカニオのもとへ行くと留守番電話にメッセージを残した。
ヒッチハイクでトラックに乗ったマッテオは運転手と会話を楽しむ。しゃべり方でシチリア人とバレた。マッテオは74歳の年金受給者。カニオは47年生まれ。
渋滞が起きている大都会・ローマへ。アパートを訪ね、孫と一緒にカニオのいる党本部へ。窓から顔を出し、手を振るカニオが一瞬、子供のカニオに見えるマッテオ。
その後、一緒に建設中のモスクの見物に行く。ローマのイスラム教徒なの? カニオは党の地区連盟の書記。ぜひうちに来てというカニオやカニオの妻子だが、生活を変えることはできないと断った。アルヴァーロのことを聞くと、休暇中じゃないかと濁す。
その後、仕事の電話をし始めたカニオ。孫がお土産をせがんだが、バッグが壊れてなくなっていた。シチリアの砂糖人形を買ってきたのだが、カニオの家には、たくさん砂糖人形がそのまま飾られていた。
カニオは忙しそうで、マッテオが党本部前に立つカニオを1枚写真に撮った。
方向感覚を失って自殺したという鳥の死体を片づけている人々。どういうこと?
地下鉄の通路を歩いていると強盗に遭った。人々は、ただ通り過ぎていく。目の前でカメラを踏みつけられ、思わず若い強盗をビンタしたマッテオ。男はナイフを落として去って行った。
ナイフを拾い上げたところを女性に見られ、警察に行くことになったマッテオ。
トスカが笑いながら迎えに来た。日本のCMやパリのショーにでたというトスカ。シチリアには来ないと不満を漏らすマッテオ。渋滞にハマるトスカの車。みんなが車を降りて見に行くと、立派な角の鹿が佇んでいた。
トスカは広い部屋に1人暮らしをしている。部屋に置いてある写真は首から下の下着写真? モデルか女優だったけど、今は…って感じかな?
夜中目覚めたトスカはベッドから出て、マッテオの寝顔を眺めた。
変な夢を見てうなされて起きたマッテオ。居間に行くと、赤ちゃんがいた。友達の子供だとメモを残してトスカは出かけており、今日は1日舞台稽古だと書かれていた。
下着モデルのトスカ。流れ作業のように写真を撮られる。ステファノという男がいて、今週末までに車と家を返してほしいと言う。夫?
赤ちゃんの面倒を見るマッテオ。赤ちゃんはドラム式洗濯機が回転するのをじっと見ていた。トスカの友達が赤ちゃんを引き取りに来た。
トスカの出演するファッションショーを見に行ったマッテオ。楽屋裏には赤ちゃんを抱いた友達が来ていた。
舞台を歩くトスカに拍手を送るマッテオ。舞台裏に戻ったトスカは赤ちゃんにおっぱいを与えていた。やっぱりそうか。
トスカと駅で別れ、グリエルモのところへ向かう。切符と間違えて写真を渡してしまったマッテオは家族写真に穴が開いた。迎えの席の女性が切符の穴から写真を探して修復してくれた。また写真をボックス席の人たちに見せる。
今度はミラノに向かうというマッテオ。女性たちは年金暮らしの旅行仲間。年金の会の人々はリミニ海岸へ行く。行方不明の子供がすぐ見つかると空を見上げる女性たち。雨が降り出し、傘をさしたまま歩く。
う~ん…!?
夜はナイトクラブでダンスをする。1曲終わり、次はポルカ。ダンス中に気分が悪くなったマッテオは女性に連れられ、ホールの隅の席に着き、女性の子供たちの話を聞く。元修道院の老人ホームを世話された女性は子供たちとは電話連絡だけだと話した。
別れ際、1人旅はやめなさいと女性に言われたマッテオは女性の手の甲にキスをした。
ミラノでオーケストラの練習を見学する。
グリエルモは大太鼓担当。練習が終わったら仕事でロンドンに行くため、空港に直行する。前もって連絡くれなきゃ困るよと文句を言う。ヨーロッパ公演というのはウソだろうと見抜くマッテオ。トスカから連絡をもらい、マッテオが来ることを知っていたが3日前に来ると思っていたという。父さんにも何か秘密があるのでは?と問い詰めるグリエルモと笑い合う。
グリエルモの息子・アントネッロのバイクに乗ってファーストフード店へ。グリエルモの家に行き、アントネッロから恋人のリンダを妊娠させたと聞き、衝撃を受ける。
スカラ座に行き、亡き妻に感動を語りかけるマッテオ。演奏を見る。
次はトリノのノルマの家へ。
グリエルモは目を見て悟られるのが嫌で、2日もマッテオを尾行している。
ノルマは夫、孫のミーロは、おじいちゃん臭いよとキスを遠慮する。大笑いしながらマッテオの背中を流すノルマ。翌朝、仕事に出かけていくノルマを見送る。ノルマはイタリア電話会社の重役。次にマッテオがミーロを学校に連れていく。役員入口から入ったノルマだったが、仕事は電報係だった。
走り出すミーロを追いかけるマッテオ。
子供たちが幼い頃、海岸に現れた黒い球体から下がったロープに子供たちがつかまり、天高く上がっていく…夢を見て、うなされて起きた。
さっきの年金の会の女性が言ってた話の具現化?
父上の前で幸福な家族を装うのはやめようと夫婦喧嘩している声が聞こえる。
夜中にアパートを出たマッテオは警官に止められ、身分証を見せた。
ノルマから夫とうまくいってなくて息子と暮らしてると聞かされたマッテオ。父さんが結婚にご執心だからという。子供の声? ほかの子供たちも幼い子供の声で本当のことを告白する。暗がりでどいういう場面かさっぱり分からない。
ローマで食事の約束をしたが、12人座れるテーブルに来たのはカニオとグリエルモだけ。グリエルモからアルヴァーロは死んだと聞かされた。事件が起こったのは今年の7月。グリエルモと会ったのは半年前。孤独にさいなまれていたアルヴァーロは自殺した。ごく小さい記事で新聞にも載ったが名前も間違っていた。船に乗り、見つからなかった。
遺体がないのは生きてる証拠と信じないマッテオ。
地下鉄で酒を飲んで歌っている男。だんだん周りの乗客も一緒になって歌い出す。黙って背中を向けて立っているマッテオ。子供のころのアルヴァーロが話しかけてくる。この子、ほかのイタリア映画に出てない? それともイタリア顔なだけ?
やっぱり「ニュー・シネマ・パラダイス」のトト少年だった!
帰りの列車では写真を落とし、女性に話しかけられても、すぐに写真をしまって、ろくに話もしない。
マッテオの入院している病院に子供たちとそれぞれの伴侶、孫たちが集まる。アントネッロを枕元に呼び寄せ、子供は2人で育てなさいとアドバイス。
地元に帰ったマッテオは有意義な旅だったと妻に語りかける。子供たちは「みんな元気だよ」。墓石をなで、キスを送る。(終)
もっと陽気な話かと思ったら全然違った! ま、イタリア映画って、割とこんな感じかもしれない。数少ないイタリア映画は、みんなシリアスだった。
↑ ”みんな元気”で検索するとデニーロの映画も出てくるけど、リメイク版らしい。
はあ? マッテオが「ひまわり」のアントニオ!?!?
思ってた「東京物語」と何もかも違った。


