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ドラマの感想など

【ネタバレ】ひまわり

1970年 イタリア

 

あらすじ

ソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニ、イタリアを代表する大スターが共演し、戦争で引き裂かれた夫婦の悲しい運命を描くメロドラマ。出会ってすぐに恋に落ち、結婚したジョバンナとアントニオ。しかし、アントニオは過酷なソ連戦線に召集され、生死不明となってしまう。ジョバンナは必死に夫を捜し、ついに再会するが…。広大なひまわり畑の美しい映像と、ヘンリー・マンシーニの哀切な音楽が胸を打つ永遠の名作。

2022.8.11 BSプレミアム録画。

 

オープニングは一面のひまわり畑。映画は観たことなくてもこの音楽は知ってたかも。

ひまわり

ひまわり

  • フィルム・スタジオ・オーケストラ
  • サウンドトラック
  • ¥255
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1942年から44年のロシア戦線で行方不明になっている人たちを探す窓口で怒りをあらわにする若い女性。年老いた老女に必ず見つけ出すと励ましていた。

 

浜辺で愛し合っていた男女。アントニオはジョバンナのイヤリングを飲み込んでしまい、苦しみ出した。海水を飲んで?また抱き合う。アントニオは元配線工で戦争のためにナポリに来た。ジョバンナは美容師。ジョバンナは誰でもいいから結婚すれば12日間の休暇がもらえて、その間に戦争が終わるかもしれないと教える。

 

アントニオとジョバンナは結婚。ジョバンナが食事を作ると言うと、アントニオが料理は得意だと言って準備を始めた。卵をたくさん使ったオムレツ。兵役のせいで腕が鈍ったと言うものの完成。パンとワインで食べ始めるが大量のオムレツに飽き飽き。残りを窓から捨てようとするとカゴに入った大量の卵が置いてあった。

 

お袋だろうというアントニオ。結婚休暇でアントニオの故郷にいるのかな? 夜、アントニオとジョバンナが川沿いを散歩していると照明弾が落ちてきた。休暇はもう10日目。

 

場面は変わり、街中でジョバンナに暴力を振るい逃げていくアントニオ。何があった??? アントニオは河原の草むらに逃げ込むが、ジョバンナが呼びかけて捕まった。

 

精神病院の面会室で再会したジョバンナたちは激しく抱き合うが、精神科の医師には裁判を起こされたくなければロシア戦線に志願しろと詐病を見抜かれた。今では絶対やれない表現だな。やべーよ、この2人。

 

戦争が終わったという知らせが入る。ミラノの駅には兵士たちが帰ってきた。女性たちは写真を手に持ち、兵士たちを出迎えた。

 

アントニオの写真を掲げたジョバンナに話しかけてきた復員兵は極寒のロシアで過ごした地獄を語る。靴紐がほどけても手の感覚もない。やっと辿り着いた小屋は人でいっぱい。雪道で倒れたアントニオを抱えて歩き始めたが、自力で歩くことのできないアントニオは置いていくしかなかった。

 

手も貸さず、置き去りにしたのねと責めるジョバンナ。いやいやいや〜、あの状況で歩けない人を抱えて歩くのはキツすぎる。

 

家に帰ったジョバンナは老女と抱き合う。これが冒頭のジョバンナと老女か。アントニオのお母さん。

 

義母にアントニオは絶対に生きているといい、単身ロシアに行ったジョバンナ。外国貿易省に行き、列車の車窓から見えたのは一面のひまわり畑。このひまわり畑があるのが、今のウクライナということか。畑の下にはイタリア、ドイツ、ソ連兵、ソ連の農民などが埋められているという。アントニオはここにはいないと言い、村人に聞き込みをしながら探し続けるジョバンナ。

 

外国貿易省から同行した男性からイタリア人は生き残っていないと言われた。この人はイタリア語のできるロシア人?

 

大きなサッカースタジアム。満員の観客は大歓声を送る。スタジアムから出てくる人々を見ていたジョバンナはイタリア人っぽい男性を追いかける。イタリア人ね? 違うとロシア語で返されても後をつける。

 

男性はイタリアの山岳師団だったというが、アントニオのことは知らず、多くを語ることなく別れた。

 

ロシア人女性たちがイタリア人が暮らしているという家へ案内した。その家ではロシア人女性マーシャが洗濯物を取り込んでいた。家の中からは幼い少女が顔を覗かせた。アントニオの写真を見せるとマーシャは家の中へジョバンナを入れた。マーシャが娘のカチューシャを叱る姿を見て泣き出してしまうジョバンナ。

 

雪山で倒れていたアントニオを引きずって運んだマーシャ。シャーリクという犬がアントニオにじゃれつく。かわいい。記憶を何もかも失くしていたというアントニオ。

 

マーシャはジョバンナを連れて駅へ。列車から降りてきたのはアントニオだった。ジョバンナに近づいてきたので、走り出した列車に乗せて!と走り、列車に乗った。席につき、人目も気にせず泣きじゃくる。

 

イタリアに帰り、壁に飾ったアントニオの写真を外し、踏みつけ荒れるジョバンナ。義母にアントニオに妻子がいることを告げた。ジョバンナに比べるとマーシャは若く見えるけど実年齢は10歳差くらいみたい。マーシャは童顔。

 

アントニオ一家は一軒家から新築の高層アパートへ引っ越し。新居に引っ越したのに黙り込んだままのアントニオ。「私を愛していないの?」というマーシャを抱きしめる。

 

病気の母の見舞いにイタリアに行きたいというアントニオ。イタリア便はいっぱいだったが、何とか出国できた。

 

アントニオはミラノに着いて、ジョバンナに連絡を入れた。会いたいというアントニオに私も独り身じゃないと会うのを拒んだ。ジョバンナもアントニオと住んでいた一軒家じゃなくてアパート暮らしになっている。

 

ストでウィーン行きの列車もバスもなく、一晩過ごさねばならなくなったアントニオ。人形を抱いた女性にホテルの場所を聞くが、高額で泊まれない。女性にうちに来る?と言われてついていくアントニオ。はあ〜!?

 

しかし、女性がシャワーを浴びている間にジョバンナの家に会いたいと電話した。女性はアントニオが何もしないで出て行こうとすることに怒る。

 

激しい雷雨。ジョバンナのアパートは停電。アントニオは昔の僕は死んで、別人になったと言う。ジョバンナがロウソクに明かりをつけた。見つめ合う2人。アントニオは君を連れていくというが、ジョバンナには子供がいた。別室で寝ていたアントニオと名付けられた赤ちゃん。はあ〜!? アントニオに妻子がいたと分かって、イタリアに帰ってきた時にバイクに乗ってたあの男が父親?

 

アントニオもジョバンナも白髪混じりだったからそこそこの歳だと思ってたよ。

 

翌朝、列車に乗って帰るアントニオを見送るジョバンナ。(終)

 

戦争の悲劇。ん〜、あんなに愛し合っていても恋愛体質の人は隣に人がいなければ見つけるんだなと思ってしまった。親子の情愛に比べると、恋人同士の情愛は冷めた目で見てしまう。

 


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