TBS 1969年5月24日
あらすじ
ある東側の宇宙衛星が軌道から外れて不時着した。それは計画的な行動だった。その宇宙飛行士の握る秘密。東側の核基地のフィルムを巡って西側との間に激しいスパイどうしの争奪戦が展開する。巧妙なトリック。偽飛行士の出現。そして、フィルムの謎を解くカギとなる宇宙切手。キイハンターは全力を挙げての作戦がようやく成功しようとしたとき、大空からパラシュートで降下する殺し屋たちに包囲されていく。
2025.12.22 J:COM BS録画
ナレーター<この部屋のグループは5人>
元 諜報部員・黒木鉄也:丹波哲郎
元 諜報部員・津川啓子:野際陽子
カー狂・島竜彦:谷隼人
記憶の天才・谷口ユミ:大川栄子
元 新聞記者・風間洋介:千葉真一
<彼らの愛するものは自由。求めるものは平和>
国際警察特別室
UNIPOL JAPAN
国際警察・村岡特別室長:仲谷昇
<彼らの活躍がここに始まる。彼らの行くところ不可能の文字なく、彼らを遮る国境もない。彼らは、こう呼ばれる…>
KEY HUNTER
制作:東映
TBS
<リバトニア共和国の宇宙衛星スペクター2号が軌道から外れ、消息を絶ちました。遭難した宇宙飛行士の名はイワノフ大佐とのみ発表され、そのほかのことは相変わらず秘密のカーテンに包まれています>
受信機:管制官「聞こえるか? こちら、リバトニア宇宙管制室。スペクター2号、応答せよ! ダメだ。どうしても応答がない。呼び出せ。呼び続けるんだ」
受信機:イワノフ「暗い。なんにも見えない」
受信機:管制官「あっ、イワノフだ。イワノフ大佐、どうした?」
受信機:イワノフ「水…喉が渇く」
受信機:管制官「何が起こったんだ。応答するんだ」
受信機:イワノフ「水が欲しい。オアシスはないのか?」
受信機:管制官「意識が混乱している。危険だ」
受信機:イワノフ「オアシス…オアシスはないのか?」
藤岡「オアシスか…イワノフは予定どおり砂漠に軟着陸するつもりだ」
ジープタイプのオープンカーで砂漠を走る男。落下傘が落ち、爆発。車から降り、走ると、イワノフが走ってきた。
藤岡「無事か? イワノフ大佐」
イワノフ「君は?」
FBIのカードを見せる藤岡。「あなたの救出を命じられたFBIの藤岡だ」
藤岡役の中村孝雄さんはゲスト5回目。ガロ好きの秘書が印象深い。
イワノフ「スペクター2号は計画どおり破壊した。証拠は残っていない」
藤岡「フィルムは?」
イワノフ「ここにある」
いつの間にか砂漠を抜け、建物の前へ。
イワノフ「ここは?」
藤岡「あんたの隠れ家だ」地下室に案内した。「さあ、フィルムをもらおう」
椅子にぐったりと掛けたイワノフがフィルムを渡した。
藤岡「戻るまで絶対にここから動くな」
イワノフ「なぜだ?」
藤岡「リバトニアの情報部員がわれわれの動きを探知し、嗅ぎ回っている。心配するな。われわれ、命に懸けても君を守る。安全な自由陣営に連れていく」
イワノフ「うん」
藤岡「万一の場合に備えて食料を用意しておいた。じゃあ」
イワノフ「待ってくれ。出ていくのは危険だ」
藤岡「大丈夫だ。たとえ殺されてもこのフィルムは渡さない。万一の場合には、あるところに隠す。その手がかりは、これだ」
アメリカの宇宙飛行士ゴードン・クーパーの顔が印刷された切手を渡した。
クラブに入った藤岡。
梨沙「ハーイ」ベネチアンマスクをかけた怪しげな女性!?「お飲み物は?」
藤岡「ビールをくれ」
梨沙「あなたが欲しいのはビールじゃないわ。飲みたいのは水、そうでしょ? あなたは砂漠の中にオアシスを探しているはずよ」
藤岡「君が連絡員なのか?」
マスクを外す梨沙。「そう。例のものは?」
藤岡「例のものとは?」
梨沙「フィルムよ」
藤岡「なぜフィルムと知っている。連絡員には何も知らされてないはずだ。貴様、リバトニアの…」
梨沙「そのとおりよ。本物の連絡員は、とっくに冷たくなってるわ」
藤岡「何?」
消音銃を撃つ梨沙。倒れた藤岡の上着のポケットを漁る。「ない。フィルムがない。どこへやったの?」藤岡の腕時計の下に隠された切手を見つけた。さっきと違うユーリイ・ガガーリンの顔が印刷された切手。
原良子さんは中村孝雄さんも出演した41話から3回目のゲスト。
シャンデリアの輝く部屋。いつもの部屋じゃない!?
啓子「キイハンターも1周年か」
ホントなら1968年4月スタートなので、53話辺りが1周年だけどね。
↑千葉真一さんが大けがを負ったとされる伝説のヘリアクション回だね。
島「まず1周年の乾杯をする前にさ、ひと言ずつ抱負をどうぞ。ユミちゃんから」
ユミ「これからは1人で難事件を解決する。それが念願よ。よろしく」
風間「大きく背伸びをしましたね」
ユミ「あら、あたしはもう立派な大人ですからね」
島「よく言うよ」
ユミ「そういう島ちゃんの抱負はなんなのよ?」
島「あっ、俺はね、これからは、かっこよくかっこよく前進するね」
風間「へえ~」
ユミ「気取ってるわ」
啓子「風間くんは?」
風間「うん、僕はこういう恋人が欲しい」裸婦像の花瓶を見ている。
啓子「まあ、真面目に」
風間「真面目にやっても恋人が欲しいな。でもさ、どうでもいいけど、おなかすいたねえ」
島「もうペコペコだよ」
風間「で、自分の抱負はどうなのさ?」
啓子「んっ? 子どもが欲しい」←ドキッとするセリフだね。
3人「えっ?」
啓子「フフフフッ…っていうわけにもいかないから、そうね、みんなに言われちゃったな。じゃあ、最後に1つだけ。命だけは大切にしたい」
島「うん、賛成!」
風間「でもね、そいつだけは保証できませんよ」
啓子「そうね…じゃあ、慎重に、かつ、大胆にいきましょう」
島「そういうことだね」
風間「じゃあ、何はともあれ健康を祝して乾杯っと言いたいところだが、肝心のボスはどうしたの?」
ユミ「あ~あ、乾杯のリハーサルは、もうたくさん。ボス、ほんとにどうしちゃったのかしら?」
島「肝心のボスが来ないんじゃさ、1周年の乾杯もできやしないよ」
記者たちの笑い声がし、宇宙飛行士のイワノフ大佐が来た。ん? さっきと違う人。
あ、ここはお店だったのね。イワノフ大佐は1か月前、宇宙から奇跡的に生還した。一時は音信を断ちながら、スペクター2号を軌道に戻した。
島「現代の英雄か。かっこいいねえ!」
花束を持った梨沙も男2と一緒にイワノフの前へ。
風間たちのところにようやく黒木登場。
啓子「ボス、遅かったじゃない。もうみんな待ちくたびれちゃったのよ」
黒木「すまん、すまん」
ユミ「あっ、じゃあ、乾杯しましょうよ。キイハンター1周年を祝って」
島「飲みたいの我慢してたんだからね、さあ、乾杯、乾杯」
黒木「待て。たった今、重大な事件をキャッチした」
風間「事件?」
黒木「あそこにいるのはイワノフ大佐じゃない」
マスコミに囲まれ笑顔で対応するイワノフ大佐。
黒木「あれは替え玉だ。打ち上げたスペクター2号は、まだ行方不明だ。国際警察の情報では現在までのところ、まだ回収されていない」
島「しかし、ボス。リバトニアはスペクター2号を回収したって全世界に発表してますよ」
黒木「これだろ」持っていた新聞を見せる。
日東新聞
リバトニア国の快挙
スペクター二号
奇跡の生還!イワノフ大佐
自力で軌道修正
島「ボス、これはウソだったんですか?」
黒木「リバトニアっていう国はね、秘密のカーテンに包まれてる国なんだ。それくらいのウソの発表は平気でするさ」
啓子「でもなんでそんな発表をしたのかしら?」
黒木「そこが問題なんだな。リバトニアではね、スペクター2号が成功したと全世界に信じ込ませるためにね、替え玉のイワノフをでっちあげて親善旅行に派遣したんだよ」
風間「いったいなんのために?」
黒木「それは、まだ分からんな。それを突き止めようっていうんだ」
ユミ「じゃあ、それまで乾杯は、お預け?」
黒木「しかたがないな」
梨沙「この宇宙切手は4枚が1組になっている。きっとその中にスペクター2号が写したフィルムの隠し場所の手がかりがあるはずだわ」
男1「今、本国から情報が入った。あのイワノフの替え玉が1枚の切手を持っている」
室田日出男さんは今回で6回目。前回は47話で原良子さんと共演。
取材されてるイワノフ大佐を見る梨沙たち。
記者「宇宙で孤独を感じませんでしたか?」
イワノフ「いや、全然」グラスとコースターの間に挟まれたメモをポケットにしまう。
記者「イワノフ大佐、最後に全世界へのメッセージをお願いしたい」
イワノフ「宇宙から見れば地球は1つの星にすぎない。その小さな星の中で東西が争ってるのは残念なことだ。今や国家間の利害を越えて宇宙の開発に進むべきだと思う」
今回はどちらのイワノフも吹替だね。
イワノフの両隣に座る着物の女性たちが拍手する。ホステスさん?
さりげなく席を立ったイワノフ。
男1「やつから切手を奪うんだ」
イワノフはグラスを持ったままトイレへ。個室でメモを見る。
WAIT FOR YOU AT”GO GO ACB” IVANOV
ゴーゴー アシベで待つ。イワノフ
メモをちぎってトイレに流し、懐に入れた切手を見る。宇宙飛行士スコット・カーペンターの切手。
梨沙「この花束をぜひイワノフ大佐に」
護衛「われわれがお渡しします…あっ!」あっという間に消音銃で撃たれる2人の護衛。
トイレから出たイワノフ大佐に梨沙が銃を向ける。「死ぬ前にこの花束をプレゼントするわ。あんたがイワノフじゃないことは最初から分かっていたのよ」
イワノフ「何を言う。私はイワノフだ」
梨沙「あんたは替え玉よ。宇宙切手はどこにあるの?」
ニコラス「何?」←字幕で”ニコラス”と出た!
梨沙「自由陣営の情報部員から送られた宇宙切手はどこにあるの?」
ニコラス「なんのことだ?」
梨沙「さあ、言うのよ。言わないと撃つわ!」
男2が梨沙のそばに来た。花束に切手を隠すニコラス。
梨沙「連れ出して吐かせるのよ」
男2がニコラスに当て身をして気絶させた。
黒木「おかしいぞ、風間、見てこい」
風間は島と連れだって見に行った。
トイレの前で護衛が2人倒れ、手洗い場に花束が置いてあった。島は黒木に知らせに行き、風間は建物の外へ。植え込みで誰かが銃で狙い、撃った。
逃げた風間が座り込んでいる梨沙を発見。「どうしました?」
梨沙「誰かが拳銃で…」
風間「えっ? 誰に狙われたんです?」
梨沙「分からない」
風間「どうして狙われたんですか?」
首を横に振る梨沙。
風間は梨沙の胸元に花びらがついているのを発見した。「殺しの現場に花束が落ちていた。犯人は、たぶん、女」
後部座席に大きな箱を積んだ車が走り出した。
風間「俺はハンターだ。必ず犯人を追い詰めてみせる」走り去った。
トイレを見に来た黒木はメモの切れ端を発見。「ゴーゴーAC…」
啓子は花束を黒木に見せていると、花束から宇宙切手が落ちた。
車を追いかける風間。地下駐車場で車を降りた風間が男2と格闘。
千葉真一さんは、この頃には、もう、ケガ治ったの!? すごいな。
風間は追いかけていた車の後部座席の箱を開けた。中身はニコラス。うめき声をあげて立ち上がった。風間が殴り倒した男は知らないというニコラスは男が落とした銃を隠し持った。
風間「あんたがイワノフの替え玉だってことは知っている。どうしてそんなまねをするんだ? なぜなんだ?」
ニコラスは風間に銃を向け、タイヤに撃ち、パンクさせた。そして、風間の車で逃走。
クラブに行ったニコラスにベネチアンマスクをした梨沙が近づく。「たばこいかが?」無視してカウンター席についたものの、梨沙が隣に座り、たばこを差し出す。しかたなくたばこを吸い始めるニコラス。
梨沙「あなたが欲しいものは何? あなたは砂漠の中にオアシスを探している」
ニコラス「君は?」
店の奥に移動させる梨沙。
ニコラス「イワノフは、ここにいるのか? 早くイワノフに会わせてくれ」しかし、苦しみ出し、倒れた。
マスクを外す梨沙。「マリファナたばこのお味はいかが? しばらくオアシスの幻覚でも見ていたらいいわ」
風間と島もクラブへ。島は他の客と一緒に踊りだす。
風間「これはこれは。またお会いしましたね」
梨沙「ハンターさん。捜し物は見つかって?」
風間「俺の追っている獲物は素早くてね」
梨沙「逃げるものは追わないほうがいいんじゃない?」
風間「俺は大変執念深い男でね。逃げられたとなると、とことん追い詰めたくなるんだよ。獲物は追い詰めた。あとはゆっくりとあぶり出すだけ。こいつを使ってね」懐から宇宙切手を出した。
梨沙「あなたの獲物にだったらなってあげてもいいわ」頬をぴったりくっつける。
風間「あなたなら追い詰めがいがある」
梨沙の手が風間のポケットに伸び、宇宙切手を手にした。
男2が銃で風間を狙っていたが、島が気付いて殴った。風間も追おうとして、梨沙がいなくなっていることに気付いた。
宮口二朗さんも4回目のゲストだが、役名ないのか!
ニコラスが暗い部屋に連れていかれていた。目の前の男に「イワノフか?」と尋ねると、ゆっくりうなずいた。
ニコラス「無事だったんだね、イワノフ」
再びうなずくイワノフ。
ニコラス「イワノフ、なぜ黙ってる? 元気な顔を見せてくれ」
男1「やはりイワノフは生きていたんだな」
島はクラブを探索していたが、また後頭部に当て身されて倒れた。
ニコラス「お前は誰だ?」
男1「お前の祖国リバトニアの情報部員だ」
ニコラス「何?」
男1「われわれは、お前を罠に掛けてここにおびき寄せた。お前の口から祖国を裏切ったことを聞き出すためにな」
ニコラス「し…しかし、ここは自由陣営のアジトのはずだ」
目の前に藤岡の死体! 白目!!
男1「この冷凍死体をよく見ろ」
ニコラス「誰だ?」
男1「お前に接触するはずだった敵側の情報部員だ。ここはやつらのアジトだった。それを探知したわれわれは皆殺しにしてすり替わったのだ。お前は、それに気付かずにやってきた」
ドアが開き、梨沙と男2が島を担いで入ってきた。
男1「何者だ?」
梨沙「たぶん国際警察の犬よ」
男1「何?」
梨沙「上にもう1人いるわ」
男1「ここに1歩も近づけるな」
と、いいつつ風間も探索中。
男1「イワノフはどこにいる? どこにいる!」
ニコラス「知らない。たとえ知っていてもお前たちには絶対に言わん!」
梨沙がニコラスを殴った。「裏切り者! お前とイワノフは祖国を裏切った。お前たちが自由陣営の味方してることは最初っから分かっていたのよ」
ニコラス「そうか。だから私を親善旅行に出発させたのか」
梨沙「そうよ。日本に来ればイワノフと接触するとにらんだからよ。祖国を裏切った者はどうなるか今に思い知らせてやるわ」
ニコラス「待ってくれ。私たちは祖国を裏切ったんじゃない」
男1「じゃあ、なんだ?」
ニコラス「リバトニアは最終戦争を準備していた」
男1「だからどうだというんだ」
ニコラス「スパイ衛星を次々に打ち上げ、自由陣営のミサイル基地を空からフィルムに撮っていたんだ」
男1「そのとおりだ! われわれは、あのフィルムを手に入れ、敵側のミサイル基地を攻撃し破壊する。イワノフはどこにいる? フィルムはどこにある? フィルムの隠し場所を知っているはずだ。これと1組になった切手はどこにある?」
梨沙「新しい切手なら手に入れたわ」
男1が手にしたのはガガーリン。梨沙が持っているのは今まで見たことない切手。
男1「違う。この切手じゃない」
廊下を歩いていた風間が姿見を見てビクッ! しかし、身なりを整え、また歩き出す。男2はその様子を見ていて…マジックミラーってこと? ドアの隙間から銃を出した。風間がキックでドアを閉め、男2の腕を挟み、銃を落とし、男2を引っ張り出して殴った。
男1「言え! 切手はどこにある?」
ニコラス「知らん。何度言ってもムダなことだ」
そっとドアを開けた風間と目が合う島。
梨沙「この男を使って仲間をおびき出し、本物の宇宙切手を手に入れるわ」
風間が乱入し、男1を殴る。「坊や、彼を連れて早く逃げろ!」
島「オッケー」
島はニコラスを連れて逃げ、男1を追いかけて風間もダンスフロアへ。
男1「俺を捕らえてもムダだ。イワノフはもう逃げられやしない」
風間「なぜだ」
男1「腕利きの暗殺者が殺しに来る」
風間「何?」
男1「裏切り者専門の殺し屋が来る」
風間「誰だ? そいつは」
梨沙の撃った消音銃は男1に当たった。「北の国から吹雪が来る」
風間「どういう意味なんだ? そいつは」
男1「吹雪がイワノフを殺す」
風間「吹雪というのは暗殺者か?」
男1「吹雪は夜明けに砂漠に来る。それで必ずイワノフを殺す」
息絶えた男1の手からすかさず宇宙切手を取る啓子。キイハンターが手にした宇宙切手はこれで2枚目。
・藤岡→梨沙→男1と持っていたユーリイ・ガガーリン(5という数字が印字されている)
・ニコラス→花束から落ちたのをユミが拾ったスコット・カーペンター(背景にアメリカ国旗と35という数字)
風間「こいつに謎が隠されてるんだ」
ジープタイプのオープンカーで砂漠にたどりついた風間。ヘリコプターから落下傘が落ちてきた。落下傘のほうへ向かう風間。人が降りてきたはずなのに人の姿はなく、マシンガンで風間を襲う男がいた。
風間「お前が暗殺者の吹雪か?」
吹雪「そうだ。祖国を裏切ったイワノフを殺しに来た」
もう物語も後半だってのに川口浩さん、ここでようやく登場か~。
風間「ここはリバトニアじゃない。お前の勝手にはさせないぜ」投げナイフで対抗し、ライフルを構える。マシンガンを持ったまま風間に近づく吹雪。
梨沙がジープに乗ってきて、風間に銃を向ける。「フッ、追い詰められた獲物は、あんただったようね」
風間「そいつはどうかな?」
梨沙「ライフルを捨てるのよ」
ライフルを捨て、両手を上げる風間。
梨沙「裏切り者の暗殺者、吹雪ね?」
吹雪「そうだ」
梨沙「お待ちしてたわ。あたし、梨沙」
吹雪「フィルムの行方が分かる宇宙切手はどうした?」
梨沙「2枚ともこいつらが手に入れたわ」
風間「確かに切手はもらった。お前たちには絶対に渡さん」
吹雪「そうはいくまい。どんな手段を使っても切手を手に入れ、フィルムを奪い返す。そして裏切り者は必ず殺す」
いつもの黒木の部屋…じゃないよね? 死体のあったアジト?
ニコラス「グズグズしてる場合じゃない。イワノフは、ひと月の間、どっかに隠れ、救出されるのを待ってるんだ。一刻も早く救い出さなければ」
啓子「でも、なんの手がかりもないのよ」
ニコラス「彼は、われわれに最後の暗号を残して消えた。『水が欲しい。オアシスはないのか?』」
啓子「オアシスは砂漠で救いを求める言葉だわ。砂漠、行ってみるのよ!」
地下駐車場を走るニコラス、島、啓子、ユミ…の前に風間が現れた。
島「先輩…」
風間は吹雪に銃を突きつけられていた。「リバトニアの暗殺者だ、逃げろ!」
吹雪は風間を銃で殴って、ニコラスに近づき、「こいつを殺したくなかったら2枚の宇宙切手を持ってこい」と脅す。
ニコラス「ダメだ。宇宙切手は絶対に渡すな」
吹雪「宇宙切手を持ってくるんだ。後楽園遊園地で待つ」梨沙の運転する車にニコラスを乗せて行ってしまった。
啓子たちが風間のところへ。
風間「ちくしょう、あの二枚目…」
後楽園遊園地に行った風間に「待ってたぞ!」と声をかける吹雪。姿は見えない。
吹雪「切手は持ってきたか?」
風間「吹雪、出てこい! どこにいる?」
突然目の前に現れた銃を向けた吹雪。「切手を持ってこい」
風間「宇宙飛行士はどこだ?」
吹雪「切手を渡せば帰してやる。どうした? 早く切手を出せ」
風間「彼を出さなければ取り引きはお断りだ」
ニコラスを引っ張り出してきた吹雪。「そこに並べろ」
風間は2枚の切手を出した。
吹雪「いいだろう、受け取れ」
風間が背を向け、吹雪を蹴ると、吹雪が発砲し、ニコラスに当たった。
吹雪が逃げ、風間がニコラスを介抱するとニコラスが真顔で目を見開いた。え! 近くで見ていた梨沙もびっくり。
逃げていた吹雪の前にあらわれた梨沙。
吹雪「俺に拳銃を向けるとはいったいなんのまねだ?」
梨沙「あんたは何者?」
吹雪「裏切り者専門の殺し屋だよ」
吹雪の背中に銃を突きつける梨沙。「もう一度聞くわ。あんたは何者? 裏切り者は、あんたじゃないの? フッ、答えたくなければ結構。あたしの役目は疑わしい者を片っ端から消すことなの」
吹雪「何?」
梨沙「死ぬのよ!」
梨沙の銃を奪う黒木。逃げた吹雪に「待て」と声をかけ、銃を突きつけたまま、風間とニコラスの前へ。その隙に梨沙は逃げた。
風間「吹雪、お前は一杯食ったな」
黒木「どうした?」
風間「ボス、誰かが彼に防弾チョッキを着せておいたんですよ」
防弾チョッキを着せたのは吹雪。
ニコラス「私は日本に来るとき、自由陣営の情報部員にこう言われた。『FBIがリバトニア情報部に潜入している。その男がお前を助ける。それがFBIだ』」
「国際警察の黒木だ」と自己紹介した黒木にFBIのカードを見せる吹雪。「FBIの吹雪一郎。よろしく。黒木さん、これはあなた方が手に入れた切手。こいつは殺された藤岡が俺のところに送ってきた切手。残り1枚が足りない」
5と印字されたガガーリンと35と印字されたカーペンターと10と印字された…名前までは見えないな~。
残り1枚はイワノフが持っている。
吹雪が無線機を取り出す。「イワノフとの交信周波数は75メガサイクルだ」
無線:吹雪「イワノフ、応答せよ」と何度も呼びかけた。
気付いたイワノフがヘッドホンを耳に当てる。
ニコラス「ニコラスだ。お前を助けるためにリバトニアから来たんだ」
イワノフ「ニコラス! イワノフだ。待っていたぞ」
ニコラス「すぐ助けに行く。どこにいるんだ? 言ってくれ」
イワノフ「どこだか分からない。俺は暗闇の中に1人でいる」
盗聴している梨沙。「分かったわ、南南西5度」
男2「そこにイワノフが隠れている」
無線:イワノフ「フィルムは藤岡に渡した。俺は持っていない」
黒木「藤岡は1か月前に敵に殺された」
無線:イワノフ「えっ? 本当か?」
黒木「藤岡は何か言い残さなかったか?」
無線:イワノフ「『万一の場合は、ある場所に隠す。その手がかりは4枚の切手だ』と言っていた。俺がその1枚を持っている」
イワノフが持っているのは75と印字されたゴードン・クーパーの切手。
梨沙と男2が先にイワノフの隠れ場所にたどりついた。何で、黒木さんがさっき梨沙を捕まえておかないんだよ~。吹雪と話している間に逃げちゃった。
イワノフは男2たちが近づいてきたのを知り、慌てて隠れたが、男2が撃った。ニコラス、風間、吹雪が駆けつけたときには銃声が聞こえた。
地下への扉を見つけた男2を殴り倒した風間は地下室へ。ニコラスとイワノフの再会。
イワノフ「俺は暗黒の世界で待っていた。必ず明るい光がさしてくることを信じて、俺は生きてきたんだ」
4枚の切手を並べる
5 ユーリイ・ガガーリン
75 ゴードン・クーパー
35 スコット・カーペンター
10 この切手だけアップにならないから名前が分からない。気になる~。
4枚の切手を裏返し、液体を垂らすとスペクター2号の絵が浮かび上がった。スペクター2号の爆発現場にフィルムがあると推理した風間。「スペクター2号はどこに軟着陸したんだ?」
イワノフ「砂漠だ」
また盗聴している梨沙はイワノフの言葉を聞き終え、車を走らせた。
風間「敵に手がかりを残さないために無線機を破壊しよう」
吹雪「よし」しかし無線機に盗聴器が仕掛けられていることに気付いた。
砂漠のスペクター2号の爆発現場に行った梨沙。風間たちの車が来たので一旦隠れた。風間は小さな旗が立てられているのに気付き、砂を掘ると、缶に入ったフィルムを見つけた。
梨沙が無線連絡し、飛行機から大量の落下傘が落ちてきた。ニコラス、イワノフを逃がし、風間と吹雪がオープンカーを走らせる。
梨沙と落下傘から降りた男4人。
梨沙「あんたたちは完全に包囲されたわ。おとなしくフィルムをこっちへよこすのよ」
風間「勝負はまだ始まっちゃいないぜ」
梨沙「ふんっ、勝負が始まったら一瞬のうちに片がつくわ。マシンガンが見えないの」
風間と吹雪は顔を見合わせ、一瞬のうちに4人の男たちの腕を撃った。しかし、さらに落下傘部隊が登場。数十人の男たちがマシンガンを撃った。
風間「ちくしょう、おいでなすったな」
吹雪は車に隠し持っていたダイナマイトを広げた。「これを使って、やつらを追っ払うんだ」
風間「さすがFBI。よし、俺がやる、援護を頼むぜ」
風間が車を走らせ、ダイナマイトを次々落としていく。
風間「FBIのおじさん、いらっしゃいましたぜ」
吹雪「オーケー、ミスター」
川口浩さんは野際陽子さんと同じ1936年生まれだけど、野際陽子さんが早生まれで1学年上。千葉真一さんは2学年下。
ダイナマイトを銃撃し爆発を起こす。しかし、風間も吹雪も弾切れ。
そこに島がバイクで乱入してきた。「先輩!」
風間「しびれるよ、坊や!」
結局、バイクから降りて殴りまくる島。風間も吹雪も殴りまくり。逃げた梨沙を殴る蹴るしたのは啓子とユミ。
島と風間がユミと啓子を呼ぶ。ユミが不発弾を踏んだが、啓子が投げると爆発が起こった。啓子もユミもススだらけになって、風間たちが笑い、啓子とユミもお互いの顔を見て笑う。
またシャンデリアの部屋。
ユミ「ボス、遅いわね。どうしちゃったのかしら?」
啓子「自分のほうから1周年のパーティーやり直そうなんて言っときながらね」
島「またお流れか」
風間「バカ、冗談じゃないよ。ほ~ら、いらっしゃった」
黒木「いや、すまんすまん」
啓子「ボス、あんまり遅いから、みんなブーブー言ってたのよ」
黒木「そうか。いや、イワノフとニコラスをね、無事に自由陣営に亡命させたよ」
風間「ボス、フィルムはどうなりました?」
吹雪「リバトニアの陰謀があのフィルムを証拠に全世界に発表されるでしょう」
黒木「まあ、親愛なる諸君。新しいキイハンターのメンバーを紹介しよう」
一同「えっ?」
黒木「わがキイハンターが一層活躍するためにね、FBIから引き抜いたんだ。名前は吹雪一郎。改めて紹介する」
吹雪「よろしく」
拍手を送る一同。風間と吹雪が握手。
黒木「では、1周年を記念して乾杯しよう」
啓子「じゃあ、皆さん。事件が起こらないうちに早く乾杯」
ユミ「新しい」
島「キイハンターの」
風間「躍進のために」
黒木「乾杯!」
一同で乾杯した。
プロデューサー:近藤照男
坪井久智
*
脚本:高久進
*
擬斗:日尾孝司
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
吹雪一郎:川口浩
*
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
*
風間洋介:千葉真一…字幕水色
*
梨沙:原良子
男1:室田日出男
男2:宮口二朗
藤岡:中村孝雄
*
岡野耕作
仲塚康介
林宏
ニコラス:フランツ・グルーバー
イワノフ:ロルフ・ジエサー
ナレーター:芥川隆行
*
監督:佐藤肇
<プロフェッショナル・キイハンター。次の赤いシグナルは…10年前に作られた莫大な偽ドル紙幣。その札は恨みの血潮でぬれていた。組織に裏切られた偽金作りの男が誓う復讐の10年。ついに偽ドルをおとりに組織の外人ボスをおびき出したキイハンターの室長。そのとき取り逃がした、この偽ドル一味を追って、富士山麓へ。だが、不吉な偽金は人の血をさらに求めるのだ。広大な山麓に展開する激しいガンファイト。次のシグナルは…>
荒野の殺人紙幣
に御期待下さい
オープニングがいつも通りだったのに、新メンバー加入回だったとは! スーパー戦隊でも追加メンバーいるもんね。
川口浩さんて20代くらいの若いころの映画しか見たことがないけど、この時代がいちばんカッコよく見えるなあ…と沖縄回にゲスト出演したときも思いました。
そういえば土曜日の午前中、NHK BSで「第20回 紅白歌合戦」やってた!
前に見たやつだけど、今回はカラーだった。この年の年末ってことだもんね。それにしても水前寺清子さんが出たときの女性の黄色い声援がすごかった! 女性人気が高かったんだな~。「ありがとう」シリーズの前だけど、歌手として佐良直美さんとも共演して、その当時から仲良さそう。
でも、このドラマ、毎回スペシャルドラマみたいな話を5年間も続けたよなと思う。

