TBS 1970年11月7日
あらすじ
モナリザはお好きですか?」という合言葉。国際的な偽造紙幣の組織が10億ドルの偽札を作る寸前、その原版を奪った女は元FBIの娘だった。日本に住む父親のもとへ逃げる娘を追って組織の殺し屋が追う。キイハンターのアタックもむなしく捕らえられ、運ばれたのはアルプスの山荘。キイハンターは巧妙なタイムマシンにかけられて時間の経過を狂わされていく。救援に向かったキイハンターと殺し屋たちが穂高の上空にヘリコプターの上で死闘する。
2026.4.7 J:COM BS録画
黒木 啓子 吹雪
島 ユミ 風間
小田切 村岡 壇
KEY
HUN
TER
黒木鉄也:丹波哲郎
津川啓子:野際陽子
吹雪一郎:川口浩
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
風間洋介:千葉真一
ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>
国際警察特別室
仲谷昇
中丸忠雄 宮内洋
KEY
HUN
TER
制作:東映・TBS
ミニスカートの女性の太ももにはバラの入れ墨。ガーターリングから鍵を取り出し、額縁の裏の鍵穴にさして解錠した。
わっか状態なのがガーターリングでガーターベルトは ↓
女性は金庫の中の偽札の原版を持ち去り、部屋には外国人男性たちが入ってきた。
男1「準備は整っております」
ケスラー「早速、印刷にかかれ。さしあたって10億ドル、それだけの偽札がばらまかれたとなればドル地域の経済は…」笑っていたが、表の原版がないことに気付き、クロフォードを呼ぶ。
ケスラーは、いつものロルフ・ジェーサーさん。
部屋に入ってきた男2。「ミス・クロフォードでしたら車で出ていきましたが」
ケスラー「何? そうか。あの女、敵国の犬だったか。秘書になりすまして潜り込んでいやがったんだ。追え、捕まえろ。見つけしだい殺せ」
外国人男性2人が出ていく。
ケスラー「あの女は東京で拾ってきた絵描きだ。身元を徹底的に洗い出し、偽ドルの原版を取り戻してやる」
アムステルダム
ほんとの海外ロケ!?
国際電報局
太ももにバラの入れ墨のある女が車から降りた。
窓口の女性「『クロフォードギャラリー、ギンザ、トウキョウ』?」
昨日出てきた無電が出てきた! 鑽孔テープとか穿孔テープとかいうやつ!
東 京
クロフォード
画廊
TELEGRAM NIPPON TEREGRAM & TELEPHONE PUBLIC
006
KXB970 RWB774 MMT364 AMSTERDAM 30 23 0945
MR CLOFORD G/O CLOFORD GALLERY
MARUNOUCHI CHIYODA-KU TOKYO JAPAN
MD3 BSLR87 MBBES KULLT359 XXDN72 M27 KE…
3599 TASSES NEKL3 TXANN42 PW65 TNOKL34 LL…
YTEV SSAVV53 MONARIZA SK Y35TT49
MC
2100
クロフォードが電報を見ながら辞書を引く。
ピエール・カラメロさんかな。
10月25日
日曜日
午後4時 飛騨
子ノ原高原(ねのはらこうげん)
部屋に入ってきた河野に銃を向けられるクロフォード。
河野は、いつメンの上野山功一さん。
河野「ミツコ・クロフォードは、あんたの娘だな」
クロフォード「ミツコがどうしたというのか」
河野「とぼけるな! 何か連絡があったはずだ」
クロフォード「知らん! 娘のことは何も」
河野「ミツコからの電報だな」
とっさに電報を隠すクロフォード。
河野「そうか。思ったとおりだ。ミツコは、いつ日本へ帰ってくるんだ?」クロフォードの書いたメモを取り上げ読み上げる。
日曜日、午後4時、飛騨、子ノ原高原
河野は、この先を解読するよう脅し、クロフォードが持っていた本を奪う。辞書ではなくバイブルらしい。
クロフォード「解けるもんなら解いてみるがいい」
河野「老いぼれ!」
クロフォード「暗号が解ければミツコは殺される。娘を死なせるくらいなら、この俺が殺されてやる。さあ、撃て!」
河野「なんとしても暗号は解読する。ミツコ・クロフォードが現れる場所を突き止め、偽ドルの原版は取り戻す、この!」銃でクロフォードの頭を殴る。
黒木の部屋
電気シェーバーで髭を剃る吹雪。
島、ユミ、啓子は何か予想している。
島「そうなるとフブキってのは頼りにならないからねえ」
啓子「そう、この間も調子がいいんでだまされて、ひどい目に遭っちゃった。フブキってのは、とにかくダメよ」
吹雪「もういっぺん言ってみろ、坊や!」
島「ええっ? いや、なんですか」
ユミと啓子が笑う。
吹雪「何がおかしい!」
島「馬の話なんですよ」
吹雪「えっ?」
啓子「あさっての紅葉杯(もみじはい)」
ユミ「日曜日のレースにね、フブキっていう馬が出走すんの」
啓子「それがひどいお天気屋なのよ」
島「ねえ、フブキっていうのは、やっぱり外して買おうよ」
啓子「うん、そうね」
島「頭はマジョルカでしょ」
ユミ「あたしもやめとく」
それにしても吹雪さんが出ると風間さんがお休みになる。一緒の回に出たのはカラー化初回の105話が最後かも。以降、どっちか、あるいは両方休みだったりで全然一緒の回にならない。半年以上、顔を合わせてない!?
部屋に白衣の女性が訪ねてきた。「あの、吹雪さんは、こちらに?」
吹雪「吹雪は私ですが」
看護婦「すぐいらしてください。危篤状態の病人がうわごとで吹雪さんの名前を」
吹雪「まさか馬のフブキじゃないんでしょうね?」
看護婦「吹雪一郎さん、霞が関ビル、黒木さんの部屋」
吹雪「そいつは確かに僕だ。その病人というのは?」
看護婦「銀座のクロフォード画廊に倒れていたところを119番で」
吹雪「ほう。ともかく行ってみましょう」
看護婦「はい」
看護婦は小林千枝さん? それにしても白衣のまま、外に出ないだろ!
吹雪「坊や、フブキの枠順は?」
島「え~、1枠ですね」
吹雪「吹雪一郎で1枠か…よし。ラッキーセブンで1-7。特券10枚、買っといてくれ」お金を渡して出ていった。
島「どうなってんの? 1-7だって」
ユミと啓子が笑う。
白衣を着ている不破。「先ほどから意識不明に陥られました。しばらくは絶対安静に」
ハイペースに出演中の木村元さん。
ソファで寝かされているクロフォード。病院じゃなかったのか。
吹雪「見たこともない顔だな。どうして私の名を?」机の上の紙を手に取る。「暗号電報のようだ。宛名はミスター・クロフォード」
吹雪<間違いない。昔FBIが使ったことのある暗号だ。続きを解読しよう>
結構無理やりな展開だな!
すぐ解読し始める吹雪を見ている不破。
吹雪<「飛騨 子ノ原」「子ノ原高原ロッジの表」「合言葉 モナリザはお好きですか」「発信人 ミツコ・クロフォード」 モナリザはお好きですか。なんかの取り引きの合言葉なんだろうか>
不破「何か分かりましたか? 吹雪さん。医者として何かお役に立つことがあれば…」
クロフォード「渡すな。その医者は敵だ!」体を起こそうとして看護婦に抑えつけられる。
メモを奪おうとした不破と格闘になりかける吹雪だが、銃を持った河野が入ってきた。「まんまと罠にかかったな、FBI。FBIが仲間の通信に使っていた暗号、そいつを解くことのできる人間を捜していた。そして、吹雪、お前さんが元FBIだったってことを突き止めて、わざわざご足労願ったってわけだ」
不破「吹雪さん、メモを渡してもらおうか」
吹雪がメモを手から離し、取ろうとした不破を蹴り上げる。吹雪、不破、河野がもみ合っているうちに、クロフォードはメモに火をつけた。
不破「ダメだ。飛騨って文字しか残っちゃいねえ」
河野「クソ~! あさっての日曜日、ミツコ・クロフォードが現れる場所は飛騨のどこなんだ? 知っているのは、あの男だけってわけだ。どんな手段を使っても必ず吐かせる」
クロフォードを助け起こす吹雪。
クロフォード「吹雪さんとおっしゃる。FBIを退官し、画商をやっているクロフォードです」
吹雪「大先輩ってわけですか」
クロフォード「ミツコは私の娘、絵描きの卵でした。FBIの要請でスパイ組織へ潜入させました。やつら、偽ドルの原画作りのためにヤクザな絵描きを大勢集めていたんですよ」
吹雪「偽ドル?」
クロフォード「ミツコは原画を手に入れ、日本へ逃げてこようとしています。吹雪さん、私はどうなってもいい。ミツコだけは無事に…」
吹雪「クロフォードさん、私が解読した暗号の内容、決して口は割りません、たとえ、どんな拷問が待っていようとも」
直後、「この野郎!」と河野に後頭部を殴られる吹雪。
縛られているクロフォードと吹雪。
不破は精神錯乱剤を注射しようとしていた。「こいつを連続的に打つと神経が侵されキチガイになり、やがて、われわれの言いなりになる。そして最後は廃人となって死ぬんだよ」服の上から吹雪に注射をさす。「薬の副作用であんたは深い眠りに落ち込む。そして何度目かに目覚めたとき、あんたはキチガイ同然になり、われわれを暗号電報の場所へ案内してくれるんだ」
黒木の部屋
黒木がユミにかけさせていたのは銀座のクロフォード画廊。吹雪が連れていかれたと島に聞き、驚く。話は途中で聞こう、と啓子を連れて部屋を出た。
目覚めた吹雪は箱の中。車で移動中?
箱に空いた小さな穴に向かって話しかける不破。「お目覚めのご様子ですな、吹雪さん」
どこに連れていくんだという吹雪の問いには答えない。
注射の準備をする不破。「じきにキチガイになる。じきに」
クロフォード画廊に入った黒木と啓子。部屋は荒らされ、燃えカスを見つけた。”飛騨”
また目覚めた吹雪。今度は列車の音が聞こえる。
河野「静岡だ。さあ、そろそろ注射のお時間だぜ」
不破「5時間ごとに注射を打つ。キチガイになるまで打ち続けるんだ。ハハハハッ」
何回”キ…”って言うんだ!
再び目覚めた吹雪。
河野「ああ、貨物列車っていうのはノロくていけねえ。荷物の積み下ろしのたんびに待たせやがる」
不破「名古屋で半日も暇つぶしとはなあ」
河野「この箱は高山線の貨物へ連結されるはずだ。日本ライン犬山、美濃太田、そして高山」
不破「子ノ原高原へ着くころには、やつは間違いなくキチガイになってるって寸法だ」
山の中を走る貨物列車。
夜、また注射を打たれる吹雪。
オルガンの音で目覚めた吹雪。柱に縛られている。<ここはどこだ? 写真撮影のスタジオのようだが>
遠くから讃美歌が聞こえ、近くに新聞が無造作に置かれていた。
飛彈日報
沖縄毒ガス、年内にも撤去
米国防長官が約束
吹雪<「飛騨」…やはり子ノ原へ連れてこられたんだ。25日、日曜日。ミツコ・クロフォードが子ノ原ロッジへやってくる日だ。取り引きは午後4時。隣は教会らしい。讃美歌、日曜日のミサ。まだ午前中に違いない。取り引きは午後4時。それまでになんとかここを脱出して…>
河野と不破が部屋に入ってきて様子を見る。
不破「まだ異常は認められない」
河野「チッ、しぶとい野郎だ」
不破「しかし、東京から飛騨まで2日2晩、注射を打ち続けてきたんだ。あと1~2本で必ず気が狂う」
吹雪「ミスター・クロフォードはどうした?」
河野「大切にかくまってあるよ。万一のときはミス・クロフォードと取り引きをしなきゃならない大切な人質だからな」
また不破に注射を打たれ、気絶した吹雪。
数時間後、まだ薬が効かない様子。イライラしてテレビをつける河野。
テレビ:アナウンサー「きょうのメインレース紅葉杯のスタートであります。今、スタートを切りました。まずポ~ンと飛び出しましたのはウインキャリーであります。続いてサンフラワーが行きます」
吹雪が笑い出し、不破は薬が効いてきたとどんな気分か聞く。
吹雪「腹が減って死にそうだ。あんたたちの言うことなんでも聞くからよ、お願いだからメシを食わせてくれよ」
不破「ハハハハッ、FBIもからっきしだな」舌を鳴らして、犬でも扱うようなしぐさ。「よ~し、よ~し、腹いっぱい食わせてやるからな」縄を解いて、立たせる。
吹雪の反撃。吹雪たちに背を向け、競馬中継を見続けている河野。
テレビ:アナウンサー「これがどうやら4番手をキープいたしました。各馬は第4コーナーのカーブへと向かいます。内を突きましてゴールドハンターもなかなかいい脚色(あしいろ)で…」
吹雪<紅葉杯の中継だ。出走は確か3時。とすると、子ノ原高原ロッジでの取り引きまであと1時間>
テレビ:アナウンサー「フブキ先頭であります。1馬身から2馬身へリードを広げます。先頭はフブキ、先頭はフブキであります。果たしてこのままゴールインなるか。非常にいい脚色であります」←今回も字幕が”非情”になってたけど”非常”だよねえ!?
テレビ:アナウンサー「きょうは十分に末脚(すえあし)を残しています。先頭はフブキ、先頭はフブキ、2番手はロンシャンであります。2番手ロンシャン。しかし、内を突きましてゴールドハンターが出てまいりました。先頭はフブキ、先頭はフブキであります。ゴールイン!」
悔しそうに馬券を破く河野。
テレビ:アナウンサー「1-7であります。これは大変な大穴です!」
吹雪<俺もツイてきやがった。あばよ>
吹雪が逃げたことに気付いた河野が銃を撃つが、吹雪は草原を走って森の中へ。道路に出て、トラックの荷台に乗る。
子ノ原高原
ロッジ→
吹雪<そうだ。ミツコ・クロフォードは絵描きの卵だと言った>
ロッジの前で絵を描いている女性に話しかける吹雪。「モナリザはお好きですか」
女性「えっ? ええ、まあ」
吹雪「ミス・クロフォードでは?」
そこに女性の運転する車が入ってきた。急いでいたという女性。
吹雪「まさかモナリザがお好きってわけじゃ?」
ミツコ「父の代理の方ね」
吹雪「ミス・クロフォード?」
ミツコ「イエス」
国景子さんもよく出るね~。
ミツコの車に乗ってロッジを出た吹雪はクロフォード氏を必ず救い出すという。ミツコが向かうのはクロフォード家の別荘。
赤い大きな屋根の山荘のチャイムを鳴らしたミツコ。「じいや、いる? 荷物は届いて?」
老爺(ろうや)「お嬢さま、おかえりなさいまし」
今回は老けメイクの上田忠好さん。役名も老爺って。腰を曲げ、杖をついている。
昨日届いたという小包をそのまま吹雪に渡すミツコ。部屋を出ていくふりをしてドアの隙間から覗き見る老爺。
中身は100ドル紙幣の裏面。
ミツコ「あたしが組織から盗み出したもの」ハンドバッグに入れる。
黒木の部屋
吹雪からの電話に出るユミ。今、組織の者だっていう男から電話があったという。偽ドルの原版と人質のクロフォード氏とを交換したい。オッケーなら新聞に広告を出せ。
別の部屋で電話の内容を盗聴している老爺。
子ノ原高原付近の教会を目当てに捜してほしいと伝えてとユミに言う吹雪。やつらのアジトは教会の隣、スタジオ風の部屋。吹雪は原版とミス・クロフォードの護衛を続ける。
ユミは1-7の特券10枚買っといたわよと笑う。「でも、お金をドブに捨てちゃうようなもんだわね」
吹雪「フッ、まだ知らないのか。1-7で大穴。帰ったらなんでもおごるよ。じゃあね」
ユミは驚く。「何寝ぼけてんのかしら。吹雪さんったら」
今の電話で国際警察は、たっぷり道草を食ってくれるとほくそ笑む老爺。
今度は島から電話。ユミが吹雪は子の原高原にいると伝えると、全然違うほうを捜していたという。
深山荘を飛び出した島。階段で思いきり水が跳ねてたな。
目の前に大きな岩と川と木のつり橋があって、でも微妙に屋根の形は違う。
車で待機していた黒木と啓子に吹雪の居場所が分かったと報告する島。
別荘で食事をごちそうなっている吹雪が辺りを見回す。窓という窓にみんな板を打ちつけて塞いであると指摘すると、ミツコは広いうちに年寄りが一人きりだから用心のためだという。何年も使わない部屋がいくつもある。年寄りの耳が遠いのでテレビもラジオもない。
ミツコ「退屈?」
吹雪「いや、バチが当たるな。美人と食事中に」
吹雪のシャワーシーン。風呂上がりに鏡を見て、2日2晩そらなかったのにヒゲが大して伸びていないことを不審に思う。それにしてもこのシーン、顔色が変だ。
洗面所の戸棚には歯ブラシが何本も並んでいる。おかしなことが多すぎる。シェービングクリームを塗ったあと、気になって窓の外を見ると、注射薬の空アンプルが落ちていた。
吹雪<ここはクロフォード家の別荘でなく敵のアジト? まさか…まさかそんなことが>
部屋のベッドに寝転び、アンプルが落ちていたのは、この屋敷のいちばん奥の部屋の近くだと考え、調べてみようとパジャマを脱いで着替えて廊下へ。
奥の部屋に入った吹雪。最初に閉じ込められていた部屋と気付く。<俺をキチガイにしようとした薬。「チオバール」? これは麻酔用の催眠剤だ。こんなものでキチガイになるわけがない。なぜ俺に眠り薬を?>窓の外を見ると、木に十字架がついており、協会でなかった。
テレビをつけると競馬中継が流れる。
テレビ:アナウンサー「各馬は直線を走り終えまして、まもなく第3コーナーのカーブであります。ウインキャリー、サンフラワーが行っておりますが、中団グループからグングン、グングンと1頭、上がってまいりましたのはフブキであります。フブキが中団からグ~ッと上がってまいりまして…」
テレビのそばにビデオレコーダーが隠されていた。
テレビ:アナウンサー「サンフラワーを捉える体勢で…」
テレビを止める吹雪。<俺は…俺は、やつらに操られていたらしい>
さらに調べると貨物列車も発見。吹雪が閉じ込められていた箱。スイッチを入れると列車の走行音が鳴り、外には風景が流れる。そういえば、スタジオ風の部屋と言ってたね。映写機で景色を流してる?
吹雪<これだ。俺はこの作り物に乗せられていたんだ。何もかもがトリックだったんだ。貨物列車で2日2晩揺られてきたわけじゃない。麻酔で眠り込んだ俺は列車でなく、おそらくヘリコプターで。ヘリならほんの何時間で子ノ原へ着く。だとすると東京を出てから、まだ1日しかたっていない。10月25日の日曜日は、あしたなんだ>
うめき声に気付き、貨物車の中の大きなトランクを開けるとクロフォードが閉じ込められていた。トランクから出したが、河野たちが列車の音に気付き、部屋に来た。
吹雪はミツコ・クロフォードの特徴を聞く。クロフォードは左の太ももにバラの入れ墨があると答えた。ヤクザな絵描きに見せかけるために彫って潜入した。
FBIの家族に生まれただけでそんなことまでしなきゃなんないの!?
クロフォードをそのまま残して逃げた吹雪。河野、不破と手下たちが銃を持ってやってきて、クロフォードがトランクから出ていることに気付いた。河野がクロフォードを殴って、再びトランクに入れた。手下におなじみの団巌さんと三重街恒二さんがいるね。
吹雪はトイレに行ったふりをして手を拭きながら部屋に戻った。部屋にはミツコがいる。
吹雪「やあ、君も寝られなかったのか」
ミツコ「どちらへ?」
吹雪「興奮するとトイレが近くなるたちでね」
ミツコ「興奮?」
吹雪は部屋にあった酒を注ぎ、グラスをミツコに渡す。「君のせいさ」ベッドに腰掛け、乾杯。「君の面影がまぶたから離れない」
ミツコ「お上手だわ」
さりげなく太ももチェック。
ミツコ「FBIって女ったらしが多いって」
吹雪「光栄だな」キスしようと頬を寄せ、太ももに入れ墨がないことに気付いた。
吹雪<ミツコ・クロフォードではない。俺は、まんまと罠にかかったんだ。あすの取り引き場所が子ノ原高原ロッジだってことも合言葉までも敵に知られてしまったんだ。この女に>
パパを助け出すまでは、と吹雪のキスを拒否して部屋に戻った偽ミツコ。
朝、不破たちが洗面所に集まって、あくびをしながら歯ミガキを始める。
ケスラー「おはよう、諸君。FBIは、まんまとわれわれの罠にはまった。きょう、午後4時、本物のミツコ・クロフォードが子ノ原高原ロッジ表へ現れるはずだ。偽ドルの表の原版を持ってな。われわれは、このアジトを引き払い、ホテルでミツコを待つ。お前たち2人はミツコに顔を知られていない。FBIになりすまし、モナリザの合言葉で信用させ、拉致しろ」
不破・河野「はっ」
ケスラー「お前たちは吹雪を殺せ。お前たちはクロフォードの始末を。奪われた原版を取り戻せるめどがついた以上、あの2人を生かしておく必要はなくなった。お前たちは、ここを焼き払って引き揚げろ」
吹雪の部屋を襲った2人の男は吹雪に銃を奪われ、部屋を出た吹雪はクロフォードを助け出し、手下たちを倒していく。老爺は仲間の銃に撃たれた。
森を抜けた吹雪とクロフォード。近づく車に乗っていたのは黒木たち。吹雪とクロフォードは島の運転する車に乗った。
取り引き場所で絵を描いている女性。偽ミツコたちの車がロッジ前に到着した。ロッジのロビーで待つケスラー。4時1分前。
ロビーの柱時計が4時を知らせた。啓子が車を降り、それっぽくあたりを見回す。近づく不破と河野。「モナリザはお好きですか」
啓子「FBI?」
河野「ミツコ・クロフォード、お父さまがお待ちかねです」
ロッジから出てきたケスラーが偽者だというので啓子が不破を投げ飛ばす。偽ミツコが銃で狙っているのを背後から止める島。啓子を追いかけるケスラー、不破、河野を吹雪と黒木が殴る。
オープンカータイプのジープで手下たちも駆けつけるが、島も加わり、倒していく。
ケスラーがついに絵を描いていた女性=ミツコを見つけ、偽ミツコと車に乗せていった。吹雪も車で後を追い、丘の上へ。物資輸送の大型ヘリで逃げようとしたところに吹雪も乗り込んだ。
偽ミツコが操縦し、吹雪とケスラーは殴り合いの末、ケスラーは落下。偽ミツコを殴って操縦を代わった吹雪。
吹雪「本当にミツコ・クロフォード?」
ミツコ「モナリザは大好きだわ」
吹雪「ひどいなあ。きのう、そう言ってくれれば、こんなに苦労しなくても済んだのに」
ミツコ「あたしが電報で指定したのは10月25日、日曜日。きのうじゃなくて、きょうだわ」
吹雪「そうでした。僕1人だけタイムマシンに乗せられて未来をさまよってたんだっけ。でっちあげの未来。偽ドル。そして、偽者のミツコ・クロフォード。念のためにちょっと失敬」ミツコのスカートをたくし上げ、入れ墨を確認。「ところで偽ドルの原版は?」
丘の上に到着した島、黒木、啓子、クロフォード。ケスラーの車の近くにミツコが抱えていたキャンバスが落ちていて、その中に原版が隠されていた。
「吹雪さん、あったわよ!」と地上から叫ぶ啓子と島。がっちり握手するクロフォードと黒木。吹雪の乗る大型ヘリが空を飛ぶ。
プロデューサー:近藤照男
小野耕人
*
脚本:池田雄一
*
擬斗:伊達弘
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
非情のライセンス
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
吹雪一郎:川口浩
*
島竜彦:谷隼人
*
谷口ユミ:大川栄子
*
ミツコ・クロフォード:小山ルミ
*
河野:上野山功一
ミツコ:国景子
不破:木村元
*
老爺(ろうや):上田忠好
看護婦:小林千枝
団巌
三重街恒二
*
ケスラー:ロルフ・ジェーサー
クロフォード:ピエール・カラメロ
三島新太郎
伊達弘
佐藤好将
*
アナウンサー:池田孝一郎(TBS)
ナレーター:芥川隆行
*
監督:村山新治
<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…地下の下水道から流れ出た偽ドル紙幣の現場にいた3人組の泥棒が捕まった。だが、偽ドル組織の秘密は深く姿を隠している。キイハンターが囚人に変装して泥棒を脱獄させ、偽ドルの本拠、印刷工場に入り込んだが、地下室にある大金庫を開いて偽ドルをどうやって取り出すか。500万ドルの宝石と交換されてしまえば、すべては水の泡。キイハンターのアタックの裏をかいて罠が巧妙に仕掛けられている。次は…>
キイハンター
葬式にせ札強盗団
に御期待下さい
そういや、吹雪さんが久々に出演した132話も子ノ原高原だったし、同時期にまとめ撮り? 132話とゲスト俳優もほぼかぶってるのはそのせいか!
結局、フブキは何等だったんだよぉ~!

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