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ドラマの感想など

【ネタバレ】キイハンター #28 太陽に帰った殺し屋

TBS 1968年10月12日

 

あらすじ

情熱を秘めた蛇皮線の音(ね)と黒髪の沖縄女。そこに罠があった。銃弾の洗礼に迎えられたキイハンター。組織の網は現地にも張られていた。恐ろしいハブの猛毒は、たちまち人を殺すのだ。しかも、宮城とうり二つの顔を持った男が現れて五里霧中。さとうきび畑に銃声は響き、敵、必殺の少林寺拳法と対決するキイハンター

2025.11.7 J:COM BS録画

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ナレーター<この部屋のグループは5人>

 

元 諜報部員・黒木鉄也:丹波哲郎

 

元 諜報部員・津川啓子:野際陽子

 

カー狂・島竜彦:谷隼人

 

記憶の天才・谷口ユミ:大川栄子

 

元 新聞記者・風間洋介:千葉真一

 

<彼らの愛するものは自由。求めるものは平和>

 

国際警察特別室

 UNIPOL JAPAN

 

国際警察・村岡特別室長:仲谷昇

 

<彼らの活躍がここに始まる。彼らの行くところ不可能の文字なく、彼らを遮る国境もない。彼らは、こう呼ばれる…>

 

KEY HUNTER

キイハンター 

 

制作:東映株式会社

   TBS

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1968年10月の2週目、8日(火)は「おやじ太鼓」の最終回。「おやじ太鼓」は12話からカラー化されたのですが、「キイハンター」は、まだ先らしい。途中からカラーになったといっても、まだまだ白黒番組も多く、「おやじ太鼓」をカラーで見てた人は少なそう。

 

ナレーターによる前回あらすじ<殺し屋…日本から東南アジアに根を張る国際的な殺し屋組織。その組織摘発の指令を受けた黒木たちキイハンターは羽田発沖縄行きの旅客機に乗り込んだ。黒木たちは1人の男を捜していた。男の名は宮城。だが、誰一人、宮城の顔を知らない。顔を変えた整形手術によって、まったく別人の顔になった宮城。殺し屋の組織から抜け出すために…だが、裏切り者は消さねばならぬ。乗客の中に紛れた殺し屋が5人。宮城、名乗って出なければ貴様の女を殺す。貴様か? 貴様か? 貴様か? ついに仮面は剥ぎ取られた。英文学の助教授を装っていた、この男こそ宮城>

 

機内で銃の取り合いになったり、スプレーを噴射したり。

 

<情熱の島、沖縄。ようこそキイハンター、これが出迎えのごあいさつ>

 

那覇国際空港を出て、チャーターした車に乗ろうとしたところを銃撃され、朋子がさらわれた。黒木が朋子が乗った車を追うが、銃撃に遭い、フロントガラスに穴が開き、タイヤもパンクし、足止めされた。

 

機内で撮影した写真を現像している島。

 

店主「いったい、なんの写真ですか? そんなに急いで」

島「何ったって、おやじさん。そろいもそろって殺し屋稼業と」

店主「殺し屋?」

島「へっ? 冗談…冗談だよ」

 

車で待っている啓子とユミ。ケガした啓子は東京へトンボ返りすることになったので、この際、殺し屋の写真を持って東京へ帰り、薫探偵局に応援を頼むことにした。

 

いづみ写真館から現像を終えて出てきた島が啓子に写真を渡し、車を出した。

 

店主が店から出てきて、大きく手を振る。「お~い、1枚落としたよ! 慌て者(もん)めが」写真はスーツ姿の宮城。「殺し屋? いや、そんなはずはない。この方は確か、沖縄大学…」と首をひねり、振り返る。写真館のウィンドウに山本助教授の写真が飾られていた。実在の人物だったのか!

 

沖縄ホテル

チェックインした白スーツの男をロビーにいた風間が見ていた。男は階段を上がり、部屋の鍵を開けると、ボーイに声をかけ、ボーイを殴って部屋に引き入れた。

 

宮城「黒木さん、出てってくれ。おせっかいは、もう結構だ」

黒木「そうはいかんよ。朋子さんを救い出して殺し屋連中を一網打尽にするまではね」

宮城「朋子は俺にとって、天使のような女だ。どんなことをしても俺が救い出す」

黒木「お前1人の手に負える相手と思ってんのか?」

宮城「俺には俺のやり方がある。どんなことがあっても、朋子と一緒に…」

黒木「宮城、何をたくらんでるんだ? 沖縄からいったい、どこへ逃げ出す手を考えているんだ? ええっ?」

宮城「疲れた。しばらく休ませてくれ」

 

ノックしてボーイがシーツの取り換えに入って来た。…このボーイ、さっきの!? ボーイは小さな箱のタイマーのスイッチを入れ、出ていった。

 

薬を飲んでいる宮城。「不眠症でね。睡眠薬の量が増える一方だ」

 

ベッドルームへ行き、上着を脱いでベッドに寝転ぶ宮城。仰向けになってタバコを吸っている。宮城を区切りのカーテンから一瞬、覗く黒木。

 

宮城はタイマーの音に気付き、ベッドの下から小さな箱を取り出した。

 

黒木は宮城が飲んでいた薬を手に取り、かじってみた。「うどん粉だ、こりゃ」と慌てて、ベッドルームへ。宮城は小さな箱を黒木に投げ、窓から出ていった。

 

ホテルの屋上

風間「朋子さんは連れ去られる。宮城には逃げられる。前途多難ですね、ボス」

黒木「多難どころか見当が皆目つかなくなっちまったな。殺し屋の隠れ家も宮城の居所も」

 

前々回の薫探偵の話もだけど脚本の池田雄一さんは失敗から展開する話が多い感じ。

 

ユミ「沖縄本島の広さは佐渡島の約2倍、人口60万」

島「砂の中から1粒のダイヤモンドを見つけ出すようなもんだよ」

 

島は飛行機の中に落ちていた宮城の忘れ物を持っていた。英文学の助教授に化けていた時の小道具、ヘンリー・ミラーの本。本をめくると女性の写真が挟んであった。

 

島「沖縄の踊り子ですね」

風間「宮城は、なんだってこんな写真を?」

ユミ「そうそう、飛行機の中ではフィアンセだなんて言ってたわ。朋子さんというれっきとした恋人がありながら、ひょっとして三角関係?」

黒木「やつが沖縄にやってきた理由がここに隠されていそうだな」

 

手分けして料亭を捜しましょうと提案する島。料理を食わずして沖縄を語るなかれ、と大賛成する風間。

 

夜、沖縄の繁華街を走る車。

 

左馬という料亭で沖縄民謡と踊りに触れる。

風間「ああ~っ、泡盛おいしいね。ねえ、ユミちゃん。これが豚の耳の刺身なんだってさ。スタミナ満点じゃない?」

 

今も那覇市に料亭左馬って店がある。

 

風間は泡盛をお代わりし、ユミには豚の脳みそを勧める。ユミは踊り子を見つけるまでは何軒もハシゴしなくちゃなんないのよ、と注意する。2軒目で豚の心臓、3軒目で豚の胃袋、豚足を食うころには見つかるよと楽観的な風間。

 

ボスに言いつけてやる、と立ち上がったユミは舞台で踊っている女性が写真の踊り子と気付く。

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嘉手納清美さんは10話では女パイロット。

 

風間「食えるときに食っといてよかったようよ」踊りが終わり、拍手を送ると、ユミには「消えてくれない?」といい、琉球語で踊り子に話しかけた。踊り子の名前は美夏(みか)。

 

風間「今夜は、つきあってくれない?」

美夏「ええ、ちょっとだけでしたら」

風間「ちょっとのつもりがいつの間にやら深い仲」

 

ユミは怒って出ていった。

 

風間は隣に座らせ、話を聞いた。美夏は沖縄生まれで内地に行ったことはなく、知り合いもいない。風間は「友達から聞かされているんだよ」とカマをかけた。宮城という名を出しても覚えがないという。戻ってきたユミが怒ったように宮城が持っていた写真を見せたが、美夏は聞いたことも見たこともないと否定し、怒って席を立った。

 

風間「ユミちゃん、君はいつまでたってもダメなんだね。そんなことだから一人前のプロになれないんだ」

ユミ「ごめんなさい」

風間「ごめんなさいじゃありません」

ユミ「だって…」と泣き出す。周囲を気にして、なだめる風間。

 

カウンターに並んで座る黒木たち。

黒木「この2人は、どっかでつながっているように思うだけどもな」

風間「しかし、彼女がウソをついてるとは思えないんですよ。あの清らかな澄んだ瞳」

島「同感だな。殺し屋と関わりあるような人とはとても…」

ユミ「2人とも主観的すぎるご意見のようよ。あたし絶対突き止めてやるわ。踊り子と殺し屋の関係」

 

プールで長い髪そのままに泳ぐ美夏を双眼鏡で見てニヤついている島。プールから上がった姿を見て「うわ~っ、グラマーだね。ボインだ」。

島の足を蹴ったユミは島から望遠鏡を借りて見る。「あら? あの踊り子が男の人と」

 

ユミは一緒に歩く男を宮城らしいと判断した。島は近くで様子を探り、ユミはホテルのボスに報告に行くことにした。フロントから沖縄ホテル、201号室の黒木へ。しかし、ユミに何者かが近付き、銃を突きつけられた。電話が切れたと知り焦る黒木。

 

島は景色を見るふりをして、外を向いている美夏たちのそばへ。プールを出て外から見ると、男は確かに宮城だった。

 

美夏「飛行機は取れました?」

宮城「うん、あしたの2時、那覇をたつ」

美夏「あさっての朝にはニューヨークってわけですのね」

宮城「来てくれるね? 一緒に」

美夏「ええ」

宮城「式は向こうの教会で挙げよう」

美夏「ええ。先生」

 

従業員「山本先生、お電話です」電話の相手は宮城。

 

この人は、山本栄作か?

 

山本「もしもし、山本でございますが」

宮城「山本先生でいらっしゃいますね? 折り入って、ご相談申し上げたいことが」

山本「どちらの宮城さまでしょう? 私、何分(なにぶん)多忙でして。実は、あした、飛行機で…」

宮城「存じております。アメリカの大学の招きを受けて留学なされる。ご相談というのも、その件に関しまして」

山本「どういうことでしょうか?」

宮城「会ってくだされば分かることです。今からすぐ糸満街道のさとうきび畑へ」

山本「さとうきび畑? なんだってそんな」

宮城「他人に見られたくない。先生にとっても、まあ、英文学者としての生命に関する内密のお話ですから、ぜひ、お一人で」

 

もとの席に戻ってユミを呼ぶ島。「チェッ、肝心なときに役に立ちゃしねえんだからな」とメモを残す。

 

服に着替えて歩いている2人。

美夏「アメリカ留学の先生を妬んで誰かさんのいたずらじゃないかしら?」

山本「う~ん…まあ、行ってみるよ。どうも気になるんでね」

美夏「ええ。じゃあ、あした空港のロビーでお待ちしますわ」

山本「そうしよう」

 

山本は美夏と別れてタクシーに乗った。島もタクシーを呼んで追おうとしたが、何者かに背中に銃を突きつけられ、タクシーを見送った。お、宮城じゃないの。

 

宮城が車のトランクを開くとユミが倒れていた。驚いた島に当て身をし、島もトランクに積み込んで、車を出した。トランク、大きいな~。

 

IHA CASTLE

   HOTEL

 伊波城

観光ホテル→

 

ただの通りすがりの看板か。

 

プールを訪れた黒木は島の置いていったメモに気付く。「糸満街道のさとうきび畑

 

さとうきび畑

ヒゲ面の男、サングラスの外国人男性、大阪から乗り込んだ男が待ち伏せていた。止まっている車の後部座席に女と朋子。

 

松岡きっこさんに何で役名ないんだよ。不便だ。

 

タクシーを降りた男に「宮城だ」とつぶやくサングラス男。でも、この人、山本先生だよね!?

 

停車している車の後部座席

女性「フフッ、あなたも本望ね。ほれた女を救うために殺されに来るんだから」

女性に銃を突きつけられている朋子。

 

さとうきび畑に隠れている男たちが銃を撃った。

 

山本は左手を撃たれたものの、さとうきび畑に逃げ込む。

 

その後、宮城の車もさとうきび畑へ到着。そして、黒木、風間も駆けつける。銃声がしたので、黒木、風間はさとうきび畑の中へ。

 

宮城は車に乗ったまま。「クソ、邪魔ばかりしやがって」

 

さとうきび畑を走り回る男たち。それぞれにさとうきびに隠れ、息をひそめる。

 

ヒゲ面男と戦う黒木。風間は左手を負傷した山本と鉢合わせ。山本は逃げ、山本を撃とうとした男と風間がもみ合う。

 

風間と対戦してるのはホテルでボーイに成りすましてタイマーをセットした男か。前回は出てなくて、毎回、擬斗師としてクレジットされてる日尾孝司さんかな? 湿地のような所で殴り合い。

 

さとうきび畑を出た山本は水牛にさとうきび?を積んで歩いていた男性に助けを求めた。

男性「なんの騒ぎだね? ピストルの音がした」

山本「助けてくれ、頼む」

男性にさとうきびの束の間に入れてもらう。

 

ライフルを持っていた大阪から来た男に後ろから飛びつき、ライフルを奪う宮城。

男性「裏切り者。フッ、フフフフッ。殺したければ殺せ。そのかわり、朋子も死ぬことになるぜ。宮城、取り引きをしようじゃないか」

 

黒木はヒゲ面の男、風間はボーイに成りすました男を、さとうきび畑の間の道に連れてきた。

 

黒木「おい、宮城はどうした? 撃たれたのか? 逃げたのか?」

 

宮城がさとうきび畑から出てきた。「黒木さん、おかげで助かった。やはり俺1人の力ではどうにもならん。今までのことは水に流して力を貸してくんないか?」

黒木「初めっから、その気になってくれりゃよかったんだ」

宮城「すまん」

 

1台の車が走り出そうとしている。

風間「ちきしょう、まだいやがったんだ」

宮城「待て!」

 

車が行ってしまった。

宮城「やつらのアジトは俺が知っている。今はまずい。夜になるのを待つんだ」

 

更にもう1台車が走って行く。

 

間に私がBS松竹東急で一番嫌いだったあのCMが…やっぱああいうのしかないのか。

 

ホテル

黒木「この時間になっても、なんの連絡もないところを見ると、島もユミちゃんも、もしかすると…」

風間「ボス、どうもおかしい」

 

風間「さとうきび畑を逃げ回っていた宮城は確か左腕を撃たれてたような気がするんですよ」

黒木「かすり傷だよ」

風間「それにしても今の宮城には、まったくケガがない」

黒木「ということは、うり二つの男がほかに?」

風間「そうだ。宮城は顔の整形手術をしたんでしたっけね」

黒木「実在のある男の顔に作り変えたってわけなんだな。組織から足を洗い、別の人間になって新しい人生をスタートする」

風間「殺し屋のアジトへ案内するっていうのも、もしかしたら罠…」

 

ノックし、宮城が入ってきた。「車を玄関に回しました。出かけましょう」動こうとしない黒木に拳銃を取り出し、渡す。

黒木「信用しろとおっしゃるんですね? まあ、お預かりしましょう」

風間「ボス、やっぱり行くんですか?」

黒木「3人の人質の命が懸かってる」

 

宮城の運転する後部座席に乗る黒木と風間。まだ外は昼?

 

車を止めた宮城。「ここで待っててくれ。様子を見てくる」

 

後部座席に残された黒木は宮城の拳銃の弾倉を開き、銃弾を取り出した。

 

やがて、辺りに銃声が響く。

 

何者かが風間にライフルを突きつけた。

 

飛行機を降りてやってきたのは薫。

 

沖縄ホテルを訪ねた薫はフロントで黒木が昨夜、たったと聞かされ、驚く。「伝言は? あたし、黒木さんに呼ばれて東京から飛んできたんですわ。探偵局の松原薫」

 

黒木たちの止まった部屋に通された薫は室内を漁り、造花の裏に小さな集音マイクとベッドの裏のレコーダーを見つけた。

 

レコーダーから聞こえる宮城の声。「出かけましょう、殺し屋のアジトへ。私の拳銃、お預けする」

黒木「信用しろとおっしゃるんですね? お預かりしましょう」

風間「ボス、やっぱり行くんですか?」

黒木「3人の人質の命が懸かってるんだ。おい、宮城、アジトっていうのはどこだ?」

 

宮城「案内しますよ」

黒木「この近くか?」

宮城「北へ8キロ」

黒木「コザ市の近くだな?」

宮城「よくご存じですね。平和通りにございます。見た目は普通の民家と変わりませんがね」

 

タクシーを降りた薫は啓子から預かった写真を使って聞き込みをするが、なかなか情報をえられない。聞き込みをした魚の行商をしていた女性にお金を渡した。

 

部屋から出て鍵をかけた山本。

宮城「先生。こちらを見るな」

山本「んっ?」

 

同一画面に川口浩さんが2人!

 

拳銃を持った宮城が山本の背後に近づく。「パスポートとビザ。飛行機の切符を頂きたい。もう1つ、アメリカの大学からの招聘状をお持ちのはずだ」

山本「何者だ? なんのために?」

宮城「先生も不運な方だ。年齢、体つき、アメリカ留学、すべての条件が俺にぴったりすぎた。大勢のリストの中から先生を選んだ、いちばん大きな理由。そいつはね、顔が気に入ったからだ」

山本「顔?」思わず振り返り、宮城に殴られた。

 

街角の公衆電話から電話をかけようとする宮城。

 

大阪から来た男「ハブ1匹で人間4人は楽に殺せる」

 

縛られている黒木、島、風間、ユミ、そして朋子。ハブから抜き取った毒を注射器に注入する男。大阪から来た女がかかってきた電話に出た。

 

宮城「俺のほうは約束を果たしたぜ」

男「朋子は、ここにいる。いつでも引き取りに来い」

 

宮城は朋子を1人で出してほしいと頼み、朋子と電話を代わった。

 

宮城「朋子、きつい目に遭わせてしまった。だが、もう自由だ。俺たちは自由なんだ。すぐにそこを出ろ」

 

黒木たちを気にする朋子にすぐに那覇空港のロビーへ来るように言う宮城は一方的に電話を切ってしまった。

 

男「行きな。好きな男とどこへでも行ったらいい」

 

朋子が黒木を見ると、黒木はかすかにうなずき、受話器を置いた朋子は部屋を飛び出した。男は銃に弾を込める。

 

黒木「陳、貴様!」←今頃名前が判明した。

陳「取り引きは取り引き。掟は掟。宮城は殺す。おい、帰るまでに4人を始末しておけ」とサングラス男に命じた。

 

アジトを出た陳が車に乗って行ってしまった。すれ違う行商姿の薫。

 

男「ハハハハッ、誰から行く?」注射器を手にする。「こう、ごちそうが並ぶと目移りがする。ハハハッ」先にユミのもとへ。嫌がるユミ。

女「レディーファースト」

風間「この野郎!」

 

アジトの玄関ブザーが鳴る。女が出ると、薫が琉球語で話しかけた。間に合ってるわ、と断る女に「おいしいですよ。タマにアカマツ」と勧めながら、胸元にいれた写真を確認する。さりげなくサングラス男の写真を落とし、追い返されたフリをして出ていった。薫の落とした写真に気付いた女はサングラス男と目で合図。サングラス男は外に出て、変装していない薫に「魚売り見なかったか?」と聞いた。薫は日傘を畳んで男を突いた。

 

薫がサングラス男を銃で脅しながら戻ってきた。

黒木「薫ちゃん、さすがにプロだね」

 

さりげなく女を転ばせる島。のちの夫婦共演だね。

 

薫はナイフで縄を切り、風間たちを解放し、サングラス男はボコボコにされた。

 

道端で洗車していた男性にお金を渡して車を借り、空港へ急ぐ黒木たち。

 

タクシーで空港に到着した朋子は宮城を捜す。同じころ、美夏も山本を捜していた。

 

アナウンス「ノースウエスト航空第4便にて沖縄よりご搭乗のお客さま、ただいまより出国手続きをお始めください」

 

空港に到着していた陳が様子をうかがう。

 

タクシーで到着したのは山本。「待ったかい?」

美夏「ええ、どうかしたんですか?」

山本「いや、別に」

 

陳は柱の影から出国手続きをする山本を狙う。

 

しかし、啓子が陳の姿を見つけ、走る。島たちが陳から銃を奪った。

 

啓子「危ないとこでしたね、山本先生」

ユミ「啓子さん、どうしてここに?」

啓子「東京で調べたらね、沖縄の大学に宮城とそっくりな先生がいることが分かったのよ。ケガぐらいで寝ちゃいらんないわ。先生、早くしないと飛行機に遅れますわ。パスポートのことはなんとかしますから」

困惑の山本先生、とりあえず頭を下げ…って感じ。

 

朋子は宮城と合流していた。

宮城「逃げるんだ…逃げるんだ! 逃げるんだよ!」

朋子「ええ」

 

宮城たちの車を追う風間たち。

 

宮城「万一の用意はしとくもんだ。空がダメなら海、糸満の港に船をチャーターしてある。逃げるんだ、どこまでも逃げてやる。朋子」

朋子「宮城さん」

宮城「驚いたろうな。俺とそっくりな男がいることを知って」

朋子「自分1人が生き延びるためなら、なんの関わりもない大学の先生を巻き添えにしてでも黒木さんたちを裏切ってでも、それでもかまわないっていうの?」

宮城「朋子、尋常なことでは組織から抜けられない。そいつはお前だって…お前と一緒の自由な国へ行くためなら俺はどんなことでもする。どんなことでも」

 

港にたどりついた宮城と朋子は船に乗った。宮城は男性にお金を渡し、早く船を出すように言う。

 

ひと足遅くたどりついた風間たちはすぐ船で追おうとしたが、黒木が止めた。黒木は麦藁帽とほっかむりをして船に乗って宮城たちを送り出していた。薫も駆けつける。

 

黒木「宮城の拳銃の中にな、たった1つだけ入っていた弾丸だ。この中には香港にいる組織のボスの名前をはじめな、テログループの秘密事項を細かく記載された紙切れが詰めてあったんだよ。宮城の大仕事は、もう終わったよ。あとはな、こいつが勝負だ」

 

船の上から朋子がかすかに手を振り、ユミも手を振り返した。

 

船を見送る黒木たち。

 

プロデューサー:近藤照男

        坪井久智

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脚本:池田雄一

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擬斗:日尾孝司

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音楽 :菊池俊輔

主題歌:キイハンター

    非情のライセンス

作詩 :佐藤純弥

作曲 :菊池俊輔

 唄 :野際陽子

    テイチクレコード

非情のライセンス

非情のライセンス

  • provided courtesy of iTunes

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黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色

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津川啓子:野際陽子…字幕緑

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島竜彦:谷隼人

谷口ユミ:大川栄子

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風間洋介:千葉真一…字幕水色

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松原薫:野添ひとみ

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水木朋子:高須賀夫至子

美夏(みか):嘉手納清美

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陳:高英男

松岡きっこ

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団巌

日尾孝司

フランツ・グルーバー

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宮城/山本栄作:川口浩

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監督:村山新治

 

<プロフェッショナル・キイハンター。次の赤いシグナルは…そろいもそろった5人の女。おふじ、ミッチー、ユキ、ダンプ、マコ。二つ名前のおねえさんたち、刑務所暮らしを抜け出して1億円の荒稼ぎ。夢は自家用ヨットで世界一周。だが、陰で操る1人の男、つぶやきのジョーとは何者か? キイハンターの作戦はお控えなすってと乗り込み、ハントのお啓が接近する。果たして、途方もない彼女たちの夢が実現するか>

 

ゲスト

岡田真澄

賀川雪絵

根岸明美

西岡慶子

裕圭子

国景子

 

<それとも、思わぬ地獄の道が待ち受けるか…>

 

キイハンター

その名は女番外地

に御期待下さい

 

野添ひとみさんと川口浩さんは1960年に結婚したから、もうこのころにはお子さんもいたらしい。野添ひとみさんは当時の女優さんとしては珍しく若いうちに同年代の俳優と結婚して、子供を産み、離婚もしなかった。昭和の女優って真逆のイメージ。年の離れた映画監督と結婚し、子供はいないとかさ。あるいは何度も結婚するとか。ただ、どちらも短命だったんだよね…。

 

しかし、何で「キイハンター」は白黒だったんだろうな? 返還前の沖縄をカラーで見てみたかった。

 

次回、岡田真澄さんはじめ、再登場メンバーが多いな。