TBS 1972年1月27日
あらすじ
看護師の新(水前寺清子)は、派出看護師をしていて夜勤明けで帰ってきた母の友(山岡久乃)にたたきおこされて十(つなし)病院に寮から出勤した。休む間もなく入院患者の京によばれて、心臓が苦しいと訴えられた。しかし、院長の儀介はまたかといった様子で知らぬ顔。次男の虎之介(石坂浩二)がなだめてくれた。そんなところへ、病院の前のラーメン屋の相沢希が夜勤明けの妹の桃の帰りが遅いととびこんで来た。その日、病院には医者の見習いとして宮川十七子が、はいってきた。薬剤師の万希男は彼女を患者とまちがえてしまった。
2025.6.22 BS12録画。初回と2話目を録画し損ねてしまい、3話から見ていたので、ようやく1話が見られます。再放送ありがとうございます。
第1シリーズ最終回から1年ちょっと。
春秋荘に帰ってきた友。婦長が出迎えた。
古山家
日めくりカレンダーは”26”。1972年1月26日(水)
部屋は真っ暗で布団をかぶって寝ている新。友が雨戸とカーテンを開け、新を起こす。
作:平岩弓枝
*
音楽:平井哲三郎
*
こころの詩(うた)
作詞:サトウハチロー
作曲:佐良直美
*
*
古山友(こやまゆう):山岡久乃
*
島省三:佐野浅夫
水戸浄子(きよこ):上村香子
*
斉藤小雪:小鹿ミキ
高野順子:沖わか子
*
郵便屋:柳谷寛
店員一夫:山崎猛
*
十儀介(つなしぎすけ):伊志井寛
*
十龍之介(つなしたつのすけ):児玉清
*
*
十鉄之介(つなしてつのすけ):岡本信人
十太(つなしまさる):水野哲
*
大山京:杉村春子
*
金長晴子
井上礼子
杉田信子
エースプロ
*
佐久間貴子(さくまたかこ):乙羽信子
*
相沢桃(あいざわもも):沢田雅美
*
宮川十七子(となこ):佐良直美
*
藤夏子
赤沢衿子
吉本選江
*
相沢万希男(あいざわまきお):井上順之
*
相沢希(あいざわのぞみ):大空眞弓
*
プロデューサー:石井ふく子
*
演出:川俣公明
*
制作:テレパック
TBS
寝起きの悪い新をガミガミ叱る友。♬鬼の友 仏の新と新は布団をたたみながら歌っている。
十病院
郵便屋にここの名字は「十」と書いて何と読むんですか?と聞かれる私服の虎之介。この郵便屋さん、初回から出てたんだね~。今月からこの地区の受け持ちになった。
虎之介は”つなし”だと教えた。1から数えて”つ”がつかないのは10だけ。なるほど!
桃が出てきて、改めて説明する。院長や龍之介も私服で奥から出てくる。郵便屋にここの兄弟は龍之介、虎之介、鉄之介の”りゅうこてつ”三兄弟だと説明する。
そこに新が出勤。
208号室のナースコールが鳴る。新が行くと、大山京という患者が胸が苦しい、院長を呼んでと騒ぐ。杉村春子せんせー!
十家ダイニング
院長、龍之介、虎之介、鉄之介、太が食事をしている。鉄之介が給仕。太ちゃん、まだ小学校に上がる前か。おやつ代400円を要求する。鉄之介が細々世話を焼き、龍之介は太に無関心。
新が208号室の患者が騒いでると報告に来た。虎之介が代わりに行くと言い、あの患者は親父の昔のガールフレンドだと言う。
208号室
虎之介が診察し、脈は正常だと言う。
薬局
万希男が患者の名前を読み上げ、薬を渡している。「僕、薬剤師ね」と分かりやすく説明してる。希が夜勤から帰ってこない桃を心配して顔を見せた。
十家
希は院長に桃を帰してくださいと文句を言う。龍之介は「桃ちゃんはいい子だね」と褒める。希のことも女手一つで弟妹を育てて偉い、しかし、過保護で姉バカだと言う。桃は21歳。希は太の繕ったズボンを渡す。
そういえば、最初の頃は龍之介と希が…?って感じだったもんな。
208号室
新が食事を運んだ。京は病院食はマズい、お茶がぬるいと文句を言う。浄子は新に親切な虎之介を気にする。
こころ
店はにぎわっており、夜勤明けで寝起きの桃に食事を持ってきた希。桃はラーメン、シュウマイ、ギョウザばかりでうんざり。
ナースステーション
小雪って最初は標準語だったんだな。
ちょい高圧的な診察をする島先生。
桃が私服でナースステーションにシュウマイを差し入れ。この間辞めたニシカワさんは健康上の理由だと言っていたが結婚準備だったと新に話した。また208号室のナースコールが鳴り、新が病室へ。京は封筒に封をするから、のりを持って来てと言う。遺書を書いたから院長を呼んでほしい。
十家リビング
新が慌てて駆け込むが、院長も龍之介も虎之介も落ち着いて笑っている。虎之介は調べても悪いところはないんだと話す。検査のための入院。
龍之介の破れた白衣を見て、繕うことにした新。虎之介は裁縫なんてできるのかい?と聞くと、女ですものと答える新。虎之介は靴下のゴムが伸びたと押し付けてきた。穴が開いたのはともかく、ゴムが伸びたのは…
希は、きみが休みなのでシュウマイを持ってきた。リビングには新だけが残っていて、龍之介の白衣を繕うというと、希が私がやりますと取り上げた。なぜか取り合いになり、さらに破ける白衣。
208号室
レントゲンを見ている院長。どこにも異常はないと話すが、大山は信じず、子供たちへの遺書を渡す。レントゲンも他人のものだと言う。院長と大山は幼なじみ。大山はホントのこと言ってよと自分が重病人だと思っている。
生死の話をしてるけど、この院長先生こそ、数か月後…
大山は、またナースコールを押し、新が駆けつけても院長に文句を言い続ける。結婚していたかもしれない間柄なんだそう。
十家台所
大根35本を買って帰ってきた鉄之介。今夜のおかずは、ふろふき大根、大根おろし、大根のおみおつけ。大根1000円で35本。干し大根も作る。鉄之介は最初の頃はマメに家事もやってたのにな。
十七子が台所へやってきたが、病院に用があるなら表へと鉄之介に言われて、病院へ。
十病院
今度は万希男に話しかけた十七子だったが、院長に用があるといっても、要領を得ない。十七子は「この、ととんま」と言う。十七子の由来は、母が17歳で産んだから。院長が通りかかり、十七子が今日から赴任する外科医と分かった。
院長室
院長が職員を集めて自己紹介させた。十七子、24歳。最初の頃は順子ととし子がどっちがどっちか分からなかったけど、初回からちゃんと見てたら、何度か自己紹介のシーンがあったんだね。ショートカットが順子でおさげがとし子。
小児科の診察室
診察が終わり、虎之介と浄子が話していた。浄子は一度お話ししたいことがあると言い、虎之介の白衣を脱がせた。診察室に入ってきた十七子は親しい間柄と勘違い。
相沢家
希は裁縫が得意ではないが、新に白衣を持っていかれたことを悔しがる。
こころ
島が来店。今日は男の子と女の子の出産に立ち会った。希にはいい加減結婚しないと高齢出産になるぞと脅す(セリフでは高年?)。赤ん坊は、なるべく早く産むもんだ。10代は困るが、早く産んで早く育てる。今、産婦人科医がこんな発言したらやべ~だろうな。
万希男や桃も希には早く結婚してほしいのだと言い、希はプリプリする。
春秋荘
新が帰宅すると、友は不在。婦長が急に病院に呼ばれて、帰りが遅くなるかもしれないと置き手紙があったと知らせた。婦長に夕飯に誘われたが、友が帰ってきて、新を迎えに来た。
新は友と部屋に戻ることにした。婦長は友の顔色の悪さを気にする。
古山家
機嫌の悪い友に新は人生はつまらない、同じことの繰り返しと愚痴る。友は人が生きるということが分かってないと泣く。友が付き添っていた患者が亡くなった。ガン、36か7で子供は3人、上の子が小学校6年生、下の子は幼稚園。子供たちのために何としても生きたいと言っていた。
新は火にかけてきたヤカンを持って来て、お茶を入れた。友は日めくりカレンダーをめくるのを忘れていたことに気付き、今日も1日ありがとうございましたと手を合わせると、新が歌い始める。
友がカレンダーをめくると、虎之介が古山家を訪ねてきた。(つづく)
初回ってこんな感じだったのね。きみさん、国枝先生、章子もまだ出てない。
このドラマと同時期に放送してたのが木下恵介アワー「太陽の涙」。「ありがとう」第2シリーズの1話が1972年1月27日(木)。「太陽の涙」の8話が1972年1月25日(火)。
沢田雅美さんは、この時期もかけもちだったのね。そのご、「幸福相談」「おやじ山脈」と続いたからね。で、大空眞弓さんと沢田雅美さんの姉妹役は「心」もそうだった。
同じようなキャストって妙な安心感があるね~。
来週2話を見たら、第2シリーズはようやくコンプリート。
