1972年 日本
あらすじ
瀬戸内海の美しい小島で、小舟を操り石を運搬して生活の糧としてきた夫婦。しかし、工業化の波は容赦なく押し寄せる。先行きが暗い石船を降りて、生まれ育った地を離れる決心をする心模様を温かく見つめる感動作!
瀬戸内海の倉橋島に暮らす精一、民子の夫婦は、石船と呼ばれる小舟で石を運ぶ。しかし、船の調子が悪く、新しい船を手に入れ仕事を増やしたかった。島の世話役に金策の相談をするが、小舟は時代遅れだと一蹴される。
2025.4.2 BS松竹東急録画
民子三部作の二作目。精一・民子という名前も演じてる俳優も同じだけど、別の話。
松竹映画
夫婦で船を操縦している。会話なし。子供も船の上で寝ている。
吉川夫婦が若い頃、やっていたポンポン蒸気ってこういうのかなあ?
石崎家
祖父の仙造が精一と民子の娘・千秋の子守りをしている。その後、松下という男が魚を売りに来て、その場でおろしてくれた。千秋は自分の家の船のエンジン音を聞き分け、両親を迎えに行った。
民子と精一が帰るまで松下がいたが、精一はオイル代が高く、寝ていた方がマシと機嫌が悪いので、松下は、そそくさと帰って行った。
休みの日、民子は畑仕事、精一は船の修理。和枝という女性がプロパン協会からの知らせを置いていった。仙造の娘かな? 精一の姉?
民子はバスに乗って呉まで行く。義弟の健次が旋盤に巻き込まれて手の先を怪我した。「男はつらいよ」では夫婦の2人がこちらでは義理の姉弟。それも「家族」と同じ。
健次のような工場勤めが安泰というわけではないが、民子と精一がやっている船の仕事も先行きがよくないという話から尾道で働かないかという話もあるという話題へ。
健次が路面電車の停車場まで民子を送ってくれて、精一の仕事がうまくいけばいいねと言ってくれた。
この映画もドキュメンタリータッチだなあ。地元の人の飲み会の様子。精一は端っこで飲んでいて、元気ないじゃないと指摘された。
雨の日、松下がイワシを持ってきた。商売あがったりだと松下が言うが、精一たちは仕事に行って不在、仙造が子守りをしていた。松下は船上でのトラブルについて船乗りだった仙造から話を聞いていた。
海が荒れている。
松下も子守りをしたり、魚を煮て、石崎家にいた。松下は朝鮮で生まれ、引き揚げの時に両親も死に、その後結婚したが妻も亡くなった。ほうぼう行ったが、ここがいちばんいいのになぜみんな出ていってしまうのだろうと仙造に聞くと、給金がいいのだと答えた。
帰ってきた精一は、クソエンジンが!と機嫌が悪かった。
棟梁の家
昭和28年に作った船が19年目だと精一が棟梁に話していた。民子が機関士の免許を取ったのが6年前。棟梁に修理代を聞いた精一だったが、普通の船の修理とは違うから終えてみないと分からない、100万以下ということはないだろうと言われた。
石崎家
精一の姉・和江と夫の耕司が来て、修理する金もないなら仕事の辞め時だと説得しに来た。精一は怒りだし、民子にも俺の仕事に口出すなと切れた。
はあ~? 一緒に仕事してるのに!!
家に来ていた松下が船長はあんただが、機関長は奥さんだとかばい、また精一が怒り、松下が出ていった。
精一はネクタイを締めながら、民子に尾道に行こうと誘った。汽車とフェリーを乗り継いで尾道の工場へ。精一は山口という男に案内され、工場内を見学した。造船所かな。一緒に行った民子は工場前で待ちぼうけ。
工場の昼休みになり、作業員が一斉に移動する。帰りのフェリーでどんな話をしたか聞く民子。精一は給料は1日手取りで2400円で、うちの者と相談して決めると話したと答えた。
海の見えるレストランで昼食をとり、島へ帰ってきた。民子は船の仕事がつらく、子供が産めないと話した。2人じゃ千秋がかわいそう…そ、そう!? 私自身も地方出身、きょうだいも多いけど、こういう感覚だったのかな?
呉まで行ったついでに松下の住むアパートを訪ねた精一。松下は風邪で寝ていたが、精一が来ると出てきた。いつかはすまんかったのうと精一が謝ると許してくれ、一緒に食堂に出かけた。風邪で寝込み、3日もアンパンばかり食べていた。
精一は石船をやめようと思うと松下に話した。松下は船長から労働者なっちまうと残念がった。船長の方がつらいし、給料も安い。松下はせきも治っていなかったが精一をバスまで見送った。
明日一日、石田石材に運んで終わり。来月から尾道に行く。
翌日は朝早くから挨拶回りを兼ねて仕事を始めた。船に石を積んで運ぶ。ブルトーザーは”石地石材”と書かれている。淡々とした仕事風景。
倍賞千恵子さんって、この年は「幸福相談」で主演してたんだよな~。全く違う役。
回想
機関士になるための講習を受け、家でも精一に教えてもらう民子。試験に合格し、喜んだ夜。
回想終わり
精一夫婦は尾道に行くが、仙造は、この家に残る。近くには和枝が住んでいるから大丈夫だと言うが、一人暮らしになる仙造を心配する民子。
船を大きく傾けて運んできた石を降ろす。この作業を以前は精一と健次の2人でやってきたんだね。
仙造は千秋と石山を登り、島を眺めた。仙造は千秋に忘れんようによう見とけと話しかけた。不穏な音楽がかかるんでドキドキしたよ。
回想
仙造がまだ船に乗っているころ、大漁旗があがり、精一も健次も楽しそう。ふざけて健次が海に落ち、みんな大騒ぎ。
回想終わり
仕事を終え、廃船が燃えるところを見ている精一と民子。時代の流れ、大きなものには勝てんというが大きなもんというのは何のことだと民子に問う精一。好きな石船の仕事を続けられない無念さを話し、涙を拭いた。民子も涙をこらえながら船を操縦した。
千秋の学校の先生や生徒、近所の人たちが見送りに来た。精一がみんなの前で別れの挨拶。千秋は仙造にくっついて船に乗ろうとしないが、無理やり引き離した。松下も見送りに来て、みんなでテープを持ってお別れ。
原作・監督:山田洋次
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石崎民子:倍賞千恵子…字幕黄色
石崎精一:井川比佐志…字幕緑
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祖父・仙造:笠智衆
石崎健次:前田吟
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石田和枝:阿部百合子
石田耕司:矢野宣
石崎保子:田島令子
棟梁:岩崎徹
杉田俊也
笠井ひろ
造船所の係員:松野健一
石崎千秋:伊藤千秋(日本児童)
石崎まゆみ:伊藤まゆみ
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松下さん:渥美清
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製作:島津清
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脚本:山田洋次
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撮影:高羽哲夫
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音楽:佐藤勝
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挿入歌:「風の舟唄」
作詞:加藤登紀子
作曲:佐藤勝
唄 :加藤登紀子
終
「家族」は島を出るところから始まったけど、「故郷」は最後に島を出て終わり。淡々とし過ぎてた。
BS松竹東急は今月末で終わるけど、録画したけど見られなかった映画がいくつかあって、ほかのチャンネルで見られる可能性も低いだろうし、それが残念だな~。もう1本、山田洋次映画があるけど、これ見たら、もう選んで見ることもないだろう。
予告編は渥美清さんのナレーション付きで本編では一切流れません。本編にはこんな詳しく地名や仕事の説明してません。
