徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】幸福相談#1

TBS 1972年6月6日

 

あらすじ

昼は会社勤め、夜は占い師として働く夏目(倍賞千恵子)に妹の南(沢田雅美)から無心の電話がきた。夏目は南が恋人の道夫(小倉一郎)と結婚予定と聞き大慌て。道夫を厳しく育ててきた兄・一郎(山口崇)も結婚話に驚いて…

2024.5.30 BS松竹東急録画。

 

今まで木下恵介アワーでは見たことがなかった横書きのキャストクレジット

 

制作:木下恵介

*

脚本:成田孝雄

*

プロデューサー:小梶正治

*

音楽:木下忠司

 主題歌

  作詞・作曲:木下忠司

  唄    :倍賞千恵子

*

松田夏目:倍賞千恵子…昼はOL、夜は占い師の28歳独身。字幕黄色。

*

新田一郎山口崇…新田厨房工事店社長。字幕緑。

*

松田南:沢田雅美…夏目の妹。

新田道夫:小倉一郎…新田家の五男。

*

新田研二:倉石功…新田家の次男。

新田麗子:木内みどり…精四郎の妻。

*

新田精四郎:山本コウタロー…新田家の四男。

新田英三:鹿野浩四郎…新田家の三男。

*

佐山:中井啓輔…道夫の働くレストランのコックのチーフ。

妙子:西條マリ…夏目の同僚。

原靖司

*

店員:日高百合子…道夫の働くレストランの店員。

男性:山本幸栄…夏目の占いの客。

女性:光映子…夏目の占いの客。

*

新田サク:小夜福子…新田家の母。

*

監督:中川晴之助

 

登場人物が多いぞ!

 

港…横浜かな?

 

港近くのレストランからコック姿の道夫が店の外にゴミ出しに行き、戻ってくる。

道夫「僕、皿洗い、いつまでやるんですか?」

佐山「そうさな、2年かな」

道夫「2年?」

佐山「芋の皮むき3年、キャベツ千切り4年」

道夫「ふ~ん」

 

ため息をついた道夫はポケットを触り、すいませんと慌てて厨房から出ていった。

 

ミナトタオルの車からおしぼりを運ぶ南。外へ出てきた道夫と顔を合わせ、「車のほうはOKよ。今夜9時過ぎたら使っていいって」と声をかけた。

 

しかし、道夫は何か探している様子で南の話を聞いていない。道夫は「金落とした」と言ってウロウロ。

 

会社

総務課で働く夏目に2万貸してほしいと南から電話があった。

夏目「ドライブにそんなにいるの? だ…えっ? 落とした? うん、いいわ。じゃあ、伊勢佐木町のほうに来てよ。でも、きっと返すのよ。はい、じゃ、切るわよ」

 

赤電話のある店先。

南「おばさん、100円玉くずしてくれませんか?」

 

インコ「オハヨ」

 

あ、南がいた店先ではなく、道夫の働くレストランに鳥かごがあったのね。インコを見ている一郎。

 

店員「あの…新田さんいないそうですが」

一郎「いないって、休んでるんですか?」

店員「来ていたみたいですけど」

一郎「そうですか」

 

店員が店内にかかってきた電話に出ると、道夫あての電話で一郎が代わりに出た。この店員さんが日高百合子さんだろうか。

peachredrum.hateblo.jp

「太陽の涙」では正司の働く会社の事務員。「思い橋」16話出演の日高ゆり子という人と同一人物かな。

 

一郎「あ~、もしもし」

南「ああ、道夫君? お金どうしたの? 私のほうでもなんとか都合ついたから大丈夫よ」

一郎「あ…あの…僕…」

南「いいのよ、姉貴のだから。ねえ、ドライブもいいけど車ん中で野宿みたいのはイカさないなあ。ヤなの、私。だからちゃんとしたとこに泊まるつもりでいてね。じゃ、今晩9時、いいわね?」

 

一郎の背後から道夫がトボトボ歩いてきた。

 

一郎「あの、あの…もしもし?」一方的に言って電話が切れてしまい、しかたなく受話器を置き、道夫に気付いた。

peachredrum.hateblo.jp

沢田雅美さんと山口崇さんというと、「おやじ太鼓」では、かおるの憧れの先生だったね。

 

道夫「うん? ああ、大(おお)兄さんか」

一郎「お前、一体どこ行ってたんだ?」

道夫「ハァ…おかしいなあ」

 

店のテーブルについた一郎と道夫。「兄さん、なんの用?」

紙の束を道夫のほうへ投げ出した。

道夫「あっ、トランジスタラジオの月賦か。どうしてこれが…5回分、収領済み? おかしいな。俺、1回しか払ってないんだよ」

一郎「俺が払ってきたんだ。たった今、そこで。お前、俺を保証人にしたろうが」

道夫「ああ、そうかそうか。ありがとう」

一郎「バカ。立て替えといたんだよ。お前、今、金…あるわけないな」

道夫「すいません、いつも。きっと返すよ。用はそれだけ?」

一郎「ああ」

 

道夫は給料から引いてもらうからおごると言うが、一郎は断った。「お前、今晩からドライブに行くって言ってたな、友達と」

道夫「うん、なぜ?」

一郎「友達というのは女の子か?」

道夫「えっ? まさか」

一郎「道夫、これはな、トランプのウソつきゲームとは違うんだぞ」

道夫「どうして知ってるの?」

一郎「今、その子から電話があった。車の中で野宿なんてイヤだから、ちゃんとした所に泊まるつもりでいてくれって」

道夫「へえ~、格好つけちゃって、ホテル代もないくせに…あっ」

 

一郎「道夫。お前、そんな生活してるのか?」

道夫「そんなって、どんな?」

一郎「女の子と二人っきりで深夜、ドライブか? 車の中で野宿か?」

道夫「そ…そんなんじゃないよ。誤解だよ、そんなの」

一郎「どう誤解してるというんだ?」

道夫「そりゃあ…とにかく兄さん、変に勘ぐってるよ」

一郎「バカ!」

辺りを見回す道夫。

 

一郎「とにかく、今夜の旅行はやめとけ。いいな?」

道夫「兄さん」

一郎「なんだ?」

道夫「そりゃ、僕は一番末っ子でさ、今まで一郎兄さんにもいろいろ面倒かけてきたよ」

一郎「そのとおりだ」

 

道夫「でもさ、女の子とデートするな、なんて、そんな…」

一郎「なんだ? そんなの、なんだ?」

道夫「横暴だよ。プライバシー無視だよ。精神的暴力だよ」

一郎「並べたな。ああ、そうだとも。そんな目に遭いたくなきゃ自分できちんとすりゃいいだろ」

 

道夫「だから言ってるじゃないか。僕らは…」

一郎「なんだ?」

道夫「結婚するんだよ」

一郎「もう一度言ってみろ」

道夫「あの子と僕は結婚すんだよ。それならかまわないだろ」席を立って奥へ。

 

一郎が一郎に…ややこしい。一郎役の山口崇さんと道夫役の小倉一郎さんね。

 

竹脇無我さんや加藤剛さんは正統派美男子で誠実な男性を演じることも多いけど、山口崇さんは、かっこいいけどちょっと癖のある役が多いのかな? 今回、山口崇さんのアップが多くて、すごく目の色が茶色いんだと気付いた。

 

夜の伊勢佐木町

peachredrum.hateblo.jp

伊勢佐木町は晃が迷子になったところか。

 

アウシュビッツ展の幕が張ってある。1972年4月~8月に全国10か所で催された展覧会だそうです。

 

その一角で占い師になっている夏目。おかっぱのカツラ、薄い色の入った眼鏡をかけている。カップルを前に言いにくそうに話し始める。「あの…これは、その方とは、なかなか難しい卦(け)が出てますが…もちろん難しいと言いましても…」

男性「フフフフ…難しいんだってさ、加代子とは」

女性「フフッ、ホント? うれし~い。だから私のほうがいいのよ。ねっ?」

 

男性は妻の生年月日を夏目に教えて相性を占わせていた。一緒にいるのは浮気相手?の若い女性。占い料は1000円。男がお金を払うと、男女はベタベタ歩いていった。

peachredrum.hateblo.jp

中年男は山本幸栄さん。「あしたからの恋」では青木スタジオの店主。

peachredrum.hateblo.jp

カップルの女性は光映子さん。「太陽の涙」では看護婦。

 

カップルが歩いてくのを見て、しゃっくりが出る夏目。

南「なんかあったの?」

夏目「なんでもないわ。バカみたいな話よ」しゃっくり。

 

南「ほら、お姉さん、興奮するとしゃっくりが出んだから」夏目に手を差し出すと、夏目は皆見の手のひらを虫眼鏡で見て…「んっ…ホントに返してよ」とポーチからお金を出した。ノリツッコミ。

 

南「疑い深いわね、お姉さんは」お金を受け取り「どうも」まじまじと夏目を見て「お姉さん、そのヘアピース似合わないわよ。ねえ、オオカミカットみたいの探してきてあげようか?」

 

夏目「冗談じゃないわよ。オオカミカットの占い師なんて。お客が逃げちゃうわよ」

南「いつまでこんなアルバイトやってる気? 古くさくてイカさないね」

夏目「占いは現代的よ。南なんかに占いのよさは分かんないのよ。大体、人が稼いだお金借りに来て勝手なこと言わないでよ」

南「ごめん。でもだいぶたまったでしょ?」

夏目「大きなお世話よ」

南「ねえ、まだ少し早いんだけど、お茶でも飲まない?」

夏目「あきれた人ね。早く行って。商売の邪魔よ」

南「はい」

 

歩き出した南に「あんた、ホントにおしぼり会社の人と行くのね?」と確認する夏目。

南「そうよ、なんで?」

夏目「うん、ならいいけど。男の人も行くの?」

南「女3人に男1人。いびってやんの。じゃ、いってきます」

 

南の髪型こそオオカミカットというやつ!?

 

考え込む夏目の前に男性客が訪れた。

 

南と道夫が会っていた。道夫は南が店に電話したときに一郎にしゃべってしまったのだと南を責めた。南も夏目に話していないが、あまり気にしていない。一郎兄さんは苦手だなとブツブツ言う道夫。

 

南「お兄さんが行くなって言ったからドライブよすのね?」

道夫「いや、そういうわけじゃないけどさ、変に逆らってもよくないからな。火のない所に煙は立たないっていうし」

南「古くさいことわざなんてやめてよ。これからもずっとドライブは、やめなのね?」

道夫「そんな…とりあえず今夜はって言ってんだよ」

 

南「見損なったわ」

道夫「えっ?」

南「あなたって、すごく独立心の旺盛な人だって思ってたのよ」

道夫「そりゃ…」

南「それに夢も冒険心もあって。でも、お兄さんに一言、言われたらシュンとなっちゃって。私とドライブするのが、まるで犯罪犯すみたいな顔するなんて」

 

バー

道夫「僕、ちゃんと言ってやったんだぜ、兄貴に。僕らは結婚するんだって。だから、やましいことなんか一つもないし、干渉されることだってないって。プライバシーだって。君は僕のことを腰抜けみたいに言うけど、それはひどいよ。僕はただ女の君のことを考えてやめようって。なのに、君が僕を信じられないなら…」

南「そんなこと言ってないわ」

道夫「同じことだと思うよ。とにかく今日はこれ以上話さないほうがいいと思うよ。僕も君を信じられなくなりそうだから」

南「そんな…」

 

一気飲みしてお酒?をこぼして、せき込む道夫。

 

南は自分のグラスと交換して「ごめんなさい。そんなつもりで言ったんじゃないの」と謝る。そして、「お姉さんに会ってみたら?」と提案する。「ちょっと小うるさいけど、案外味方になってくれるかもよ。あなたのお兄さん、占いなんか信じない?」

道夫「さ~あ、関係ないんじゃないかな。商売が厨房工事っていうんじゃな。台所と占いなんて、まるでそっぽだろ?」

南「とにかく一度、お姉さんに会ってみて。あなたならきっと気に入られるわ。それから年寄り同士で話し合わせれば」

道夫「年寄り? 君の姉さんとうちの兄貴のことかい? でもな…」

 

紙袋を抱えてこっそりアパートに帰ってきた南。

夏目「車、借りられなかったの?」

南「びっくりした。お姉さん、起きてたの?」

夏目「何言ってんのよ。あなたの音で目が覚めたのよ」

南「ごめんなさい。そ~っとやったんだけどね、神経質ね」

夏目「そっとやりすぎよ。泥棒かと思ったわ。どうしたの? 伊豆じゃなかったの?」

 

南は頭からパジャマをかぶって着替えている。夏目は布団から体を起こす。

 

南「うん、ちょっとね。しっくりいかなくてね、やめにしたの」

夏目「彼とケンカしたわけ?」

南「ケンカってわけじゃないんだけど…お姉さん?」

夏目「ダメよ。占い師の私をだまそうったって。全てお見通しよ」

 

南が脱いだ服をたたんでいるとベルト?が夏目のほうに飛び、驚く。

南「どうしたのよ? 脅かさないで」

夏目「蛇かと思ったわ」

南「まったく妙な占い師ね。長い物、みんなイヤなんだから。うどんから縄のれんまで」

 

夏目「話しそらすな。彦根のお母さんに言いつけるぞ、はめ外して遊んでると」

南「いいよ。なんにも悪いことしてないもん。暑いね~」着替え終わって、横になる。

夏目「あんたのはね、ひよっこの火遊びよ」

南「は? そんな言葉あんの?」

夏目「うるさいわね。行動力あるのはいいけどね…」

南「認めてくれんのね?」

夏目「認めてなんかいないわよ。計算が足りなくて、粗雑で…」

南「お姉さんの欠点だって言えんだけどね。でも今日は、やめとくの。ちょっとね、ご機嫌損じるとまずいから」

夏目「あら、どうぞ。何狙ってんだか知らないけど。私はそれくらいのことでは不公平はしなくてよ」

 

南「フッ、では…え~、お姉さんは短大卒のせいか考えすぎで石橋たたいて渡らなすぎね。ごめんなさい」

夏目「いいのよ。自分でも分かってるから。あなたが言いたいのは、だから28まで独身だって言いたいんでしょ?」

南「フフフッ、ご名答」

夏目「南には私のユニークな生き方が分かんないのよ。私はね、何事も焦らないの。恋愛もね、ゆっくり愛そうよ。とにかく、あなたの結婚も邪魔しないからいいでしょ?」大きなあくびをして「ああ、眠い。人それぞれよ」と布団に横になった。

 

南「お姉さんの今の言葉聞いて安心しちゃった」

夏目「今のってなあに?」

南「私の結婚邪魔しないって」

夏目「当たり前でしょ。するわけないじゃない」

南「じゃ、私の結婚相手に会ってくれる?」

 

布団から飛び起きる夏目。「今なんて言ったの? 結婚相手」

南「そうよ」

 

夏目は彦根の人か聞く。

南「ヘヘッ、まさか」

夏目「だって…あなた、まだ横浜に来て4か月でしょ?」

南「でもいるのよ。ちょっと悩んでんだ。だからお姉ちゃんに力になってもらいたいの。とってもいい人よ」

驚きを隠せない夏目。

南「やあね。そんな目で見て。まだなんにもないのよ」

 

夏目「別に。あっ、会っていいわよ、その…結婚相手の人に」

南「いや、お姉ちゃんより早く結婚しちゃったら、まずいかなと思って黙ってたんだけど」

夏目「バカね。そんなことどっちでもいいじゃないの。南はバカよ」電気スタンドを消して横になるが、しゃっくりが出る。

 

港で会っている道夫と南。

道夫「そりゃあ、まずかったな」

南「何が?」

道夫「だってさ、昨日のこと姉さんにバレちゃったんだろ?」

南「またそんなこと言う。バレたってなんにも後ろめたいことないじゃない」

道夫「そりゃそうだけどさ。きっとうちの兄貴と同じこと言うに決まってんだ」

 

それにしても小倉一郎さんほっそいね~。脚長い。

 

南「そんなこと決まってないわ。会ってくれるって言ったのよ」

道夫「ヒステリーなんだろ? いつか、君、そう言ってたじゃないか」

南「ああ、ごく軽度のね。あのぐらいの年齢の女性にはつきものよ。どうってことじゃないわよ」

道夫「どうもその…ヒステリーってのは苦手だな」

南「意気地なしね。男でしょ?」

道夫「男だから苦手なんだよ」

 

南「おかしいわね」

道夫「何が?」

南「ゆうべの大決意はどうしたのよ?」

道夫「君と結婚するって決意はしたけど、なにも姉さんに会うなんて言ってないぜ」

南「変ね」

道夫「変なもんか。君こそ変だよ」

 

南「じゃ、こうしたら? 会わずに会うのよ」

道夫「えっ?」

南「そうしておけば、あとは楽よ」

 

夜の伊勢佐木町

サングラスをした道夫が占い師の夏目の前に現れる。

 

夏目「あの…どんな悩み事ですか?」

 

夏目の斜め前に座る道夫。夏目から名前と生年月日、相手の名前と生年月日も書くように促されるが、夏目の見えないところで南がウロチョロするのでイライラする道夫は結婚していて、昔の女がいて…と挙動不審な行動に出る。

 

南「ハァ…バカよ。道夫君」

道夫「そうだろうさ」

南「突拍子もないこと言ったりして、ぶち壊しじゃない」

 

南「うちのお姉さん、あんなことしてるけど、すごく常識家のどっちかといえば石部金吉なのよ。あなたのこと本気で誤解しちゃうわよ」

peachredrum.hateblo.jp

「本日も晴天なり」では正道が”石部金吉”だと言われてた。

 

道夫「したきゃすればいいだろ。なにも君の姉さんと結婚するわけじゃないもんな」

南「でも、なんであんなことしなきゃいけなかったの?」

 

君がのぞきになんか来るからだよと南のせいにする道夫。「大体ね、僕はなんだっていちいち監視されるのがイヤなんだよ。僕らはもう成人式済んだんだろ。なのにあんなふうにコソコソ姉さんに会いに行ったりすることはないもんな。初めっからきょうだいなんか関係ないんだよ」

南「そう。なら、お兄さんの言うことも聞かなきゃいいじゃない」

 

    家庭用厨房・営業用厨房

設計施工新田厨房工事店

     横浜市南区日之出町一五六

 

横浜市には中区日ノ出町ってとこはあるみたい。

 

一郎「おい、四郎! この収支、合わんぞ。おい、英三。後藤さんでお前の話、違うって言ってきたぞ」←なんでここだけ四郎だったんだろう。

英三「えっ? いつ?」

一郎「ゆうべだ。お前が遊びに行ったあとだよ。お前、またいいかげんな話したんじゃないのか?」

英三「セールスは少しぐらい誇張しなきゃ」

一郎「またエリザベス・テイラー家の台所なんてやったのか?」

英三「違うよ。今度はまともだよ。ルーシーにしたんだ。じゃ、ちょっと」

一郎「同じことじゃないか。バカ」

 

英三役の鹿野浩四郎さんは「太陽の涙」では正司のアパートの隣の住人・吉田さん。

peachredrum.hateblo.jp

勉とは顔を合わせたことはないか。

 

一郎「お~い! 精四郎!」

精四郎「いるよ~! 台所(だいどこ)だよ、台所」エプロンを当てて食事の準備をしている。「あっ、兄さん、なんの用?」

 

一郎「精四郎」

精四郎「うん?」

一郎「いくら女房が学生だからといって亭主が朝飯を作るのはよさないか?」

精四郎「そんなこと言ったってね、麗子はひどい低血圧で寝起きが悪くてかわいそうなんだ。それに学校の勉強と運転免許の練習で大変だしね」食事を運んで行く。

 

別にさ、いいじゃんね。やろうとする人がいるのをこうやって止める人がいるからダメなんだよ。当時は精四郎みたいな人は奇異な人として映ったのかな。

 

父と思われる遺影と仏壇が映る。

 

麗子「道路標識や道路標識などによって路線バスなどの…」

 

ステレオからは大音量のクラシックが流れる。

カルメン 〜前奏曲

カルメン 〜前奏曲

  • provided courtesy of iTunes

麗子「優先通行帯を通行するための他の車は路線バスが近づいてきたとき、速やかに外に出なければならない。また交通が混雑していて路線バスが近づいて外に出られなくなるおそれのあるときは初めからその通行帯を通行してはならない。左折する場合や道路工事などのやむをえない場合は除く。路線バスなどの優先通行帯が指定されてる道路…」

 

布団に横になりアイマスクをしたまま勉強している麗子。朝食を運んできた精四郎は起こすことができずに窓辺で飼っていたハムスターにちょっかいを出す。

 

ようやく体を起こしてアイマスクを外した麗子。「ああ、分からない。暗記すればするほど分からない」

peachredrum.hateblo.jp

木内みどりさんは「おやじ太鼓」では、かおるの中学のクラスメイト。

 

作業場

仕事をしている研二。

 

道夫「今晩、家族会議? 僕のことで?」

英三「一郎兄貴がそう言ってたぞ。うちは民主的にやるって」

道夫「じゃ、結婚は無理だな」

英三「そう諦めたもんでもないさ。道夫が俺を助けてくれりゃ、俺のほうもお前の肩持ってもいいぞ」

道夫「ホント? 英兄ちゃん。でも、大兄ちゃんには弱いからな」

 

英三は給料の値上げ要求を支持してくれたら道夫を助けるという。「一郎専制社長にちょっとデモるのさ」

道夫「そんなことできんの?」

 

サク「おや? 2人ともそんなとこで何ゴソゴソやってんのさ」板を持って登場。

英三「別に。フフッ」

サク「くさいぞ。何か陰謀かい?」

英三「バカな…母さん、それ、なんだ?」

サク「ああ…布団」

道夫・英三「布団!?」

 

作業場

サク「研二」

研二「ああ、母さん」

サク「道夫は結婚したいんだって?」

研二「うん、そんな話だな」

 

サク「お前、どう思う?」

研二「うん? どうって…したけりゃ勝手だろ」

サク「うん。私もそう思うけどね。一郎がなんだか反対らしいよ」

研二「えっ? 兄貴が? じゃあ…じゃ、やめたほうがいいな。やっぱり無理だよ」

サク「ふ~ん。意見の変わるのが早いね」

研二「いや、そ…そういうわけじゃないけどさ。あっ、それ、なあに?」

サク「ああ、西式の布団だよ。背骨が伸びて体にいいんだって」

これ??? サクが持ってるのはたためない板だけど。

 

研二「えっ? そんな物に誰が寝るの?」

サク「麗子にどうかと思ってね。あの子、いつもどっか具合が悪いからね」

peachredrum.hateblo.jp

サクさんは高円寺のおばちゃんまたは、大吉の母・ゆき。

peachredrum.hateblo.jp

研二役の倉石功さんは約10年後の「ちょっといい姉妹」の頃と見た目が変わらない! このドラマには小倉一郎さんも出てるから、これから同じシーンを楽しみにしよう。

 

夏目が会社の自分の席に戻った。

妙子「ああ、夏目ねえ。それさっき妹さんが置いてったの。しばらく待ってらしたわよ」

夏目「そう、どうも」白い封筒の中に入っていたのは道夫の白黒写真。裏を返すと「私の恋人」と書かれていた。もう一度、道夫の顔を見てしゃっくりが出た。(つづく)

 

今回は”子”のつかない女性の名前が多いね!

 

キャストは魅力的なのに、うまく言えないけど、少々テンポが悪く感じてしまった。だけど、全17話と他の作品より短めなのは、不評とかそういうのではなく「あしたからの恋」が思いもかけず延長で32話になり、続く「二人の世界」「たんとんとん」が山田太一脚本、次の「太陽の涙」も木下恵介脚本だったので話数の変更ができず、でも、改変期と微妙にずれが出ていたので、この作品を9月末に終了させて調整したんではないかと勝手に推測します。

 

「あしたからの恋」の延長も急遽だったのは26話でうまく話がまとまりかけていたのに終盤の展開や27、28話のグダグダぶりを見ればバレバレで「二人の世界」の制作が遅れてたのかな~?とも思ったりもしています。全部推測ですが。

 

「わが子は他人」が始まってすぐにテレビ誌で次の作品は「幸福相談」と出ていたようですが、「幸福相談」の次は何かな? これで木下恵介アワーのカラー作品は「思い橋」前後の「おやじ山脈」と「炎の旅路」のみになりましたが、どうもこの2作品は全話残ってるとは思えない。だから、残りの白黒作品やその前の木下恵介劇場まで再放送してくれるのか気になる! 白黒だと見る気がしないという人たちが一定数いるらしいけど、どうかひとつ続けてほしい。これがアワーの終焉だったらやだなあ。

 

「おやじ太鼓」42話。亀次郎、敬四郎もタイ観光回。

peachredrum.hateblo.jp

金曜日、来週月曜日はゴルフで休止。これからも度々あるのかな?