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【ネタバレ】俄-浪華遊侠伝- #10

TBS 1970年9月17日

 

あらすじ

元治元年、長州軍が幕府軍との交戦に敗れると、その敗残兵が続々と大阪へ落ちてきた。万吉(林隆三)は、幕軍の大阪城代から落武者を見つけ次第斬るように命じられる。

2025.3.3 時代劇専門チャンネル録画

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作監修:木下恵介

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原作:司馬遼太郎

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脚本:山田太一

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音楽:木下忠司

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万吉:林隆三…字幕黄色

小左門(こさもん)(ナレーション):藤村志保…字幕水色

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遠藤謹介:石浜朗

榊原三十郎:小松方正

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帯権(おびごん):東野孝彦

軽口屋:樋浦勉

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大石鍬次郎:三上真一郎

お光:生田三津子

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小春:大谷直子

建部小藤治:花沢徳衛

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南京左衛門:二見忠男

武士:阿知波信介

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気軽:岩上正宏

祐吉:古川義範

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奥村公延

加藤正之

大塚崇

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エースプロ

あらくれ

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技斗:大沢慎吾

イラスト:沼田彩

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演出:飯島敏宏

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制作:木下恵介プロダクション

   TBS

 

元治元年七月

 

京都では

長州勢と幕軍が

衝突した

 

戦火はとおく

大阪からも

望見された

という

 

夜、小春が外を見て、「鬼門の空が赤(あこ)うおます」と万吉に報告。布団に横になっていた万吉は飛び起きて小春の隣に立つ。「長州の連中やな」

 

番所へ行く万吉にすぐ着物を羽織らせる小春は、万吉は幕府方なので幕府が勝たないと困る。長州が勝ったら、えらい目に遭うと心配する。万吉は長州でも幕府でもない、明石屋万吉だと刀を差して出かけて行こうとした。

 

「気ぃつけて」と言う小春に、いつ死んでも平気でおるようなかかあになれと言ったはずで、気ぃつけなど言うたらあかんやないか、お前が心配しとったら、わいの体の動きまで鈍うなる、わいに惚れてても表はさらさらいくんや、ええな? わいはお前にぞっこんや。寝とれと小春を部屋に戻して出かけていった。

 

小左門<京都の戦を遠く見て、大坂はたちまち色めきたち、お城の鉄砲や槍のたぐいがいち早く市中のお番所へ支給され始めました。長州が勝つか幕府が勝つか、初めての戦を前にした興奮が番所の隅々までみなぎっておりました>

 

町人の格好で戦に出ようとする万吉を帯権が止めた。しかし、万吉は侍っちゅうのは禄や扶持をもろうてこそ侍で、わいの費用でわいの口を養い、その上で一柳藩や幕府の御用をしとる、明石屋万吉は誰にも遠慮の要らぬ男や!とこの格好のままでいる。

 

番所に酒樽が運ばれ、すぐ開けて飲もうとする男たちに軽口屋が「やくざの喧嘩出入りやないのやで!」と止めた。

 

まだもめてる万吉と帯権のもとに軽口屋も加わる。「大将床几(しょうぎ)にやくざが座っても侍姿が『へいへい』指図されとんじゃ、まあ、こらほんまに締まりまへんがな!」とあきれる。帯権も軽口屋も武士装束姿。

 

万吉は形(なり)で戦をするんやないわい!と反論。「どや? この格好、見てみい!」と立ち上がる。「ええ? こら、お前、粋なもんやがな」とちょっと歩いてみたり。だけど、戦するには足丸出しだもんな~。

 

万吉「大坂は、わいらで守ってやんねん!」

手下たち「オーッ!」

 

朝、番所で眠る万吉たち。武士が駆け込んできた。「いよいよ戦況が聞こえてまいって幕府軍が勝ち戦もようでござる!」

万吉「うん、ご苦労はんだす」

 

武士の報告が続く。「長州軍は蛤御門(はまぐりごもん)まで攻め入ったとのこと。されど、到底、幕府軍の敵ではなく総崩れとなり申した。幕府軍は、それに追い打ちをかけ、いずれ長州軍は大坂へ続々と落ちてこようとのこと。もし、長州の敗兵を見つけられたときは残らず斬るか捕らえて首をはねよとのご城代から申しつけでござる」

万吉「よう分かりました。お役目ご苦労さんでござんす」

武士「しからば、御免!」すぐ馬で駆けていった。

 

万吉たちの出番はない。軽口屋は長州はすごい勢いだったが、大公儀にはかないまへんがなと言う。万吉は帯権に頭分を集めるよう命じた。

 

軽口屋は万吉が何を言いだすか何となく見当がついていて、下手に逆らったら相手は大公儀で命取りになると忠告した。万吉は落ち武者は疲れている、ここまで来るにはへとへとで、斬り殺すのは使い走りの小僧でもわけはない、その上、銃もある。こちらがけがをすることもない。「大公儀の命令がどうあろうと一柳藩の命令がどうあろうと、ええ? この尻無川の番所を守るのは、この明石屋万吉や」

 

万吉は長州の落ち武者は殺すな、ひそかに捕らえて助けろと言うと、話を聞いていた帯権は無茶だと言い、ここはお番所で幕府のご番所に敵をかくまって見つからないはずがないと止める。

 

万吉「落ち武者を殺すのは、わいの性に合わんのや。助けんねや」

 

いくら落ち武者が斬りかかってこようとも落ち武者は疲れている。はしごで攻め、さすまたで絡めたら終わり。ひそかに捕らえて番所の裏へかくまう。見つかったら、そんときは、そんとき。行きがかりで幕府の側についたが、魂まで幕府に売る気はない! 万吉の言葉に軽口屋は納得するが、帯権は「戦や!」と納得してない!?

 

夜、遠藤ら長州藩士を捕らえた手下たち。しかし、帯権の捕らえた長州藩士は目の前で自らの腹を刺した。男の近くに転がるでんでん太鼓

 

<その夜で半死半生の長州兵15~16人が次々と網にかかり、番小屋に運ばれてまいりました>

 

万吉「わいは明石屋万吉っちゅう者(もん)や」立ち上がっていたが、座る。「いや、ここは六十余州の外と思うてもらいたい。この明石屋万吉の屋根の下だけは長州も大公儀もない。せやさかい、いかなる抗議が来ようとも、おまんらを手渡すようなことはないから、ご安心願いたい」

遠藤「番所で俺たちをかくまえるのか?」

 

ここの番所は土場も兼ねていて人の出入りも多い。侍姿では到底かくまいきれるものではない。もし、ここにおるのならわいの子方になってもらうと万吉が言う。気軽に「明石屋」の名前入り半纏を持ってこさせた万吉は「これ着て土場の世話をしてもらうが、どや?」と聞いて、遠藤に半纏を投げた。

 

<翌日から落ち武者たちは万吉の子分として雑用に駆け回るようになりました>

 

番所内の掃除、外で薪割り、草むしりなどをする男たち。

 

<あとから捕らえられた連中もたちまち町人姿になり、万吉の手下として働き始めたのでございます>

 

将棋を指す万吉と軽口屋。遠藤が「話を聞いてもらいたい」と入って来た。お世話になって10日、おぬしの魂胆が分からんと言う。西宮で浪士を斬ったのは万吉。彼らが筋のいい志士とは言わないが、長州藩に共鳴する同志で、その浪士を斬った万吉がなぜ長州の者をかくまうのか。幕府の番所を預かり、長州兵をかくまい、勤王の志士を斬る。やられることの筋が通らない。殺す気ならじらさず殺してもらいたい。

 

万吉は牢屋に長居してると、あることないことまで思い詰めだし、いらいらと怒り出す。それを「気うつ」というと言い、「信用できんか!」と怒鳴りつけた。

 

幕府に仕え、勤王を助ける…理屈が分からない遠藤。

 

万吉は一柳藩が胸開いて頼まれたから引き受けた。西宮の浪士は押し込みと変わらん奴らだから斬った。長州藩士を助けたのは半死半生の落ち武者を斬ることが性に合わないから。言うてみたら男伊達。男伊達に合わないことはしない、理屈やない。信用できないのならどこへでも出て行きなはれと突き放した。

 

そこへ気軽がお城のご加番(かばん)の榊原三十郎さまのお伴いで建部はんが来たと知らせた。長州藩士をかくまっていたのがバレたのではないかと思う軽口屋たち。

 

万吉は、ここに通すように言い、遠藤に度胸があるのならここに座ってなはれと言う。万吉が信用できるかできないかよく分かる。できないのなら大部屋かどこかで隠れていたらいいと話すと、遠藤はバレたらそのときとこの場にいることにした。隅に座っていて、どんなことがあっても声を出すことを禁じた。

 

小林氏と言いながら、ずんずん入っていく榊原。

 

座ると、「ご城主の名代としてまいった。さようのつもりでかしこまれ」とあたりを見た。「朝敵をかぼうておるそうじゃな」とすぐ聞く。朝敵=長州人。しらを切る万吉に「当方より出張って、この番所を探索してもよろしいか?」と聞いた。

 

万吉は、このご番所はれきとした一柳藩の藩邸で幕府の捕り手が入ることは、一柳藩をあほ扱いしていると反論した。榊原は一柳藩ご当主、対馬守(つしまのかみ)どのに老中よりじきじきに掛け合ってもらわねばならん、事を大きくすれば、お家取り潰しということになるかもしれんぞと脅す。慌てる建部。

 

万吉「いや、かまいまへん。どうぞ何なりとお調べ願いまひょ。その代わり、この明石屋万吉、小林佐兵衛のいささか男の面に関わることゆえ、わいを殺してからにしてもらいまひょか」

 

さらに「殺すのが嫌やったら、わいは切腹をする」と万吉が畳みかける。「一柳家の頭をしていて、そのご番所に土足で捕り手に絡められたとあっては、この明石屋万吉、男が立ちまへん。腹を切ります!」

 

榊原「フフフフッ…腹をな、ご自由なことだ」

万吉「そうでっか?」

建部「小林氏…」

榊原「どこでなりと切腹なさるがいい!」

建部「いやいや、榊原さま…」

 

万吉「ところでわいには子分がざっと200~300人はおりま。まあ、配下の兄弟分、合わせたら、まあ、2000~3000人はおりますやろ」

榊原「何を言いたいのだ?」

万吉「大公儀のお役人の横車で、わいが腹を切ったと聞いてみなはれ。ほかの奴らがどない思うやろな」

榊原「うん?」

万吉「どこへ隠れようと、どない護衛をつけようと2000~3000人の男が1人の命を狙(ねろ)うたら、これ、どないなことになりま?」

 

榊原「馬鹿なことを申せ!」

万吉「馬鹿やおまへん! わいが腹切ったら、あんさんの命、2~3日とは、もちますまい。ほな、腹切らしてもらいまひょうか」

 

そのまま番所を出て行く榊原。間に入った建部は「明石屋どの…」とたしなめながらも榊原のあとを追う。

 

遠藤は疑ったことを恥じ入っちょりますと万吉に言った。

 

夕方、泣いてる子供に声をかけた万吉が歩いている。お面してたり…お祭り? すれ違いざまに賊が万吉に小刀を向けた。なんとか止めた万吉。「こら! わいは明石屋万吉や。人違いすな!」

賊「万吉と知っての儀じゃい!」

 

お面をかぶった男たちが数人並ぶ。

 

祭りばやしが遠くで聞こえる中、1人で立ち向かう万吉。その中の一人、南京を捕まえ、誰に頼まれたか聞いた。「こいつの首、折ったろか!」

南京「まままま…待った! わいの発意やない」と榊原三十郎から頼まれたことを明かした。南京を逃がし、仲間たちも逃げ去った。

 

万吉「世も末や。侍どもが、フッ…わいのような渡世人にもの頼み、わいのような奴が煙たくなりよって斬り殺しにかかるとは…フッ…世も末や」

 

小春は繕い物をして万吉を待っていた。

万吉「何を夜まで働いとんねん」

 

小春をお姫様抱っこで布団まで運ぶ万吉。「道々、お前が欲しゅうてな」

 

何かあったのか聞く小春に極道屋のかかあがそんなことに神経を立てるなと万吉。「お前が欲しゅうなっただけ」…と、いいムードになったところで軽口屋が駆け込んできた。

 

万吉がケガしてないか気遣い、帯権が南京左衛門の手下を捕まえて、万吉を襲ったことをしゃべらせた。軽口屋と共に遠藤も来た。軽口屋は早いとこ長州へ逃げてもらったほうがいいのではないかと明石屋の法被で1日3~4人ずつ西宮まで送り込むことを提案した。讃岐の丸亀、丸亀と三田尻には毎日、船便がある。この手で皆さんを長州へお送りするのがいちばんいい。

 

万吉「やりまほ。幕府の木っ端役人、ええ気にならしとったら、こっちの稼業が廃ります」

軽口屋「そうだんな。仁侠(にんきょう)が親方の稼業だすもんな」

 

遠藤「ご恩は生々世々(しょうしょうよよ)忘れん」

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堅苦しい挨拶に万吉は苦手だと照れる。

 

<翌日から万吉は三々五々、浪士たちを西宮まで送り出しました。いざというときのために子方を周りにつけ、舟に乗るまでを見守らせ、10日ほどで事故もなく落ち武者1人残らず、長州へ落とし終えたのでございます>

 

遠藤たちと一緒に帯権、気軽も木の枝の束を背負って移動。気軽の木の枝の束の間に刀が隠されており、遠藤たちに渡した。

 

<これで証拠はなくなったものの大坂城では、そんな万吉の反抗がいよいよ気に障りましたが、それでもその年の暮れまでは何事もなく過ぎて、ある雪の降る夜のことでございます>

 

建部「卒爾(そつじ)ながら、ちとお願いの儀がござるが」

茶坊主「どのようなことで?」

建部「されば…実は身共、今朝方、ご城代さまよりの使者をいただき、まあ、これは聞き間違いであったのであろうと存ずるが…平服のままでとのお言葉であった。されば、このとおり裃(かみしも)を着けずにまいったが、今、拝見すれば、ここは、ご城代さまがご政務をつかさどる表書院とお見受けする」

茶坊主もそうだと認めた。

 

建部「されば、これは正式のお招き、ご城代さまに拝謁するに裃も着けんでは…そこでいかがでござろう? どなたかのご装束をお貸し願えまいか?」

茶坊主「手前には計らいかねますな」

建部「そこをなんとか…」

 

難しい言葉のオンパレード!

 

そこへ榊原が来たので、建部も慌てる。「手前、平服のままでとのご使者の口上に裃も着けず…どうかお許しくださりますように」

 

<表書院を選び、裃を着けて、建部さまを恐れ入らせたのは全て榊原さまの細工でございました。現れぬご城代さまの権威を示し、その権威をもって一柳藩に対し、ある覚悟を迫ろうとしたのでございます>

 

榊原「明石屋万吉のことだが、大公儀の立場としては、一柳家お内々(うちうち)のことにくちばしを挟むことはできぬが、ご忠告だけは申し述べたい」

建部「はっ! いかようなことなりとも」

榊原「どうじゃ? かの者を召し放つわけにはいくまいか? ハハハハッ…いやさ、いくまいな」

 

困る建部。「いとまを使わす儀は、ちと…と申しまするは…」

榊原「分かっておる。一柳藩が無理を言うて万吉を西大坂の警備に当たらせた。されば、今更、召し放ちというわけにはいかぬでござろうな」

建部「ご明察のとおり」

榊原「されど、万吉はご番所を預かる身でありながら、大公儀の命に背く動き、目に余る」

建部「はっ…」

 

榊原「そこでじゃ。手間暇かからぬ法としては…」

建部「…と仰せられると暗殺?」

榊原「建部どの、拙者は口先だけで申してるのではない。この場所を心得られよ。表書院であるぞ!」

建部「はっ」頭を下げる。

榊原「どうだ? どうだな? 建部どの」ニヤリと笑い「よう了見なされた。されば明くる正月5日、明石屋万吉を京に連れ出してもらいたい」

建部「身共が?」

榊原「さよう。お手前1人で万吉を京に連れていってもらいたい。宿は三条の藤屋に取る」

建部「それで?」

榊原「ハハハハッ…それだけで結構でござる。あとは京の新選組が片づけ申すであろう」

 

さっさと席を立つ榊原に建部は慌てる。

 

万吉の家

小春から子供ができたと打ち明けられた万吉は驚いて固まる。子がでけたんか!と豪快に笑いだす。夫婦っちゅうもんは子ができんの当たり前やと感心する。「わいは案外、子が好きなんかもしれんな」と嫌な顔をする。「稼業が稼業やさかいな…大工やったら家を建てる、羅宇屋(らおや)は煙管(きせる)のズウを取り外す腕がある。わいの一体、それは何や?」

 

羅宇屋…煙管の掃除などをする職らしい。

 

万吉は世間の人より命を粗末にできる能があるが、子供ができたらその能が鈍る。ニッコリ笑う小春に、子供がかわいかったら、人並みに命が惜しくて末の末まで生きたいと思う。明石屋万吉、男一匹が廃ると言うので、小春は子供は要らないのか聞いた。

 

万吉「いやいやいや、子は要る。いや、子は欲しいがな」

 

万吉が普通?の反応でホッとした。やっぱり「沿線地図」の志郎…というか松本家の男たちはみんなそれぞれ酷かった。

 

万吉は、あしたの晩、舟で京に上ると伝えた。京の守護職の本陣で、京と大坂の番所の打ち合わせがある。こんなことは初めてだと首をかしげる万吉だったが、行かなしゃあないと言いながらも、子供ができたことに笑う。

 

元治二年正月二日

 

風の強い夜、建部と万吉は舟に乗っていた。建部は身にこたえるを布団をかぶり、万吉は日が出るか出んうちに伏見へ着きますやろとどっかり座っている。万吉が寒さに平気なのを見て、「貴公は海老責めにも耐えられたほどの御仁じゃ」と納得。

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建部が年だと言うと、万吉もそろそろ年だと言い、「もうじき親父になりま」と言った。今年中に子供が生まれる、子供ができるというのはうれしいものだと話すと、建部は驚き、考え込むような顔をする。建部は娘が2人いる。

 

万吉が「人間、仕事だけでつきおうとると、こないなこと考えもみんが、家へ帰れば息子がおったり、娘がおったり、フッ…それぞれ、いっぱしの親父っちゅうわけだんなぁ」としみじみ語るといたたまれないような表情になり、布団をかぶって横になった。

 

<役目上、万吉の暗殺を手引きすることになりましたが、建部さまは、もともと気の小さな平凡なお侍。万吉に子ができると聞いて、その男を殺すのかと思うと、それだけで気が沈んでならなかったそうな>

 

御旅籠 藤屋

 

朝食を食べる万吉と箸をつけない建部。顔色が悪いと建部を心配する万吉。おかしいな、と近づき建部の額に手を当てる。熱はないが、食べようとする建部に布団を敷き始める万吉。用事は明日だからと無理やり寝かせた。

 

万吉は建部が寝てる間に宗旨の本山へ参ってくると朝食の続きをはじめた。「すまんことじゃ」とつぶやく建部。

 

<それから半刻(はんとき)もたたぬうち、新選組からのお使いが建部さまを訪ねてまいりました>

 

部屋を案内した女中に若いほうが出て行ったんだな?と確かめる大石。

 

建部がご飯を食べていると、女中が声をかけ、大石鍬次郎たちが入って来た。一柳藩大坂留守居役、建部小藤治と名乗り、万吉は出かけたと話した。大石はどこへ出かけたのか聞いた。京には門徒の本山は4つもある。西本願寺東本願寺佛光寺(ぶっこうじ)、興正寺(こうしょうじ)。大石は行き先が分かれば、直ちに出向いて片づける所存、たった今、戻ってきても、この場で斬り伏せると言う。

 

建部は拙者にもいろいろ準備があると、明日の四つ、黒谷へ同道するので、その途中で始末をしていただきたいと話した。

 

万吉は「ややだけは、よろしゅう頼んまっさ」と手を合わせる万吉。

 

大石たちは帰っていき、建部は酒を頼んだ。

 

ナレーター<まんまと陰謀にかかった万吉は新選組に命を狙われます。『俄』第11回をお楽しみに>

 

出演は

林隆三

大谷直子

三上真一郎

生田三津子

青野平義

花沢徳衛

 

うーん、どうなる!? ドキドキ。新選組もかかわってくる話とは思わなかったなー。