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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (36)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和22年の年末、陽一郎(川津祐介)が年明け大阪で就職することが本決まりに。正太夫笑福亭鶴瓶)が釈放されたはずなのに帰ってこず、つや(白川由美)の悩みはつきない。純子(山口智子)とあき(伊藤榮子)が興園寺家に新年のあいさつに行くと、隠れていた正太夫が出てきて大騒ぎに。つやと正太夫が、恭子(松本友里)とあきを連れて大阪へ行き、宝塚を見てくることになり、純子は陽一郎と一緒に留守番することになるが…。

昭和22年も暮れようとしています。6年ぶりに父・陽一郎を交えての、そして新しい家族・雄太も加わっての小野家のお正月はすぐそこまで来ています。加えてもう一つ、小野家にはいいことがありました。

 

陽一郎は大阪の岩田さんから返事があり、三立造船というところが経済のできる人を探していた。たまたまその副社長が興和銀行から行った人で、満州時代に面識がある。陽一郎は銀行家だったのかなあ?

 

昭和4年? 純子、大阪で誕生

昭和11年まで家族で満州で過ごす。恭子、昭は満州生まれ?

昭和16年 陽一郎が単独で満州に行く?

昭和22年 陽一郎、雄太を連れて帰国

 

こんな感じ?

 

掃除が終わったから野球に行くという昭と雄太。きれいにしてから遊びに行きなさいと言われても、汚くてもどうせ大阪に行くんだろと行ってしまった。笑う純子たち。

 

興園寺家ではつやと清彦が正太夫の行方を案じていた。正太夫は2週間も前に釈放されたはずなのに、まだ帰ってこない。正太夫は初犯で北川が理由を説明し、施設の子供らにということで不起訴になった。2週間ということはクリスマスよりずいぶん前だったのか。

 

昭和23年の年が明けました。陽一郎の就職も決まり、小野家のお正月は希望にあふれているのであります。

 

女性陣はいつもよりきれいな着物を着ている。恭子はいよいよ宝塚の受験。昭と雄太は中学生になる。年が明けた時点で恭子が中3、昭と雄太が小6? 昭は中学に入ったら雄太と野球部に入るという。

 

陽一郎「そうか、お父ちゃんはな大阪大会で優勝したんやけど、たまたまあの年米騒動があってな全国大会は中止になったんや。それが今でも残念なんやけどなあ。昭と雄太が全国大会に出て甲子園に行くようになったらなんぼかうれしいやろなあ」

 

1918(大正7)年 第4回全国中等学校優勝野球大会

大阪代表は市岡中(現・大阪府立市岡高等学校)。

 

気恥ずかしそうに微笑み合う昭と雄太。お餅いくつ食べる?とあきに聞かれると、昭は6つ、雄太は8つと答えた。雄太は2年生の時、開拓団の餅つきで16、食べたことがある。あん時、お父さんと食べっこしてお父さんは21食べた。あん時、一番面白かったなあ~、と雄太が回想。雄太は昭和23年に中学1年になるので、昭和10年生まれ、2年生の頃は昭和18年か。まだお餅もたくさん食べることができたんだね。

 

この後、興園寺家に挨拶に行く予定の純子は正太夫が帰ってないと聞き、「ご挨拶に行ってもおめでとうと言ってもええのやろか」と気にする。

 

興園寺家では鎧のある間で久助、つや、清彦、綾がそろって挨拶をしていた。番頭から挨拶を促される。おせち料理を開けると、紅白のカマボコの赤いかまぼことクワイがなくなっていた。正太夫兄ちゃんが食べたという綾。小泉八雲の怪談みたいにお兄ちゃんの魂が飛んできて~などと話してると「拙者が頂戴つかまつった」と鎧が動いた!

 

太夫「皆の者、めでたい」。ずーっと鎧着たまま待ってたんだと思うと面白い。敷居が高くて帰れず、蔵の中で寝ていたという正太夫なぎなたを振り回すつや。正太夫は座敷から土間に転がり落ちた。なかなか起き上がれない正太夫をよそにちょうど興園寺家にやって来たあきと純子も「おめでとうございます」と挨拶した。

 

あき「旧年中はいろいろお世話になりまして今年もよろしくお願いします」

つや「こちらこそ」

一通り挨拶を終えてから、あきと純子、二人がかりで正太夫を助け起こした。

 

陽一郎と恭子は羽根つき。雄太は餅を15も食べて動けずにいるので、昭はつまらなそう。

 

太夫は大阪の街が変わったことをつやに報告。正太夫は小さくても大阪へ支店を出さなあかんと大阪の土地を見ていた。土地と聞くとつやも興味を持った。一つは阿倍野で一つは帝塚山と聞くと、一度見に行ってもええなと言った。で、宝塚も見に行く。

 

お正月の大劇場は月組の公演で淡島千景久慈あさみが出ている「ヴェネチア物語」がいいんだとうっとりする恭子。つやと正太夫と一緒にあきと恭子も誘われていくことになった。あきは帰りに阿倍野のぬひさんのところへ寄ってくるという。名前だけは出てくるぬひ(発音は、ぬい)さん!

 

小野家は純子と陽一郎のふたりだけ。

 

♪赤いリンゴに唇よせて

黙って見ている青い空

 

あの娘よい娘だ 気立ての良い娘

 

純子が歌っている「リンゴの唄」を聞いた陽一郎は、その歌は引き揚げ船で船員が、今、日本で一番はやってる歌ですよと歌っていた。聴いてるうちに、こんな歌がはやってるんやったら日本もまだまだ大丈夫やろなあと思った。

 

純子「うちねえ、そやけど明るいようで悲しい歌やと思うんや」

 

♪黙って見ている青い空

 

純子「そうなんや。空だけが青うて…」

 

小学校の頃は看護婦になりたい、女学校に入った時は女医さん、女弁護士がいいなと思った時もあるけど、気付いたらただ働いてた。お父ちゃんに「お前の夢は何や」と聞かれた時はドキッとしたなどと語る純子のアップばかりなのが不安をあおる。

 

純子「なあ、お父ちゃんはうちに何になってほしかった? 私がどんな生き方をしたら一番うれしい? 私ね、お父ちゃんが喜んでくれはることをしたいなと思うてんねや。どない思う?」

陽一郎「うん…」

純子「そのとおりになれるかどうか分からへんけど言うて」

 

しかし陽一郎は倒れ、苦しいんでいた。

 

いやー、陽一郎さんやだー、ダメ―! 「リンゴの唄」は戦争が終わった時に必ずと言っていいほど流れる曲で明るいイメージしかなかったけど、明るいようで悲しい歌と言われるとそんな気になる。

 

来週は月~木曜に放送があって、金曜日がフィギュアスケートで休止、再来週から相撲で2週間休止。またか…