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【連続テレビ小説】あぐり (75)「美容院開店」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)の内弟子になったとめ(細川ふみえ)だが、何をやっても時間がかかり、あぐりと辰子(鈴木砂羽)は、美容師には向いてないからやめさせた方がいいんじゃないか、と話す。エイスケ(野村萬斎)は、人はそれぞれ自分の時間を持ってるんだから仕方ない、と諭す。とめのマッサージはあぐりも辰子も眠ってしまうほど気持ちよく、あぐりは淳之介(鎌田佳祐)がとめの背中で眠っているのを見て、とめの良さに気付く。

ひょんなことから太田とめを内弟子にして1週間が経ちました。

 

内弟子になったとめはあぐりたちの朝食を作るが作業が遅い。「ねえ…ご飯まだ?」エイスケさん朝から家にいる!

 

とめは料理上手だがとにかく時間がかかる。「もう辰子さん来ちゃうよ」と焦るあぐりに「人はみんな自分の時計を持ってるんだからね。それぞれ時計の回る速さは違うんだよ」とエイスケが諭す。

 

「お店が始まったらそんな悠長な事は言ってられないんです。美容師は時間との戦いなんですから」と返すあぐりは、パーマネント機を買ったことを話した。お店の内装費より高い2000円のパーマネント機で健太郎からのお金で払うつもりでエイスケに言うが「それを払うとお金ないよ」と言われた。

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婦人画報 昭和5年6月号に吉行あぐりさん初登場。当時23歳。

 

「心配するなよ。来年になってそれを売ると何十倍にもなるんだから。心配ないって! 心配ない…うん」と新聞で顔を隠しながら去っていくエイスケ。怪しいな~。

 

辰子にパーマネント機を披露。

 

パーマネントウェーブは1906年ロンドンでドイツ人の美容師チャールズ・ネスラーによって発明されました。パーマのかけ方は現代のようなコールド液によるパーマネントではなく電気の熱を利用してウェーブをつけるために電気の知識も必要とされました。

 

あぐりは使い方も知らずに購入。輸入品で日本に6台しかない。今までのマーセルウェーブより長持ちする。しかし、説明書はドイツ語で読めず、係の人の説明も1か月後…開店もできないし、それまでとめを鍛えることになった。

 

とめが何をするにも時間がかかるので、辰子は「あの人向いてないと思います、この世界に」とはっきり言い、あぐりもちょっと同意。でも、気付かない才能があるのかもとも思っていた。

 

やっと朝の支度を終えたとめが来た。とめは辰子の2歳上。辰子はあぐりの1年先輩だけど、あぐりより年下だったりするのかも?とふと思う。女学校は卒業しなかったけど、結婚出産して内弟子になったあぐりだからね。

 

とめはパーマネント機に興味津々で勝手にコンセントをさそうとするが止められた。赤い布のテルテル坊主=雷坊主を作れば大丈夫という。

 

パーマネント機はおいといて、とめにスキャルプトリートメントとフェーシャル・マニピュレーションの練習。とめはマッサージが上手で辰子も寝てしまうほどだった。

 

夜。あぐりは赤い布で雷坊主を作り、エイスケと共にパーマネント機に吊るした。エイスケは雷坊主も吊るしたし「だったら差し込んでみようか?」とコンセントを手にした。止めるあぐりに「科学の進歩に犠牲はつきものなんだ。もし感電したらあぐり、僕は来世でも君と結婚したい」とサラッと言っちゃう。さすがのあぐりも照れる。

 

しかし、ショートして停電。「まさしく暗闇であるなあ!」というエイスケの声がした。

 

翌日、あぐりが「危険さわるな」の張り紙をしているときに、辰子が話しかけてきた。とめに窓ガラスを拭くよう指示すると3時間も拭いていた。やっぱりむいてない、山梨に帰しましょう。あぐりは「あの人には何かあるような気がする」と止めた。

 

夕方、店の外に出たあぐりは淳之介をおぶって子守唄を歌うとめの姿を見た。淳之介は熟睡。

 

あぐりはとめが持つ安らぎに気が付いていました。彼女の存在は不思議と人の心を和ませるのです。そんなとめを見て少し自分が急ぎ過ぎていたのではと反省するあぐりでした。

 

仕事は遅くてもマッサージはやってもらいたいなあ。