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【連続テレビ小説】あぐり (88)「男と女の間には」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

燐太郎(野村宏伸)に拒まれ民子(笹峰愛)は家へ帰っていく。あぐり田中美里)はほっとするが、光代(星由里子)は民子の気持ちがよくわかると言う。誰だってカゴの中で一生を送るのではなく、外で思いきり羽ばたいてみたい、と。そんな光代にバイオリンの先生である片桐(中山仁)がバラの花束を抱えて会いにくる。あぐりがエイスケ(野村萬斎)に相談するとエイスケは、恋の一つや二つしたっていいじゃない、と取り合わない。

あぐりの家に燐太郎が電話をかけてきた。

民子「あんなことして燐太郎さん私のこと嫌いになった? でも私…私、燐太郎さんのことが好きです」…えっ! 

燐太郎「民子さん。ご主人のもとへ帰った方がいいよ。帰った方がいい」

 

さらに食い下がる民子に「迷惑なんだ。そんなふうに思われるのは、はっきり言って迷惑なんだよ。僕は君に特別な感情を持った事はないし、これからも持つ事はない」「随分自分勝手なんだな、君は。僕には僕の世界があるんだ。そこへ君がずかずかと土足で入りこんでくるのが迷惑なんだ。君の生きる場所はご主人との世界なんだよ」「頼む。もう僕にはかかわらないでくれ」と、これでもかと冷たい言葉を投げつける。

 

燐太郎さんはっきり過ぎるくらい言うねえ~。気持ちがない以上は、それが燐太郎の優しさなのかも。民子は電話を切って泣き出し、迎えに来た夫と帰っていった。

 

とめと沢子は民子の噂話をしていた。とめは二人でパンケーキを焼いてた時から民子は変だったというが、自分がもしその立場でもフラフラっと行っちゃうかもしれないと沢子と話していた。

 

淳之介に「フラフラっとどこ行くの?」と尋ねられた二人は慌てて「学校よ、学校」というが「ふ~ん…人妻と?」。光代にも「人妻と行きたいな」などというものだから光代も驚く。小さいころから女性に囲まれて育ったんだねー。

 

民子は燐太郎が好きだけど、家庭を大事にしてほしかったから夫に迎えに来てもらったという話をあぐりが光代にすると、「私は民子さんの気持ちがよく分かるわ」と言いだし、「誰だって一生をカゴの中で送りたくないわ。思い切り外で羽ばたいてみたいもんなんよ」と言ったけど、あぐりのことを家庭があっても好き勝手してるしてるはないでしょー。そもそもエイスケが望月組を継いでたら、あぐりは美容師にはならなかっただろうし。

 

店にいると、また光代のバイオリンが響き、辰子が指パッチンでとめに蓄音機をかける指示を出した。辰子さん、いちいち面白い。アドリブかな。辰子はあぐりに光代が昨日男の人と公園を散歩してたとこっそり教えた。相手は初老の紳士。

 

夜、光代がアイロンがけをしていた。男物の服?でエイスケや健太郎のものではなく、バイオリンの先生のものだと言った。

 

あぐりの心に次なる不安がよぎっていました。そんな不安が的中したのは、その翌日のことでした。

 

白スーツに赤いバラの花束を持った初老紳士が訪ねてきた。バイオリン教室の片桐先生は中山仁さん。そうそう、この辺りは覚えてるんだよなー。淳之介の世話をしていた光代が急にウキウキしだす。

 

片桐は光代の誕生日だからとバラの花束を持参してきた。「うちの嫁と来たら私の誕生日なんか全然忘れてるんですから」というセリフがあったけど、あぐりがうっかりというより、この時代あまり誕生日祝いってやらなかったんじゃないかな。正月になったらみんな一律に年取るんでしょ。

 

あ、でもエイスケさんがあぐりの誕生日を祝ってくれたこともあったっけね…(^-^;

peachredrum.hateblo.jp

片桐は妻と死に別れてずっと独り暮らしで独身。光代はあぐりに片桐からもらった花を花瓶に生けるように言い、淳之介はとめに預けると言ってきた。片桐には「昨日、メンデルスゾーンのレコードを買ってまいりましたの。やはりメンデルスゾーンは『協奏曲 ホ短調 作品64』ですわね、先生」と片桐に夢中。

片桐が帰る時もウキウキしながら歩く光代の姿を店の窓から見ている内弟子たち。とめは「バラの花束なんか持ってきちゃって、私だってフラフラっと行っちゃう」と誰でもフラフラ行っちゃうと沢子にツッコミを受ける。店の隅で本を読んでる淳之介も内弟子たちの噂話を聞いてる。

 

エイスケはカバンに服を詰め込んでいた。風呂上がりの淳之介はエイスケを見ると「みんなフラフラ」「パパもフラフラ。ばぁばもフラフラ」と言いながら、去っていった。淳之介を追いかけてきたあぐりはエイスケに気付く。エイスケは暑くなってきたから薄物を取りに来たとしれっと言う。

 

あぐりは光代のことを相談した。「おふくろもなかなかやるなあ」「いいじゃない。おふくろだってまだ女なんだからさ、恋の一つや二つしたっていいじゃないの」と取り合わない。何だかあぐりらしくないと言い、「夫婦の愛情が全てを超えるというのは幻想だね。男女の愛にはいろんな形があっていいじゃないのかなあ」とスキンケアをして出ていこうとした。

 

あぐり「エイスケさん、今どこで暮らしてるの?」

エイスケ「いつもあぐりの心の中だよ」うっ! 酷いこと言ってるけど、きゅんと来た(末期)。

 

光代が淳之介を連れてバイオリン教室へ行った日、雨が降り出したのであぐりが傘を持って片桐の家に行った。「ごめんください」と声をかけたのに、雨とバイオリンの音でかき消され、あぐりは庭に回る。窓から家の中が見えて一生懸命バイオリンを弾く光代、本を読んでいる淳之介、指導している片桐の姿が目に入った。

 

その時、あぐりの見た光代は今までの姑の光代ではなく、まさに恋する一人の乙女のようだったのです。

 

再放送が始まったときにこんな完璧なお姑さんいないみたいな感想があって、イヤイヤそこまで完璧ってわけでも~って何となくこの辺の事が記憶にあって思ってました。でも、燐太郎がこっぴどく民子をふったことは覚えてなかった(^-^;