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【連続テレビ小説】あぐり (4)「花嫁は15歳」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

大正9年、一家の大黒柱を失った川村家は町外れの小さな家へ引っ越す。母・美佐(松原智恵子)は、これからは質素倹約と言いながら外食し、あぐり(秋定里穂)たちはため息。3年後、あぐり田中美里)は民子(笹峰愛)が男子学生に恋文を渡し、山神先生(山田邦子)に叱られているところを救う。あぐりたちは、恋文を学校に渡したその学生を問い詰めに行き、その帰りに美佐に良くしてくれている岩見(斎藤晴彦)を見かける。

リアルタイムで初週は見てなかったけど、今見るとTHE王道だったんだね。

 

大正9年(1920年)12月

 

娘2人を追うようにあぐりの父・川村晃が亡くなって半年の月日がたちました。収入が途絶えた川村家は長年住んだ屋敷を売り、町外れの小さな家に引っ越したのでした。

 

沢山の使用人たちが引越しの手伝いをしている中、あぐりは木の上にのぼって鳥に話しかけていた。

 

美佐は使用人たちを前に今日のお礼を渡した。女中が4人くらい、若い書生が4人くらい、おじさん1人…こんなにいたのか。初回であぐりが行方不明になったときに捜しまわっていたのは近所の人とかではなく、使用人達だったのか。

男「そねえな、お暇のお手当は先日頂いとりますけえ」

美佐「それとこれとは別ですよ」「もう二度とこんなことはできんかもしれんのよ。私に恥かかせんといてね。皆さん今日まで私たち家族のためにほんまにご苦労かけました。それぞれ新しい仕事場へ行って頑張ってな」

女中「奥様もお嬢様もそれから正彦坊ちゃんもどうぞ…お元気で」と涙ながらに頭を下げた。慕われていたんだね。

 

美佐は子供たちを集め、「これからは何でも自分の力でやること。人を頼っては生きていけませんよ。それから今までのような裕福な生活は許されんのんよ。これからは贅沢はせず慎ましく暮らさんとな」と言いつつ…お昼はアイスクリームを作ってくれたレストランマルホシへ。

 

美佐は裕福な家庭に育ち、晃との結婚後も何不足なく暮らしていましたので、経済観念が全くなく、実際のところ、慎ましく暮らすことは容易ではありませんでした。そんな母でしたが、それでも父の残してくれた財産のおかげであぐりと妹の五喜は岡山高等女学校へどうにか通い続けることができたのです。

 

大きな屋敷を売り払い、使用人達もいなくなったから、結構出費も抑えられた!? でも教育に理解がないと、とりあえず娘たちの学校を辞めさせようってなるから、やっぱり、お嬢様気質の美佐が母親でよかったのかもしれない。

 

―3年後―

大正12年(1923年)春

 

あぐりは子役から田中美里さんへ。親友の民ちゃんは笹峯愛さん。笹峯さんというと「あぐり」が放送されてた当時、「王様のブランチ」に出てたなーとふと思い出す。そして、「ゲゲゲの女房」ではロザンヌレディでした。

 

山神先生の英語の授業中。手紙を回す民子とあぐり。放課後、民子はあぐりに岡山中学の剣道部の人に手紙を渡したという話をした。そうだ、民ちゃんは恋愛体質な人だった…。好きな人がいないというあぐりに「あなた半分男じゃねえん?」…今ならちょっと問題発言!?

 

あぐりが家に帰ると、晃の後援会にいた岩見という男が来ていて、美佐が壊れた洗濯機(桶に棒が刺さったようなもの)を直せないか頼んでいた。

 

あぐりはいつも「他人に頼るな」って言ってたくせに、とイラついていた。あぐりは岩見が嫌い。妹の五喜は、倉敷で生糸を取引する会社やってる社長でいい人だと言うが、「会社の社長だから『いい人』とは限らんじゃろ」「親切だから『いい人』とは限らんじゃろ」と手厳しい。

 

岡山中学の山本次郎に出した手紙がなぜか山神の手に渡り、クラスメイトの前で「風紀を乱す行為です」と叱られた。「人を好きになっただけで学校退学なんておかしいです」とあぐりが突っかかり、会話の中からフランスの活動写真を見に行ったことがバレ、二人して教員室に呼び出されてしまった。

 

山田邦子さんは、「澪つくし」のさんまさんとは違い、人気絶頂からちょっと落ちかけたときって感じじゃないかな。「あぐり」の翌年1998年の東京制作の「天うらら」でも森脇健児さんや猿岩石のふたりが出てたけど、どちらもブームが過ぎたあとという印象だったから(有吉さんはその後ブレイクし直すけど)、やっぱり全盛期で朝ドラに出てたさんまさんはすごいのかもしれない。弥太郎は嫌いだったけど。

 

あぐりは「会いに行こう」と岡山中学の剣道場まで行き、山本次郎(手紙では山本次郎、字幕は山元次郎となっていた)を呼びだし、「手紙、何でウチの学校に渡したん?」と文句を言ってやった。

 

民ちゃんはお礼にお汁粉おごると言って、お汁粉屋に入ったが、あぐりは別の席の客の会話が耳に入った。

 

「いいかげん払うてもらわにゃどうなるか分かっとるんじゃろな、岩見さん!」あぐりがそちらを見ると、よく川村家に来ている岩見が「あした入ってくる『あて』があるんじゃ」「借りた金耳揃えて返すけえお願いじゃ」と男に頭を下げていた。

 

斉藤晴彦さん、最近見かけない…亡くなったっけ? 

ニュースで見たかな(-_-;)

 

これが「花嫁は15歳」につながるのかな。 スピード展開よね。