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【連続テレビ小説】あぐり (84)「母からの贈りもの」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)は美佐(松原智恵子)に、東京で一緒に暮らそうと言うが、美佐は断り、明日岡山に帰るから、あぐりに洋髪にしてほしいと言う。あぐりは自ら洗髪し、美佐にパーマネントをかける。翌日、駅へ見送りに行ったあぐりは、涙をおさえながら笑顔で手を振る。年が明け、美容院に岡山女学校の親友・民子(笹峰愛)がやってきて、驚くあぐり。エイスケ(野村萬斎)に会いに連れて行ったカフェで燐太郎(野村宏伸)と…。

お客様から綾小路貴子様が来店したことを言われ、店内にはメンデルスゾーンが流れ、あぐりは美佐のことを考え、カミソリで指を切ってしまう。

 

ダイニングにいた美佐もぼんやりしていたが、あぐりのケガの手当てをした。あぐりの手当てをしながら小さいころのおてんばだったころの話へ。あぐりは「ここで一緒に暮らしてくれん?」とお願いするも、「私、今な、そろそろ岡山へ帰ろうかなと思うてたとこなんよ」と返された。

 

五喜の花嫁修業もまだまだだし、岡山でやることがたくさんある。しかし、帰る前にあぐりにお願いがあると言った。それは、洋髪にする事だった。望月のお義母様が洋髪にして自慢たらたらだったので、洋髪にして驚かせてあげたい。

 

あぐりは美佐の切り落とした髪の一房をそっと懐にしまった。あぐりが洗髪し、パーマネントをかけ、洋服に着替えた美佐があぐりや弟子たちの前で一回転。美佐は頭が軽くなったわと言ってたけど、あれー? 光代のパーマネント&洋装はよく覚えてたけど、美佐は記憶から飛んでた。

 

明るく振る舞う母の一体どこに病魔が宿っているというのかあぐりには想像もつきませんでした。

 

その夜、美佐の髪をしまおうとしたところをエイスケに見られた。「お義母さんの形見?」エイスケはあぐりと五喜の会話を聞いていた。「あぐり。明日は笑顔で見送ってあげよう」エイスケさんは時々すんごくまともなんだよなー。そこがいい。

 

翌日、駅で美佐と五喜を見送り。「あぐり、さよなら」と言われたあぐりは「さよなら」と返したものの泣きそうになった。隣にいるエイスケが「泣くな。笑顔の君を覚えてもらうんだ。泣くな」とささやく。覚えてたのはこのシーンでした。あぐりはとびっきりの笑顔で美佐に手を振った。でも正直、この回はここで終わったと思ってたらあと5分。

 

昭和5年 早春

その後、あぐりは岡山に帰ることができないまま年を越し、翌年の早春。あぐりの店に思いがけない客がやって来たのでした。

 

お、昭和4年の10月あたりから世界恐慌だったけど、「あぐり」界はスルーだったか。以下、「澪つくし」ネタバレ。昭和5年の春辺りは高神村騒擾事件直前。

peachredrum.hateblo.jp

店に竹内という女性が友達の五十嵐中尉の奥様を連れてきた。その婦人こそ、あぐりの親友の民子だった。

 

岡山女学校の親友・民子との再会でした。

 

民子はあぐりの家で語らう。東京では猫かぶってるという民子だが、あぐりが職業婦人になってることにびっくり。あぐりはここのところエイスケを見かけないというが、明日の夜、会いに行ってみようと待ち合わせした。

 

あぐり「エイスケさん」

エイスケ「あれ、どこかでお会いしましたよね?」

あぐり「あなたの奥様です」

エイスケ「やあ、これは闇夜のカラスちゃん。久しぶりだね。元気?」

あぐり「はい、そちらは?」

エイスケ「元気ですよ。あっ淳之介君は?」

あぐり「大きくなりました」

エイスケ「よろしく言っといてね」

こういう掛け合い好きだったなー。

 

燐太郎は「全く…これが夫婦の会話かね」とあきれつつ楽しそう。エイスケは民子のことも「キューピッドちゃん」と覚えていた。民子に燐太郎を紹介すると、民子の目の色が変わる。民子もまた燐太郎の詩集「蒼の時」が好きで、本人を目の前に暗唱。恥っ!

 

満天に輝く星たちよ…

君たちは わたしの願ひ

君たちは わたしの命

君たちは わたしの夢…

満天に輝く星たちよ…

君たちは わたしの愛

君たちは わたしの悲しみ

 

燐太郎と民子の出会いがこの先あぐりを大いに悩ませる事になるとは、この時のあぐりはまだ気が付いていなかったのでした。

 

次週予告

淳之介です。難しいことはよく分かりませんが、大人はいろいろ大変みたいです。次週「男と女の間には」。見て下さい。

 

今週は淳之介だったか。結構長いこと出てるわりに子供の出てくる場面が少ないよね。忙しいし、それぞれマイペースだったみたいだし。案の定?民子は燐太郎が好きになるみたいだし、光代がバラの花束を眺めてうっとり。そうそう、この辺の光代さんは覚えてるなー。中山仁さん出てた。

 

しかし、改めて見返すと民子があぐりの親友なのが無理あり過ぎる。女学校の同級生でお互い目立ってたけど特に仲良しでもなかったくらいでよかったんじゃないかというほど違うグループの人っぽくて。

 

あぐりの親友なら、弟子の同期だったほわほわした千代子さんみたいなタイプやさっぱりした辰子さんタイプで両者とも恋愛脳じゃないっぽい感じがあってる気がするけどね。恋愛脳なのが最大にあぐりと相反する感じがするんだよなー。そんなこと今更言っても仕方ないけどね。