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【連続テレビ小説】あぐり (5)「花嫁は15歳」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)は母・美佐(松原智恵子)に、岩見(斎藤晴彦)に気をつけろと忠告するが、美佐は聞く耳を持たない。学校では、民子(笹峰愛)が好きな人が出来たので、手紙を渡すのにあぐりについて来てほしいと頼む。手紙を差し出した相手は、写生をする望月エイスケ(野村萬斎)だった。真っ黒に塗られたカンバスは、あぐりには“闇夜のカラス”にしか見えない。一方、美佐は夫が残した財産を岩見にだまし取られてしまい…。

大正7年頃から高騰し始めた岡山市内の土地は既にこのころ当時の5倍から7倍まで高騰していたのでした。

 

今は大正12年。美佐は金庫からお金を取り出し、実際の土地を見ることもなく岩見にお金を預けた。

 

帰ってきたあぐりは岩見と鉢合わせし、美佐に「気を付けた方がいいと思う」と忠告するが、美佐は「今にこの土地売ってまたお父様が生きてらしたような暮らしを始めるんよ。心配せんといて。あなたたちには苦労させんから」 と聞き入れなかった。

 

学校で、あぐりは民子から好きな人ができたと聞かされた。民子曰く「恋は突然やって来るんだよ」…恋は危険な訪問者である。しかし、人は誰でも恋を待っている。恋に巡り合わない人生はむなしく寂しい…「澪つくし」を思い出します。

あぐり「突然やって来て、あっという間に去っていくわけだ」民子の場合はね。

 

民子が好きになったのは、東京の学校に行ってるけど、今は岡山に帰って来てる人。手紙を書いたから渡しに行くのに付き合って欲しいと言われ、いやいやながらついて行った。

あぐり「あいつ頭の中、男の事しかないんかなあ…」

 

澪つくし」と同時代と言われると、「あぐり」は友達同士の会話はだいぶ崩して現代風にしてある感じがする。かをるは、友達もさん付けだったしね。

 

城壁の上でキャンバスに向かって熱心に絵を描いている男。民子が手紙を渡しに行くと「そこに入れといてよ」と絵の道具箱をさした。既に”望月エイスケ”宛の手紙がいくつか入っていて、あぐりにまで「きみのもそこに入れといてよ」。

 

エイスケが描いていた絵は真っ黒。あぐりが「何ですか、これ?」と聞くと、「君には見えないのか? この暗闇のような街が」と、これー! 懐かしい。

エイスケ「すべてが暗闇なんだよ。人々の欲望が渦巻いて、やがてそれが空や川をも闇の中に包んでしまうんだ。このキャンバスの中にそれが描かれているんだ。君たちには見えないのか?」

 

民子は「見えます、見えます」とすぐに調子を合わせたが、あぐりは「バカみたい。私には闇夜のカラスにしか見えないわ」と言った。エイスケは「それはいい…。う~ん…。いいねえ…」とあぐりの言葉に楽しそうに反応し、笑い出した。リアルタイムで2週目から見始めたけど、この辺は総集編でもやってて見覚えあります。

 

休みの日。あぐりは美佐に頼まれて、望月家にお使いに行くことになった。

 

桶屋町の望月家は岡山でも指折りの土木請負業でした。

そして今でも「吉行組」はあるんだね~。

 

あぐりは荷車にぶつかりそうになり、傘を落としてしまった。その傘を拾ってくれたのは望月勇造。若林久弥さんが若林豪さんの息子だとは知らなかった。少し時期はかぶるけど、「天までとどけ」のお父さんの部下の新聞記者もやってたな(シリーズ4~8)。

 

望月家に入ると、光代は「あぐりさんがあんまりかわいいんでてれとんのよ、きっと」と相変わらず褒めてくれた。健太郎は川村家に岩見が出入りしているのを心配し、何かあったら相談に乗ると言ってくれた。

 

あぐりの不安が的中してしまいました。岩見が「母名義で土地を買っていた」というのはすべてウソで母から預かったお金で自分の借金を返していたのです。当然の事ですが、美佐が大事に持っていた土地の権利書はすべて偽物でした。

 

五喜が不安を口にし、正彦はご飯を残し、あぐりは黙々とご飯を食べる。

 

父が残した財産を母が騙し取られ、川村家には大きな暗雲が立ち込めていました。更にあぐりにとって「寝耳に水」の出来事が起きたのは、ショックで寝込んでいた美佐がようやく元気を取り戻してきた頃の事だったのです。

 

人力車に乗って帰ってきた美佐(やっぱりお嬢様だな~)は、あぐりを呼びだし「あなた、お嫁に行きなさい。とってもいいお話なんよ」と言い出した。

 

生粋のお嬢様だけど、松原智恵子さんの美しさ、チャーミングさで仕方ないなあと思えてしまう。しかし今見ると、あぐりの前髪がその当時の現代風っぽく見えて、ちょっと気になる。