徒然好きなもの

ドラマの感想など

シャツの店 第2話

1986年1月18日 NHK

 

あらすじ

頑固一徹なシャツ職人とその妻、息子が繰り広げる家族間の葛藤を、東京・下町を舞台に描く。鶴田浩二が昔気質な主人公を絶妙な演技で魅せる。東京で指折りの腕を持つシャツ職人・周吉(鶴田浩二)。ある日25年も連れ添った妻・由子(八千草薫)が突然家を出て行ってしまう。仕事中心、厳格な家長として通してきた周吉は戸惑い、これまでの自分の生き方を見つめ直す。

ドラマ人間模様

 

由子「シャツを作るって、そんな大変なもんですか?」

周吉「俺の一生の仕事だぞ」

由子「結婚してから25年。私の仕事でもありました」

周吉「だったら分かるだろう」

由子「分かります。そんな大げさなものじゃないわ」

周吉「なんだと?」

由子「まるでお父さんは芸術品でも作ってるみたいに偉そうにして、私だって縫えます!」

周吉「縫えるもんか」

由子「縫えます。それも偉そうにしないで、洗濯したり、ご飯作ったりしながら、それぐらいのことできるわ」

周吉「じゃあ、縫ってみろ」

 

作:山田太一

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音楽:山本直純

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演奏:オズ・ムジカ

資料提供:池田辰蔵

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磯島周吉:鶴田浩二…字幕黄色

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里見昭夫:平田満…字幕緑

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磯島秀一:佐藤浩市

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村川知子:美保純

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小料理屋の主人:根上忠

女将:貴井みどり

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宇本の妻:塚田三千

仲居:圓山由美

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村川重彦:杉浦直樹

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洗い場の女:高木路子

      上原恵子

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板前:寺田康弘

鳳プロ

劇団ひまわり

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宇本賢次:井川比佐志

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磯島由子:八千草薫…字幕水色

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制作:近藤晋

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演出:深町幸男

 

息子の秀一が同棲相手の知子を実家に連れてくる。知子は周吉の顔を見て、シャツを作ってるゴリラみたいな男かと思ってたけど、かっこいい~かっこいい~連発。周吉は何も言えなかった。

 

秀一たちが帰った後、由子の働く店に電話をかけ、「秀一の女は性悪だった。別れるように言っとけ」と伝えた。この前の「喝采」のフランクと同じ。外面がいい。

peachredrum.hateblo.jp

秀一と知子は周吉の前では同棲はしないと約束したが、それを守るつもりはないらしい。ラブホテルにいる二人。佐藤浩市さん、年下のかわいらしさも感じるけどかっこいいなぁ。美保純さんもかわいい。ちょっと色っぽいシーン。

 

由子が秀一と連絡を取ったか直接聞いて来いと昭夫に言い、由子のアパートに行くと、そこは先日オーダーシャツを頼みに来た宇本がいて、由子と同じアパートの上の階の住人だった。由子が引っ越してきてオーダーシャツを12,000円で作るというチラシを配っていて、別れた旦那もオーダーシャツを作っているという話を聞いて興味を持ち、”磯島”というシャツの店を探して作りに行った。

 

昭夫は早速報告。日曜に気軽に妻に頼まれた買い物など家事を手伝ってくれるような宇本と家事を何もしてこないで威張っていた周吉を比べる。

 

周吉が一人店にいると、知子の父親である村川が訪ねてくる。お互いの子供のことを話しているうちに、娘は強い、女は強い、妻は強い、という話になり、仕事の話にもなる。村川はインテリア関係の仕事をしているが、年に数回ヨーロッパに買い付けに行っていた。

 

しかし、妻が長期入院するようになってからは、娘が心配だからヨーロッパに行くのをやめて欲しいと言われ、言われた通り、ヨーロッパ行きは別の者に任せたら、ほら、違う人にも同じようにできるんじゃないと言われ、村川が行ってたらもっと違ってたのにその差が分からないという話に周吉も妻の愚痴をこぼす。

 

まぁ言いたいことはなんかわかる。自分なりのこだわりがあるのにその微妙な違いを分かってもらえない。

 

由子が周吉を訪ねて、秀一に女と別れるように言ったが、秀一は「親父はそんなこと一言も言ってなかったのに変だな」と言われた、と報告した。しかし、宇本の話などしてるうちにケンカになってしまい、由子は帰っていく。

 

それから数日して、宇本が出来上がったシャツを受け取りに来るが、昭夫が宇本のことをしゃべっていたせいで、周吉は金をとることはないと怒る。宇本も周吉の剣幕にシャツを受け取らずに帰ってしまう。今回はここで終わり。

 

面白い。来週も楽しみ。