徒然好きなもの

ドラマの感想など

シャツの店 第4話

1986年2月1日 NHK

 

あらすじ

頑固一徹なシャツ職人とその妻、息子が繰り広げる家族間の葛藤を、東京・下町を舞台に描く。鶴田浩二が昔気質な主人公を絶妙な演技で魅せる。東京で指折りの腕を持つシャツ職人・周吉(鶴田浩二)。ある日25年も連れ添った妻・由子(八千草薫)が突然家を出て行ってしまう。仕事中心、厳格な家長として通してきた周吉は戸惑い、これまでの自分の生き方を見つめ直す。

ドラマ人間模様

 

前回の振り返り

由子のアパートの玄関

宇本「許してもらいたい。私には、あの、今、言ったようになんか恋とかそういったものがとても必要です。そうでないと息が詰まってしまう。私のような者がこんなこと言うのは滑稽だし、自分でもよーく分かってますけども、フッ…奥さんのおかげで恋をしています」

戸惑う由子。

 

バー

周吉「なんだ、あの娘は!」

村川「フフフ…」

周吉「あんな娘、俺ならひっぱたくね」

村川「いや、時には、やりましたよ」

周吉「手ぬるいんだよ」

村川「一体…」

周吉「あばずれ」

村川が周吉を殴って、周吉が倒れた。

時子「ちょっと何すんのよ!」

 

作:山田太一

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音楽:山本直純

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演奏:オズ・ムジカ

資料提供:池田辰蔵

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磯島周吉:鶴田浩二…字幕黄色

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里見昭夫:平田満…字幕緑

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磯島秀一:佐藤浩市

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村川知子:美保純

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時子:松本留美

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越野清子:角替和枝

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村川重彦:杉浦直樹

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ウェイトレス:田中久仁子

女の子:糸日谷朗子

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鳳プロ

劇団ひまわり

劇団いろは

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宇本賢次:井川比佐志

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磯島由子:八千草薫…字幕水色

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制作:近藤晋

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演出:深町幸男

 

昭夫が受けた電話が気になる周吉。きっと出て行った妻の由子だろうと見当をつけるが、昭夫ははっきり答えない。

 

夜になって、昭夫は由子にお見合いを勧められていたことを白状する。

 

定休日。お見合い当日、ネクタイ姿で周吉のお昼を作っていると、いつも通っているバーの女性・時子がお昼を作りに訪ねてくる。

 

周吉はたまには女の手料理が食べたいと昭夫に言うけど、いつも料理を作ってくれてるのに失礼な。いくら弟子とはいえ休日まで来て作ってくれてるのにね。

 

昭夫のお見合い相手は角替和枝さんだ!

 

昭夫は、周吉と時子の仲が心配になり、村川に家に寄ってもらえるように頼む。

 

周吉は、時子に「男は男」「女は女」、女が男を立て、男が女をいたわって…という話をするけど、時子は、男がいばってる、都合のいいこと言ってるといちいちツッコミ入れてくれたのでモヤモヤせずにすみました。

 

こういうところが山田太一さんの脚本の好きなところだと思います。

 

時子は散々周吉に迫るが、周吉はバーでは胸を揉んだりセクハラし放題だったのに、妻に未練があると誘惑を突っぱねた。

 

お見合い中に何度も周吉に電話をかける昭夫。

 

お見合い相手は、昼は会計事務所で働き、夜は由子の働く店の洗い場で働いていた。28歳、男性との付き合いはほとんどなく、ただ時間が過ぎていたというのがリアル〜! 昭夫が上の空なのがなんかな〜。

 

時子が出て行ったのと入れ違いに村川が訪ねてきて、娘の部屋から物がなくなっていたことを話す。由子のアパートに電話すると偶然訪ねてきた宇本が電話に出た。周吉激怒。

 

二人で秀一の部屋を訪ねることにした。部屋には由子はおらず、秀一と知子がいた。

 

村川と知子が口喧嘩するけど、知子の言い分もわかるな〜。ちゃんと就職したのに、父親にまで結婚までの小遣い稼ぎとか言われたくないよ。

 

しかし、二人の暮らしはよくわからない。二人は部屋を借りるけど泊まらない。結婚はしない。やることはやる。都内に実家がある人はいいよなぁ〜とつい田舎コンプがでる。

 

子供達は出て行き、親達はうなだれる。時代は動いてるねえ〜としみじみ。

 

そこに由子が帰って来て、周吉は帰ってしまう。

 

来週は日曜日ではなく、5月1日に一挙放送があります。

 

山田太一さんの脚本だと、見たことがない「早春スケッチブック」「男たちの旅路」が見たいです。