徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】喝采

2014年WOWOWで録画した映画を観ています。

 

1954年 アメリ

 

あらすじ

ニューヨークのブロードウェイ。元大物エンターテイナーのフランクは酒好きのせいで、一線から退いてしまった。だが、若い演出家バーニーはプロデューサーの反対を押し切り、新作舞台にフランクをキャスティングする。頼りないフランクには、妻ジョージーが常に付き添うことに。実はフランクは息子を交通事故で亡くして以来、すっかり気が弱くなり、酒に溺れていた。やがてバーニーはジョージーに好意を抱くようになるが……。

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1954年…日本だと昭和29年の白黒の古い映画です。

 

冒頭は誰が誰やらだったけど、オーディションで歌い始めた男性がフランクだと分かりました。セリフを言い、動きをつけながら歌っている。しかし、プロデューサーがいい顔をしてないのが分かって、歌い終わって結果も聞かずに帰ってしまう。

 

フランクの家をフランクを推薦した演出家のバーニーが訪れ、直接契約の話をする。奥さん若いなーと思ったら、実年齢20以上離れてた。若くて美しい妻と小さな男の子、幸せの絶頂にいたが、妻が美容院に行くときに子守がいなくて、フランクが預かっていたら、少し目を離したすきに目の前で交通事故で子どもを亡くした。息子の死に責任を感じ、酒浸りになったフランクは今度の舞台も勤め上げる自信がない。

 

プロデューサーや演出家に嫌われたくなくて、文句を妻のジョージーに言わせるフランクがずるい。ジョージーはそれで周りから気の強い妻だと思われている。

 

初日の幕が開き、朝刊に批評が載った。ボストン公演の初演は失敗。バーニーは気の強いジョージーのせいだと思い、プロデューサーはフランク共々帰らせる気だったが、フランク推しのバーニーは、ジョージーだけ帰らせようとする。

 

バーニーからするとフランクを支配してるように見えるジョージーと激しく言い合いになる。周りからはいつも神経質でピリピリしてるジョージーが怖くて、陽気で人当たりのいいフランク、という風に見えるんだけど、フランクがかなり外面がいいだけ。

 

ジョージーと喧嘩してしまい、本当にジョージーが帰ってしまうことになってタガが外れたのか酒場で飲んでトラブルを起こし、憔悴しきっているフランク。そこでバーニーは大きな誤解をしていたことを知る。

 

フランクが前に話した自殺未遂も神経症もフランクのことでジョージーのことではなかった。気の弱い夫を守る妻の健気さにバーニーはジョージーを抱き寄せキスをする。えーっっっ、なんだこの展開は。ジョージーも何年も女としてみられてなかったかとか、なんだなんだなんだ(混乱)。

 

フランクの楽屋に行ったバーニーは強い口調で攻めたてる。熱血キャラなのかなー。怖いくらい怒鳴りつけるんだもん。お前、人の妻に手を出しといてよく言うわ。そこで、やっとフランクは自分が年を取ったこと、人気が下降している苦しみを息子の死で同情を集めていることを話した。

 

ニューヨーク公演の初日のパーティーでフランクは一緒にいたバーニーとジョージーの関係を悟る。察しがいい。フランクは二人で話し合うように言い、部屋から出ていく。

 

しかし、直後、フランクとジョージーの思い出の曲が流れ、見つめ合う二人に、今度はバーニーが察し、キスでお別れ。フランクを追って外に出て行ったジョージーと入れ違いにタイム誌を持った男がみんなに配る。バーニーが窓から外を見ると、フランクに追いついたジョージーが二人で歩いていくところだった。

 

バーニーがまともな男だと思ったらとんだ間男だったなー。すいません、こんな浅い感想で。フランクも気が弱くて妻に迷惑をかけてきたことを知ってたからあっさり引き下がったけど、結局ジョージーが選んだのはフランクだったと。うーん。

 

この映画を観て、フランク役のビング・クロスビーが「ホワイト・クリスマス」他多数のクリスマスソングを歌っていたことや、妻のジョージーがあのモナコ王妃のグレース・ケリーだと知れただけでも良しとしよう。

 

 

同じ年でもこちらは総天然色なんですね。