公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
竜三(並木史朗)は、軍人の兄の忠告と助力を受け、昭和13年の初めに、近くの連隊へ魚を納める御用商人になった。これからは、軍の息がかかったものでなくては、商人としても生き残れないことを知って選んだ道であった。しかし、竜三の選んだ道が、果たしてよかったのかどうか、おしん(田中裕子)はまだ不安であった。軍に頼って暮らしを立てることになってしまったうしろめたさが、おしんの心に影を落としていた。
竜三は自分のトラックをついに入手し、軍に魚を納め始めた。竜三は、おしんに楽をさせてやりたいと思っていたけど、常に働いてないと死んじゃうおしんにとっては、主婦業だけでは物足りず(!)、御用聞きや配達はやらないから、店だけでもやらせてほしいと頼み込む。「この~」とか久々にラブラブな雰囲気を漂わせてたなー。
初ちゃんは、寅年だそうで、千人針に引っ張りだこ。
1メートルほどの長さの白布に、赤い糸で千人の女性に一人一針ずつ縫って結び目をつくってもらう。特例として寅年生まれの女性は自分の年齢だけ結び目を作る事が出来る。これは虎が「千里を行き、千里を帰る」との言い伝えにあやかって、兵士の生還を祈るものである。(wikiより)
日常にもどんどん戦争の影が大きくなります。雄は思いつめた表情で竜三に話をする。雄は長男だけど、魚屋は継がずに陸軍士官学校に入って軍人になりたい。竜三もおしんも魚屋は子供たちを食べさせるためにやってるだけで、継がせようという思いはない。ここは珍しく一致している。おしんは、役人、勤め人、商売人など希望だけど、竜三は、やりたいことがなければ魚屋の手伝いでもいいけどね、くらいの感じに思うけど。
竜三は雄の想いを汲んで、雄を応援するが、戦争反対のおしんは、もちろん反対。だけど、雄は頭もよく、弁も立つ。軍の仕事はするくせに自分の息子は軍人にしたくないなんておかしいとおしんにはっきり反論する。悲しそうな顔のおしんと初子。重苦しい雰囲気がここから結構続きそうだなー。まだ昭和13年だもんね…。