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ドラマの感想など

連続テレビ小説 おしん(203)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

おしん(田中裕子)は、雄(ゆう)の進学希望校が陸軍士官学校だと聞かされ、自分の耳を疑った。いつも母親思いの優しい心遣いをしてきてくれた雄を、この子だけは母親の気持ちを知ってくれていると信じてきただけに、思いがけない言葉であった。反対するおしんを、雄は父親の竜三(並木史朗)と一緒になって責めた。息子も夫も、おしんとは違う世界の人間になってしまった気がして、おしんはむなしさにさいなまれていた。

 

 

↑このあらすじも昨日の話だなー。

 

雄の言葉に打ちのめされたおしんを見て、初ちゃんは、雄に「母さんの気持ちを考えて」と切々と語りかける。初ちゃんの長台詞!

 

今日の回は、長子長男の重圧というか戦争が関係ない時代だったとしても、やっぱりおしんは雄の希望する進路じゃなくおしんが向かわせたい方向に仕向けるのかなと思うと気が重くなった。

 

竜三は昨日は陸軍士官学校を受けると聞いて喜んだけど、今日の回で雄は陸士をやめて高等学校を受けると聞いて強硬に反対するでもなく、応援する方向になった。「親の思い通りにはいかんね」と寂しそうに笑ったけど、それで終わり。しょんぼりした顔のおしんが結局は自分の思い通りになってるんだもんなぁ。母さんが散々苦労して育てたんだよ、なんて初ちゃんに聞かされたら、雄だってわかってる分、辛いよね。

 

私も中間子で、おしんも竜三もそう。一番上に生まれた子供の重圧は私には分からない。親が苦労してるのを一番長く見てたり、下の子供の面倒も一緒になって見るから、親にとっても特別な存在で戦友みたいなところもあるんだと思う。私なんかはそこまで親のいいなりにならなくていいのにと思ってるけど、優しい雄はそうはいかないんだろうなぁ。初ちゃんも長女だし、まじめだぁ。

 

一番は軍人になって死んで欲しくないって思いがあるんだろうけど、親の思いを汲んで自分の進路を変えるという考えが私にはありません。だから、今日は陸士行かなくてよかったねとは思えず、雄がすごくかわいそうに思えた。おしんと初子でそんな寄ってたかって言わなくてもいいのに。

 

雄が優しくて頭がいい分、モヤモヤがたまってしまった回でした。