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【ネタバレ】チョッちゃん(138)―連続テレビ小説―

NHK 1987年9月12日(土)

 

あらすじ

組合の事務で働き始めた蝶子(古村比呂)。一人留守番のみさ(由紀さおり)は、慣れない皿洗いをやってみようとして、皿を割るなどいいところが無い。蝶子は、みさの昼ご飯を用意してくるのを忘れ、急いで自転車を借りて家に帰ると、喜作(伊奈かっぺい)たちと食べていた。職場で事務の常子(栗田ひとみ)が蝶子の服を見て羨ましそうな顔をしていて、休日に蝶子は常子の服を作ってやることに。常子からはお礼に米をもらって…。

2025.9.20 NHKBS録画

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脚本:金子成人

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黒柳朝チョッちゃんが行くわよ」より

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音楽:坂田晃一

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語り:西田敏行

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岩崎蝶子:古村比呂…字幕黄色

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中本喜作:伊奈かっぺい

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斉藤:左奈田恒夫

花田常子:栗田ひとみ

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中本よし:高柳葉子

岩崎加津子:藤重麻奈美

岩崎俊継:服部賢悟

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北山みさ:由紀さおり

 

<チョッちゃんは産業組合の事務という仕事を見つけ、今日から働き始めているんです>

 

事務仕事をする蝶子。

 

リンゴ小屋では、みさが本を読んで過ごしていたが、洗い桶の中に入った食器が気になり近づく。

 

<お母さん、洗ってみたらいいのに>

 

茶わんを取り出し、慣れない手つきでたわしでこするが…

みさ「あっ!」

茶わんを落として割ってしまった。

 

産業組合

 

柱時計の時報が鳴る。

 

斉藤「昼休みだ」

常子「いやいや、腹へって腹へって」

 

蝶子「あ! 弁当忘れた」

常子「おらの分、少しやるすけ」

斉藤「おらの分も」

蝶子「自分のもだけど、母親の昼ごはん用意するのも忘れてました」

常子「ありゃ」

蝶子「いつもどおり子供たちの弁当だけ作って安心してたんだわ」

斉藤「お母さん、自分でなんとかするべえ」

 

蝶子「いや~、それが…自転車ありますか?」

斉藤「あ、おらのがある」

蝶子「貸してください!」

斉藤「ああ」

 

リンゴ畑の中を自転車で爆走する蝶子。

 

リンゴ小屋にみさの姿はなく、中本家の母屋で喜作やよしと昼食を食べていた。

 

蝶子「母さん!」

みさ「なしたの?」

荒い息の蝶子。

みさ「仕事いいんか?」

蝶子「母さんの昼ごはんのこと、すっかり忘れてて…」

 

喜作「いや、それでわざわざ戻ってきたのすか?」

うなずく蝶子。

よし「あ~」

みさ「私は、こちらですっかりごちそうになってるもね」

蝶子「どうもすいません」

喜作「いいや、なんもなんも」

 

よし「蝶子さんは? 昼ごはんは?」

蝶子「弁当持っていくの忘れてて」

喜作「あ、したら、ちょうどいいっきゃ。ここで食べていきなせ」

蝶子「けど…」

よし「あ、いいからいいから!」

喜作「うん!」

みさ「そうしたら、いいしょ?」

うなずく蝶子。

喜作「おお、さあさあ、さあさあさ」

 

帰りは「女心の歌」歌いながら自転車に乗る蝶子。

♬風の中の 羽のように

いつも変わる 女心

女心の歌

女心の歌

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この歌は意外にも音楽学校行く前の女学校時代から歌ってんだよね~。青森来てから蝶子が歌うシーンが増えてうれしいな。やっぱり、要が才能ないって言ったことが心に引っ掛かっている。しかもウソだから。

 

夜、外では虫の声がする。

 

リンゴ小屋

蝶子「夕食を作るのも遅くなり、今日は本当に大失敗でした。反省してます」

みさ「ま、最初だもの。しかたないしょ」

蝶子「それで、これからのことを相談したいの。私は朝の8時半には、ここを出なきゃいけない。帰りは5時過ぎ。朝ごはんと昼の分は用意していけるけど、問題は晩ごはん」

うなずくみさ、加津子、俊継。

蝶子「5時過ぎに帰ってきて、それから支度にかかると食べるのが遅くなるのよ」

俊継「おなかすくし」

加津子「夕方から同じことばっかり言わないの!」

 

蝶子「俊ちゃんの言うとおりよ。それで、明日からは加津(かっ)ちゃんに夕食の支度してもらいたいの」

加津子「キャンプだ、キャンプだ!」

俊継「僕もやる!」

蝶子「はい! じゃ、お願いします」

俊継「うん!」

 

みさ「あの~」

蝶子「うん?」

みさ「私は手伝わなくていいんかい?」

蝶子「…できる?」

みさ「う~ん」

 

俊継「おばあちゃん、今日、茶わん割った」

加津子「俊ちゃん!」

 

みさ「私も慣れたらねえ、できるもね」

蝶子「やりたいの?」

うなずくみさ。

 

こういう家族会議の感じは何でか放送当時の80年代っぽさを感じる。仕事を持つ女性が当たり前になってきた時代でもあるし。

 

森の中を歩く俊継、加津子、みさ。

俊継「あった!」

みさ「うん、あったかい? ああ、あった、あった! これが『ミズ』っていうの。おっ、さっき、中本さんに聞いたもね?」

うなずく加津子。

みさ「え~、おいしいんだ」

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ミズを収穫する加津子たち。

 

川で小石を投げるみさ。「あ~、失敗しちゃった」

加津子は、ざるで魚を追い込む。

みさ「よいしょ! あ~、うまくいった! ハハハッ」

加津子「おばあちゃん! 石投げたら魚が逃げちゃうでしょ?」

みさ「あ、そうだね」

 

リンゴ小屋に戻った加津子たち。みさを怪訝な表情で見ている。

みさ「え~と、お米を入れて、で、そのあとは」

加津子「水いれてゆすぐの」

みさ「あ、そうそう、そうだね。え~と、水は、これだね」

 

外のカマドにマッチで火をつけるみさ。しかし、うまく点火できず。

加津子が新聞紙を持ってきてくしゃくしゃにする。「おばあちゃん、ちょっと…。この紙に…」

みさ「うん」

加津子「火をつけてみて」

みさ「これに? うん」またマッチに火をつけて、今度は新聞紙に点火し、ようやくついた。「いや~、ついた! アハハ~! ああ、よかった」

 

壺から味噌をおたまにいれ、そのまま鍋に入れるみさ。家の中に入り、ミズを包丁で切り、茎を捨て、葉っぱを切る。

 

俊継「うまくいくと思う?」

首を横に振る加津子。

みさが鍋に葉っぱを入れる。

 

蝶子がみそ汁をよそう。「さあ、食べましょう。じゃ、いただきま~す!」

一同「いただきます」

俊継と加津子がつながった漬物を箸で持ち上げた。

それを見て苦笑した蝶子がみそ汁を口にする。「母さん、だしはとったの?」

みさ「『だし』って?」

蝶子「やっぱり一から教えないとね」

みさ「ああ…ダメかい?」

蝶子「いや、みそもこしてないっしょ?」

みさ「『こして』っていうと?」

蝶子「今度、じっくり教えるから」

みさ「うん」

 

蝶子「この葉っぱは?」

みさ「ん? あ、それね、『ミズ』っていうの」

蝶子「『ミズ』はね、葉は苦いから捨てるの。茎の方を使うもんなの」

みさ「はあ~、いや、そうか…」

蝶子「まあ、毒っていうわけではないから。うん」みそ汁を飲み、ごはんを食べる。

 

ごはんを食べて首をかしげるみさ。「ちょっと、ごはんかたくないかい?」

うなずく加津子。

みさ「…こんなもんかい?」

蝶子「水は、どのくらい入れたの?」

みさ「蝶ちゃんに言われたとおり、手をこう入れて、この辺りまでちゃんと入れたよ」手のくるぶし…いや、茎状突起(けいじょうとっき)あたりを指す。

蝶子「それでいいんだけどね。まあ、いいか、食べよう! フフフフ!」

 

やってもらうだけありがたいよね。

 

産業組合

お茶を出す蝶子。「はい。はい」

常子「それ」蝶子の来ているシャツを指す。

蝶子「うん?」

常子「いいなっす」

蝶子「…いや、ありがとう」

 

常子「東京だば、こったのも売ってるのか?」

蝶子「ん? いや、これは私が作ったんです」

常子「本当にが!」

蝶子「買うより安上がりなんですよ」

常子「したら、あれ、洋裁できるのが!?」

蝶子「はい!」

 

斉藤も弁当を食べながら、蝶子のシャツをじっと見る。

 

常子「岩崎さん」

蝶子「はい?」

常子「おらさもそったの作ってけねべか?」

蝶子「いや、いいけど…」

常子「銭っこかい?」

蝶子「いや、なんも。…布地が」

 

常子「それだば、おら、持ってるすけ」

蝶子「寸法もとらないとね」

常子「今度の休みの日ば、どんだ?」

蝶子「いいですよ!」

常子「うん! したら」

蝶子「はい!」

 

休みの日、畑で作業している蝶子たち。

常子「いやいやいや、畑かい?」

蝶子「あ、いらっしゃい! あ、一緒に働いている花田常子さん」

みさ「あ、どうも!」

常子「よろしぐ!」

 

リンゴ小屋

常子が風呂敷包みを広げた。

蝶子「物差しやら裁縫道具、みんな北海道に送ったもんだから」

常子「荷物届くまで、おらの使っていいすけ」

蝶子「はい、じゃ」

 

庭で畑を掘っている加津子たち。

みさ「あら、ああ、アハハッ。いやいや~、アハハ!」自分の掘った土が足にかかる。

加津子「おばあちゃん、何笑ってるの?」

みさ「私ね、こういう土いじり、前からいっぺんやってみたかったんだ。アハ~、よいしょ」

 

リンゴ小屋

常子の寸法を測る蝶子。

常子「岩崎さん、洋裁は、いつから?」

蝶子「女学校、入ってから」

常子「女学校が~。勉強、よくできたんだべ?」

蝶子「ああ、できない、できない」

常子「いやいや、できる! 仕事ぶり見てれば分かるっきゃ」

 

蝶子「でも、仕事に就いたのは今回が初めてなんですよ」

常子「あれ!」

蝶子「うん」

常子「女学校出たあと、どやしたの?」

蝶子「東京の音楽学校に行ったの」

常子「音楽学校!?」

蝶子「声楽家の道、目指してたんですよ。歌を歌う方」

常子「流行歌手かい?」

蝶子「ちょっと違うの」

 

常子「はあ…んで?」

蝶子「音楽学校出て、すぐ結婚したんです」

常子「いやいや~、もったいねえなあ!」

蝶子「歌の方は役に立たなかったけど、洋裁は助かったんですよ」

常子「?」

蝶子「お金ない時は内職して、家計の足しにして」

 

常子「旦那さん、何してる人?」

蝶子「バイオリニストです」

常子「ん?」

蝶子「バイオリンの演奏家

常子「あ、これ?」バイオリンを弾くジェスチャー

蝶子「うん」家族写真を指さす。

 

常子「ああ…写真だ」写真の前に行く。

蝶子「はい?」

常子「旦那さん?」

蝶子「はい」

 

常子「あれ? 子供3人いるのが?」

蝶子「…1人は去年、病気で」

常子「ありゃ~!」

 

ちょっと気まずい空気。

 

常子「旦那さん、今は?」

蝶子「…戦地です」

常子「んだか~」

 

蝶子「あ、これにしましょ!」

常子「うん。任せるすけ」

蝶子「あ、預かっておきます」

常子「うん」布を片付けながら「おら、来月、嫁っこさいくの」

蝶子「あ、そう!」

 

常子「若(わけ)え男、残ってらったんだよ」

蝶子「あ、そう」

常子「徴兵検査受けたっけ、丙種なんだ。召集令状、来ねえのえ」

蝶子「そう」

常子「体、弱(よえ)えから。んだすけ、体は、おらが強(つえ)えから、ちょうどいいんだ。ハハハハハ! あ、そんだ。お礼」布袋を置く。

蝶子「いえ、そんな!」

 

常子「いいすけ、いいすけ! 気にしねんで。米だば、なんぼあってもいいべ?」

蝶子「米?」

常子「んだ」

蝶子「…いただきます!」

常子「ハハハハッ、あんだ、遠慮しねすけ、おら、好きだ!」

2人で笑う。

 

蝶子が手紙を読む。「葉書、読ませていただきました。青森にとどまるということ、しかたないでしょう。しかし、もしもの時は、すぐこっちに来るか、連絡をするように。滝川・石沢嘉一」みさと共に手紙に軽く頭を下げる。

 

リンゴ小屋には北海道から荷物が届いていた。

 

加津子「お母さん、ほら、出てきた! これ」

蝶子「あ~、いやいや!」

みさ「あれ、本当だ」

行李から着物を取り出す蝶子。

 

<と、いうようなチョッちゃんたちの疎開生活です>(つづく)

 

常子は今でいう田舎のマイルドヤンキーって感じだな。学歴は高くないけど、仕事はできるギャル、みたいな。

 

本来なら今日が最終回だったのね。休止があって楽しみが増えた!? 次の朝ドラは見る予定がないし、休止の分、連日2話連続放送とか無茶なスケジュールになるかと恐れたけど、それがないだけ本当にありがたい。もし、次が見たい昭和ドラマだったら、あ~あ、来週から新しい朝ドラが見られたのに!と思ってただろうな(-_-;)

 

あと3週間、楽しめるわけだ!