TBS 1978年1月13日
あらすじ
恵子(山口百恵)と信夫(国広富之)は愛を誓い合った。そして二人はその事を萩野(石立鉄男)に告げた。信夫は真砂子(岡まゆみ)に婚約を破棄すると話したが…。
2024.12.4 BS-TBS録画
脚本:佐々木守
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渋谷(小島)恵子:山口百恵
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志摩信夫:国広富之
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吉川総一郎:井川比佐志
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志摩登喜:真屋順子
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吉川真砂子:岡まゆみ
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高梨三郎:夏夕介
松崎:大石悟郎
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吉川洋一:長谷川諭
不良:佐久間宏則
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萩野克己:石立鉄男
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岡田和子
金子勝美
北島京子
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不良:曽根孝志
森下京子
門間勝美
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志摩佐智子:夏純子
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清川健夫:高橋昌也
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吉川志津子:左幸子
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プロデューサー:春日千春
野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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主題歌:赤い絆(レッド・センセーション)
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
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協力:株式会社コスガ
銀座ふそう
ドヴィスマン紳士服
鈴乃屋
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ナレーター:城達也
協力:ホリプロダクション
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監督:降旗康男
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
前に旧ツイッターかどこかでオープニングで「♪許せない」の歌詞のところで左幸子さんの名前が出ると知って、おぉ~と毎回思っている。
代々木八幡神社で手を取り合う信夫と恵子。あの月にかけて誓う、愛してる、この灯篭が2人の証人だと信夫が言い、固く抱き合う。国広富之さんが出演したBSの番組を見たときは「赤い絆」の思い出のロケ地が代々木八幡神社で”?”だったけど、ちょうど前回くらいから出てきた。
みどり幼稚園に2人で現れると萩野先生はそれだけで察した。察しがいいね~。萩野を中傷したのは登喜だと謝罪した信夫は先に出て行った。萩野は恵子に決心はついてるだろうな?と聞き、真砂子や志津子と対立することになることを心配した。恵子はどんなにつらくても引き返せないと思う。
吉川家
志津子は真砂子に花嫁衣裳をあて、きれいだと褒めていると、吉川家に信夫から昼休みに会いたいという電話があった。
外務省前で真砂子が待っていた。許してくださいと頭を下げる信夫。恵子には自分が必要だという信夫に「私より恵子さんが好きだとはっきりおっしゃってください」と詰め寄る。信夫は無言で頭を下げ、真砂子は走り去り、総一郎の会社まで行き、総一郎の胸で泣いた。
総一郎が帰ってきて、恵子のことに感づいてほっといたんだろうと志津子を責めた。なんだかめちゃくちゃだな。
夜、みどり幼稚園に恵子を迎えに行った信夫は、真砂子に話したと報告した。信夫と恋人になれたことはうれしいことだが、真砂子の悲しみの上に成り立っていると思うと恵子は素直に喜べなかった。信夫のほうがすっきりしてんだもんなあ。
信夫が恵子の肩を抱いて歩いているのを目撃した不良は三郎に報告し、三郎が清川に報告した。
バーで松崎と飲んでいた清川は松崎から吉川海運の資産表を受け取っていた。
恵子のアパート前で握手で別れた信夫。アパートの外階段には大きなサングラスをした志津子がいた。何も言わない志津子を無視して部屋に入った恵子についてきた志津子は「一体何が欲しいの? いつまで私たちに関われば気が済むの? 根も葉もないことをまだ信じてらっしゃるの?」と語りかける。真砂子さんに申し訳ないと思っていますと頭を下げた恵子にもう会わないと約束してくださいと返した志津子。
恵子は愛してしまったんですと気持ちを打ち明けた。志津子は恵子をビンタしてそのままで出て行った。ビンタされた頬から母のぬくもりはひとかけらもなかった。そりゃそうだ。
志摩家
信夫は恵子さんを愛してるんですと登喜と志津子の前で宣言した。志津子は恵子に同情してるだけと言うが、それは違うと信夫が言い、部屋を出て行った。登喜は、ああなったのはお宅のせいと言う。洋一を通じて恵子と出会ったのが悪いって。
信夫の部屋には佐智子がいて、恵子と仲を深めることで外交官としての未来を捨ててかからなければならないと言い、佐智子自身は愛を知らないけど、観念的なものとして、「花も嵐も~」と歌を歌い出す。佐智子さん、きれいな声。
歌詞とタイトルがイマイチ結びつかないけど、歌のタイトルは「旅の夜風」でこの歌が主題歌の映画は「愛染かつら」。話の内容は医師と看護師のラブストーリー。だけどそれだけじゃなく身分差恋愛って要素もあるんだね。
意外と昭和ドラマに出てきます。
「何を下品な歌を歌ってるんです?」と登喜が部屋に入ってきて、信夫の気持ちを問いただす。登喜は真砂子と別れなくてもいい、恵子のことは恵子のことだと言う。恵子をお妾にしたらいいという提案に信夫は怒って出て行った。
信夫が恵子のアパートに駆け込むのを見ていた三郎。部屋に入った信夫は恵子に好きだと抱きつく。都合よく部屋に入たりいなかったりするエミとジュンコ。
吉川家
真砂子は薬の瓶に手をかけ、飲もうとしたが、たまたま部屋に来た洋一に声をかけられ、錠剤をこぼしてしまった。洋一は総一郎を大声で呼びつけ、止めた。
総一郎は恵子のところに行くといって出て行こうとした。話を聞いてくれなかったらぶん殴ってやる、叩き殺してやると息巻く。志津子は全生涯の重みをかけて必死に私にやらせてと止める。
みどり幼稚園
子供の母親たちや幼稚園教諭たちに辞めてちょうだいと責められる恵子。
同僚はあなたは保母の勉強しかしてこなかった人だけど~と言ってる。あ、恵子は保母学校に通う保母になる人だけど、幼稚園教諭とは違うのね。
萩野のいない間に辞めさせようとしたが、恵子は、はねつける。母親たちは登喜に逐一報告していた…のを聞いてる佐智子。
恵子のアパート
志津子が恵子に別れてほしいと頼み込むが、恵子は帰ってくださいと出て行こうとした。志津子は別れると言うまで出て行かないと部屋にとどまった。思わず、お母さんと呼びかけてしまう恵子だったが、志津子を残して部屋を出た。
いちいち施錠する「岸辺のアルバム」の田島家に比べ、鍵の概念はどうなってんだ!?
喫茶店
佐智子は登喜が教育委員会に言うだろうと報告し、信夫に友達から借りたという別荘の鍵を渡し、既成事実を作ることねとウインク。
代々木八幡神社で待ち合わせ。前回くらいからここが定番の場所になったのか。信夫は旅に出ようと言い、明日、渋谷のハチ公前で待ち合わせようと提案した。
喫茶店
清川と志津子が会っていた。志津子はでっかいサングラスが似合うな。清川は三郎のアジトの場所のメモを見せ、三郎が恵子に首ったけでかなりイラついていると教えた。
三郎ってホントに恵子が好きなの? あんなに暴力振るうのに? 意味が分からない。
志津子が店から出て行くと、近くに控えていた松崎が清川の隣についた。吉川家と志摩家の縁談が壊れたほうがいいのでは?と不思議がる松崎に清川は、もうちょっと複雑なゲームに興味がある。吉川夫人が獅子身中の虫になってくれるとニヤリ。
虫は1匹より2匹のほうが効果があるという清川。
渋谷ハチ公前
でかい襟のコートを着た信夫が待っている。
登喜が吉川家に来て、信夫が家出したと知らせた。旅に出るとメモを残し、職場にも休暇届を出していた。恵子に会うという登喜に私が会うという志津子。
みどり幼稚園
「今逃げ出したら何もかもおしまいだ」という萩野だったが、ここに必ず帰ってこいと結局は恵子に許可を出した。
恵子のアパートのドアをたたく志津子だったが、恵子がいないので三郎のアジトへ。すぐ三郎の手下が恵子たちを捜しに行った。清川経由でアジトの場所を知ったことを話し、三郎に札束を渡し、信夫と二度と会わないようにと頼んだが、三郎が二度と信夫の前に出られないようにと言うので、恵子に乱暴しないように、洋一に手を出さないようにと志津子が頼んだ。
ハチ公前へ向かう恵子。ハチ公前の時計は午後3時。恵子たちは不良たちに見つかり追いかけられた。
3時10分。信夫は辺りをウロウロした。
三郎のアジトに恵子が連れてこられていた。三郎が戻ってくると手下たちは出て行った。三郎に抱きつかれて拒絶した恵子だったが、志津子と洋一に手を出さないと約束したと聞かされ、恵子はおとなしくするしかなかった。(つづく)
三郎が恵子を好き…初回からあんなぶん殴っていたのになあ。