TBS 1980年4月11日
あらすじ
不正融資事件の真相を握る唐沢は、警察で証言する前日、一家心中を図って死んだ。だが和子(池上季実子)の証言により、唐沢の死が他殺であることが明らかになる。
2025.9.30 BS-TBS録画
毎朝新聞
数百億のヤミ融資発覚!
阿南銀行
息子の起こした
阿南銀行クーデター
知らないと頭取
マスコミに囲まれる阿南頭取。
牛場に会いに来た唐沢。
大倉が相馬に唐沢が一家心中したことを伝えた。
和子は新聞の見出しになっていた”阿南頭取の逮捕は間近”の”阿南”を二重線で消し、”牛場”と書いた。
脚本:山田信夫
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原作:阿木慎太郎
「されど愛の日々に」より(サンケイ出版)
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音楽:安藤正容
演奏:ザ・スクエア
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制作:大山勝美
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相馬圭太郎:三浦友和
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牛場和子:池上季実子
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山崎陽子:古手川祐子
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牛場京子:北村昌子
大倉庄助:矢崎滋
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捜査二課・刑事:林昭夫
所轄署・刑事:平田守
古川:伊藤高
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牛場信隆:神山繁
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西山竜太郎:金田龍之介
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その他:若駒
エンジェルプロ
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技闘:国井正広
銃火器指導:トビー・門口
カー・スタント:三石千尋
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協力:テアトル・ドウ・ポッシュ
衣裳協力:銀座ふそう
ローレル紳士服
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相馬光子:加藤治子
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阿南幾太郎:二谷英明
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プロデューサー:鈴木淳生
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演出:井下靖央
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製作著作:TBS
牛場家
和子の前に現れた圭太郎は牛場に会いに来た。和子は今夜は帰ってこないと思うと言って2階に上がろうとしたが、牛場が階段を下りてきた。
家では和服の牛場。圭太郎は極東第一商事の唐沢サブロウさんを知っているか聞いた。牛場は唐沢一家が心中したことをニュースで知ったという。圭太郎は3年前から唐沢さんを知ってるはずで、今日の午後3時に会ったはずだという。唐沢さんは助けを求めて会いに行った。
牛場は「帰りたまえ」とだけ言って2階へ戻った。
和子は牛場が2階へ上がったので慌てて自室へ入った。
”頭取逮捕は時…”という見出しの”頭取”に二重線が引かれ、”牛場副”と書いた。びっくり! あれ、阿南に二重線引いてなかったっけ?と思ったら、昨日のラスト&今回冒頭とは違う見出しだったよ。
和子は、電話を見つめ、「止むをえませんな、唐沢が生きていては具合が悪い」という会話が聞こえたを思い出していた。
牛場「しかし、西山さん、簡単に消すと言っても…」
西山「それはどうにでもなります。任せてください」
自室から電話をかけようとした和子は意図せず、父と西山の通話を聞いてしまい、部屋を出て、会話を立ち聞きしていた。
相馬家
圭太郎は大倉に心中じゃないだろうな、と話す。唐沢が持っていた資料がない。
相馬家へ警察から電話があった。警察署から「唐沢サブロウさんをご存じですね? 明日、署までお越し願えませんか? お渡ししたいものがございまして…」
警察を訪ねると、圭太郎宛ての遺書を渡された。達筆~!
お役に立てず申し訳ございません
死んでお詫びいたします
唐沢三朗
当然だけど、中身も達筆~! サブロウって、こう書くのか。
大倉は、これだけ?とガッカリ。圭太郎は書かされた遺書だと推理。
阿南家
捜査二課の刑事が訪れて、この記事はお読みになったでしょうな、と新聞を見せた。
毎朝新聞
ついに犠牲者
阿南乱脈
旅館で一家ガス…
極東商事の
元経理部長唐沢三郎
捜査大詰めを目前に
検察当者は一層阿南を追求
さっきの手紙だと美文字で”三朗”って書いてたのに~。
親戚宛てに遺した遺書に阿南のことが書かれていたと刑事が言う。
阿南頭取の犠牲になって死にます。
という一行だけ。
病室
光子が新聞を布団に隠したが、陽子に見つかった。光子は前みたいに心臓が丈夫になり、退院できると先生に言われたという。
相馬家
帰ってきた圭太郎に、俺はちょっと出てくると言って大倉が出ていった。来ていたのは和子で、圭太郎に牛場と西山の会話を教えた。話を聞いた以上、黙っていることはできない。君のお父さんを社会的に抹殺する事になると和子に言う圭太郎。
かかってきた大倉からの電話に出ていると、和子は走り去った。大倉は、遺書の唐沢の名前…と言いかけたが、突然電話が切れた。
圭太郎はすぐに遺書と新聞見出しの名前を確認。”三朗”と”三郎”…おお!!
でもさ、普通に”サブロウ”を漢字で書けってなったら、第一候補は”三郎”じゃない!?
突然、電気が消え、男2人が乱入し、ボコボコにされ、遺書も取られた。しかし、陽子が帰ってきて、男たちが逃げた。ああ~、せっかくの証拠が!!
陽子がすぐに圭太郎を手当てし始めるが、死ぬ間際の兄・竜治を思い出す。ここで1話の回想シーン。
大倉の事務所で大倉はボコボコにされ、メガネも踏まれた。メガネを踏んだのは古川。
ああ~、メガネなんて、ホント、命の次に大事なもんだよ。外歩けないよ。
圭太郎は布団をかけられて眠っていた。あんなオシャレなマンションだけど、布団が昭和だな。あの白くて丸く穴の開いた掛けカバー。
目を覚ました圭太郎は陽子の頬を優しくなでる。陽子は圭太郎にすがりついて泣いた。
翌朝、夕方の役員会議までに頭取の辞任を取り付けてしまわないことには、もうタイムリミットだと誰かと電話で話す牛場。
圭太郎も起きて、新聞チェック。
昨日の新聞記事の”唐沢三郎”の”郎”の字の脇にマッチの燃え殻で”月”と書く。ふと、マッチ箱の店名が目に入った。
小料理
月のや ←これがヒントだったってことか。
大倉が唐沢と旅館近くの飲み屋に行ったと話したことを思い出した。
阿南家
阿南、牛場、西山が集まる。西山が頭取を引退なさるいい時期だと切り出す。牛場さんを頭取にお譲りになったら。
阿南は牛場に意見を求めたが、西山は官僚に阿南銀行を乗っ取られないようにしようと提案した。
圭太郎は月のやへ。
阿南家
阿南は仕事がまだ残っているという。きれいに片づけてから辞任したい。牛場と西山が仕組んだ不正融資事件の真相の究明、唐沢に遺書を書かせたのは誰か。
圭太郎がやってきて、西山に証拠であるリベートの仮領収書を持ってきた。
昭和あるあるの輪転機!
西山竜太郎逮捕
金融界の黒幕にメス!
阿南頭取は潔白
ニュースでも西山逮捕が取り上げられていた。しかし、牛場は港区芝のビルから飛び降りて死んだ。
圭太郎は牛場が飛び降りたというビルへ行き、下を覗き込んだ。和子が現れたが、圭太郎の顔を見て逃げた。
でも、飛び降り自殺が起こったビルなら閉鎖しない?
病室
光子を阿南が見舞っていた。圭太郎が来て、阿南を無視して光子と話をする。光子は退院したらローザンヌのチョコレートケーキが食べたいという。
阿南家で向き合う阿南と圭太郎。阿南は頭取を辞任する。阿南銀行の次の頭取は大蔵省から来る。阿南銀行を圭太郎に継がせたいと思っていたこともあったが、今となっては独り善がりな夢だったと語る。
圭太郎は償いを求めておらず、阿南とは離れた場所で、もう一度、相馬圭太郎としてやり直したいと言って立ち去った。
あんなにうるさかった正妻と異母姉だか妹が出てこないのは不自然だね。それとも、事件があって出ていったとか?
相馬家
光子の退院は4日後。陽子は、明日、新潟に帰るという。
いやあ~、やっぱり三浦友和様の横顔、素敵だな!
陽子は長く新潟にいるつもりはなく、2~3日したら帰ってくる。
陽子のトランクを持って、上野駅まで送った圭太郎。3日後の3時、ここで待ってると圭太郎が言うが、陽子は何も言わずに去っていった。
圭太郎が帰ると、大倉からハガキが届いていた。生きてたんかい!?
前略
貴兄への連絡が遅
れました事お許し下
さい。小生、九州は
鹿児島にて目下
静養中。
いずれ再会を
楽しみに。
大倉カエル←って言った!?
文章だと、”連絡が遅れました事、お許しください”だけど、矢崎滋さんのナレーションだと”連絡が遅れました事、何卒、お許しください”だった。
フッと笑う圭太郎。珍しい笑顔! ハガキの裏は桜島かな。
病院
光子の退院を手伝う圭太郎。今日、陽子さんが帰ってくると報告。
相馬家
光子は「ただいま帰りました」と我が家に挨拶。圭太郎は駅に向かおうとし、地下駐車場を歩いていると、古川の運転する車と壁に挟まれた。
上野駅から出た陽子。
圭太郎は腹から流血しながらも地下駐車場をはいつくばって進むが、力尽きた。
日が陰り、歩道橋の上で待っていた陽子が歩き出す。(終)
元祖ジェットコースタードラマと言われたのに納得。これより後の90年代にジェットコースタードラマと呼ばれたものは見たことはなくてもなんとなくあらすじは知ってた。よく人が死ぬよね。
陽子と幸せになってほしいとは思わなかったけど、圭太郎が死ぬとは思ってなかった…。
明日から「ありがとう」第1シリーズ。
ここから第4シリーズまでやるのかな? しかし、BS-TBSの再放送って割と変則的というか赤いシリーズの途中に80年代の大映ドラマを挟んだりしたから、どうだかな。
私は明日からJ:COM BSで始まる「キイハンター」を見ようと思います。多少、好みじゃなくてもキャストクレジットだけでも記録しようかと思って。でも本音はTBSのホームドラマが見たいです。
旧ツイッターにて圭太郎は車に轢かれたんじゃなく、銃撃されたと知る。オープニングにも1話以来の銃火器指導があったのにね〜。

