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【ネタバレ】秘密の花園

1993年 アメリ

 

あらすじ

突然の事故で両親を失った少女メアリーは、伯父であるクレイヴン伯爵の屋敷に引き取られる。ある日、彼女は小さな鍵を発見。それは伯爵が亡き妻の思い出と共に封印した“秘密の花園”の鍵だった。メアリーと仲良しのディコンらは、大人に内緒で花園を蘇らせる決心をする。

2023.3.9 ムービープラス録画。

 

冒頭が中東?っぽく意外だなと思ったら、インド生まれのイギリス人の少女メアリー・レノックスからの目線だからか。両親は裕福で毎晩パーティーをしている。

 

ある日、地震から火事が起こった。

 

インド大地震から6ヶ月後

リバプール

 

孤児になったメアリーは帰国。親戚なども迎えに来ず、一人取り残されたが、伯父・クレイヴンの代理で家政婦のメドロック夫人が迎えに来た。わー、マギー・スミス! でもちょっと意地悪そうな役? クレイヴンは妻を亡くしているとメドロックから説明があった。

 

翌朝、大きな天蓋付きベッドで目覚めたメアリーは、朝食を持ってきたメドロックに着替えさせるように言うが、メドロックは甘やかさないから自分でやりなさいと言い、部屋からの退出を禁じた。

 

メアリーは言うことを聞かず、屋敷の探索を始める。ひっそり静まり返った屋敷で、伯母の部屋を発見。大きな鍵を見つけた。

 

しかし、メドロックに見つかり、部屋に連れ戻された。今度は家政婦頭のメドロックの使用人の女の子・マーサが食事を運んでくるが、メアリーは私の召使いだと高圧的に接する。妻を亡くして以来人間嫌いになったというクレイヴンはいまだにメアリーと顔を合わせることはない。家政婦頭付きの使用人というのもいるんだなと一つ勉強になった。

 

寒い冬の日、マーサに着替えさせてもらい庭に出たメアリーは、もう一つ庭があることに気付いた。ツタに囲まれた庭の入り口を探すメアリーは庭仕事をしていた男性に聞くが、奥様が亡くなって閉鎖されたのだと聞かされる。

 

マーサから縄跳びを教えてもらい、庭で遊んでいたメアリーはまた庭師と顔を合わせた。コマドリが友達になりたがっていると言われ、コマドリを追いかけたメアリーは入り口を見つけ、以前見かけた鍵を持って、もう一つの庭に入って行った。

 

荒れ果てた庭でコマドリと見つめ合うメアリー。

↑映画に出てきたのは左下みたいな感じ。

 

食事中、メドロックから早く外へ行きなさいと言われたメアリーは庭でカラスを肩に乗せたマーサの弟・ディコンと出会い、庭を調べる。ディコンは庭は死んでない、夏にはバラが咲くとメアリーに教えた。

 

その夜、メアリーは母が庭のジャングルにいる夢を見た。メアリーはさらに幼い。母がどこかに行ってしまい、メアリーは泣いている。目覚めたメアリーはランプを持って屋敷を探索し、少年を見つけた。メアリーの母とクレイヴンの妻は双子で男の子はクレイヴンの息子のコリンだった。コリンは体が弱く、一度も外に出たことがない。

 

翌日、ディコンとメアリーは庭づくりをした。ディコンはコリンの存在を知っていたが見たことはない。

 

車椅子に乗ったコリンはメドロックからの命令としてメアリーにマスクをすることを強要するが、メアリーは拒否する。

 

大きな布マスクをしたメドロックとマーサが来たのでメアリーはベッドの下に隠れた。メドロックはコリンの足に器具をつけた。電流を流してる?

 

メドロックに呼ばれたメアリーはようやくクレイヴンと対面できた。大型犬をそばに何匹も置いている。メアリーの顔を見たクレイヴンは妻と目がそっくりだと驚く。メドロックから寄宿舎に入れろと言われていたクレイヴンだったが、メアリーは屋敷において欲しいと頼み、庭にタネを植えてもいいか聞いた。

 

クレイヴンから承諾を得て、ディコンに報告に行ったメアリー。

 

夜はコリンのベッド脇で話すメアリー。どっちも俺様気質でわがままね〜。

 

メアリーはマーサにお風呂の世話をされながらクレイヴンとコリンの話を聞く。クレイヴンは情が湧くと言って、コリンと会いたがらない。その夜もちらっとコリンの寝顔を見て出かけて行った。

 

雨が止み、一気に春めいて庭に花が咲き出す。

 

ある日、真っ暗だったコリンの部屋の窓を開けたメアリーとディコン。突然の光にコリンはパニックになり大声でわめき始めた。父さんと同じように背中にコブができて死ぬんだ!と言うコリンにメアリーは背中を調べて、やせて骨が出てるだけだと教えた。

 

メドロックが部屋に入ってきて、マーサをビンタし、クビを言い渡した。メアリーにも怒りをぶつけようとしたメドロックをコリンが叱りつけた。

 

翌日、車椅子に乗ったコリンが部屋を出た。使用人は全員マスクをつけている。コリンは誰もついてくるなと命じ、ディコンとメアリーを伴って庭へ。花が咲き乱れる庭に魅入るコリン。寝そべったコリンの近くに小鹿が来たり、おとぎ話だねー。ディコンは動物と話せるし。

 

庭に入ったことを庭師に咎められたメアリー。庭師はメアリーの後ろにいるコリンの姿を見て驚いた。庭師・ベンはコリンの母にバラの世話を任されていて、ベンも秘密の共有者となった。

 

コリンはメアリーに結婚を申し込むが、メアリーはいとこ同士よと笑う。コリンはずっと一緒にいたいと言う。コリンは庭で歩く練習をし、少しずつ歩けるようになった。

 

ある夜、メアリーの部屋まで歩いてきたコリンはパパに歩くのを見せたい、驚かせたいと言う。メアリーはクレイヴンの机に書類があることを思い出し、滞在先の住所を探した。住所は見つからなかったものの大量のコリンの母の写真を見つけた。コリンとメアリーは写真を眺め、ベッドでそのまま寝た。翌朝目覚めたクレイヴンは歩いて部屋まで戻って行った。

 

庭のブランコに乗るメアリーを撮影するコリン。ブランコにディコンも乗ってメアリーと見つめ合うと、コリンは「おい!」と怒りをあらわにした。コリンの母はコリンを出産後、このブランコから落ちて亡くなったらしい。

 

コリンの治療中、メドロックにクレイヴンに会いたいとお願いするコリンだったが、メドロックはコリンの足が腫れていると怒り出し、コリン、メアリーの部屋に外から鍵をかけた。とは言え、ディコンが連れ出すんだけどね。

 

夜、庭で焚き火をしながら、父が帰ってくるようお願いをする3人。

 

「アーチー!」と叫ぶ女性。クレイヴンは妻が花園で呼んでいる夢を見て滞在先から急いで帰った。メドロックは突然の主人の帰宅に慌てる。

 

コリンもメアリーも部屋におらず、マーサは花園にいるのでは?と言う。メドロックはクレイヴンに家政婦失格だと言われ、自分から辞めますと言い、膝から崩れ落ちた。階段に座り込んだメドロックを慰めるマーサ。

 

花園を歩いているコリンを陰で見ていたクレイヴン。コリンは目隠しをされており、すぐそばにクレイヴンがいるのに気付いて顔を触った。目隠しを取ったコリンは花園を案内する。

 

メアリーは一人駆け出し泣いていた。ディコンが追いかけて慰める。

 

メアリーの目の前に現れたクレイヴンは二度と花園は閉めないよと言い、メアリーを抱きしめた。クレイヴンとメアリーとコリンは輪になり回る。

 

ディコンは馬に乗って、マーサに知らせ、メドロックはコリンが歩く姿を見て涙を流した。(終)

 

こんな心洗われるような児童文学作品(初版が1911年)を1990年代のアメリカで作られたというのが意外だな〜。だけど、子供たちの手だけであんなイングリッシュガーデンはできないだろ〜なんて思ったりもしたけど素敵なお話でした。

日本でも1991年、NHKでアニメ化されたらしい。メアリーが冨永みーなさん、ディコンが田中真弓さん、コリンが高山みなみさん。ちょっと動画を探してみたらオープニングが元気いっぱいアイドルソングでイメージとちがーう。この映画の落ち着きが欲しい。

 


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