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【ネタバレ】土曜ドラマ 山田太一シリーズ 男たちの旅路 第2部 第3話 釧路まで

NHK 1977.2.19

 

あらすじ

カンボジアの石像を爆破するという脅迫状が、次の展覧会を予定している北海道のデパートに送られてきます。そのため、輸送手段を変更して東京から釧路までフェリーで運ぶことになり、吉岡(鶴田浩二)、陽平(水谷豊)、荘十郎(柴俊夫)の3人が警備につきます。夜中に出航して夜が明けると、不審な寝袋が船内から発見されます。犯人は、陽平に誘われて乗船していた同僚の悦子(桃井かおり)と浜宮聖子(五十嵐淳子)を人質にして、2人の客室に潜んでいました。

2023.5.19 BSプレミアム録画。

男たちの旅路

男たちの旅路

peachredrum.hateblo.jp

クメール芸術展

カンボジアアンコールワット周辺の石像を今は東京で展示しているが、次は北海道のデパートを3カ所回る予定になっている。この石像を爆破するという予告の手紙がデパートへ来ている。当初の予定では飛行機で運ぶはずだったが、裏をかいて深夜、有明埠頭を出る釧路行きのフェリーを使うことにした。出発は明後日の夜。小田社長(池部良)は吉岡、陽平、壮十郎に警備を頼んだ。

 

脅迫状には、この石像をカンボジアに返せと書かれていた。現代のカンボジア人民に関心を持たず、11〜12世紀に作られた石像を呑気に眺めている教養主義に腹が立つという犯人の主張が社長は気に入らない。

 

フェリーに車を乗せたら運転手は飛行機で移動するパターンが多く、乗船前に車置き場?に人がいなければ大丈夫だろうという吉岡の見立てでコンテナ付きトラックは人がいないことを確認してからフェリーに乗せられ出発した。

蛍の光(オルゴール)

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なぜか流れる「蛍の光」。乗客は32人。

 

船長の上田(田崎潤)に挨拶に行く吉岡。陽平は112号室に若い女がいると壮十郎に言い、部屋に行ってみろとからかう。壮十郎が部屋を訪れると、陽平に誘われた悦子と聖子がいた。吉岡は乗船名簿の悦子の偽名がわざとらしいことや聖子が書いた住所が町名改正でなくなったことを指摘した。陽平は勤務中なのだから口をきかないように言う。

 

船長と話をしている吉岡。終戦時、20歳だった吉岡と25歳だった船長。人を殺すことを何とも思わない石像を壊そうとしている犯人と家族のために戦った自分たちとは違うと船長は言う。

 

東京から釧路まで33時間。昼間の穏やかな時間。陽平は悦子や聖子に話しかけるが、悦子たちは吉岡の言いつけを守って陽平を無視する。

 

船内では「襟裳岬」や「木綿のハンカチーフ」のインストが流れる。

 

寝袋を持ち込んで乗り込んだ者がいると発覚。壮十郎や陽平や吉岡、船員たちが私服で巡回する。

 

陽平は悦子たちの部屋を見に行くが、悦子がそっけなく扉を閉めると聖子が三浦という男にナイフを突きつけられていた。長塚京三さん、若い。

 

犯人が見つからないことを上田船長に報告。吉岡は八戸に停船して乗客を徹底的に調べたいというが、船長は承諾しない。船内放送でクメール展の中止が発表された。

 

悦子は部屋に閉じこもっていると怪しまれると言い、三浦は悦子を甲板に出した。手を縛られた聖子はロープをほどいて三浦を取り押さえようとするが失敗。悦子に話しかけた吉岡は何かを察し、悦子たちの部屋へ。部屋に戻っていた悦子は頭から血を流し、聖子も苦しそう。三浦は逃げた。

 

三浦は船長たちにナイフを突きつけた。石像を見せ物にするより破壊されることを望んでいると主張する三浦に船長は石像は海に沈めると言うが、三浦は「壁に向かって立て」と聞く耳を持たない。

 

船長は壁を向かずに息子と話しているようだ、刺すならワシを刺せとひるまない。三浦は女性を人質にしたまま移動した。三浦はダイナマイトに火をつけようとし、吉岡たちは必死に車置場のシャッターを開けようとする。

 

陽平が機関長にシャッターを開けてもらい、三浦を捕まえようとするが、三浦は悦子を人質にして食堂に移動した。悦子がお尻が寒いと言うと、三浦は陽平に毛布を持ってくるように言う。

 

乗客を集めておにぎりを配る乗務員たち。こういう時はおにぎりだねえ。

 

三浦に気付かれないように隠れていた壮十郎だが、乗客の一人の男が壮十郎に話しかけ、三浦に気付かれた。悦子を離して、三浦は逃げた。この人、何だったの?

 

乗客たちの世話を焼く悦子と聖子。

 

翌朝、強風の中、甲板を歩く吉岡。寒そう。船長が三浦に捕まった。そんなことして何になる!と言う吉岡に三浦は船長を解放して逃げた。三浦は海へ転落。船長はほっとけばいい、あんなやつを助けることはない、あんなクズは死んだほうがいいと言うが、吉岡が船長にナイフを突きつけてエンジンを止めさせた。

 

引き揚げられた三浦は助かった。バカ野郎の若造を助けちまったという船長。船長の一人息子は3年前に出て行った。話が全然通じなくて宇宙人と話しているみたいだったと吉岡に語る。

 

船は釧路へ到着。まだ雪がある。誰かのナレーションがあるわけでもなく静かな終わり。

 

これが第2部の最終回!?という感じ。三浦の主張は結局わけわからん。長塚京三さんは「ペテロの葬列」というドラマでもバスジャック犯をしていたなとふと思い出した。このドラマには柴俊夫さんも出ていたか。

 

戦中派というのはざっくり昭和20年生まれ以前と思ってたけど、戦時中に子供だった人は正確には戦中派とは言わないのかもねとこのドラマを見て思った。

海 (釧路まで)

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