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【ネタバレ】土曜ドラマ 山田太一シリーズ 男たちの旅路 第3部 第3話 別離

NHK 1977.12.3

 

あらすじ

陽平(水谷豊)はホテルの警備中に、男たちから暴行を受けて負傷します。吉岡(鶴田浩二)と悦子(桃井かおり)、荘十郎(柴俊夫)が急いで駆けつけますが幸い軽傷でした。陽平はけがを口実にして、悦子に自分の思いを打ち明けようとしますが、うまくはぐらかされます。吉岡は陽平から悦子の気持ちを確かめて欲しいと頼まれ、悦子に陽平との結婚を勧めますが、悦子はつれなく断ります。吉岡は、悦子の態度に何かを思いつめていると感じます。悦子は重い病に侵されていました。

2023.5.26 BSプレミアム録画。

男たちの旅路

男たちの旅路

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昨日の回もそうだけど、冬に放送されたみたいけど撮影は夏。

 

陽平はプールつきホテルの警備で、昼は警備服にアイロンをかけ、夜、巡回している。深夜1時過ぎ、プールでくつろいでいたカップルに声をかけ、男にキレられ、次に行った調理場で忍び込んでいた男たちにボコボコにされた。

 

警備室で休んでいた陽平の元に悦子が駆けつけ、全身が痛いと言うが、吉岡司令補と壮十郎が来ると、悦子を前に大げさに騒いでいたことがバレる。男3人は捕まえられず、ハム3本盗まれた。陽平は悦子に結婚を申し込むが、陽平ってB型じゃないの?と話をはぐらかす。

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陽平ってさ、先輩の聖子(五十嵐淳子)と付き合ってませんでした?

 

吉岡のアパートを訪れた陽平は、昨夜は申し訳ありませんでしたときちんと挨拶し、吉岡は陽平の成長に笑みがこぼれる。陽平はそうめんやそば、うどんの詰め合わせの箱を持参し、頼み事をした。

 

レストランに向き合う吉岡と悦子。悦子は吉岡に誘われて有頂天。下心があると言われてさらに喜ぶ。しかし、陽平の話だと分かると断ってくださいとテンションが下がる。帰りのタクシーで悦子はアパートに帰りたくないと言い、吉岡のアパートへ。吉岡は網戸がないんでなあ、と言いつつ思い切り窓を開けた。

 

悦子はお茶を入れると言い、かいがいしく動く。最初の頃もあったけど、そういうのは部屋の主人がやってよ。悦子は泊めてくれ、好きにしていいと誘う。最近、くたびれると思って病院に行くと、赤血球が作られず、ケガをしたら血が止まらなくなるという。悦子は「私を雇ってくれませんか?」と頼む。吉岡の部屋で掃除や洗濯をするのだと言う。

 

吉岡は悦子の誘いを断る。独りの部屋に帰りたくないと泣く悦子だったが、部屋を飛び出した。しかし、階段でフラフラしているところを吉岡が部屋に入れた。悦子は布団で吉岡は机でうつ伏せになって夜を明かした。

 

翌朝、近所の主婦たちが女の声がしたなど噂話していると、陽平が来て、吉岡の部屋のドアをドンドン叩き、部屋に入ってスリップ1枚で寝ていた悦子を見て、ショックを受けた。

 

プールサイドにいた壮十郎に愚痴をこぼす陽平だったが、偶然、プールにいたハム泥棒を見つけて捕まえる。吉岡にコソ泥を捕まえたと報告に来たのは壮十郎。悦子はひどい貧血でこれから吉岡が看病をすると言うと壮十郎は司令補が看病するというのは不自然では?と突っ込むが、余計なことに口を挟むなと逆ギレみたいな態度を取る。

 

吉岡のアパートに待ち伏せていた陽平に悦子が再生不良性貧血であることを話す。悦子を愛しているから、一人で看病すると言う吉岡に陽平は怒りをぶつける。

 

翌日、スーツ姿で出かける吉岡を尾行する陽平。こういう街並みを見られるのは楽しいな。しかし、吉岡にまかれた。悦子の暮らすアパートにバラの花束を持参した吉岡は悦子と食事をし、病院に付き添い、輸血をする。

 

悦子のアパートを突き止めた陽平。ラフな服装のせいかストーカー的怖さがある。陽平は吉岡が悦子を隠してる、あいつ50だぞ? 本心を隠してると悦子を責める。悦子は吉岡が好きだと言うが、陽平は悔し紛れに吉岡に女として見られてないとなじり、部屋から追い出される。

 

夜、医師に往診に来てもらい入院と言われた悦子は入院したくないと返し、抱いてよと迫る。おっさんドリーム的なものを感じるな…。まあ、吉岡司令補かっこいいけどさあ!

 

入院しても繰り返される輸血。陽平は吉岡が若い女を引っ掛けてると同僚に悪口を言いふらし、壮十郎に殴られた。

 

吉岡が向かうはずの病院で事件が起こった。吉岡は悦子を見舞いに行っており、現場に着くのが遅れて不在だった。小田社長が処分を決めると言い、料亭で差し向かいになる。小田は軍隊の一期上。小田は悦子と結婚するなら仲人もすると言うが、吉岡は本気だが結婚はしないと言う。なぜ抱いてやらない?とかいうの気持ち悪いな〜。

 

悦子は内臓出血を起こして倒れてしまい、吉岡はA型の生(なま)血液を集めようと警備室に電話をした。病院のロビーでは母親の宮子(今井和子)が吉岡に今まで知らせないで!と責めた。医師から呼ばれ、病室…処置室?に行き、悦子と対面。吉岡は元気になったら一緒に住もうと手を握るが、悦子は…。

 

宮子の男が葬儀社の主人と部屋の隅で打ち合わせを始める。若い女だから人はそれほど来ない、親戚の男も金かけても…とボソボソ話し合い。

 

後日、陽平と壮十郎が吉岡のアパートを訪ねると、すでに引っ越した後だった。電車に乗った吉岡がどこかへ向かう。(終)

 

どうも歳の差に抵抗あるんだよなあ。吉岡50、悦子23。いや、鶴田浩二さんと桃井かおりさんはビジュアル的にはいいんだけど、真面目一筋と思っていた吉岡さんが…というショックなのかも。今まで独身貫いて結局若い女かよ、みたいな。だったら、1部に出てきた竜夫の母と静かに暮らすとかの方がよほどいい。最後の最後でこれか〜。全体的にはすごく面白かったんだけどな。

別離

別離

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本当ならこのあと第4部とスペシャルがあるそうですが、今回はこれで終わり。まあでも、陽平も悦子もいないんじゃな…とも思う。