NHK 1977.11.26
あらすじ
戸部竜作(根津甚八)は「墓場の島」というデビュー曲が大ヒットして、スターになります。戸部を見出したマネージャーの和泉敬吾(高松英郎)は厳しい管理で分刻みのスケジュールです。陽平(水谷豊)は戸部の警備を続けるうちに、戸部と気持ちが通じてきます。ある日テレビ局で、戸部は暴漢に腕を刺されて傷を負ったため、マネージャーの和泉は陽平を殴った上に解雇を言い渡します。吉岡(鶴田浩二)が抗議に行くと、和泉は32年ぶりに再会した特攻隊の生き残りでした。
2023.5.26 BSプレミアム録画。
ステージに立つ戸部(とのべ)竜作はイントロが流れる中、歌い出す…のかと思ったら語り出した。記者の前で衝立で体を隠して生着替えしながらインタビューを受ける。
竜作のマネージャーの和泉は車での移動中、デビュー曲の「墓場の島」という歌のイメージから竜作が愛想良くインタビューに答えたことや和泉をマネージャーとして紹介したことを人前で笑うなと厳しく注意した。さらに警備士が体の小さい陽平であることにも怒っていた。
和泉は車の中で竜作にダメ出ししまくるが、竜作は大人しく言うことを聞くだけ。和泉にクビだと言われた陽平は吉岡に愚痴るが、壮十郎をつかせようと言い、陽平はちょっと複雑。
電車(新幹線?)の移動中、酔っ払いに絡まれた竜作を止める壮十郎。しかし、壮十郎もクビになった。壮十郎はクビになった理由をなかなか言いたがらなかったが、和泉に言われたこととして背が高くいい男でスターが見劣りすると言われたという。
再び竜作の警備についた陽平。竜作の話し相手として雇われた陽平は自宅に招かれ、竜作の話を聞く。鳥取のガソリンスタンドで働いていた竜作が客として店で歌っていたが、それを和泉が耳にした。
テレビ収録。竜作がつぶやくように語り始めると、この前、絡んできた酔っ払い?が竜作に斬りかかった。竜作は腕に怪我を負い、陽平は再びクビになった。
吉岡が竜作の事務所に行き、陽平に落ち度がないのに辞めさせたことを抗議しに行き、和泉と対面すると昔の特攻隊仲間であることが分かり、飲みに行く。27年、芸能マネージャーをして戸部を見出した。
竜作の部屋
陽平が悦子も呼んで3人で飲む。竜作が何かしたいと言っていたのが気になっていた陽平が聞くと、引退するつもりだと言う。笑わないイメージだけど、本当は鳥取の陽気な男だと言う。
スタジオ
竜作を売り出すために和泉はスタッフに頭を下げる。
ロッカールーム
陽平は吉岡に竜作が引退するつもりであることを話す。
竜作のマンションの前に吉岡が立っていた。引退するより本当の歌を歌わせろとなぜ言えない?と問う。和泉は聞く耳を持たないとし、デビュー曲も本当に「墓場の島」は存在して、ばあさんのことを歌った歌だったが、恋人という設定に変えられたのだと話す。
まるっきり抜き打ちじゃかわいそうだと和泉に話そうとする吉岡に、だったら明日言ってやると言う竜作。
翌日、別のマネージャーが運転し、陽平も乗る車で今日引退すると言う竜作にマネージャーは驚く。陽平には和泉からガードするように頼む。
吉岡は和泉と女を車に乗せた。話を聞いた和泉は竜作の言うことを本気にしていない。金儲け主義の和泉に吉岡は楽屋で竜作に引退したいのならしたらいいと言う。
キャンディーズがステージで♪シンデレラを歌う。
和泉は引退したってやりたい事ばかりはできないぞ。と忠告するが、竜作は舞台に立った。しばらく無言の竜作にファンから「竜作さん!」と声が飛ぶ。竜作はいつものように語り出し、歌う。拍手と歓声を浴びる。
バー?にいる吉岡、陽平、悦子、壮十郎。何となく沈んだ雰囲気。辞めようと思ったことがすごい、俺はあいつが好きだなと陽平は褒める。歌っていたらいつか自分の歌が歌えるかもと言う悦子。吉岡はあそこまで言うのなら筋を通すべきだったと言う。
再び竜作の「墓場の島」が流れる。(終)
寝る間もないほど忙しく自分のやりたいことができない。でもいざとなると辞めるとも言えない。根津甚八さんが雰囲気のある歌手役にピッタリだった。ドラマの中では友達のように接していた陽平だけど、水谷豊さんと根津甚八さんは根津甚八さんの方が少し年上だった。
そういや柴俊夫さんって夜のヒットスタジオの司会してたなあとふと思い出し調べると、古舘伊知郎さんと2人で1988年から1年半ほどしかやってなかったのね。
字幕
2部 吉岡…黄色
陽平…水色
壮十郎…緑
3部 吉岡…黄色
陽平…水色
悦子…緑 に変わってる。
確かに陽平と悦子はセットでよく出てくるけど、特に3部になると壮十郎はあんまり出てこないもんね。キリッとした美青年で割と好きなんだけどな。