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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】はね駒(149)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

りん(斉藤由貴)は14年ぶりに、新聞社で初恋の人で恩師の松浪毅(沢田研二)と再会する。夢心地もつかの間、突然編集長・津村(地井武男)が、記事に抗議し危害を加えようとする暴漢に襲われるが、松浪が取り押さえ事なきを得る。一方、徳右衛門(山内明)が、街角で亡くなった妻のことを確かに見かけたと言いだし、やえ(樹木希林)は戸惑う。

 

月曜日が明治38年10月、松浪先生が学校を去ったのは明治24年の年末だったかな。

peachredrum.hateblo.jp

www.mgu.ac.jp

実際のストライキ事件で生徒5名が退学になったのが明治25年1月だそうです。

 

編集部で久々の再会を喜ぶりんと松浪先生。そこに編集長へ面会したいという男が訪れる。男は編集長が「勝ち戦にケチをつけるような論説を書いた」ということに怒り、突然襲い掛かってきた。

 

必死で弘を守るりんと暴漢を撃退する松浪先生。取り押さえた暴漢は警察に突き出すことにした。記名で記事を書く以上、こういう危険もあるんだな。かと言って、今のネット記事は無責任すぎると思う。

 

松浪先生が人気があって、再登場の要望があったと以前wikiで読んでいました。何度も引用するけど、りんのモデルである磯村春子さんの「今の女」にも取材先で女学校時代の先生(女性の先生2人だけど)に偶然会ったエピソードがあって、そこで女学校時代を振り返ることもあって、ただただ再登場させました!って感じじゃなくちゃんと意味を持たせてるのがいいなと思いました。

dl.ndl.go.jp

先生だって、習った英語を生かした職業についてる教え子を見たら嬉しいよね。

 

家では、やえと鶴次先生が語り合う。やえは10歳までは母親が子供に手をかけてやらないと~と語るが、鶴次先生は「そんなこと言ったらおキヨはどうしたらいんです?」と鋭い問い! いつもはやえさんが正論を言うけど、こればっかりは鶴次先生派! やえは「悪いこと聞いちまった」と言ってたけど、本来母親がやるべきことを自分がやってしまっているのではという話をする。

 

「親が真面目に一生懸命生きていれば、子供は背中を見て何かを感じてくれる」鶴次先生が言うからめちゃくちゃ説得力があります。仕事も子供も大事。でも人間には限界があるから周りの助けを借りたらいい。

 

そんな話をしているときに、キヨが徳右衛門を連れ帰ってくる。電車通りでぼーっと立っていたのをキヨが見つけたのだった。徳右衛門は、ことを見かけたと言い、おせんべいをぼろぼろこぼしながら食べていた。ここのやえと鶴次先生の一瞬の目配せがいい。

 

弘次郎の店に松浪先生を連れていき、明日の昼に会う約束をする。新聞社はどうする?と問われ、取材もしますから~とちゃっかりおりん。松浪先生は鶴次先生が津波で家族を亡くしたことは知らないのかな…。

 

松浪先生を送ったとき、別れ際、自分は悪い母親だと打ち明けた。「自分の子供の心も見てやれない情けない母親なんです」

 

しかし、松浪先生は暴漢が来た時、りんが弘を守るのを見ていた。「自信を持って」と嬉しい言葉をくれた。

 

源造と話し合うりん。源造は当時(明治というより放送当時)は理解ある素晴らしい旦那さんとして描かれてきたんだろうけど、時々、りんにまるで子供に諭すかのように話しかけるのが今頃じわじわダメになってきた。2人の並びは素晴らしいんだけど、私個人はちょっと苦手な感じ(そっちが願い下げだ)。

 

弘は二人のいる部屋に来て「おやすみなさい」と言ってくれた。弘は何となくこれで解決かな? 私は昨日で解決したのかと思ってました。

 

ゲゲゲの女房」は私の一番好きな朝ドラで、昨年再放送した時も「はね駒」と違ってツイッターでも好評で感想を読むのも楽しかったんだけど、このドラマすら終盤では”ヒロインの布美枝さんは女房としては完璧だけど、母親としては結構ポンコツだよね(苦笑)”というのをちょいちょい見かけ、子育てする母親への目線って本当に厳しいんだなと思いました。母親がそんなに先回って全て解決することなんてできないよ。