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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】はね駒(156)(終)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

外国に留学したいという長男・弘の突然の申し出に、りん(斉藤由貴)は驚いた。源造(渡辺謙)も最初は意外だったが「広い世界を見たい」と言うのはりんと全く同じだと笑う。りんは初めて、自分を送り出した親の気持ちが理解できた。明治45年(1912)7月28日、小野寺家は福島県・二本松へ向かった。親族一同がそろい、祖母・兄・妹たちの法要を行った。そんな折、天皇陛下ご重体とのしらせが入って…。

 

 あぁ終わっちまった…。

 

弘から留学したい旨を告げられたりんと源造は戸惑うが、スポーツや活動写真、新聞のことをいつも世界の人や人間の暮らしとくっつけて話してる夫婦の会話を聞いていたことに感心する。

ja.wikipedia.org実際留学したのは、1936年ベルリン。渋谷区区長とか東洋大学学長とか輝かしい経歴をお持ちの方です。都市社会学研究者。

 

りんと源造の回想シーンが流れる。弘は今14歳。りんが相馬から仙台の女学校へ行ったのと同じ歳。↓しかし相馬と仙台は陸路で行けるんでは?と思った。

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源造はあの変なヘアスタイルの初回のシーン。

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寺に入れられたのが14歳だと言ってました。寺を抜け出したときに先輩?が持たせてくれた仏様を弘に外国に行くときに持たせるという。仏様にお礼を言うりん。

 

明治45年7月28日。弘次郎からことの十七回忌、嘉助の七回忌、おみつ、弦一郎の法要も合わせて行うことになり、招待を受けた小野寺一家と彌七、きわが二本松に集うことになった。ま、弘次郎とやえにも早くに亡くなった長男の徳蔵がいるんだけどね。

 

弘次郎の店でコーヒーを飲んでいる侍姿の客がいる。これ、音楽を担当された三枝成章さんでは?! 昔はよくテレビに出てたからなんとなく顔は知ってます。

 

そこにりんが入って来て、弘次郎と話をする。さらに新之助も来て、りんに近寄り手を握る。うぉぉ、気持ち悪い感じがそのまま!! 新之助の妻のキンに見つかり、赤ちゃんを抱っこさせられ、おっかさまに言いつけやすからという言葉も。

 

おっかさん元気なんだね。あと子供も結構上の子と年齢差ありそう。おみつが亡くなったころにもう新之助にも小さな女の子がいたんだから、二十歳過ぎてない? もしかして孫? まさかな。でもいてもおかしくない。

 

翌日、法事があり、源造もお経をあげてくれたらしい。彌七が源造にお経をあげてもらいたいというと、きわさんが嫌ですよ!と言い合い。やえが「生きてればいいことがあっからみんな頑張ってしわくちゃの梅干しになっても元気で生きてっぺなぃ」という言葉、りんのモデルの磯村春子さんはここから数年後に亡くなってるかと思うと切ない。

ja.wikipedia.org磯村英一さんは14歳で母を亡くし、結構苦労したみたい。だからその辺を本で読みたいなぁ~。ドラマはドラマとして面白かったけど、ホントのところはどうだったのか知りたい。史実厨的傾向があります。

 

徳右衛門は一人、墓でことに語り掛ける。あぁ最終回までいてくれてよかった。しかしなぜ昨日今日と家族一緒のシーンではないんだろう。

 

そうそう、墓を通り過ぎた着物姿の若い女性の横顔がおみつにすごく似てて、一瞬びっくりしたけど、テロップに名前はないし、徳右衛門も何の反応もしてなかったし、これもまたサービスカットだったのかな?

 

弘次郎が「故郷の空」を歌いだす。弘、りん、そして一同で歌う。りんは涙を拭きながら、縁側の新聞に目を落とす。

 

そこには「聖上陛下御重態」の文字。源造は「子供たちは俺が連れて帰るから心配しなくていい」とりんを送り出した。

 

りんが日傘をさして歩く後を源造と子供たちがついて歩く。走り出すりん。ナレーターの細川俊之さんとすれ違い、「何だべ、あのはね駒。たまげたない」とイケボで振り返る。「おしん」と同じプロデューサーなので好きな演出なんだね。私も好きです。

 

ただ、年数が経つと、「おしん」のときの奈良岡さんや今回の三枝さんや細川さんを知らない人が、え?急に出てきたこの人何?になっちゃうってこともあるんだね。

 

はね駒が行く。明日に向かってはね駒が駆ける。(終)

 

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ドラマは大正元年までと書かれていたのを見かけた気がするけど、7月29日に明治天皇崩御されて、7月30日から大正なので、丸々明治時代の話で終わったんだね。

 

いや~面白かった。中だるみも感じず、初期のりんのキャンキャンした感じも昔の少女漫画を見てるみたいで面白かったし、何せ初回から斉藤由貴さんの演技がうまかった。私は朝ドラで新人女優を使うより、ある程度演技力のある人を使って欲しい派なんです。

 

樹木希林さんや小林稔侍さん、渡辺謙さんはもちろん、どの人もよかった。「おしん」が舞台で活躍する人が多かったのに対して、「はね駒」は今でもテレビで活躍する知ってる顔が多かったのも見ていて楽しかった。

 

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うまぁ~くネタバレしない程度の前半の総集編。終盤よりみんな若く感じるのがすごい。 

 

最終回で残念ながら登場しなかったみどりですが、私は勝手に磯村春子さんと同時代に活躍された新聞記者の下山京子さんをモデルとしてるのかと思いましたが、新たにモデル発見。

domingo.haramachi.net

相馬市の隣町の原町市(現・南相馬市)の呉服屋の娘がモデルじゃないか説。熱心な宣教で親がキリスト教に入信。のちにアメリカ移住。いろんな明治に生きる人をモデルにしたんだね。こんなに明治について調べながら見たのは初めてです。そういう意味でも面白かった。

 

次は「澪つくし」。とびきり美しい沢口靖子さんですが、噂では演技は新人らしい初々しい演技なので見続けられるか心配なところもあります。脇を固める人と脚本次第かな。沢口靖子さんは関西出身なので関西が舞台の朝ドラに出演したのだと最近まで思っていたのですが、千葉が舞台なんですね。東京以外の関東が舞台になるのも珍しいような?

 

中河鶴次役の矢崎滋さんの近況
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ホテル暮らしはうらやましいかも。単純に家賃として考えると高いかもしれないけど光熱費が含まれてると思うとそれほど変わらないんじゃないかと思って。でもやっぱり作品には出演してほしいなと思ったりして。