公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
やえ(樹木希林)が倒れた。嘉助の死が事実だと気づき緊張の糸が切れたのだった。りん(斉藤由貴)は新聞社の仕事を休み、代わりに家事をすることに。今までやえに頼りすぎだったと振り返る源造(渡辺謙)とりん。明治新報社に休暇の申請に行くりんだったが、編集長の津村誠吾(地井武男)が急な外出になり、代理で外国人のインタビューを頼まれてしまい…。
- 価格: 16500 円
- 楽天で詳細を見る
うーん…こういう展開になると決まってりんが悪い風になるのが辛い。モデルである磯村春子さんの「今の女」で初めて新聞に自分が書いた記事が載ったときに、”女中の運んできた、幾種かの新聞の中から、私は恋人でも尋ぬる様に「報知」を抜き取った”とあったので、女中さんいたと思うんだけどな。
リアルタイムで見ていた女性の共感を得ようと思ったのかもしれないけど、今より家事が大変なんだから普通の家でも女中や手伝いの女性がいるのがそんなに特別なことではなかったんじゃないのかな。竜三の実家にもいたよ。
そこを曲げてまでりんひとりに負担させて失敗させてというのは、ちょっとなぁ。それをりんがまた失敗しただの言い訳したというのはちょっと違うと思う。
張り詰めた糸が切れたように倒れたやえ。親はいつまでも若く元気なわけじゃないと改めて思うりん。これからどうするか相談するも源造は「家の中のことは我々男じゃどうにもならん」と言い、りんが新聞社を休み、家事に専念することにした。いやー、源造だって料理できるのにね。
すっかり眠り込んでるやえがあまりに反応がないので、何度も名前を呼び頬を叩く弘次郎に、やえは名前を読んでもらえるからという乙女な理由で返事をしなかったのだった。ちょっとコントっぽい面白シーンが出てきて安心。
翌朝の準備はキヨちゃんも手伝ってくれた。小さい頃の初ちゃんみたい。源造も全く協力しないわけじゃなく子供たちを起こして両肩に乗っけて顔を洗いに裏庭に行った。
りんは一度新聞社に顔を出して編集長に休ませてほしいと言いに行ったのだが、編集長は、中央日報発行停止の件で緊急合同協議があり、出かけることになり、ロバート・ハミルトンのインタビューに代わりにってくれるように言い、慌ただしく出かけてしまった。
編集長がいなくなると、「へぇ~編集長代理か」とさっそく北村に嫌味を言われ、「俺も大学で法律なんかやらずに英語やっておけばよかったな」とたたみかけれれた。あっそ、今からでも英語やれば?
昼の準備はしていたものの夕食の準備の頃になってもりんは帰って来ず、弘次郎や徳右衛門が慣れない手つきで台所に立っていた。この時代の人でも相馬の男炊事を経験してるので、”男子厨房に入らず”というタイプではないんだよね。やえが申し訳なくなって起きてくるが、キヨちゃんや源造が帰って来て事なきを得た。そうだよ、やれる人がやったらいいんだよ。
”男子厨房に入らず”を調べたら、面白い質問がありました。
このおじいさん、その後どうなったんだろうな…。平成にもこんな人が存在してたなんて。
走って帰って来たりんは、嘉助のこともあって編集長には面倒もかけたから断り切れなかったと謝った。源造は、女が家事しろ!ってタイプでもないけど「君にとって仕事がもはやそこまで重いものになったのかと改めて感じ入ったよ」とあきれ気味?
りんは、ちゃんと手立てを考えて準備すれば新聞社を休まずに家事と両立できるのではないかと、「だから女は」と言われるのも悔しいと、源造に訴える。りんが全部やろうと思わないで女中さん雇ったらいいのに。リアルタイム視聴者の感覚に合わせすぎて、女中さんを雇うという選択肢はなかったんだね。
りんが失敗して言い訳して、ド正論のお説教を受けて…を見るのも辛いよ(なぜか失敗前提(-_-;))。