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【連続テレビ小説】はね駒(144)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

りん(斉藤由貴)は先輩たちの協力で、娘の明子を新聞社に置いて、横須賀に取材に出かける。そこへ源造(渡辺謙)が訪れ、恐縮し明子を連れ帰る。帰宅したりんは、源造と話し合う。一方、弘次郎(小林稔侍)のコーヒー店に、編集長の津村(地井武男)が訪れ、いつしか嘉助の話となり、弘次郎は津村に息子への思いを打ち明ける…。

 

明子が編集部の内田、北村、三島に囲まれて、内田から「この中でルビちゃんがいちばんいい男だと思うのはだれ?」と聞かれている。「こんな小さな子相手に何話してるんですか!?」と怒るりんに、「イイオトコって何?」と明子が尋ねる。りん「明子のお父さんみたいな人のこと!」なんて雑談してるところにイケボ波多野が登場。「困るんだよなぁ、こういうチビさんがいると」とやっぱり嫌味を言われてしまう。

 

しかし、さりげなく「お母さんまだ悪いのかい?」と尋ねてくれた。りんが横須賀まで取材に行きたいといい、明子を連れて行こうとすると「置いて行ったら?」と突然のデレ。「僕もこれで子供を寝かせるのはうまいんだよ」と笑顔を見せてくれた。あのイケボでデレた…素敵…。今までの嫌味も帳消しに…なんてならないけど。

 

大吉を連れたみどりがやえを見舞うが、みどりはまだ嘉助が帰ってくるものだと思っていた。やえが”形見の帽子”を大吉にかぶせながら「みどりさんいがったなぇ男の子で。嘉助に会いたくなったらこうして眺めていればいいわ。嘉助もきっと嘉助の心もきっとこの子のとこさ戻ってくっから」と言うが、耳を塞いでしまった。

 

新聞社に立ち寄った源造はりん不在で明子が編集部の男たちと遊んでいるのを目撃。何度も頭を下げ明子を連れて帰った。源造は自営業者だから、源造が預かる方がいいのかもしれない。いや、女中さんがいれば…(しつこく言い続ける)。

 

弘次郎の店に編集長が来ていた。りんを男の連中と全く同じように扱っていると語る編集長。弘次郎は、「いい方に使っていただいてあの子も運のいい娘です」と言うが、「運というのは半分は自分で作れるものです。自分の努力でつかみとるものです」と編集長が言ってくれた。その後に続く弘次郎の「自分の努力だけではどうしようもないこともありましょう。自分の努力だけではどうしようもない大きな力というものが…」というのも分かるな。

 

そこから嘉助の話になり、嘉助のような生き方がうらやましかった、私はとっくに許していた…と寂しそうな笑顔で語った。おとっつあん~~( ;∀;)

 

内田と北村が明子を源造に引き渡したことを怒るりん。「困るわ! 私が自分の責任で連れてきたのに!」

 

しかし、そんなの家に帰ってちゃんと説明すれば、とごもっともなことを言われ、「何でもかんでも一人でやっちゃおうと頑張り過ぎないほうがいいよ。人間の能力には限界があるからね。このごろ少し怖い顔になってるよ」と北村にまで正論いわれるとはー!

 

そして案の定の源造からのお説教タイム。「こういうことが続くと結局他人の厚意に甘えて自分の仕事をするっていうことになるんだよ」「大丈夫、大丈夫と気楽に言うんじゃない。もう少し自分の能力や体力を冷静に見つめてみろ」と言われたりんが突如、より目にして変顔!!

源造「何してるんだ?」

りん「自分の能力や体力を見つめているのよ」

思わず笑ってしまう源造「ふざけるんじゃない! 真面目な話だぞ、これは」。やっぱり斉藤由貴さんスゲーわ。

 

今は特別な時で、この状態が永久に続くわけじゃないと笑顔で話すりんに、結局折れる源造。どこか寂しそうな顔でりんを見つめていた。

 

かたくなに誰かを雇うという当時は当たり前の選択肢はないわけね。りんが女中に行った先の家は年老いた乳母と旦那様のふたりきりの家でも女中を募集してたのに。