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【ネタバレ】日曜劇場 #37 女房の眼鏡(脚本/長谷部慶次)

1968年11月17日 TBS

 

あらすじ

親から継いだ古書店を営む妻(池内淳子)は、サラリーマンの夫(木村功)と姪(青柳美枝子)、娘(林寛子)と4人で暮らしていた。鳩小屋を作り鳩レースにうつつを抜かす夫は、妻から過去の浮気について疑惑の目を向けられている。

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ひっつみ髪でべっこうメガネでも美しい池内淳子さん。古書店を営む妻・ヤスコと会社勤めをしている夫。夫の背広の内ポケットから2万円が出てきた。あまりお小遣いを渡してないのになぜ?とヤスコは疑問に思う。

 

以前の浮気相手“ゆき”という女とよりが戻ったのでは?と疑う。戦争中に知りあった看護師で、ヤスコにも贈ったリルケの詩集を贈ったこともあるという。

↓この間もリルケが出てきた。流行り?

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夫は今や鳩レースに夢中。2万円は鳩レースに使う時計代で、会社で積み立てたお金だと言っていた。

 

出会った時は夫は学生で古書店の2階に下宿していたが、いつの間にか古書店の婿になっていた。小説を書くと言うので、ヤスコは父の古書店を受け継ぐことにしたのに、そのうち製材会社で働くようになっちゃってと夫婦喧嘩になってたけど、あたるかわからない小説家よりサラリーマンの方がいいんでは??

 

会社帰りに割と大きな箱のケーキを買ってきたり、結婚記念日でご馳走を食べたり、質素な家だけど、わりと裕福に見える。

 

ある日、店に大学で助手をしているナカイシロウという若い男がヤスコと話がしたいと来た。他の客が来ると、すぐ帰ってしまうが、その夜も翌日も会って話がしたいと電話がかかってきた。

 

ヤスコは鳩レースに夢中な夫に当て付けるように、店を閉めてナカイに会いにいくことにした。こっちも浮気してやる〜とおしゃれしてメガネもかけないで出かけたのに(あれは老眼鏡?)、ナカイは、ヤスコと同居している姪のマチコと結婚させてほしいというお願いに来たのだった。

 

今ならもっとコメディな演出しそうなものだけど、シリアスな音楽にリルケの詩を心の中で呟きながら歩くヤスコ。

 

帰りの遅いヤスコを探す夫は、父の代からお世話になってる古書店仲間の店を訪ねる。ヤスコが来たらこっちから連絡すると言うことと、北海道庁統計表の復刻版が出るから、買わない方がいいよと伝えてくれと言われた。ヤスコは娘のジュンコに人形を買って帰って来ていた。

 

お店の赤字は夫の給料で賄ってるとはいえ、ヤスコもどこかに出かけたと言っちゃあ、お土産買ってくるんだもんな。

 

夫が特に可愛がっていたシンデレラという名の鳩が帰ってこなくなり、ジュンコとともに心配するが、ヤスコは鳩に冷たい。台所で夫が包丁を持って作業してるから、へー珍しいと思ったら、鳩のエサのキャベツを切ってたんだね。シンデレラはハヤブサにやられて血だらけで帰ってきた(さすがにジュンコの話で出てきただけで血だらけの鳩は出て来てません)。

 

夫は復刻版のことをヤスコに伝えられないまま、ヤスコはナカイの同僚教授から100万円で北海道庁統計表を買い取ってしまった。

 

ショックを受けたヤスコはいつもは近づかない鳩小屋でシンデレラを抱いていた。雪が降り始め、今年は早いねえと言いながらヤスコの肩を抱く夫だった。(終)

 

結局、いろいろあったけど仲直り、みたいな感じ? 夫は確かに浮気してたけど、今は鳩レースに夢中だし、日曜日は店番もしてくれるし、子煩悩だし、そんなに悪い夫には見えないな。鳩もちゃんと自分で面倒見てるしね。

 

姪のマチコは20代前半くらいの若い女性で自宅でタイプライター?で何か文章を打ったり、それをナカイに手渡したりもしてるし、ヤスコの店番もするし、今でいうフリーターみたいな感じ? ヤスコの姪という話は出てきたけど、どうして同居してるとか詳しい話はありませんでした。

 

日曜劇場で何作か木村功さんの出演作品を見ました。全然知らない俳優さんだと思ったら、1981年に58歳で亡くなっていたんですね。渋いダンディな俳優さん。

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林寛子さんはこちらの作品にも出てました。

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これは白黒だったからものすごく古く見えた。でも今回の話と1年しか違わないんだよね。